788 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 20:47:13.69 ID:qJ+AzO0B0
(  ^ω^)「とりあえず、僕はこれでお邪魔させてもらいますお。なんか気配も感じるし。」
(・´ω`・)「ふっ・・・中々勘がよくなってきたな。お前はワシの弟子の中では勘はかなりいいほうじゃぞ。」
(  ^ω^)「よくわからないお。」
(・´ω`・)「ま、危ない気配ではないがな。とりあえずお前はゆっくり休め考えすぎは体に悪い。恋にでも身を預けろ。してるんじゃろ?恋。」
(  ^ω^)「ちょwwなんでわかるんだお?」
(・´ω`・)「勘じゃと言っておる。」

そして、ブーンは挨拶をした後、自転車に乗って家に帰って行った。


数時間後、おじいちゃんの屋敷の門の前にある人物が立っていた。
―ピーンポーン
「どなたですか?」
「僕です。」
「ちょっとお待ちください。」

門が開く。


 

790 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 20:52:43.05 ID:qJ+AzO0B0
ブーンが出て行ってから数時間後。
おじいちゃんの屋敷内の畳の部屋にはおじいちゃんともう1人、誰かがいた。
「おじいちゃん・・・久しぶりですね。中々、連絡が取れなくてすいません。繋がりはわかるとよくないと思って・・・。」
(・´ω`・)「大丈夫だ。心配するな。で、なんの用だ?」
「最近・・・動きはじめたみたいです。」
部屋に緊迫した空気が張り詰める。時計の針が時を刻む音がする。
(・´ω`・)「そうみたいだな。しかしワシはもう年だ・・・。」
「正直言って気迫が少なくなっています。」
(・´ω`・)「じゃろうな・・・。もっとお前らに修行を積ませてやれればよかったのだが・・・。」
「人間のオーラなんて修行した所で出ませんよ。おじいちゃんはやはり何か不思議な力の持ち主だったから何か感じる気迫があるんです。」
芸能人などでもオーラを感じたりする人はいる。身近な人間でも。かといってその人に特別な超能力とかがあるわけではない。
あれは一体なんなのだろう?

(・´ω`・)「で、お前はどうするつもりだ?」
「・・・。わからないです><」
(・´ω`・)「・・・。」
「とりあえず、おじいちゃんに聞いておこうと思って。まだ1度も僕は山田オルタ教の本部には入ったことがないので・・・。おじいちゃんの弟子で潜入できた人は?」
(・´ω`・)「実は・・・1人だけなんじゃよ。ワシは旧本部にしか入ったことがないしな・・・。ん・・・ちょっと待て。」

おじいちゃんは無造作に置かれた時計のほうへゆっくりと歩み寄る。

―ガシャン!!

おじいちゃんはその時計を粉々に割り、粉々になった破片の中から何かを取り出した。

そしてそれを掌で握りつぶす。

(・´ω`・)「盗聴器を仕掛けるとは・・・こちらもぐずぐずしてられんようだ。」
 

794 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 21:00:56.55 ID:qJ+AzO0B0

「盗聴・・・・器・・・・?」
(・´ω`・)「この部屋は多分これだけじゃ。」
「な、なぜわかったんですか?」
(・´ω`・)「勘じゃ。人の心を読むのも勘。お前もまだまだ危ないな。」
「・・・。」
すると、おじいちゃんは置いてあった紙にペンでいろいろと書き始めた。
(・´ω`・)「お前に伝えたいことはここに書いた。その通りにまずはやれ。向こうもまだ準備はできていないはずだ。」

何かが動き始めようとしていた。

まだ序章。

どこかで誰かの心臓の高鳴りが・・・聞こえる。

795 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 21:04:16.81 ID:qJ+AzO0B0
今日という日が5時頃位になろうとしていたとき、ブーンは家に着いた。
(  ^ω^)「ただいまーだお。」
返事を返す者はいない。
(  ^ω^)「ツンでもいてくれればお。」
けれど、2人は付き合っているわけでもない。ツンが常にここにいてくれる理由などないのだ。
(  ^ω^)「そういえば、ツンは仕事終わったかお?」
滅多に使わないメールを使ってみた。

―ポチポチポチポチ

(  ^ω^)「ああああ!!”つ”を通り越して”て”になっちゃったお!!あ、でもちっちゃい”っ”があるからこれでいいお。」
慣れない携帯を頑張って使う。
(  ^ω^)「ん?カタカナはどうやるんだお?登録した時はできたのに・・・忘れたお!!もう”っん”でいいお。なんか”っん”っていやらしいおwwww」


件名;www
本文;っん、仕事おわた\(^0^)/?

