第7話「発進準備」
━月面・公共ホール━
ホール内にはぎっしりと人が入り込んでおり、
ステージにはジョルジュ、その後ろに大型のスクリーンがある
( ゚∀゚)『あー』
( ゚∀゚)『筆記試験、身体能力テスト・・・・・』
( ゚∀゚)『5万人もの数から選ばれた、660名の「猛者」であろう諸君。』
( ゚∀゚)『1次選考試験突破、おめでとう。』
( ^ω^)('A`)ξ゚听)ξ《゚ー゚*》
( ゚∀゚)『2次試験の試験管長ジョルジュだ』
( ゚∀゚)『さっそく本題の試験内容に入らせてもらう』
( ゚∀゚)『まずはこのスクリーンを見て欲しい』
パッ
スクリーンには地球、月、火星の座標が映される
( ^ω^)「?」
( ゚∀゚)『4日後に行われる2次試験』
( ゚∀゚)『内容は━』
( ゚∀゚)『2週間を使った、月⇔火星間往復のレース。』
( ゚∀゚)『上位10船の50人を二次試験通過とする』
(;^ω^)(;'A`)ξ;゚听)ξ《;゚ー゚》「!!」
ξ;゚听)ξ「レ、」
(;^ω^)「レース!?」
(;'A`)「宇宙船でレースしろってのか?」
会場内がザワつきはじめる
( ゚∀゚)『あーあー、静かに』
( ゚∀゚)『詳しく説明するから』
スクリーンの映像が宇宙船に変わり、
ジョルジュは説明を始める
スクリーンの映像が宇宙船に変わり、
ジョルジュは説明を始める
( ゚∀゚)『諸君にはこの宇宙船に乗ってもらう』
( ゚∀゚)『全長10m 全高4m 最大搭乗員数8名』
( ゚∀゚)『サーキット・コイルタイプのエンジンを搭載、比推力10万秒』
( ゚∀゚)『月⇔火星間の旅行を可能にしようとしている最新型スペースプレーン』
( ゚∀゚)『名前は「ez-NEXT」』
会場からオオーという声が出る
( ゚∀゚)『この宇宙船を132機手配し、テスト航行もかねて乗ってもらう。』
( ゚∀゚)『一機の搭乗員は計5名。船外活動員2名、航法員1名、機関士1名。(※+オペレーター1名)』
( ゚∀゚)『メンバーはこちらで決定してある。後で通達する。』
また会場がザワつきはじめる
(;'A`)「・・・・・・」
( ^ω^)「凄い宇宙船に乗れるお!やったお!」
(;'A`)「おいおい、よく素直に喜べるな・・・」
ξ;゚听)ξ「まさかいきなりレースしろだなんてね・・・」
( ゚∀゚)『あー、』
( ゚∀゚)『お静かに』
スクリーンの映像は月⇔火星間の映像に変わり、
ジョルジュはレーザーポインタを取り出して説明を始める
( ゚∀゚)『次にレースのルールを説明する』
まず月面を指す
( ゚∀゚)『スタートラインはここ、月面の軍港。』
( ゚∀゚)『ここから出発し━』
次に火星を指す
( ゚∀゚)『火星の往復ポイントはここだ。ランパード・クレーター試験宇宙港。』
( ゚∀゚)『ここでチェックを受けて、また月面の軍港に戻ってくる。』
( ゚∀゚)『こちらが往復ルートを指定することは無い。』
( ゚∀゚)『各船が好きなルートで行ってくれ。』
( ゚∀゚)『ただし━』
( ^ω^)「?」
( ゚∀゚)『当日、我々選考委員会が各船に個別の課題を出す。』
( ^ω^)ξ;゚听)ξ(;'A`)《;゚ー゚》「!!」
( ゚∀゚)『課題は航行中にクリアすること。』
( ゚∀゚)『ちなみにその課題をクリアしないと火星でのチェックは受けれないので注意。』
( ゚∀゚)『説明は以上だ。質問はあるか?』
「はい、あります。少佐」
