817 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 19:58:47.14 ID:rG3VFOhT0
ーーー路地裏ーーー
それから彼らは・・・
銃声から嗅ぎ付けられないように場所を移動していた

(,,゚Д゚)「・・・突撃しかなくね?」
( ゚∀゚)「・・・・・・・」
(,,゚Д゚)「仮にこのまま奴等がでてこなかったら三日後に俺達は自動的に死ぬ」

(,,゚Д゚)「それなら、さっさと突撃したほうがいいだろ」
( ´_ゝ`)「・・・しかし、できる限り作戦を練ることも重要だ」
(,,゚Д゚)「作戦ったってこの人数だぜ?」
( ´_ゝ`)「・・・・・・だからこそ、だ・・・一人でも欠けてもいいのか?」
( ゚∀゚)「そこでいがみ合うなって・・・俺は兄者の言うとおり、もっと作戦を練るべきだと思うぜ」
(,,゚Д゚)「・・・・・・」

 
820 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:02:08.03 ID:rG3VFOhT0
('A`)「暗殺でもしてみます?」
( ゚∀゚)「あぁ?」
('A`)「さっきのあの男を見た限り部下はニダーやしぃのやり方に賛同してない・・・しぃが闇に行かなくて済むようにするって言ったから仕方なく、って感じですよね」

('A`)「だったら部下を殺す必要はない・・・んじゃないすか?」
(,,゚Д゚)「まぁしぃとニダーを殺すだけならそれでもいいと思うんだが・・・兄者が、なぁ?」
ギコがチラリと兄者を見る
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
('A`)「あ・・・復讐・・・っすか」
( ´_ゝ`)「・・・俺の復讐が障害になるというのなら俺は復讐しない・・・そこまで子供ではないつもりだ」
( ゚∀゚)「子供とか、そういう問題じゃないだろ」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」

 
821 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:06:25.93 ID:rG3VFOhT0
(´・ω・`)「・・・暗殺なら」

(´・ω・`)「僕がやりましょうか?」
( ゚∀゚)「何?」
(´・ω・`)「ニダーさんの行動パターンはある程度把握していますし・・・しぃさんも同じ場所にいるでしょうから・・・博打場周辺のことも、よく理解しているつもりです」
ξ゚听)ξ「・・・・・・」
( ゚∀゚)「一人でやるのか」
(´・ω・`)「はい」
(,,゚Д゚)「・・・まぁ、暗殺するなら単独の方がやりやすいわな」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
(,,゚Д゚)「兄者は・・・」
( ´_ゝ`)「異論はない」
(,,゚Д゚)「・・・・・・」

( ゚∀゚)「頼めるか?」
(´・ω・`)「わかりました」

 
823 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:13:14.11 ID:rG3VFOhT0
(´・ω・`)「・・・決行は夜の方がいいですよね・・・となると、今からどうします?」
( ゚∀゚)「しょぼんに頼りきるつもりは無いが・・・無闇に動かないほうがいいんじゃねえか?何かやらかして嗅ぎ付けられても困る」
(,,゚Д゚)「・・・だな」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「小屋に戻るか・・・」

ξ゚听)ξ「あ、しょぼん・・・」
(´・ω・`)「? どうしました?」
ξ゚听)ξ「・・・・・・」

ξ゚听)ξ「なんでも、ない」
(´・ω・`)「?・・・そうですか」
( ^ω^)「・・・・・・」

 
825 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:21:23.29 ID:rG3VFOhT0
( ´_ゝ`)「・・・一時解散ということで、いいか?」
(,,゚Д゚)「ん?何かするのか?」
( ´_ゝ`)「・・・忘れていたことがある」
( ゚∀゚)「そうかい・・・まぁお前なら安心できからいいけど、な」
兄者はそれには答えず、彼らに背を向けた

( ゚∀゚)「・・・・・・」
(,,゚Д゚)「・・・何しに行ったんだろうな?あいつ」
( ゚∀゚)「さぁな・・・直に戻ってくるだろ」

 
828 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:32:30.25 ID:rG3VFOhT0
ーーー某所 路上ーーー
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
彼は再度、自らの拠点の前・・・部下の亡骸たちの前に立っていた
( ´_ゝ`)「・・・手向けることを忘れていた・・・ふ、俺も十分この世界の毒に侵されているな・・・」
彼は亡骸の転がる路上に一丁、拳銃を置いた
( ´_ゝ`)「向こうの世界ではこういう時、墓を建てて花を手向ける」

( ´_ゝ`)「・・・しかし、今の俺にできることはこれぐらいだ 許せ」
兄者は誰にとも無く語りかける。
( ´_ゝ`)「今の俺に花を手向ける資格はない・・・」
当然、誰も答えない

( ´_ゝ`)「お前達は今、闇を彷徨っているのか・・・」

( ´_ゝ`)「・・・辛いのだろうな・・・」

( ´_ゝ`)「・・・・・・」

( ´_ゝ`)「俺は・・・どうすればいい・・・」

( ´_ゝ`)(ニダーを殺し、しぃを殺して・・・俺だけ助かってもいいのか・・・?)
( ´_ゝ`)(・・・・・・・)

