256 :愛のVIP戦士
:2007/03/03(土) 16:05:30.09 ID:MP0Ww1xAO
- でぃは、ただひらすらに東を目指した。
それにブーン達はただついていく。
いつからか、ブロックとの境界などなくなった区域に足を踏み入れていた。
m9(#゚;;-゚)「……」
でぃが指をさした。
かなり遠くではあるが、広野にぽつんと何かがそびえ立っている。
皆が目を凝らす。
(;^ω^)「最後の最後でシリアスなムードをぶち壊したくないお……」
(;'A`)「う〜ん……でもあれはどう見てもな」
ξ;゚听)ξ「目の錯覚とかじゃないわよね?蜃気楼とか」
川;゚ -゚)「いや、確実にそこに存在している。大きさとしては高層ビル並だが」
そびえ立つもの。
それは、うまい棒。
巨大なうまい棒が天を突き抜けて、そこに立っているのだ。
257 :最終決戦 死闘!デスフェスティバル!! 編
:2007/03/03(土) 16:06:41.70 ID:MP0Ww1xAO
- 「あれは、ひろゆきタワー」
「我々の城だ」
突然の背後からの声。
緊迫しながらも、即座に振り返る。
<`ー´>「警戒しなくていい、敵ではない」
爪'ー`)y‐「我々はFOX★。まぁ味方でもないがね」
( ^ω^)「ふぉっくす……?」
爪'ー`)y‐「ノンノンノン。エフ、オー、エックス、それに★でFOX★」
<`ー´>「世界を管理している者の一人だよ」
現れたFOX★。
(#'A`)「名前が同じとはふざけた野郎共だな」
<`ー´>「共有しているからね」
爪'ー`)y‐「本名は別にある」
即答される。
259 :最終決戦 死闘!デスフェスティバル!! 編
:2007/03/03(土) 16:18:54.43 ID:MP0Ww1xAO
- (#'A`)「人を小馬鹿にしたような態度取りやがって」
爪'ー`)y‐「仕方ないだろう?」
<`ー´>「我々は君達を管理している」
爪'ー`)y‐「発言はある程度は予測がつく」
<`ー´>「イレギュラーもいるようだがね」
FOX★は口々にそう言った。
どうやらクーや渋澤達のことも筒抜けのようである。
皆が、この二人と戦うものだと思っていた。
だが、それは大きな勘違いだった。
<`ー´>「ではこれにて」
爪'ー`)y‐「失礼する」
FOX★二人は、目の前から姿を消した。
( ,,゚Д゚)「なんだ奴等、逃げやがったゴルァ?」
(*゚∀゚)「違う」
つーが呟いた。
その次の瞬間、大きな地震が皆を襲った。
地面が次々と盛り上がっていく。
260 :最終決戦 死闘!デスフェスティバル!! 編
:2007/03/03(土) 16:23:14.88 ID:MP0Ww1xAO
- 川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川
川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川
川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川
川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川
川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川 川 д 川
地底から現れた謎の黒髪の女達。
そして……
( ・□・)「あれだ!あいつがデスフェスティバルだ!!」
駆けつけた未来ブーンがあるものを見ながら叫ぶ。
( ゚д゚ )「コッチミルナァァァァァァァ」
ひろゆきタワーの目の前に、怪物がいる。
魔王の名が相応しい、超巨大な怪物だ。
(・∀ ・)「またんき、参上〜!」
从'ー'从「渡辺、参上〜」
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ」ぼいんっ
( ><)「なにがなんだかわかんないんです」
( <●><●>)「もうすぐ結末だということはわかってます」
またんき、渡辺さん、ちんぽっぽと愉快な仲間達も集まる。
261 :最終決戦 死闘!デスフェスティバル!! 編
:2007/03/03(土) 16:33:54.79 ID:MP0Ww1xAO
262 :最終決戦 死闘!デスフェスティバル!! 編
:2007/03/03(土) 16:40:53.04 ID:MP0Ww1xAO
- (*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ」ぼいんっ
( ><)「なんだかわかりませんが」
( <●><●>)「やらなきゃいけないのはわかってます」
ちんぽっぽも自転車に乗って、元の形に戻る。
( ,_ノ` )y━・~~~「ふう。この黒髪女達は任せな」
(=゚ω゚)ノ「軽く捻り潰してやるるぃょぅ」
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい!なさそう!」
