709 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 01:14:46.67 ID:rG3VFOhT0
ーーー雑居ビル 室内ーーー
川゚−゚)レ「・・・話とはなんですか?」
( ´_ゝ`)「あぁ、実は・・・・・・」
兄者は事細かに話した
・・・全てを


(´<_`  )「世界が・・・終わる・・・?」
川゚−゚)レ「・・・・・」
( ´_ゝ`)「信じられないかもしれないが、事実だ・・・今しぃやニダーを倒さないと大変なことになる・・・いや、倒したところで最早どうにもならないかもしれないが」
川゚−゚)レ「・・・それで、私にどうしろというのです?」
( ´_ゝ`)「・・・力を貸してほしい・・・共に、ニダーやしぃと戦って欲しいんだ」
川゚−゚)レ「・・・・・・」

川゚−゚)レ「お断りします」
( ゚∀゚)「あらら・・・」
( ´_ゝ`)「・・・・・・・」

 
710 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 01:18:25.65 ID:rG3VFOhT0
(´<_`  )「クー・・・」
川゚−゚)レ「ただでさえ私は弟者の看病をしないといけない・・・それに、私はずっと弟者の傍にいると誓ったんです」
( ´_ゝ`)「・・・・・・・・」
川゚−゚)レ「・・・世界が終わるというなら、私は弟者と共に死にます」
( ´_ゝ`)「しかし・・・そうなれば皆、暗闇の世界を永遠に漂うことになるのだが」
川゚−゚)レ「かまいません」
(´・ω・`)「・・・・・・」
川゚−゚)レ「この記憶を失うぐらいなら・・・そのほうがましです」
( ´_ゝ`)「・・・・・・・」

 
712 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 01:26:03.66 ID:rG3VFOhT0
川゚−゚)レ「たとえそこが暗闇でも・・・私は弟者を感じていたい」
( ´_ゝ`)「・・・・・・・」

( ´_ゝ`)「・・・・・・ふ、そうか・・・」
( ´_ゝ`)「・・・随分と愛されたのだな、弟者」
(´<_`  )「・・・・・・」
ξ゚听)ξ「・・・・・・」

( ´_ゝ`)「・・・わかった」

 
713 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 01:30:09.07 ID:rG3VFOhT0
( ゚∀゚)「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「すまない、ジョルジュ・・・クーさんの気持ちは尊重したい」
川゚−゚)レ「・・・・・・」
( ゚∀゚)「・・・あぁ、仕方ねえよな・・・」
( ´_ゝ`)「・・・つまらない用事で失礼したな・・・それでは」

(´<_`  )「兄者」
( ´_ゝ`)「・・・ん?どうした」

 
714 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 01:34:48.91 ID:rG3VFOhT0
(´<_`  )「・・・忙しいのか?」
( ´_ゝ`)「・・・あぁ、まぁ・・・な」
(´<_`  )「また、暇なときには帰ってきてくれないか?・・・俺もクーも待っているから」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」

( ´_ゝ`)「あぁ、わかった。約束する」
(´<_`  )「ありがとう・・・」
( ´_ゝ`)「・・・こんな兄ですまない・・・」
川゚−゚)レ「・・・・・・」

( ´_ゝ`)「それでは・・・失礼した」
( ゚∀゚)「失礼しまーした」

 
780 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 17:38:50.30 ID:rG3VFOhT0
ーーー天国 雑居ビル前ーーー
階上から兄者たちが降りてきた
(,,゚Д゚)「・・・どうだった?」
そのギコの質問に、ジョルジュが無言で首を振った
(,,゚Д゚)「・・・そうかよ」
( ´_ゝ`)「すまない・・・俺の考えが甘すぎた」
( ゚∀゚)「そうじゃねえだろ・・・しっかしまぁ、望んで闇を放浪しようなんてな・・・」
(´・ω・`)「彼女にとって、弟者さんはそれほどの存在なんですよ」
( ゚∀゚)「はぁ・・・そうなのか。俺にはわからん」
(,,゚Д゚)「・・・・・・」

