168 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 20:54:10.76 ID:MhNUoWhqO
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ」

ξ゚听)ξ「そうですね。少し休みましょうか」

その場に立ち止まり、一息付く。
だが、本当に一息付くだけになった。
ちんぽっぽの後ろの木の陰から、腕が伸びる。

(*‘ω‘ *)「ぽ…?」

その腕はちんぽっぽの首を掴み、そのままちんぽっぽを…。

ξ゚听)ξ「え…」

鈍い音がした。
木の陰から、生気の感じられないちんぽっぽが倒れてくる。

ξ;゚听)ξ「いや…いやああああ!!」

 
171 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 20:59:50.98 ID:MhNUoWhqO
ツンは走った。
あの場から一歩でも遠くへ逃げるため、とにかく無我夢中だった。
ちんぽっぽを殺した者が追ってこないかツンは背後を見る。

ξ><)ξ「キャッ!」

(;^ω^)「おぶっ!?」

ξ;゚听)ξ「いや!いやぁ!!」

(;^ω^)「落ち着くお!僕だお!」

前を見ていなかったツンは、ブーンと衝突してしまった。
混乱しながらもツンは周りを見る。
ドクオとわかってますもいた。

ξ゚听)ξ「あ…ブーンさん」

( ^ω^)「無事で良かったお。どうかしたのかお?」

 
174 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:05:00.88 ID:MhNUoWhqO
ξ゚听)ξ「ちんぽっぽさんが…ちんぽっぽさんが!」

必死なツンの顔に、ブーン達は何かあったのを察した。

( <●><●>)「ちんぽっぽちゃんが死ぬことは、わかっ…わかって…わかりません……」

悲しみに暮れるわかってます。

('A`)「…俺達だけでも、助かろう」

( ^ω^)「そうだお!」

ドクオとブーンの言葉にツンは頷く。

( <●><●>)「そんなことは、わかってます」

涙を拭って、わかってますは言った。
ブーンがツンを起こすと、四人は歩き出した。
一歩一歩、雪の地面を踏み締め、助かることを祈る。

 
179 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:09:17.16 ID:MhNUoWhqO
( <●><●>)「皆さん洞窟です!これで助かるのはわかってます!!」

わかってますが、洞窟を発見した。

( ^ω^)「どこかに繋がってるかお…」

( <●><●>)「当然です!わかりきってます!」

わかってますは洞窟に急いだ。

(;^ω^)「ま、待つお!」

ξ゚听)ξ「私達も急ぎましょう!」

('A`)「ブーンとツンちゃんは先に行け。俺はここで奴を食い止める」

(;^ω^)「ドクオ!」

止めようとするブーンだったが、ドクオの顔は真剣だった。
ドクオは、ブーンとツンを先に行かせる。

 
191 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:17:17.63 ID:MhNUoWhqO
('A`)「出てきやがれ!!」

ドクオが声を張り上げる。
後をつけられていることに、ドクオは気付いていた。
ドクオの言葉に応えてか、誰かが姿を現す。

('A`)「な…まさか……」

ドクオは驚いた。
だが、すぐに正気に戻る。

('A`)「ブーン!!気を付けろ!!奴は……」

声が途切れた。
ドクオの首が、飛んだ。



( <●><●>)「もうすぐなのはわかってます…助かるのはわかってます…」

(;^ω^)「はぁ…はぁ…」

ξ;゚听)ξ「わかってますさん、ま、待って……」

 
204 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:24:55.22 ID:MhNUoWhqO
猛進するわかってますを、息を切らしながらブーンとツンが追いかける。
しかし、わかってますの猛進も、終わりを告げた。
行き止まりである。

(;<●><●>)「な……」

声にならない声を上げる。
その時、わかってますの上から、不気味な音がした。
わかってますが見上げたそこには、今にも崩れそうな岩盤が…。

( <●><●>)「死ぬのは……わかってます」

巨大な岩が、わかってますの直上に崩れ落ちた。

(;^ω^)「あ…あ……」

ξ;゚听)ξ「わかってますさん……」

( ^ω^)「引き返すお。ドクオが心配だお」

ξ゚听)ξ「はい…」

 
209 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:30:54.18 ID:MhNUoWhqO
岩に埋もれたそこから目を背けるように、ブーンとツンはその場を後にしようとする。

「いや、心配する必要はないよ」

( ^ω^)「そ、その声は…ショボンだおね」

(´・ω・`)「やあ」

( ^ω^)「無事で良かったお!!」

ブーンが喜んでショボンに近付こうとした。

ξ;゚听)ξ「待って、ブーンさん…」

顔を引き吊らせたツンがブーンを止める。

( ^ω^)「どうかしたのかお?」

m9ξ;゚听)ξ「あれ…」

ツンがある物を指差した。
それは、ショボンが手にしている、血の滴った鉈。

 
216 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:34:30.12 ID:MhNUoWhqO
(´・ω・`)「そう。僕がこの殺人、そして最近の猟奇殺人事件の犯人だよ」