渋澤、ぃょぅ、ジョルジュも、闘る気満々のようだ。
皆が一斉に飛び出した。
(#,_ノ` )「おらぁ!ボサッと突っ立んてんじゃねえぞ」
黒髪女の髪を掴んで、ぶんぶん振り回す。
周りにいる別の黒髪女達が次々と吹き飛ばされていった。
(=゚ω゚)ノシシ「ぃょぅ!ぃょぅ!ぃょぅ!」
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい!おっぱい!おっぱい!」
振られる手刀と腕。
それに触れた瞬間、一撃で粉砕される黒髪女達。
263 :最終決戦 死闘!デスフェスティバル!! 編
:2007/03/03(土) 16:55:57.53 ID:MP0Ww1xAO
- (#,_ノ` )「先に進めぇ!」
(=゚ω゚)ノシ「後は任せるぃょぅ!」
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱいだぜ!!」
開いた道をブーン達が駆け抜ける。
だがそんなブーン達を足止めするかのように、黒髪女達が波になって押し寄せてきた。
( ,,#゚Д゚)「逝ってよし!!」
(*゚∀゚)「押し寄せる力は、受け流す!」
( ´∀`)「悪は倒すモナー!」
ギコ、つー、モナーが前に出た。
波のように迫る黒髪女達に飲まれる。
しかし次の瞬間、黒髪女達は圧倒的な力に吹き飛んでいった。
( ,,゚Д゚)「奴はもうすぐゴルァ!!」
(*゚∀゚)「行って、オレ達の魂を解放してくれ!!」
( ´∀`)「正義は必ず、勝つモナー!!」
三人に後押しされ、ブーン達は走った。
近付くデスフェスティバル。
265 :最終決戦 死闘!デスフェスティバル!! 編
:2007/03/03(土) 17:00:35.90 ID:MP0Ww1xAO
- (*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ」
(;><)「ちんぽっぽちゃん、どこに行くんですか!!」
( <●><●>)「みかんが落ちていたのはわかってます」
それていくちんぽっぽ達。
( ゚д゚ )「コッチミルナァァァァァァ」
デスフェスティバルの雄叫びと共に、腕が振り下ろされる。
ちんぽっぽ達の下に。
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ」
(#><)「みかんなんか食べてないでください」
( <●><●>)「さっきので吹っ飛ばされているのはわかってます」
空の彼方へ消えていくちんぽっぽ、わかんないんです、わかってます。
お前達は一体何がしたかったんだ。
266 :最終決戦 死闘!デスフェスティバル!! 編
:2007/03/03(土) 17:10:26.12 ID:MP0Ww1xAO
- (;'A`)「デケェ……」
川;゚ -゚)「どうすれば奴を倒せる……」
(・∀ ・)「そんなもの、胸に剣を突き刺すんだよ〜!」
( ・□・)「ファンタジーの定番だよね!!」
未来ブーンが伝説の剣ヘブンズアックスを抜いた。
( ・□・)「これをデスフェスティバルの胸に確実にグッサリと!!」
( ^ω^)「なんで強調されてるのかよくわからんが把握したお!」
ブーンは、ツンの手を握った。
( ^ω^)「一緒に行ってほしいお」
ξ゚听)ξ「ブーン……」
ブーンの手を、ツンは強く握り返す。
ξ///)ξ「あんだだけじゃ、心配なんだからっ!」
二人は、しっかりと剣を持つ。
267 :最終決戦 死闘!デスフェスティバル!! 編
:2007/03/03(土) 17:16:04.28 ID:MP0Ww1xAO
- ('A`)「俺達が胸のとこまで飛ばしてやる。行ってこい、ブーン」
川 ゚ -゚)「ツン、後は君に任せた」
ブーンとツンの体を、ドクオとクーが支える。
ありったけの力を込めて、全ての力を注いで、
(#'A`)「うおおおおおおお!!!!」
川;゚ -゚)「二人共、行け!」
ドクオとクーは、ブーンとツンを放り投げた。
高く高く、デスフェスティバルの胸に届けと願って。
激しい風がブーンとツンの顔に当たる。
( ^ω^)「おっ……」
ブーンは空を見た。
高く舞い上がって、ぐっと空に近付いた気がした。
今なら、飛べる気がした。
ξ゚听)ξ「ブーン、着いたわ!ここが胸の辺りよ!!」
( ^ω^)「わかったお……」
剣を握る力が、強まる。
そして剣は、デスフェスティバルの胸に、深く深く突き刺さった。
268 :エピローグ :2007/03/03(土)
17:29:59.72 ID:MP0Ww1xAO
- ………
……
…
PCのモニターを見ながら、株の動きをチェックしているヒッキー。
(-_-)「よし、ここだ」
株で儲けて、今では億万長者。
充実した引きこもりライフを送っている。
★
VIPタワー。
カーチャンは今日も、ここに足を運んでいた。
J( 'ー`)し「景色が綺麗ね、タケシ」
「そうだね、カーチャン」
★
バーボンハウス。
(´・ω・`)「ほら、シェイカーは腰と腕の振りが命!
