24 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/12(水) 22:54:01.56 ID:Ie/LhMTVO
翌日。
( ^ω^)「あれは夢だったのかお……」
ブーンはふと机に目をやった。
その上には自分でやり遂げた宿題。
( ^ω^)「…夢じゃないお…」
川 ゚ ー゚ル「何が?」
( ^ω^)「うおお!!びっくりしたお!!」
川 ゚ ー゚ル「?どしたの?」
( ^ω^)「夢だったんじゃないかと思っ
川 ゚ ー゚ル「あ、そうそう、昨日あなたが寝てる間に親御さんに話つけといたから」
Σ( ^ω^)「!?」
川 ゚ ー゚ル「まー私はあなたの家庭教師ってことで」
( ^ω^)「濱中アイみたいに頼むおww」
川 ゚听ル「無理」
25 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/12(水) 23:41:39.47 ID:Ie/LhMTVO
( ^ω^)「じゃあ学校行ってくるお」
川 ゚ ー゚ル「あ、あたしのことは誰にも言わないでね?」
( ^ω^)「わかったお!行ってきますお!」
川 ゚ ー゚ル「行ってらっしゃいお!」
( ^ω^)「ちょwww(モエスwww)」
28 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/12(水) 23:53:40.11 ID:Ie/LhMTVO
( ^ω^)(学校行くのは鬱だけど……家に帰ればお姉さんがいるから耐えられるお!)
ξ゚听)ξ「おはよブーン!」
( ^ω^)「おひゃあ!」
ξ゚听)ξ「何ソレ?」
( ^ω^)(あずまんがのことは言わない方がいいお…)
彼女の名はツン。ブーンのクラスメートである。ブーンはツンに密かに恋心を寄せていたが 昨 日 揺 ら い だ 。
ξ゚听)ξ「一緒に学校行きましょ!」
( ^ω^)「ぁんー!」
小原さんverののび太のような返事をするブーン。
ξ゚听)ξ「……」
ツンは今ので少し引いたようだ。
( ^ω^)「…どうしたお?」
ξ゚听)ξ「…何でもない」
そして二人は並んで学校へ向かった。
57 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 08:40:18.04 ID:K0noaOQgO
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学校
(`・ω・´)「よぉブーン!女子と登校なんていい身分じゃねぇか…」
(;^ω^)「げ!!」
彼の名はシャキン。
何かにつけてブーンに絡んでくる二人のうち一人である。
彼は体格がよく力も強いため、ブーンではとてもかなう相手ではなかった。
(`・ω・´)「昨日言ったマンガ持ってきたか?」
昨日ブーンはシャキンにマンガを持ってくるように言われていた。
しかし、昨日のブーンにそんなことを思い出せる余裕はなかった。
( ^ω^)「…わ…わすr」
(`・ω・´)「何だと!?」
61 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 09:27:11.96 ID:K0noaOQgO
( ^ω^)「うっさいお!」
(`・ω・´#)ビキビキ
( ^ω^)「ひぃぃぃぃぃ!!」
ドコッ!!!!
( ^ω^)「ぐぶうぅぅ!!!」
(`・ω・´)「いいか!明日は絶対持ってこいよ!」
( ^ω^)「ぐぅぅぅ…」
62 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 09:29:29.10 ID:K0noaOQgO
( ^ω^)(悔しいお………どんな手を使ってでも絶対いつかあいつを社会的にも肉体的にも精神的にもズタズタのボロボロになるまで苦しめてやるお…!!!)
彼は密かに復讐を誓った。
( ^ω^)(まずは勉強と筋トレをがんがるお……!!!)
70 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 11:35:24.06 ID:K0noaOQgO
その時先生が教室にやってきて授業が始まった。
('e')「じゃあ宿題を集めるぞぃ」
ここまではいつもと変わらない光景だった。しかし…
('e')「うわぁ〜 内藤がしゅ、宿題を…!!」
ΩΩ Ω<な、なんだってー!!!
ブーンは今まで一度たりとも宿題を出したことがなかった。
一度も宿題を忘れたことがないモララーとは天と地ほどの差があった。
しかし、たった今その差がわずかに縮まった。
その変化は本当にわずかなものだったが、クラスメート全員を驚愕させるには十分であった。
77 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 14:53:41.29 ID:K0noaOQgO
ξ゚听)ξ「どうしたのよブーン…」
< `∀´>「ブーンのくせに!」←宿題忘れた
(`・ω・´#)「……!!」
皆が驚く中、一人青筋を立てるシャキン。
('e')「次からも頑張れよ内藤」
( ^ω^)「はいですお!」
―放課後。
(`・ω・´)「おいブーン。」
( ^ω^)「なんだお?」
(`・ω・´)「お前宿題は忘れなかったのにマンガを忘れるってどういうことだ。」
(;^ω^)「宿題やってたからマンガ忘れたんだお」
(`・ω・´)「ふざけるな!!!」
ドコッ!!ゴスッ!! ぬるぽ ガッ!!!