内藤達のちょっと前あたりで質問の声が上がった
( ゚∀゚)『?』
川 ゚ -゚)「クルーメンバーの発表はいつですか?」
(;゚∀゚)『あっ』
(;゚∀゚)『すまん、忘れてた。』
(;゚∀゚)『メンバーの発表は明日、発表会場は今日と同じくココだ。』
(;゚∀゚)『ちっさいパーティーも開くからな。まぁ楽しみにしといてくれ』
川 ゚ -゚)「わかりました。ありがとうございます」
(;゚∀゚)『あー、それと』
川 ゚ -゚)「は?」
(;゚∀゚)『今俺は試験管だ。少佐じゃない』
川 ゚ -゚)「!」
川 ゚ -゚)「・・・・失礼しました。注意します。試験管。」
(;゚∀゚)『質問はもう無いな?』
( ^ω^)「?」
(;゚∀゚)『メンバー発表は明日だ、忘れないように。では解散!』
ガヤガヤとホールを後にしていく
ξ゚听)ξ「終わったのね」
('A`)「内藤、出ようぜ」
( ^ω^)oO(あのねーちゃん、どっかで会ったような気がするお)
('A`)「おい内藤?」
( ^ω^)「・・・ドクオ」
('A`)「?」
( ^ω^)「ドクオはさっきのねーちゃん 川 ゚ -゚) 知ってるお?」
('A`)「?」
('A`)「しらねーぞ?」
( ^ω^)「なんかつい最近会ったような・・・・」
('A`)「気のせいじゃねーか?。行こうぜ」
( ^ω^)「お、おk・・・・」
内藤達はホールを後にする
・
・
・
・
翌日
━再び月面・公共ホール━
ザワついている会場内
( ^ω^)「wktk」
(;'A`)「・・・ちょっとドキドキしてきた」
ξ゚听)ξ「一体どんな人と乗るのかしら・・・」
《゚ー゚*》「良い人ならいいんだけどね・・・」
( ^ω^)「お」
ステージにジョルジュが現れる
( ゚∀゚)『あー』
( ゚∀゚)『お待ちかねのクルーメンバーを発表するぞ』
会場が静まる
( ゚∀゚)『まず1号機、ez-01』
( ゚∀゚)『デイビス船外活動員、シャンビー船外活動員』
( ゚∀゚)『リュウ航法員、レノー機関士、みすずオペレーター・・・・・・・・』
( ゚∀゚)『ez-02、ジルディーノ船外活動員、スポポビッチ船外活動員・・・・・・・・・』
ジョルジュの発表が延々と続く
( ゚∀゚)『ez-36、プギャー船外活動員、ドクオ船外活動員』
('A`)「!!!11」
( ゚∀゚)『ラナー航法員、レモナ機関士、またんきオペレーター。』
(;'A`)「い、今!俺呼ばれたよな?」
( ^ω^)「呼ばれたお。ドクオは36号機だお」
(((;'A`)))「い、一体どんなやつらと一緒なんだ・・・」
ジョルジュの発表は続く
( ゚∀゚)『ez-64、妹者船外活動員、タカラ船外活動員』
( ゚∀゚)『姉者航法員、弟者機関士、リィーオペレーター。』
《゚ー゚*》「あ!」
ξ゚听)ξ「リィー、64号機ね」
《゚ー゚*》「どんな人たちと一緒なのかしら・・・・」
ジョルジュの発表は続き━━
( ゚∀゚)『ez-87、ロベルト船外活動員、・・・・・・・』
(;^ω^)
( ゚∀゚)『ez-98、・・・・・・・ブラウン機関士、ジェフオペレーター』
ξ;゚听)ξ・・・・・
( ゚∀゚)『ez-129、・・・・・・・』
(;^ω^)「・・・・まだ呼ばれないお」
ξ;゚听)ξ「私もまだ呼ばれないわね・・・」
( ゚∀゚)『ふぅ』
( ゚∀゚)『やっと最後のメンバーだ』
(;^ω^)「!」
会場内はもうほとんど飽きて、雑談をしている