(  ^ω^)「”かお?”って変換したら顔文字になっちゃったお。ま、いっかお。」

送信。

 

799 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 21:10:17.04 ID:qJ+AzO0B0
―ドクオ宅
('A`)「あーあー。なんかあの子が忘れられねぇ。明日も喫茶店で会えるかな。会おうかな。」
ドクオの希望は膨らむ一方。今日、喫茶店で会ったあの子が忘れられない。
('A`)「もう、騙されてもいいや。」
彼は運命というものを感じたのだろうか?それは確かなのだろうか?

人の心は外から見てもわからない。

何を考えているのか。

そして、人の心は動く。

800 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 21:15:54.11 ID:qJ+AzO0B0
―とある警察署内
今度はめずらしく渋顔の男から青年に話しかけた。
「今日は徹夜しなくていいみたいだ。」
「お、ラッキーですね!」
「飲みにいかないか?」
「ご一緒させてもらいます!!」
青年は笑顔で渋顔の男に返事を返す。

「俺の愚痴ちゃんと聞けよ!」
渋顔の男も久しぶりに上機嫌で青年に言う。
「はい!!」
「じゃあ、あと一仕事終えちまおうぜ!」

さて、もうちょっと頑張ってみよう。

 

803 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 21:21:24.46 ID:qJ+AzO0B0
―日本のどこか
「動きはじめるんですか?」
「まだまだ下準備だ。」
「そうですか。」
「所詮、世の中は権力と金だ。」
「権力。」
「金。」
「2つがあわせれば鬼に金棒ですね。ふふふ」
「ははは。」

誰かがドラマのセリフの練習をしているのかもしれない。

もしかしたら映画のワンシーンかも。

どっかの誰かと誰かのふざけたメールのやりとりかもしれないのだ。

それはまったくもって謎。

誰にもわからない。

804 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 21:27:59.59 ID:qJ+AzO0B0

―プルルルル
電話のコールが鳴る。
(´・ω・`)「もしもし?」
(  ^ω^)「お!よかったら今から家に来ないかお?1人じゃ寂しいんだお。」
(´・ω・`)「んと、約束があるから少ししかいられないかもな。ま、今から行くよ。」
(  ^ω^)「約束・・・。まさか!!」

―つーつーつー

電話が切れた。
(  ^ω^)「ちょwww何アイツwwwふざけすぎだおwww」

数十分後、まもなくショボンがブーンのアパートに着いた。

―ピーポポポポポポポポポポポポポポポポポっつあああああああああなああああああああああああ!!
(´・ω・`)「な、なにこのベル・・・俺は1度しか押してないからな!!」
―ガチャ
玄関のドアが開くと嫌というほど見慣れた顔が現れた。
(  ^ω^)「ようこそ、バーボンハウスへ。」
(´・ω・`)「・・・。」
 

810 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 21:44:41.79 ID:qJ+AzO0B0
(  ^ω^)「1人じゃ寂しいんだおー。」
(´・ω・`)「1人じゃ寂しいってさー。じゃあくっつけよー。」
(  ^ω^)「・・・。おまえ、男ってヤツを理解してないお。」
(´・ω・`)「俺は男だけど。」
(  ^ω^)「とにかくそれは無理だお。おまえらこそどうなんだお?」
(´・ω・`)「お前らよりはいいんじゃないの?」
(  ^ω^)「とりあえず、ショボンに協力してほしいことがあるお。通り魔を一緒に捕まえないかお?」
ショボンは通り魔の被害にあった。だから、捕まえたいと思っているだろう。ブーンは、そう思っていた。
(´・ω・`)「うーん。悪いけど、俺はそういうのにもう関わりたくない。しぃと一緒に平凡で幸せな毎日を過ごしたい。」

余計な事には首を突っ込まずに。

人生無難に安定した道を選んだほうが。

楽で幸せなのだろうか。

(  ^ω^)「確かに・・・ショボンの言ってることにも一理あるお。」
本当はブーンのショボンと同じ気持ちだった。なぜ、こんな事をショボンに相談したのかがわからない。
(´・ω・`)「・・・。ごめんな。じゃ、そろそろしぃと待ち合わせだから、言ってくるわ。」
(  ^ω^)「くれぐれも気を付けるんだお。」

わかってるよ。

ショボンはそう言い残し、出て行った。

 

815 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 21:53:31.42 ID:qJ+AzO0B0
―チロリロリン
(  ^ω^)「お、ツンからメールの返事来たお。」
ショボンが出て行ってからは、ブーンはしばらくツンとメールのやりとりをしていた。


―賑やかな街で。
(´・ω・`)「んー。待ち合わせからもう30分だ。」
噴水の前でショボンが待っていると、しぃが駆けつけてきた。
(*゚ー゚)「ごめん、まった。」
(´・ω・`)「・・・。」
(*゚ー゚)「・・・?もしかして怒ってるー?ごめん。」
(´・ω・`)「い、いや怒ってないよ。俺も今来たところだしさ。」
ショボンは不覚にも、しぃに見惚れてしまっていた。
そして、気持ちはより一層強くなった。しぃと一緒にいたい気持ちは。