('A`)「・・・で、これからどうするんすか?」
( ゚∀゚)「あてがねえよなぁ・・・」
(,,゚Д゚)「・・・一つ、気になるんだがよ」

 
782 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 17:41:45.79 ID:rG3VFOhT0
(,,゚Д゚)「奴らと戦うとして、ツンとかはどうすんだ?」
ξ゚听)ξ「・・・・・・」
( ゚∀゚)「あー・・・」
(,,゚Д゚)「女を戦わせるのはどうも・・・な」
('A`)「しぃに飛び蹴りかました人が何言ってるんすか」
(,,゚Д゚)「・・・あれはまぁ、勢いだ、勢い」
( ^ω^)「・・・・・・・」

( ^ω^)「何で皆・・・ツンをかまうんだお・・・?」
その呟きを聞いていたのは、兄者だけだった
( ´_ゝ`)「・・・感覚が麻痺しているんだ・・・あっちの世界の常識人としての、感覚が」
( ^ω^)「?」

 
783 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 17:44:06.28 ID:rG3VFOhT0
( ´_ゝ`)「言っただろう?ここにいる人間は何かしら狂っている奴ばかりだ。彼らにとって殺人は常識・・・彼らはあれで、紳士に振舞っているつもりなんだ」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「我慢しろとは言わない・・・だが、お前が今反論すれば、それはこの世界の常識を突き崩すことになる」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「受け入れろとも言わない・・・ただ、理解しておけ」
( ^ω^)「・・・兄者は」
( ´_ゝ`)「?」
( ^ω^)「兄者はどうして僕にかまうんだお?」

( ´_ゝ`)「・・・月並みの理由だ」
( ^ω^)「・・・?」

 
786 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:03:53.41 ID:rG3VFOhT0

( ´_ゝ`)「お前は、昔の俺に似ている」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「俺は自殺してここに来た・・・その時、今のお前と全く同じ心情だった」

( ´_ゝ`)「だが・・・数ヶ月して、俺ら兄弟を自殺に追い込んだ奴らがここに来たんだ」

( ´_ゝ`)「俺はその時・・・迷わずそいつを殺した」

( ´_ゝ`)「それからだ、俺が殺人者となったのは」

 
787 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:09:27.10 ID:rG3VFOhT0
( ´_ゝ`)「・・・一度血に染めた手は元には戻らない」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「今はまだ俺も、お前の考えが理解できないわけではない だから俺はお前に忠告する」

( ´_ゝ`)「要するに、ここはお前の知っている世界とは全く違うということだ・・・あと3日しかないが、覚えておけ」
( ^ω^)「わかった・・・お」

( ゚∀゚)「おい、ブーンと兄者、行くぞ!」

 
788 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:14:10.23 ID:rG3VFOhT0
( ^ω^)「・・・どこにだお?」
( ゚∀゚)「聞いてなかったのかよ」
(,,゚Д゚)「情報が必要だからな・・・阿片窟に行く」
('A`)「しかし阿片窟って廃人ばっかりじゃないんすか?」
( ´_ゝ`)「そうでもない。常連の中にニダーの手下もいたはずだ」
('A`)「・・・はぁ、そうなんすか」
( ゚∀゚)「んじゃ、行くぞ。ついてこい」

( ^ω^)「・・・・・・」

ξ゚听)ξ「・・・・・・」

 
789 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:19:20.46 ID:rG3VFOhT0
ーーー天国 管理局ーーー
???「・・・・・・・」

???(さすがに遅すぎる・・・か)
いつかの男が腕を組む
???(彼女に限って何かあったとも思えないが・・・この短時間での隔離フィールドからの魂の排出が異常に多い・・・)
???(・・・・・・)
???「行って、みるか」
???(仕事はまぁ・・・誰かがやってくれるだろう」
・・・
・・


