- (*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ」
ξ゚听)ξ「そうですね。少し休みましょうか」
その場に立ち止まり、一息付く。
だが、本当に一息付くだけになった。
ちんぽっぽの後ろの木の陰から、腕が伸びる。
(*‘ω‘ *)「ぽ…?」
その腕はちんぽっぽの首を掴み、そのままちんぽっぽを…。
ξ゚听)ξ「え…」
鈍い音がした。
木の陰から、生気の感じられないちんぽっぽが倒れてくる。
ξ;゚听)ξ「いや…いやああああ!!」
- ツンは走った。
あの場から一歩でも遠くへ逃げるため、とにかく無我夢中だった。
ちんぽっぽを殺した者が追ってこないかツンは背後を見る。
ξ><)ξ「キャッ!」
(;^ω^)「おぶっ!?」
ξ;゚听)ξ「いや!いやぁ!!」
(;^ω^)「落ち着くお!僕だお!」
前を見ていなかったツンは、ブーンと衝突してしまった。
混乱しながらもツンは周りを見る。
ドクオとわかってますもいた。
ξ゚听)ξ「あ…ブーンさん」
( ^ω^)「無事で良かったお。どうかしたのかお?」
- ξ゚听)ξ「ちんぽっぽさんが…ちんぽっぽさんが!」
必死なツンの顔に、ブーン達は何かあったのを察した。
( <●><●>)「ちんぽっぽちゃんが死ぬことは、わかっ…わかって…わかりません……」
悲しみに暮れるわかってます。
('A`)「…俺達だけでも、助かろう」
( ^ω^)「そうだお!」
ドクオとブーンの言葉にツンは頷く。
( <●><●>)「そんなことは、わかってます」
涙を拭って、わかってますは言った。
ブーンがツンを起こすと、四人は歩き出した。
一歩一歩、雪の地面を踏み締め、助かることを祈る。
- ( <●><●>)「皆さん洞窟です!これで助かるのはわかってます!!」
わかってますが、洞窟を発見した。
( ^ω^)「どこかに繋がってるかお…」
( <●><●>)「当然です!わかりきってます!」
わかってますは洞窟に急いだ。
(;^ω^)「ま、待つお!」
ξ゚听)ξ「私達も急ぎましょう!」
('A`)「ブーンとツンちゃんは先に行け。俺はここで奴を食い止める」
(;^ω^)「ドクオ!」
止めようとするブーンだったが、ドクオの顔は真剣だった。
ドクオは、ブーンとツンを先に行かせる。
- ('A`)「出てきやがれ!!」
ドクオが声を張り上げる。
後をつけられていることに、ドクオは気付いていた。
ドクオの言葉に応えてか、誰かが姿を現す。
('A`)「な…まさか……」
ドクオは驚いた。
だが、すぐに正気に戻る。
('A`)「ブーン!!気を付けろ!!奴は……」
声が途切れた。
ドクオの首が、飛んだ。
★
( <●><●>)「もうすぐなのはわかってます…助かるのはわかってます…」
(;^ω^)「はぁ…はぁ…」
ξ;゚听)ξ「わかってますさん、ま、待って……」
- 猛進するわかってますを、息を切らしながらブーンとツンが追いかける。
しかし、わかってますの猛進も、終わりを告げた。
行き止まりである。
(;<●><●>)「な……」
声にならない声を上げる。
その時、わかってますの上から、不気味な音がした。
わかってますが見上げたそこには、今にも崩れそうな岩盤が…。
( <●><●>)「死ぬのは……わかってます」
巨大な岩が、わかってますの直上に崩れ落ちた。
(;^ω^)「あ…あ……」
ξ;゚听)ξ「わかってますさん……」
( ^ω^)「引き返すお。ドクオが心配だお」
ξ゚听)ξ「はい…」
- 岩に埋もれたそこから目を背けるように、ブーンとツンはその場を後にしようとする。
「いや、心配する必要はないよ」
( ^ω^)「そ、その声は…ショボンだおね」
(´・ω・`)「やあ」
( ^ω^)「無事で良かったお!!」
ブーンが喜んでショボンに近付こうとした。
ξ;゚听)ξ「待って、ブーンさん…」
顔を引き吊らせたツンがブーンを止める。
( ^ω^)「どうかしたのかお?」
m9ξ;゚听)ξ「あれ…」
ツンがある物を指差した。
それは、ショボンが手にしている、血の滴った鉈。
- (´・ω・`)「そう。僕がこの殺人、そして最近の猟奇殺人事件の犯人だよ」