(*゚ー゚)「じゃあ、どこ行こっか?」
(´・ω・`)「服屋にでもまた行くか?」
(*゚ー゚)「うんっ!」

ーあほーあほーあほー

カラスが鳴く。

816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/04/24(月) 21:54:21.37 ID:oiBvlRPp0
×ブーンのショボン
○ブーンもショボン
wktk

817 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 21:57:51.84 ID:qJ+AzO0B0
(*゚ー゚)「そういえば、ショボン君見てみて。」
しぃは自分の首にぶら下がった5cm程の流行りのサバイバルナイフを見せる。
(´・ω・`)「おお。買ったのか。けど、危ないぞ。」
(*゚ー゚)「名前が物騒だけど、これはイッケーがそう呼んでるだけで本当は安全なのよ。」
しぃは笑顔でショボンに言う。
(*゚ー゚)「それでね。これ、東京に7つしかない限定品の1つなの!その印として、赤く印が刻まれてるの。ほら。」
ショボンがしぃの持つナイフに目を向けると確かに赤く何か図柄のようなものが刻まれている。

それは誰が見てもすぐにわかるぐらいに何故かとても目立っていた。

(*゚ー゚)「だから、きっとすれ違う街の人々うらやましがってるかもね。」
しぃの頬が赤く染まる。
(´・ω・`)「あ、ああ。」
かわいくてしょうがない。
(´・ω・`)「じゃあ、服屋行くか。」
いつのまにかショボンの頬も赤く染まっていた。

(*゚ー゚)「あ、噴水。」
(´・ω・`)「わお。」

噴水の水が思い切り吹き出た。
 

820 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 22:08:29.50 ID:qJ+AzO0B0

服屋に入ると、しぃはすぐさま女性ものの服がある方へと走っていった。
(*゚ー゚)「ねぇねぇ、この服どう?」
(´・ω・`)「似合うんじゃないか?」
(*゚ー゚)「・・・そういえばさ、ショボン君じゃなくてショボンって呼んでもいい?」
(´・ω・`)「!」
ちょっと意外な質問にショボンは戸惑った。
けれど、勝手に口が動いていた。
(´・ω・`)「もちろん。俺もしぃって呼んでるんだし。」
(*゚ー゚)「ふふ。」
くすりとしぃが笑う。知れば知るほど・・・ショボンの想いは膨らんだ。

生きていてよかった。

永遠という言葉が続けばいいのに。

これから先もずっと・・・ずっと・・・。

この想いが色褪せないよう。

あぁ・・・素晴らしいや。
 

824 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 22:18:38.73 ID:qJ+AzO0B0
(*゚ー゚)「じゃあさ、ショボンが服を選んでよ。私が着る服。」
突然の言葉にショボンは目をキョロキョロさせる。
(´・ω・`)「こ、これなんかどうだ?」
(*゚ー゚)「もうちょっと明るいのがいいなあ。」
ショボンはしぃの言葉にあたふたする。「これなんかどう?」、「もうちょっと・・・」そんなやり取りが続く。女性とは難しい。理解しようとすればするほど、理解が難しくなる。そんなやりとりを2人は繰り返していた。

あなたが全て。

そんな言葉が今にでも出てきそうだった。けれど、2人はまだ何もお互いに知らない。
素人同士が妄想を膨らませすぎているのだ。けれど、それだけ希望も膨らむ。失敗を繰り返して、何かを学ぶ。彼らは今、その途中なのだ。

そう、途中。

このまま服屋にいたのでは、ショボンは疲れきってしまう。「そろそろ夕飯にしようか?」と尋ねた。
(*゚ー゚)「うん、そうだね。」
(´・ω・`)「おれ、調べてきたんだ美味い店。」
ショボンは少しはりきっている。
(*゚ー゚)「ほんとー?」
ショボンは不適な笑みを浮かべて、しぃと一緒に店を出て行った。

(*゚ー゚)「そ、そういえばさ。」
(´・ω・`)「うん?」
そういえば、2人はまだ手を繋いでいなかった。けれど、そんな事も中々言い出せない。ショボンもドクオ並みに鈍いのかもしれない。
(*゚ー゚)「えっとさ・・・そのなんか。手が寂しいな。」
(´・ω・`)「手が寂しい?」
何故かショボンはそこで悟った。

そして何も言わずにショボンはしぃの小さな手を優しく握った。


 