 
790 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:27:00.76 ID:rG3VFOhT0
ーーー阿片窟周辺 路上ーーー
( ゚∀゚)「確かこのあたり・・・」
( ´_ゝ`)「!止まれ」
兄者が手を出して静止させる
(,,゚Д゚)「!」

阿片窟が遠くに見える・・・
そこに、二人の男が入っていった
( ´_ゝ`)「・・・・・・ニダーの部下だな」
( ゚∀゚)「そうなのか?」
( ´_ゝ`)「あぁ・・・見たことがある」
(,,゚Д゚)「・・・何しにいったんだ?やっぱ阿片吸いにか?」
('A`)「・・・・・・」
( ^ω^)「ドクオ」
('A`)「わーってるよ・・・」

 
791 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:34:12.72 ID:rG3VFOhT0
その数秒後
銃声が路上に響いた
( ゚∀゚)「!」
くぐもった銃声が続く・・・
(,,゚Д゚)「こいつは・・・阿片窟からか?」
( ´_ゝ`)「・・・・・・・・」

( ´_ゝ`)「殺戮・・・か」
( ゚∀゚)「何ぃ!?」
( ´_ゝ`)「これだけの銃声は・・・いざこざ程度のものではない」
(,,゚Д゚)「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「さすがのニダーも自分の儲け所を潰そうとはしないはず・・・」
( ゚∀゚)「やっぱ、しぃが絡んでるってことか」

 
794 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:39:10.84 ID:rG3VFOhT0
('A`)「確定っすね」
( ゚∀゚)「・・・で、どうするよ」
( ´_ゝ`)「そのうちでてくるはずだ・・・出てきたところを、捕まえて色々聞かせてもらうことにしよう」

ξ゚听)ξ「・・・中の人を助けようとはしないのね・・・」
ツンがぽつりと呟く
(´・ω・`)「・・・・・・・・・」

(,,゚Д゚)「・・・お、出てきたぞ」
男が出てきた
・・・しかし、一人だけ、だった

 
795 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:45:48.22 ID:rG3VFOhT0
( ´_ゝ`)「・・・行ってくる」
兄者がそういって、静かに男のほうへと走って行った
( ゚∀゚)「あ、ちょ!兄者!」

ーーー阿片窟前 路上ーーー
男A「・・・畜生・・・」
男は、泣いていた
その男の肩を兄者が叩く
男A「!」
男が振り返ろうとした瞬間、そのこめかみに銃があてがわれた
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
男A「・・・ヒ・・・た、助けてくれ・・・!」
男は、涙目のまま背後の兄者に懇願した
( ´_ゝ`)(・・・この世界の住人にしては過剰に死を怖がっている・・・)
( ´_ゝ`)(やはり・・・か)
( ´_ゝ`)「ついてこい 話が聞きたい」
男A「・・・・・・」

 
796 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:48:37.12 ID:rG3VFOhT0
ーーー阿片窟周辺 路上ーーー
( ゚∀゚)「・・・静かだな」
ジョルジュが呟いたとき、兄者が戻ってきた
男に銃を突きつけながら
( ^ω^)「!」
ξ゚听)ξ「・・・・・・」
( ゚∀゚)「よう、さすがに仕事が速い」
( ´_ゝ`)「・・・どこに連れて行く?この男」
男A「・・・・・・・・・・」
(,,゚Д゚)「・・・まぁとりあえず、大通りから離れようぜ」

 
797 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:54:37.87 ID:rG3VFOhT0
ーーー路地裏ーーー
( ゚∀゚)「・・・さて、色々聞きたいことがある」
男A「・・・・・・」
( ゚∀゚)「近頃、しぃって女がニダーの傍にいるか?」
男A「・・・あ、あぁ・・・・・・き、昨日の夜・・・のことだ」
(,,゚Д゚)「やっぱそうか・・・」
( ゚∀゚)「・・・で、しぃはどうなった?」
男A「に、ニダーさんを・・・部下、に・・・」
(,,゚Д゚)「・・・・・・やるなぁ、しぃ」
( ´_ゝ`)「・・・・・・やはりその程度か、ニダー・・・」