( ゚∀゚)『あー、静かに、静かに』
ξ;゚听)ξ「まさか・・・・・」
( ゚∀゚)『ez-132、クー船外活動員、内藤船外活動員』
( ^ω^)「ktkr!!」
( ゚∀゚)『フサギコ航法員、兄者機関士、ツンオペレーター』
ξ;゚听)ξ「!!」
ξ;゚听)ξ「ま、まさか・・・」
ξ;゚听)ξ「内藤と同じ船とはね・・・・凄い確立だわ」
( ^ω^)「よろしくお、ツン」
ξ;゚听)ξ「ま、まぁ」
ξ;゚听)ξ「デブリ課にいた時と似たようなものになるかもね」
《゚ー゚*》ニヤニヤ
ξ;゚听)ξ「な、なによその顔」
《゚ー゚*》「あれ?ツン嬉しいんじゃないの?」
ξ///)ξ「ばっ・・・・」
ξ///)ξ「リィー!もう!」
( ^ω^)「?」
( ゚∀゚)『・・・・・』
( ゚∀゚)『これから各船のクルーにIDカードを配る』
( ゚∀゚)『受付で入手してくれ』
( ゚∀゚)『それじゃ、交流パーティの始まりだ。存分に楽しんでくれ』
ホールの脇から少しの食べ物と飲み物が載ったテーブルが入ってくる
( ^ω^)「ツン、貰いに行こうお」
ξ゚听)ξ「え、ええ。行きましょ」
('A`)「内藤」
内藤を呼び止めるドクオ
( ^ω^)「お?」
('A`)「今日から別行動になる訳だが」
('A`)「お前、この試験突破するよな?」
( ^ω^)「当然だお!」
('A`)「オーケー」
('A`)「俺らでワンツーフィニッシュだな」
《゚ー゚*》「あー。ドクオさん酷いー」
(;'A`)「あっ・・・」
(;'A`)「俺らでワンツースリーフィニッシュ、だよね!」
《゚ー゚*》「www」
ξ゚听)ξ「みんな、お互い頑張りましょ」
ξ゚听)ξ「カード受け取りに行くわよ、内藤」
( ^ω^)「把握した」
IDカードを受け取り、自分のクルーが集まってる場所へ向かう内藤達
ez-36、ドクオの場合
楽しそうに話している集団に恐る恐る近づいていくドクオ
(;'A`)「あ、あのー」
m9(^Д^)「プギャー!」
(;'A`)ビクッ
ノソ‘∀‘)「あ!なに驚かせちゃってるんですかww」
|゜ノ ^∀^)「あれれ?もしかしてうちらのクルーですか?」
(;'A`)「え、あ・・・・」
(;'A`)「は、はじめまして、船外活動員のドクオです・・・」
「はは、そう緊張せずに」
ドクオの後ろから声がする
(;'A`)ビクッ
(・∀ ・)「またんき、オペレーターだ。よろしく」
ノソ‘∀‘)「航法員のラナーです!」
|゜ノ ^∀^)「機関士のレモナでーす♪」
(^Д^)「お前と同じ船外活動員のプギャーだ」
(;'A`)「よ、よろしく・・・」
(;'A`)oO(騒がしそうな船だな・・・・)
ez-64、リィーの場合
《゚ー゚*》「えーっと64号機の人たちは・・・」
《゚ー゚*》「あ、いたいた」
从・∀・ノ!リ「姉者!姉者!最新の船なのじゃ!わくわくなのじゃ!」
バタバタと走り回る妹者
(´<_` )「静かにしてろ、妹者」
∬´_ゝ`)「静かにしてなさい、妹者」
( ^Д^)「まったくだwwうるさいったらありゃしねぇww」
从・∀・ノ!リ「うはー・・・つまんないのじゃー・・」
《゚ー゚*》「あの、64号機のクルーの人たちですよね?」
(´<_` )「そうだ。あんたがオペレーターだな」
《゚ー゚*》「リィーです。よろしくお願いします」
(´<_` )「俺は弟者。機関士だ。」
(´<_` )「で、このちっこいのは妹者。船外活動員。」
