第5話「吼える友達」前編
━NASU宇宙開拓センター・次試験会場ホール━
筆記試験を終えた内藤とドクオは身体能力検査会場に向かっていた
(;^ω^)「・・・・・・・・・」
('A`)「・・・・・・」
('A`)「・・・・次、あっちだってよ。行こうぜ」
(;^ω^)「・・・・・」
('A`)「いつまでもくよくよしてんな。実技で取り返せ実技で」
(;^ω^)「・・・・・・」
( ^ω^)「確かに」
( ^ω^)「気にするのやめたお」
(;'A`)「お前・・・立ち直り早いよな・・・」
━身体能力検査会場ホール━
( ^ω^)「まずは受験者票を提出するお」
('A`)「ああ。受付はあそこだな」
受付に向かう二人。しかし先客がいる
从受付‘ー‘从「はい、確かに確認しました。ではこちらのゲートからどうぞ」
ξ゚听)ξ「どうも・・・」
ξ゚听)ξ「あ」
( ^ω^)「おいすー、ツン」
('A`)「あ、ツンちゃん」
('A`)「それにリィーちゃんも」
ツンの後ろからリィーが顔を出す
《゚ー゚*》「どうも〜♪」
('A`)「? オペレーターも能力検査あるのか?」
ξ゚听)ξ「あるわ。一応よ一応。審査に影響はしないわ」
( ^ω^)「ふーん」
ξ゚听)ξ「じゃ、私達いまから検査開始だから。先に行くわね」
《゚ー゚*》「失礼しまーす」
( ^ω^)('A`)「把握した」
ツンとリィーは右のゲートに入っていった
('A`)「さて、俺らも受付済ますか」
从*‘ー‘从「はいはいどうぞー」
从*‘ー‘从「この検査は二人一組で受けてもらうのでー・・・」
('A`)「ほら内藤、受験票よこせ」
(;^ω^)「・・・・・・・」
('A`)「内藤?」
(;^ω^)「・・・あ、お、おk」
('A`)「?」
从*‘ー‘从「では、順番が来たらお呼びしますので、少々お待ちください」
('A`)「あ、はい」
(;^ω^)「・・・・・・」
('A`)「どした?内藤?」
(;^ω^)「様子がおかしいお・・・・」
('A`)「ん?」
バタッ
ドクオの後で何かが倒れるという音がした
振り返るドクオ
( 'A)「?」
( ;'A)「!」
そこには白目をむいて倒れている男が
((゜)O(゜))「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
(;'A`)「なっ・・・・・」
(;'A`)「どうした?大丈夫か?」
((゜)O(゜))「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
((゜)O(゜))「だ、大丈夫、はぁ、大丈夫です、はぁ・・・」
よろよろと歩きながら去っていく男
(;'A`)「おいおい、ホントに大丈夫か・・・」
(;^ω^)「・・・こいつも」
('A`)「?」
(;^ω^)「さっきから・・・検査を終えて出てきたやつらはみんな・・」
(;^ω^)「今にも死にそうな顔だったお」
(;'A`)「・・・・・」
从*‘ー‘从「ドクオさーん、内藤さーん、どうぞー」
(;'A`)「あ、・・・」
从*‘ー‘从「左のゲートでーす」
从*‘ー‘从「中に入ったら試験管の人の指示を聞いてくださいねー」
(;^ω^)「漏れらは左のゲートかお・・・・」
(;'A`)「おいおい、なんか不安になっ・・・・・」
バタッ
また誰か倒れこんできたようだ
━第一検査:走力テストルーム━
(;^ω^)「な、なんだおここは・・・・・」
(;'A`)「・・・・・・・・」
━その頃・ツン達のいる走力テストルーム━
ルーム内でランニングマシーンをひたすら走るツンとリィー
ξ;゚听)ξ「はっ、はっ、はっ、はっ」
《;゚ー゚》「ふぅ、ふぅ、ふぅ、」
(*゚ー゚)『残り10秒でーす』
(*゚ー゚)『9、8、7、6、5、』
ξ;゚听)ξ「はっ、やっと、はっ、終わりね、はっ、」
《;゚ー゚》「ふぅ、あと、ふぅ、す、すこし、ふぅ、」
(*゚ー゚)『4、3、2、1』
(*゚ー゚)『終了でーす』
ξ;゚听)ξ「はぁ、はぁ、はぁ・・・・つ、疲れたわ・・・・」
《;゚ー゚》「ふぅ、ホントね」
(*゚ー゚)『次は筋力テストルームにいきまーす』
ξ;゚听)ξ「もう!?少しは休ませ・・・」
(*゚ー゚)『行きますよー』
ξ;゚听)ξ「・・・・」
ξ;゚听)ξ「と、ところで内藤達はどうなったのかしら・・・」
《;゚ー゚》「? 心配なの?」
ξ///)ξ「!」
ξ///)ξ「だ、だれも心配なんて」
《;゚ー゚》「クスクス」
ξ///)ξ「次、早く行きましょ!」
《;゚ー゚》「大丈夫でしょ」
《;゚ー゚》「多分。ね」
━その頃・内藤達のいる走力テストルーム━
大丈夫では無かった
(;´ω`)「はぁ、はぁ、ひぃ、はぁ、ひぃ、はぁ、はぁ、」
(,,゚Д゚)『内藤、残り20km、ドクオ、残り15km』
(;'A`)「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
内藤達はランニングマシーンの上でひたすら走っている
(;´ω`)「はぁ、はぁ、ひぃ、はぁ、ひぃ、はぁ、はぁ、ひぃ、」
(;'A`)「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