そっちも、水割りの水の量、少し多くなってるぞ!」
(;´_ゝ`)「すいませーん!」(´<_`;)
271 :エピローグ :2007/03/03(土)
17:41:28.78 ID:MP0Ww1xAO
- (´・ω・`)「できるようになったらソニンの画像やるからな」
(*´_ゝ`)「わぁい」
(´<_`;)「物に釣られすぎだ、兄者」
(`・ω・´)「バーボンハウス拡張計画順調に進行中」
★
『AAサロン』のとある集落。
( ,,゚Д゚)「ふう。今日も良く晴れたゴルァ」
(*゚ー゚)「お疲れ様、ギコくん」
(*゚∀゚)「パパー、ママー」
( ,,゚Д゚)「なんだぁつー、高い高いゴルァ!」
(*゚ー゚)「もう、ギコくんたら」
★
某ブロック。とある道場。
( ´∀`)「セイ!ハッ!ヤッ!」
( ・∀・)「セイ!ハッ!ヤッ!」
273 :エピローグ :2007/03/03(土)
17:46:56.35 ID:MP0Ww1xAO
- ( ´∀`)「もっと腰を入れるモナー!」
( ・∀・)「はい!」
|゜ノ ^∀^)「モナーくーん!お弁当持ってきたよ〜!」
★
『VIP』住宅街。
またんきは、なにやら絵を描いている。
剣を構えた少年と自分が、巨大な怪物と戦っているところだ。
そんな時、玄関のドアが開く音がした。
(・∀ ・)「あっ!ママだ!」
嬉しそうに、階段を駆け降りる。
(・∀ ・)「ねぇママ、面白い夢見たんだよ!」
★
どこかのブロックの山中。
一軒の山小屋があった。
( ^^ω)「夕食の準備完了ホマ。三人共、いつも手伝ってくれてありがとうホマ」
276 :エピローグ :2007/03/03(土)
18:00:27.40 ID:MP0Ww1xAO
- [ 冖ш冖]「カンシャハイラナイヴォ」
[ 冖ш冖]「トウゼンノコト」
[ 冖ш冖]「イエス、マイ・ウィーン」
そんなところに、ドアが開く。
( ^ω^)「ただいま」
★
ブーンが家を出る。
それと同時に、ツンも家を出るところだった。
( ^ω^)「おはようだお、ツン」
ξ゚ー゚)ξ「おはよ」
他愛のない挨拶。
ξ゚听)ξ「あ、ネクタイ曲がってる」
( ^ω^)「そうかお?」
ξ゚ー゚)ξ「これから面接なんでしょ?ちゃんとしなさい!」
ツンは笑って、ブーンの背中をカバンで叩いた。
そして走っていく。
277 :エピローグ :2007/03/03(土)
18:02:57.44 ID:MP0Ww1xAO
- ξ゚ー゚)ξ「ブーン、大好き!」
立ち止まって振り返ると、ツンは言った。
( ^ω^)「えー?なんだおー?」
どうやら聞こえていないらしい。
だがそれでいい。
心がすっきりした。
ツンはそのまま、また歩きだした。
从'ー'从「おはよ〜」
ξ゚听)ξ「おはよ。あれ?クーちゃんは?」
从'ー'从「クーちゃん?だぁれ?」
ξ゚听)ξ「そういえば、誰だっけ?」
知らない名前を呟いて、ツンは首を傾げた。
さほど気にせず、二人はまた話を始める。
★
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」
( ><)「やっぱりサイクリングは楽しいですね!」
( <●><●>)「三人一緒だから楽しいのはわかってます」
279 :エピローグ :2007/03/03(土)
18:15:09.65 ID:MP0Ww1xAO
- 歩いているブーンの隣を、三台の自転車が走り去っていった。
また少し歩くと、見慣れた顔が見えてくる。
('A`)「おっせーぞ」
( ^ω^)「すまんお」