(;^ω^)「そんな、何かの間違いだお……」
(´・ω・`)「いや、これは事実だ。すまない」
いつもと変わらないショボンだった。
(´・ω・`)「最初は雪の中で寒かったな。まぁ、橋を落とすために外に出たんだけどね」
ニダーの時のことである。
(´・ω・`)「カップルも簡単だったね。キーを盗んで密室にしたのに誰も触れなくて寂しかったよ」
しぃとギコだ。
- (´・ω・`)「オーナーの弟は残念だったね。でも兄の方は堪能させてもらったよ」
流石兄弟…。
(´・ω・`)「怖がりな子とちんぽっぽとか言ってる子も楽だったね」
そして、わかんないんですとちんぽっぽ…。
言い終わると、ショボンが近付いてくる。
殺意に満ちた瞳を輝かせて。
(´・ω・`)「でもやっぱり…友達を殺すことほど、快感はないね」
(;^ω^)「お……」
ξ;゚听)ξ「あぁ……」
恐怖に二人の足が疎む。
ショボンが鉈を振り上げた。
(´・ω・`)「このは鉈はサービスだ!受け取れぇ!!」
- 鉈が降り下ろされる…と、思われた。
(´゚ω゚`)「ぎゃあああぁぁぁ!!」
ショボンの断末魔が轟き渡る。
間欠泉がショボンを目がけて吹き出したのだ。
熱湯が容赦なくショボンを打ち付ける。
降り下ろそうとした鉈は宙を舞い、そして…
(´゚ω゚`)「あ……」
間欠泉の噴射が終わると同時、ショボンの脳天に突き刺さった。
壮絶な最期を向かえたショボンを、ブーンとツンはまじまじと見詰める。
(;^ω^)「これでやっと終わりだお…」
ブーンが呟く。
ξ゚听)ξ「いえ…違うわ」
ツンが呟く。
ξ゚听)ξ「まだ、私達二人が残ってる」
- ( ^ω^)『ドクオは本当にラッキーな男だお』
<#ヽ`∀´>『なんで起こさなかったニダ!!』
( ´_ゝ`)『……一生帰ってこなきゃいいのになぁ』
<ヽ`∀´>『ふ〜…ジョロジョロ出るニダ』
(´・ω・`)『すまない、ちょっと散歩してきたんだ』
( ,,゚Д゚)『は、早くしようぜ』
(*゚ー゚)『駄目、シャワー浴びてくるからちょっと待ってて』
(((;><)))『ぼ、僕は部屋に戻ります!』
(´<_` )『橋を越えないと民家もないからな、兄者』
(´<_`;)『そうだ、猟銃があったろ!それを持っていくといい』
( ´_ゝ`)『いや…いい』
( ´_ゝ`)『この辺には温泉があって、時々高温の間欠泉が吹き出して危険なんです』
( ´_ゝ`)『あんまり大きな声を出すと雪崩が起きますよ…』
( ´_ゝ`)『この高さでは助かるまい…』
( ´_ゝ`)『ま、待ってくれ…殺さないでくれ……』
( <●><●>)『実は、来週結婚するんです…』
ξ゚听)ξ『死んだら持ってて欲しいって…縁起でもない』
( <●><●>)『皆さん洞窟です!これで助かるのはわかってます!!』
('A`)『ブーンとツンちゃんは先に行け。俺はここで奴を食い止める』
('A`)『ブーン!!気を付けろ!!奴は……』
(´・ω・`)『僕がこの殺人、そして最近の猟奇殺人事件の犯人だよ』
- 知り得なかったことまで、全てがツンの脳内に流れてくる。
ξ゚听)ξ「私達は全員、フラグの思うように動き、その結末も決められていた」
ツンは話し続ける。
ξ゚听)ξ「私達が出会わなければこんなこと起きなったかもしれない」
同じ本を取ろうとして手が触れたあの瞬間から、全ては始まっていたのだろうか。
ξ゚听)ξ「山荘のみんなも死ななかったかもしれない……」
幸せそうだったしぃとギコ。
結婚するはずだったわかってます。
写真を託されたちんぽっぽ。
ξ゚听)ξ「ショボンさんだって猟奇殺人犯じゃなかったかもしれない……」
そして何より、友人だったブーン達。
- ξ゚听)ξ「みんな、みんな…」
( ^ω^)「もう終わったことだお」
ブーンは、ツンの肩を優しく抱いた。
( ^ω^)「君を絶対に死なせたりしないお。僕が守り抜いてみせるお」
ブーンは真面目に、そう言い切る。
ξ゚听)ξ「ブーンさん…」
ツンは目に涙を浮かべて…
そして、口を開いた。
そ れ は 死 亡 フ ラ グ よ 。
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