( ´_ゝ`)「それでも俺は復讐する」

( ´_ゝ`)「・・・自己満足かもしれないが、な」

( ´_ゝ`)「・・・・・・」

( ´_ゝ`)「・・・またんき、荒巻、皆・・・待っていろ・・・」

 
833 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:41:49.91 ID:rG3VFOhT0
ーーー廃墟ーーー
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「お、やっと帰ってきたか」
( ´_ゝ`)「・・・・あぁ」
(,,゚Д゚)「・・・・・・・」

(´・ω・`)「それじゃあそろそろ僕、行ってきますね」
ξ゚听)ξ「・・・・・・」
( ゚∀゚)「・・・あぁ、一応俺も行くよ」
(´・ω・`)「え・・・」
( ゚∀゚)「逃げる時のお手伝いって奴だ 近くで待機しておく」
(,,゚Д゚)「あ、じゃあ俺も」
( ゚∀゚)「お前達はこいつら守っとかないといけないだろ」
('A`)「・・・お荷物ですんません」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」

 
835 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:47:00.30 ID:rG3VFOhT0
( ゚∀゚)「まぁ気にするな・・・じゃあ、行ってくる」
(´・ω・`)「行ってきます」
そういって二人は廃墟を出た

ξ゚听)ξ「・・・・・・」
(,,゚Д゚)「なーにポッカーンとしてんだ」
ξ゚听)ξ「え・・・べ、別になんでも・・・」

 
836 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:48:28.07 ID:rG3VFOhT0
ーーー某所ーーー
???「・・・静かすぎないか・・・」
???(しぃ・・・無事だといいのだが)
???(・・・・・・・)
???(・・・まず、どこに行けばいいんだ?)

 
838 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:52:25.11 ID:rG3VFOhT0
ーーー大通りーーー
(´・ω・`)「・・・・はぁ」
( ゚∀゚)「なんだ?今頃暗殺役名乗り出たことに後悔してるのか?」
(´・ω・`)「・・・正直、少しだけ」
( ゚∀゚)「怖いのか」
(´・ω・`)「そういうわけじゃないです・・・別に僕は・・・闇でもいいですから、逝き先が」
( ゚∀゚)「・・・・・・」
(´・ω・`)「ただ、ニダーさんを殺すことに少し・・・」
( ゚∀゚)「・・・そっちか」
(´・ω・`)「僕が今ここにいるのはニダーさんのおかげみたいなところもありますから」

 
839 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:54:39.84 ID:rG3VFOhT0
( ゚∀゚)「・・・そういうこと、忘れたほうがいいぜ?」
(´・ω・`)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「今、お前はニダーの敵だ。それに、敵になることを選んだのはお前自身じゃねえか」
(´・ω・`)「・・・・・・それは、わかってるんですけどね・・・」

( ゚∀゚)「・・・景気づけに、いいこと教えてやろうか?」
(´・ω・`)「? なんですか?」

 
842 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 20:58:07.74 ID:rG3VFOhT0
( ゚∀゚)「お嬢さん、お前に惚れてるぞ」
(´・ω・`)「・・・・・・・・」

(´・ω・`)「はい?」
( ゚∀゚)「なんだ、少しも気付いてなかったのかよ」
(´・ω・`)「・・・ええ、というかそんなこと微塵も」
( ゚∀゚)「鈍いな・・・」

(´・ω・`)「・・・・・・複雑です」
( ゚∀゚)「・・・ま、まぁまだ決まったわけじゃねえから・・・気負うな、な?」
(´・ω・`)「・・・・・・」
( ゚∀゚)(失敗したか・・・?俺)

 
843 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 21:04:01.06 ID:rG3VFOhT0
ーーー博打場周辺 路上ーーー
(´・ω・`)「・・・じゃぁ、ジョルジュさんはここで」
( ゚∀゚)「・・・・・・あ、あぁ」
(´・ω・`)「行ってきます」

( ゚∀゚)「・・・しょぼん」
(´・ω・`)「はい?」
( ゚∀゚)「一応言っとくが・・・死ぬなよ」
(´・ω・`)「・・・・・・」

(´・ω・`)「臭いですよ、言葉が」
( ゚∀゚)「悪かったな・・・」

(´・ω・`)「・・・・・ありがとうございます 行ってきます」
( ゚∀゚)「あぁ、行ってこい」

 
860 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 21:41:35.97 ID:rG3VFOhT0
ーーー博打場ーーー
<ヽ`∀´> 「・・・・・・・」
(*゚ー゚)「そんなに博打ばっかりして、よく飽きないわね」
<ヽ`∀´> 「・・・・・・」

(*゚ー゚)「・・・さ、十分休憩したし、明日は私も殺しに出かけようかしら・・・まだ人、残ってるわよね?」
<ヽ`∀´> 「た、お、おそらく・・・」
(*゚ー゚)「よかった・・・」