('A`)「社会人の先輩として、面接のイロハを教えてやるからな」
( ^ω^)「彼女のコネで入れたくせに調子いいこと言うなお」
(*'A`)「……やっぱし?」
他愛もない会話が弾む。
( `ハ´)「中華料理店、開店アル〜」
<ヽ`∀´>「そんなことより韓国料理店、グランドオープンしたニダ〜」
(#`ハ´)「アイヤ!営業妨害するヨロシクないネ!」
<ヽ#`∀´>「この地域は元々ウリが店を出すつもりだったニダ!つまりこっちが起源ニダ!」
280 :エピローグ :2007/03/03(土)
18:17:23.79 ID:MP0Ww1xAO
- ブーンは立ち止まって、空を見上げた。
チャンコロとチョンの喧嘩も耳に入らない。
雲一つない。澄んだ空に引き込まれていく。
一面の蒼。それが深く深く染まっている。
ゆっくりと手を伸ばす。
捕まえられないことはわかっている。
('A`)「なにやってんだよ!」
( ^ω^)「今行くお!」
ブーンはまた、前を向いて、歩き始めた。
空は遠く澄んでいる。
まるで、誰かに作られたように、はっきりと。
282 :愛のVIP戦士
:2007/03/03(土) 18:28:28.13 ID:MP0Ww1xAO
- <`ー´>「さて、これで完了だ」
爪'ー`)y‐「今回は手こずったな」
<`ー´>「こっち見るなの損失は大きかったかもしれん」
( ̄ー ̄)「あと、侵入者もね」
<`ー´>爪'ー`)y‐「ひろゆき様」
( ̄ー ̄)「規模は?」
爪'ー`)y‐「誤差修正可能範囲内です。問題はありません」
<`ー´>「事象改変、住民達の記憶の改竄も既に終了。記憶の矛盾も見られません」
爪'ー`)y‐「侵入者は?」
( ̄ー ̄)「root★が強制排除。侵入口だった『VIP』の神社は削除されたです」
爪'ー`)y‐「VIPはそろそろ新鯖に移す時期なのかもね」
283 :愛のVIP戦士
:2007/03/03(土) 18:29:58.75 ID:MP0Ww1xAO
- <`ー´>「でもまぁ、これでまた世界は元通りと」
爪'ー`)y‐「だか、もうこっち見るなは使えないな」
<`ー´>「未来からのお助けキャラはいらなかったかも」
( ̄ー ̄)「遊び心は大切だよ。世界を管理しているのはおいら達なんだからね」
真・スレッドストッパー
この物語は停止しますた。。。( ̄ー ̄)ニヤリ
284 :あとがき :2007/03/03(土)
18:31:50.19 ID:MP0Ww1xAO
- これにて終了です。
まさか完結している書き溜めを投下するのに3日もかかるとは思いませんでした。
前半に詳しく説明される大会や格ゲーのような設定が後半うやむやになるのは仕様です。
『運営』によって世界は自由に変えられてしまうので、
元々そういったものが破綻しているのです。
前回のフラグIIで「キャラをAAにはめ込んだだけ」になったしまったので
今回はキャラの元々ある設定や特徴を重視して物語を作りました。
(進行上、実際の設定とは違う箇所もあります)
こっち見るなについては精子になったようですからの引用です。
FOX★は最近なにやら動いている合作(遠くなら生温かく見守っています)と
刑務所に入れられたようですから持ってきました。
( ・□・)はもちろん勇者になったようですから。
クーや渋澤達は、『運営』の管理する世界ではない外部からの介入者で、
AAキャラに乗り移るようにして侵入したため性格を完全にコピーできていないという設定です。
渋澤がハイテンションになったりアヒャがジョルジュなったりしたのはそのせいです。
back
< >