 
799 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 18:59:41.72 ID:rG3VFOhT0
( ´_ゝ`)「・・・さっき阿片窟に入っていったな?」
男A「あ、あぁ」
( ´_ゝ`)「二人で」
男A「・・・・・・・」
( ´_ゝ`)「もう一人はどうした?」
男A「・・・お」

男A「俺が・・・殺した」

 
800 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 19:02:03.99 ID:rG3VFOhT0
(,,゚Д゚)「お前が・・・?」
男A「言われたんだ!ニダーさんと・・・しぃさんに・・・殺せって・・・そうじゃないと俺を殺すって・・・」
( ゚∀゚)「・・・やりたい放題だな、しぃ・・・」
(,,゚Д゚)「・・・・・・部下まで殺すか・・・」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」

( ´_ゝ`)「しぃとニダーは今、どこにいる?」
男A「い、いつもみたいに博打場にいるはずだ・・・」
( ´_ゝ`)「そうか」

 
801 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 19:03:56.06 ID:rG3VFOhT0
( ´_ゝ`)「・・・もう一つ」

( ´_ゝ`)「俺の部下を皆殺しにしたのはお前達だな?」
男A「あ・・・お、俺は現場には」
( ´_ゝ`)「そんなことは聞いていない やったのはニダーたち・・・そうだな」
男は・・・うな垂れるようにして頷いた
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
意味ありげに、兄者がかちゃり、銃で音をたてる

 
802 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 19:06:41.88 ID:rG3VFOhT0
男A「やめろ!こ、殺さないでくれ俺はまだ死にたくない・・・や、闇の中を放浪なんて・・・!」
発狂したかのように男は叫ぶ
( ´_ゝ`)「・・・・・少し静かに喋れ」
男A「三日後まで生き残れたら俺らは・・・俺らはそうならなくてすむ」
(,,゚Д゚)「何?」
男A「しぃさんが約束してくれた!」
( ゚∀゚)「・・・・・・はぁ・・・見え透いた嘘つきやがって、あの女・・・」
男A「だからまだ死にたくない・・・殺さないでくれ!」
( ´_ゝ`)「・・・・・・・・」

 
812 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 19:50:19.23 ID:rG3VFOhT0
( ´_ゝ`)「・・・覚えておけ」
男A「・・・!?」
( ´_ゝ`)「そんな事を考えながら、またんきたちも死んだんだ・・・!」
男A「ヒ・・・い、や、やめてくれ俺は!俺は、俺はまだ死にたくな」
銃声が、一つ
男はその場に、倒れた
('A`)「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「・・・行くぞ」
( ゚∀゚)「あぁ・・・」
( ^ω^)「・・・・・・」

( ^ω^)(殺人は・・・当たり前・・・)

 
814 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 19:51:37.17 ID:rG3VFOhT0
ーーー博打場ーーー
<ヽ`∀´> 「・・・あいつら、遅いニダ」
(*゚ー゚)「殺されたんじゃないかしら?」
<ヽ`∀´> 「・・・誰にニダ?」
(*゚ー゚)「決まってるじゃない 兄者たちに、よ」
<ヽ`∀´> 「!・・・・・・・」
(*゚ー゚)「あの人がなんの行動も起こさないはずがないわ・・・」
<ヽ`∀´> 「兄者・・・!」
(*゚ー゚)「まぁ待って・・・あんな部下達、一人や二人死んだって別にかまわないじゃない」

(*゚ー゚)「ねぇ?荒巻・・・」
/ ,' 3 「・・・はい」

(*゚ー゚)(強い人に味方する・・・それは当たり前のこと・・・)
(*゚ー゚)(そして私は・・・誰よりも強い・・・)

(*゚ー゚)(それにしても・・・)
(*゚ー゚)(そろそろ、来ちゃうかしら・・・ふふ・・・)

 
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