 
862 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 21:45:27.41 ID:rG3VFOhT0
ーーー博打場周辺 路上ーーー
(´・ω・`)(ニダーさんのことだからこっちに人を配置してるから・・・こっち・・・で、それから・・・)
網の目のような路地
しょぼんは器用に、右へ、左へと進んでいた
目指す場所は、博打場
(´・ω・`)(・・・はぁ・・・)

(´・ω・`)「・・・・・・」
ふと、一つの狭い十字路で立ち止まる
(´・ω・`)(ここからどう行けばいいのかな・・・)

 
863 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 21:47:11.91 ID:rG3VFOhT0
立ち止まり、数秒考える
(´・ω・`)(やっぱり・・・数人殺さないと・・・無理、か)
(´・ω・`)(・・・・・・・)
(´・ω・`)(大丈夫・・・僕ならできるはず・・・でも)
(´・ω・`)(・・・・・・)
しょぼんは自らの中から湧き出る不吉な考えを振り払い、また走り出した

 
864 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 21:50:01.96 ID:rG3VFOhT0
男の背中が見える・・・
(´・ω・`)(・・・いつもより見張りが少ない・・・)
(´・ω・`)(余裕なのかな・・・いや)
(´・ω・`)(さっきの人みたいに・・・仲間内で殺し合いしたのかな)
しょぼんは銃を抜く
目の前の男がつと脚をずらし、ふりむく
男C「!」
男が振り向いた瞬間
しょぼんはその顔面に銃身をたたきつけた

 
865 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 21:53:32.36 ID:rG3VFOhT0
男が声にならない音を出してで唸る
そして、そのまま仰向けに倒れてしまった
しかし
銃声ほどとはいかないが、その音は周囲に重く、低く響いた
足音が聞こえる・・・
しょぼんは急いで先へと進む

(´・ω・`)(これは・・・)

(´・ω・`)(戻れそうにないなあ)

 
868 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 21:55:47.77 ID:rG3VFOhT0
ーーー博打場ーーー
(*゚ー゚)「・・・うるさいわね」
<ヽ`∀´> 「・・・え」
(*゚ー゚)「外よ、外」
<ヽ`∀´> 「そ、そうニダか?」
(*゚ー゚)「誰か来てるみたいね」
<ヽ`∀´> 「!・・・ま、まさか兄者が・・・」
(*゚ー゚)「さぁ、ね」

 
869 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 21:59:51.41 ID:rG3VFOhT0
(*゚ー゚)「関係ないじゃない・・・どのみち、私が殺すわ」
<ヽ`∀´> 「し、しかし部下達が・・・」
(*゚ー゚)「今更そんなこと言うの?」
<ヽ`∀´> 「・・・・・・」
(*゚ー゚)「部下なんてどうでもいいんでしょ?自分だけ助かればあとはどうでもいい・・・」
<ヽ`∀´> 「そ、そんなことは・・・な・・・」
(*゚ー゚)「隠してもダメ・・・人なんてそんなものなんだから」
<ヽ`∀´> 「・・・・・・」
(*゚ー゚)「あなたは、下僕のために命を捨てられるの?」
<ヽ`∀´> 「に・・・だ・・・」
最早癇癪をおこすこともできないほど、ニダーは打ちのめされていた
(*゚ー゚)「ふふ・・・可愛い子・・・」
/ ,' 3 「・・・・・・」

 
870 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 22:03:29.05 ID:rG3VFOhT0
ーーー路上ーーー
(´・ω・`)「は・・・はぁ・・・」
(´・ω・`)(もう少し・・・もう少しで・・・)
男D「いたぞ!」
(´・ω・`)「!」

後方から聞こえる男達の声
(´・ω・`)(まずいな・・・大人数でこられたら・・・)

それでもしょぼんはは知り続ける

 
873 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 22:07:23.50 ID:rG3VFOhT0
博打場はビルの一階にあった
ーーー博打場前 路上ーーー
(´・ω・`)(ニダーさんは博打場の中にあまり人を入れない・・・いても、部下2人・・・ということは、しぃとニダーさんを合わせて4人・・・)
(´・ω・`)(正面突撃でも・・・いや、ここは)
しょぼんは思案しつつ横に回りこむ
ガラス窓の向こうに人影が幾つか
中に人がいる・・・
(´・ω・`)(はやくしないと・・・)
(´・ω・`)(・・・可能性に賭けるしかない、か)

 
874 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/09(火) 22:11:50.36 ID:rG3VFOhT0
意を決して銃を構える
そして、銃弾を放ちつつガラス窓を突き破る・・・

ーーー博打場内ーーー
(*゚ー゚)「!」
<ヽ`∀´> 「!!」
/ ,' 3 「・・・・・・」
男B「き、あ、貴方は・・・」
(´・ω・`)「・・・ニダーさん」
<ヽ`∀´> 「しょ、しょぼん・・・」
(´・ω・`)「!・・・お前がしぃか・・・!」
しょぼんの銃が彼女の頭部に向けて火を噴く・・・

 
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