从・∀・ノ!リ「よろしくなのじゃー」
(´<_` )「そんでこのでっかいのは姉者、航法員だ」
∬´_ゝ`)「よろしくね」
( ^Д^)「俺はタカラ。船外活動員だwwよろしくww」
《゚ー゚*》「よろしくお願いします!」
《゚ー゚;》oO(・・・・三人兄弟で同じ船って・・・・)
ez-132、内藤とツンの場合
( ^ω^)「どこだお」
ξ゚听)ξ「えっと132号機のクルーは・・・」
ξ゚听)ξ「居たわ。行きましょ」
ツンの見る先には黙って突っ立っている3人の姿が見える
(;^ω^)「うわっ」
川 ゚ -゚)「・・・・」
ミ,,゚Д゚彡y-~~~~「・・・・・」
( ´_ゝ`)カチャカチャカチャ
一人PCをいじる兄者
( ´_ゝ`)「OK。ブラクラゲット」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「弟者がいないPCはやはり寂しいな」
( ´_ゝ`)カチャカチャkチャ
ミ,,゚Д゚彡y-~~~~・・・・
(;^ω^)「これはひどい・・・・」
ξ;゚听)ξ「・・・・・・・」
ξ;゚听)ξ「あ、あのー・・・」
ミ,,゚Д゚彡「あ?」
(;^ω^)ξ;゚听)ξビクッ
川 ゚ -゚)「お前達、うちのクルーだな」
ξ;゚听)ξ「あ、はい・・・・」
川 ゚ -゚)「そして内藤、これで会うのは二回目だ」
( ^ω^)「お?お?」
( ^ω^)「もしかしてやっぱりかお?」
ξ;゚听)ξ「?」
川 ゚ -゚)「指令船で会ったのと、今会ったので2回だ」
ξ;゚听)ξ「なに?内藤の知り合い?」
( ^ω^)「そうだお。前一回会ったお。」
( ^ω^)「連合軍の人だお。ジョルジュの部下だお」
ξ;゚听)ξ「あ、軍の人なの」
川 ゚ -゚)「そういえば名乗ってなかったな」
川 ゚ -゚)「クーだ。船外活動員として乗ることになってる」
( ^ω^)「お!」
( ^ω^)「内藤だお、同じ船外活動員だお!よろしくお!」
川 ゚ -゚)「よろしくな、内藤」
川 ゚ -゚)「そちらは?」
ξ;゚听)ξ「えっ、あっ、」
ξ;゚听)ξ「オペレーターのツンです・・・よろしく・・・」
川 ゚ -゚)「オペレーターがそんなに挙動不審だと困るんだが」
ξ;゚听)ξ「え、あ、・・ご、ごめんなさい・・・」
ξ;゚听)ξoO(な、なんか嫌な感じの人ね・・・)
ミ,,゚Д゚彡「おいコラ」
( ^ω^)「お?」
ミ,,゚Д゚彡「俺を無視して話してんじゃねーぞ」
川 ゚ -゚)「航法員のフサギコだ。根は良いやつだから安心してほしい」
ミ;゚Д゚彡「て、てめ!クー!」
川 ゚ -゚)「で、そこでPCいじってるのが━
( ´_ゝ`)「機関士の兄者だ。よろしく」
(;^ω^)ξ;゚听)ξ「よ、よろしく・・・」
ξ;゚听)ξoO(変な人たちね・・・)
(;^ω^)oO(変な船だお・・・・)
( ^ω^)oO(でも・・・)
━━━参加人数660名━━━
( ^ω^)oO(やっぱりクーとは一度会った事あったのおね)
━━━船外活動員264名、航法員132名、機関士132名、オペレーター132名━━━
( ^ω^)oO(ドクオは忘れてたっぽいけど)
━━━通過できるのは132船中たった10船━━━
( ^ω^)oO( wktkしてきたお )
今、激戦必死の耐久レースが始まろうとしている
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