(;^ω^)「そんな、何かの間違いだお……」

(´・ω・`)「いや、これは事実だ。すまない」

いつもと変わらないショボンだった。

(´・ω・`)「最初は雪の中で寒かったな。まぁ、橋を落とすために外に出たんだけどね」

ニダーの時のことである。

(´・ω・`)「カップルも簡単だったね。キーを盗んで密室にしたのに誰も触れなくて寂しかったよ」

しぃとギコだ。

 
219 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:37:43.74 ID:MhNUoWhqO
(´・ω・`)「オーナーの弟は残念だったね。でも兄の方は堪能させてもらったよ」

流石兄弟…。

(´・ω・`)「怖がりな子とちんぽっぽとか言ってる子も楽だったね」

そして、わかんないんですとちんぽっぽ…。
言い終わると、ショボンが近付いてくる。
殺意に満ちた瞳を輝かせて。

(´・ω・`)「でもやっぱり…友達を殺すことほど、快感はないね」

(;^ω^)「お……」

ξ;゚听)ξ「あぁ……」

恐怖に二人の足が疎む。
ショボンが鉈を振り上げた。

(´・ω・`)「このは鉈はサービスだ!受け取れぇ!!」

 
227 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:43:15.74 ID:MhNUoWhqO
鉈が降り下ろされる…と、思われた。

(´゚ω゚`)「ぎゃあああぁぁぁ!!」

ショボンの断末魔が轟き渡る。
間欠泉がショボンを目がけて吹き出したのだ。
熱湯が容赦なくショボンを打ち付ける。
降り下ろそうとした鉈は宙を舞い、そして…

(´゚ω゚`)「あ……」

間欠泉の噴射が終わると同時、ショボンの脳天に突き刺さった。
壮絶な最期を向かえたショボンを、ブーンとツンはまじまじと見詰める。

(;^ω^)「これでやっと終わりだお…」

ブーンが呟く。

ξ゚听)ξ「いえ…違うわ」

ツンが呟く。

ξ゚听)ξ「まだ、私達二人が残ってる」

 
242 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:49:45.98 ID:MhNUoWhqO
( ^ω^)『ドクオは本当にラッキーな男だお』
<#ヽ`∀´>『なんで起こさなかったニダ!!』
( ´_ゝ`)『……一生帰ってこなきゃいいのになぁ』
<ヽ`∀´>『ふ〜…ジョロジョロ出るニダ』
(´・ω・`)『すまない、ちょっと散歩してきたんだ』
( ,,゚Д゚)『は、早くしようぜ』
(*゚ー゚)『駄目、シャワー浴びてくるからちょっと待ってて』
(((;><)))『ぼ、僕は部屋に戻ります!』
(´<_` )『橋を越えないと民家もないからな、兄者』
(´<_`;)『そうだ、猟銃があったろ!それを持っていくといい』
( ´_ゝ`)『いや…いい』
( ´_ゝ`)『この辺には温泉があって、時々高温の間欠泉が吹き出して危険なんです』
( ´_ゝ`)『あんまり大きな声を出すと雪崩が起きますよ…』
( ´_ゝ`)『この高さでは助かるまい…』
( ´_ゝ`)『ま、待ってくれ…殺さないでくれ……』
( <●><●>)『実は、来週結婚するんです…』
ξ゚听)ξ『死んだら持ってて欲しいって…縁起でもない』
( <●><●>)『皆さん洞窟です!これで助かるのはわかってます!!』
('A`)『ブーンとツンちゃんは先に行け。俺はここで奴を食い止める』
('A`)『ブーン!!気を付けろ!!奴は……』
(´・ω・`)『僕がこの殺人、そして最近の猟奇殺人事件の犯人だよ』
247 名前: 訂正 投稿日: 2006/09/12(火) 21:53:13.69 ID:MhNUoWhqO
知り得なかったことまで、全てがツンの脳内に流れてくる。

ξ゚听)ξ「私達は全員、フラグの思うように動き、その結末も決められていた」

ツンは話し続ける。

ξ゚听)ξ「私達が出会わなければこんなこと起きなったかもしれない」

同じ本を取ろうとして手が触れたあの瞬間から、全ては始まっていたのだろうか。

ξ゚听)ξ「山荘のみんなも死ななかったかもしれない……」

幸せそうだったしぃとギコ。
結婚するはずだったわかってます。
写真を託されたちんぽっぽ。

ξ゚听)ξ「ショボンさんだって猟奇殺人犯じゃなかったかもしれない……」

そして何より、友人だったブーン達。

 
250 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 21:57:18.15 ID:MhNUoWhqO
ξ゚听)ξ「みんな、みんな…」

( ^ω^)「もう終わったことだお」

ブーンは、ツンの肩を優しく抱いた。

( ^ω^)「君を絶対に死なせたりしないお。僕が守り抜いてみせるお」

ブーンは真面目に、そう言い切る。

ξ゚听)ξ「ブーンさん…」

ツンは目に涙を浮かべて…
そして、口を開いた。










そ れ は 死 亡 フ ラ グ よ 。

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