(`・ω・´)「明日はちゃんと持ってこいよ」
(=^ω^)「ぐ……」
78 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 15:08:19.43 ID:K0noaOQgO
( ^ω^)「ぐ…シャキンの野郎…思い切り殴りやがって…」
帰り道、ブーンはひどりごちながらまだ赤くなっていない空の下を歩いていた。
( ^ω^)「でも家に帰れば―」
―ブーンの母は近所のスーパーのタイムサービスの関係上、彼が家に帰る時間にはいつも家にいなかった。彼が家に帰った時はいつも一人だった。
しかし今は―
( ^ω^)「―おかえりって言ってくれる人がいるお」
…ささやかであったが、彼にはそれがとても幸せなことだった。
89 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 18:47:07.06 ID:K0noaOQgO
( ^ω^)「ただいまだお!」
彼は家のドアを開けるとwktkする気持ちを抑えながら言った。
…しかし、返ってくるはずの言葉が返ってこない。
(;^ω^)「焦ってないですよ 俺を焦らしたら大したモンですよ」
彼は昨晩引き出しを開けて何もなかったときと同じような焦燥と不安を覚えた。
―いなくなってたらどうしよう…―
彼は不安を掻き消すようにかぶりを振り、自室のドアを開いた。
91 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 19:05:17.54 ID:K0noaOQgO
川 ゚
ー゚ル「あ、おかえりー」
ブーンは胸をなで下ろした。
( ^ω^)「何僕のハヤテ読んでるんだお!!」
川 ゚ ー゚ル「この時代のマンガに興味があってね」
( ^ω^)「そうじゃなくてなんで勝手に読んでるんだお!」
川 ゚ ー゚ル「あなたのものはわたしのもの。わたしのものはわたしのものよ。」
(;^ω^)「ジャイアンかおwww」
川 ゚ ー゚ル「ドラえもんよ」
( ^ω^)「ちょwwwwww」
93 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 19:18:22.70 ID:K0noaOQgO
川 ゚
ー゚ル「ところで部屋入ってきたとき浮かない顔してたけどどしたの?」
( ^ω^)「今日学校でちょっといじめられたんだお!なんとかしたいお!」
川 ゚ ー゚ル「よしよし。泣かないでいいのよ。」
(*^ω^)「ぶおwww!?」
彼女は突然ブーンの顔を自らの胸にうずめた。
川 ゚ ー゚ル「どこかなぐられたの?頭?お腹?」
(*^ω^)「も、もういいお!!」
ブーンは耐えきれずに顔を離した。
川 ゚ ー゚ル「なんだ。」
( ^ω^)「それより仕返ししたいお…何か道具ないかお?」
川 ゚ ー゚ル「仕方ないわね…」
彼女はブランドバックに手を入れた。
川 ゚ ー゚ル「ぱーっぱぱーっぱぱぱぱぱー!金属バット〜♪」
( ^ω^)「ちょwwwそれキテレツの音楽www」
95 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 19:23:23.35 ID:K0noaOQgO
( ^ω^)「だいたい金属バットなんか使ったら捕まるお!」
川 ゚ ー゚ル「野球選手捕まってないじゃない」
( ^ω^)「そうじゃないお!法に触れずに相手をボコボコにする道具ないのかお?」
川 ゚ ー゚ル「あるわけないじゃない。」
( ^ω^)「なんでだお!」
川 ゚ ー゚ル「人を傷つけた者は罰せられなければならないわ。」
( ^ω^)「よくわかったお」
96 : ◆/MTtOoYAfo :2006/04/13(木) 19:29:12.90 ID:K0noaOQgO
( ^ω^)「でもケンカでシャキンに勝ちたいお!」
川 ゚ ー゚ル「鍛えれば?」
( ^ω^)「何か道具ないかお?」
川 ゚ ー゚ル「ぱっぱぱっぱぱっぱっぱー!ぱーぱっぱっぱっぱぱぱーぱっぱぱぱっぱっぱー!アブトロニック〜!」
( ^ω^)「ちょwww今度はアンパンマンかおwww」
川 ゚ ー゚ル「このアブトロニックはね…」
( ^ω^)「使い方は数年前にイヤと言うほど見たからわかるお」
川 ゚ ー゚ル「そう?じゃあ…」
( ^ω^)「ってゆーかはっきり言ってアブトロニック胡散臭いお」
川 ゚ ー゚ル「じゃあ……そう!プロテインだね。」
( ^ω^)「パッションwww」
川 ゚ ー゚ル「セッションららっらー♪」
( ^ω^)「はーじーけーちゃおーwww」