(,,゚Д゚)oO(なかなか粘るな・・・・)
しかしこのランニングマシーン、普通のものとは違う。
自分の呼吸速度に合わせて加速、減速をするのである。
つまり呼吸速度が加速=マシーン加速、呼吸速度が減速=マシーン減速となる
(;´ω`)「はぁ、はぁ、ひぃ、はぁ、ひぃ、はぁ、はぁ、ひぃ、」
(;'A`)「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
そして━━、その減速、加速は自分のマシーンではなく、「もう一人の相棒のマシーン」に影響するのだ
ガラス張りの壁越しに、ギコが話す
(,,゚Д゚)『もう一度言っておく』
(,,゚Д゚)『このテストはどちらか一人が完走すれば終了、ギブアップしても終了。』
(,,゚Д゚)『しかしこのテストで完走者がでたことはない。』
(,,゚Д゚)『無理せずギブアップしろ。後のテストにも響くかもしれない。』
(;´ω`)「ひぃ、はぁ、ひぃ、はぁ、はぁ、ひぃ、」
(;'A`)「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
(;'A`)oO(じょ、冗談・・・)
(;'A`)「はぁ、はぁ、」
(;'A`)oO(一番の得意分野なんだよ・・・・)
(,,゚Д゚)『内藤のマシーンは時速15km』
(,,゚Д゚)『ドクオのマシーンは時速25km』
(;´ω`)「はぁ、はぁ、ひぃ、はぁ、ひぃ、はぁ、はぁ、ひぃ、」
(;´ω`)oO(も、漏れが足ひっぱてるお・・・・)
(;´ω`)「はぁ、ひぃ、、ひぃ、はぁ、ひぃ、はぁ、はぁ、ひぃ、」
(;´ω`)oO(ドクオ・・・ごめんお・・・)
(;´ω`)「はぁ、はぁ、ギ、ギブ・・・・・」
(,,゚Д゚)『・・・・・』
(;'A`)「まて!」
(;´ω`)「!」
(;'A`)「ま、まて、まて、」
(;'A`)「・・・・・・」
(;'A`)「内藤、息止めろ」
(,,゚Д゚)「?」
(;´ω`)「?」
(;'A`)「頼む、5秒でいい」
(;´ω`)「・・・・・・・」
(;´ω`)「むぐっ」
内藤は息を止めた
(,,゚Д゚)oO(なんだ?なにをしている?)
(;´ω`)「むぐぐぐぐぐ・・・・」
(,,゚Д゚)oO(まさか・・・・)
(;゜ω゜)「ぶはっ!!」
(;゜ω゜)「はあ!はあ!はあ!はあ!」
ギュィイィィイイイイイン
ドクオのマシーンが加速していく
(;'A`)「うぉおおおおおおおお!!!」
(;゚Д゚)『!』
(;゚Д゚)oO(や、やりやがった!)
(;゚Д゚)『マシーンの時速、26km、27km、28km、29km、』
(;゜ω゜)「はあ!はあ!はあ!はあ!」
(;゚Д゚)『時速30km!』
(;'A`)「はぁっ!、はぁっ!、はぁっ!、はぁっ!」
ドクオはもうほぼ全力疾走と同じスピードで走っている
(;'A`)oO(・・・・落とせないんだよ・・・・・体力勝負だけは・・・・)
(;'A`)「はあっ!、はあっ!、はあっ!、はあっ!」
(;゜ω゜)「はあ!はあ!はあ!はあ!」
(;'A`)oO(内藤・・・あと少しだ・・・・我慢してくれ・・・・・)
(;゚Д゚)『ドクオ残り1km!』
(;'A`)「はあっ!、はあっ!、はあっ!、はあっ!、はあっ!」
(;'A`)「!?」
目眩を起こすドクオ
(;'A`)oO(う、うぐ・・・)
(;'A`)oO(く、くそ・・・意識が・・・・)
(;゚Д゚)『残り500m!』
(;'A`)oO(意識が・・・・・・・)
(;'A`)「ちくしょぉおおおおうおおおおおおお!!!」
・
・
・
・
・
(´A`)「・・・・・・・」
(´A`)「んん・・・・・・・・」
(゜A`)「・・・・・・・・・・・ハッ!?」
部屋の天井を見上げるドクオ
('A`)「ああ・・・・ここは・・・・さっきの部屋か・・・・」
(;^ω^)「ドクオ!!!」
('A`)「!」
('A`)「!」
(;^ω^)「大丈夫かお!?立てるお!?」
('A`)「内藤、俺は・・・・」
('A`)「途中で・・・・途中で気絶して・・・・・・・」
コツ、コツ、コツ、コツ
(,,゚Д゚)「完走おめでとう、ドクオ」
部屋の中にはギコの姿があった
('A`)「!」
(,,゚Д゚)『お前は意識を無くした後も走り続けたんだ。』
('A`)「!」
('A`)「お、俺が・・・・・・」
(,,゚Д゚)『完走者は5万人中お前一人になるだろう。』
(,,゚Д゚)『それなりの評価はしてやる。』
('A`)「や、やった・・・・」
('A`)「俺、やったのか・・・・・」
(;^ω^)「・・・・・」
(;^ω^)「ドクオ・・・・・」
('A`)「?」
(;^ω^)「漏れ、お前の足引っ張って・・・・」
('A`)「気にすんな」
(;^ω^)「で、でも・・・・」
('A`)「お前の良いところは」
('A`)「立ち直りが早いことだ。だから気にするな」
(;^ω^)「・・・・・・・」
(,,゚Д゚)「お前らは唯一の完走者だ」
(,,゚Д゚)「70km以上走行した者には3時間の休憩が与えられる」
(;^ω^)('A`)「!!」
(,,゚Д゚)「しばし休め。次は筋力テストだ」
プシュー
ギコはテストルームから出て行った
(;^ω^)「・・・・・・・」