830 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 22:27:22.51 ID:qJ+AzO0B0
(*゚ー゚)「あ・・・ありがとう。」
下を向きながらしぃは言う。ぶら下げたナイフがキラリと光る。赤く刻まれたナイフが。
(´・ω・`)「お、店についたぞ。ロマンチックだろ?」
ショボンのお勧めの店・・・それは・・・・中華。ショボンは鈍いのではなく、他の人と少し感覚が違うのかもしれない。まぁ美味しいのであれば中華も十分あるであるが。
「いらっさいませー。チャオチャオー。」
店に入ると中国人風の女性店員が元気よく挨拶をする。そして、席に案内される。店員から冷えた水が差し出される。

―カラン、カラン
氷がグラスに当たる音がした。

(*゚ー゚)「で、でも中華もあんまり来ないからいい機会かも。」
しぃはポジティブに何事も考えられるようだ。そもそも、今のしぃにとってはショボンが店を選んでくれたというだけで嬉しいのだろう。
(´・ω・`)「じゃあ、これとこれとこれとこれとこれとこれお願いします。」
「かしこまりましたアル。」
(*゚ー゚)「ちょ・・・え・・・ええぇぇぇぇぇぇ・・・。」
しぃがショボンに話しかけている間にショボンは注文を勝手に済ませていた。あくまで、マイペース。
(´・ω・`)「ん?どした?」
(*゚ー゚)「え!いや、なんでもないよ。大丈夫。」
(´・ω・`)「そういえば、この間ブーンとツンと会ったけどあの2人はどうなんだろな。」
(*゚ー゚)「そうねー。ツンは結構積極的に見えて、消極的だからねwwそこがかわいいんだけど。」

しばらくすると料理が運ばれてきた。
「えっと・・・これに・・・これに・・・これに・・・これに・・・これに・・・これアル。」
(*゚ー゚)「ちょっとww多くない?」
(´・ω・`)「いや、美味しそうだったから。」

あくまで、マイペース。
それが僕、ショボンの成功の秘訣です。

 

839 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 22:38:19.92 ID:qJ+AzO0B0
(*゚ー゚)「んー中華もでも美味しいね。さっぱりしてるのもあるし。そういえば、雑誌でここを見つけたみたいだけど、ショボンはいつもどんな雑誌読んでるの?」
雑誌などまったく読んでいないショボンは焦った。今回はどれがいいのかわからないから適当におすすめデートスポットが書いてある雑誌を買っただけなのだ。
(´・ω・`)「ほら、あの・・・nonnoとか。」
(*゚ー゚)「え・・・それって男性が読むのじゃなくない・・・?」
(´・ω・`)「じょ、冗談だよww冗談!!」
(*゚ー゚)「えーショボンったら面白いw」
2人の事は絶えることなく、そんでもって雰囲気はよくなる一方だった。

(*゚ー゚)「おいしかったー。」
注文した3割をしぃが。7割をショボンが食べつくした。
(´・ω・`)「いやぁ中華はいいね。」
(*゚ー゚)「うん。ショボンのおかげでこんな美味しい店知っちゃった。」
また笑った。しぃが笑った。

ショボンを見ながら。

―ニュース
「通り魔がまた活動をはじめました。みなさんくれぐれも注意してください。今も東京都内に潜伏している模様です。」
ニュースキャスターがいつになく、真剣な顔つきで言う。
「なお、警察は今も捜査を続けており―――。」

どのチャンネルもこの通り魔の事件の事ばかり話していた。
つまり、世間中が通り魔の恐ろしさを認知した。
いまや、携帯でラジオを聴けたり、街中を歩いていても速報ですぐ最新のニュースが伝わる。
メディアがそこら中に溢れかえっている。
 

846 名前:1(´・ω・`) ◆XTkLTDNHHY [] 投稿日:2006/04/24(月) 22:44:14.92 ID:qJ+AzO0B0
(´・ω・`)「じゃあ、そろそろ帰る?通り魔もまた活動はじめたみたいだし。危ないよ。」
(*゚ー゚)「でも・・・あたし1人じゃ怖い。」

女性が時々見せるその弱さ。

(´・ω・`)「1人じゃ怖いって言われても・・・家の前までは送っていくよ。」
(*゚ー゚)「家で1人だって怖いんだよ?寂しいんだよ?」

―1人じゃ寂しいんだおー。

男ではあるがブーンの言っていた言葉がよぎる。
(´・ω・`)「・・・。」
一緒にいてくれって・・・こと?

胸の中がぐしゃぐしゃになる。

心の中は土砂降りだ。

ショボンは・・・なんといえばいいのだろう?

男女が共に過ごすって・・・理由もなしにはできない。
(´・ω・`)「おれは・・・おれはさ。」
ショボンは言葉を詰まらせた。
言葉よりも・・・飾り付けのセリフよりも・・・伝えたい事がある。

抱きしめたい。

今、ここで。

君を。

 

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