しかし、しぃはすでに行動していた
隣にいたニダーの腕を掴み、引き寄せたのだ
その行動は・・・あまりにも素早かった
<ヽ`∀´> 「!」

彼女は小柄だ
ニダーは彼女よりも随分と大きい
銃弾は・・・ニダーに直撃した

(*゚ー゚)「・・・ふぅ」
(´・ω・`)「!!」
しょぼんが二度目の発砲を行おうとしたとき
彼の腕を、荒巻が撃った

しょぼんが銃を取り落とす
男が駆け寄り、彼を拘束した
(*゚ー゚)「そう、それでいいの」
倒れるニダー
その後ろからしぃが不気味な笑みを浮かべて現れる
(´・ω・`)「・・・!」
(*゚ー゚)「ふふ・・・」
<ヽ`∀´> 「・・・ぁ・・・」
(*゚ー゚)「ニダー・・・ご苦労様」
<ヽ`∀´> 「う、ウリは・・・ま、まだ・・・」
(*゚ー゚)「怯えるなんてらしくないわね・・・あなた、この街の実力者なんでしょ?」

(*゚ー゚)「それにもう怯えてもダメ・・・死ぬんだから」
<ヽ`∀´> 「・・・!」
口を半開きにしたまま
ニダーはそこで事切れた

(*゚ー゚)「ねぇ」
男B「は、はい」
(*゚ー゚)「知り合い?」
男B「は、す、少し前までニダーさんの側近だったしょぼんさんです」
(*゚ー゚)「・・・ふふ・・・そうなの」

両脇を抱えあげられて身動きの取れないしょぼんにしぃがゆっくりと近づく
(´・ω・`)「殺さないのか」
(*゚ー゚)「殺して欲しいの?」
(´・ω・`)「・・・・・・・」

(´・ω・`)「・・・生き恥だ・・・」
(*゚ー゚)「そう、生き恥・・・・・・」

(*゚ー゚)「じゃあ、舌でも噛んでみたら?」
(´・ω・`)「!・・・・・・」

(*゚ー゚)「ふふ・・・できないでしょ?当然よ・・・」

(*゚ー゚)「知ってるからここに来たんでしょう?死の恐怖を・・・ね」

(*゚ー゚)「そこの・・・あなたを撃った人、いるでしょ?」
/ ,' 3 「・・・・・・」
(´・ω・`)「・・・・・」
(*゚ー゚)「その人、元々兄者の部下だったの」
(´・ω・`)「!」
(*゚ー゚)「でも、私の下僕になった・・・何故かわかる?」

(*゚ー゚)「死ぬのが、怖いからよ・・・」

(´・ω・`)「・・・僕は・・・」
(*゚ー゚)「面白そうな子ね・・・ふふ、チャンスをあげるわ」

(*゚ー゚)「私達の仲間にならない?」

殺伐とした博打場

そこにツンとしょぼんだけが残された

ξ゚听)ξ「・・・しょぼん、あなた・・・」

(´・ω・`)「誤解しないでくださいね ああでも言わないとしぃ・・・さん、本気で貴方を殺しそうでしたら」

ξ゚听)ξ「あ、そ、そうじゃなくて」 

(´・ω・`)「?」 

ξ゚听)ξ「なんで・・・しぃの味方になったの?」

(´・ω・`)「・・・僕が臆病者だからです」

(´・ω・`)「作戦は失敗しました。 僕は死ぬか、彼女達の味方になるか・・・その選択を迫られました」

ξ゚听)ξ「それで・・・」

(´・ω・`)「はい」 

ξ゚听)ξ「そうだったんだ・・・」

 なぜか、ツンは胸をなでおろすような仕草をした

(´・ω・`)「・・・・・・ツンさん」 

ξ゚听)ξ「・・・何?」

(´・ω・`)「これからどうするんです?」 

ξ゚听)ξ「・・・今更、向こうに戻れるわけ、ないじゃない・・・」 

(´・ω・`)「・・・そうですか・・・」 

しょぼんは薄々気付いていた

あの場にツンしかいなかった

・・・つまり、皆ツンを見捨てたということに

(´・ω・`)「あなたには・・・同じ道を歩んで欲しくなかった」

ξ゚听)ξ「・・・・・・」

(´・ω・`)「・・・すみません」

ξ゚听)ξ「謝る必要・・・ないじゃない・・・私が勝手にきたんだから」

(´・ω・`)「・・・・・・」

(´・ω・`)「ジョルジュさんからききました」 

ξ゚听)ξ「え?」 

(´・ω・`)「ツンさん、僕の事好きなんですか?」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・」 

瞬間、時が止まったような気がした

ξ゚听)ξ「・・・バカ」 

(´・ω・`)「はい?」 

ξ゚听)ξ「なんでもないわよ・・・そ、そんなはずないじゃない」 

(´・ω・`)「・・・ですよね」 

ξ゚听)ξ「・・・・・・」

 ーーー路地裏ーーー 

(,,゚Д゚)「・・・で、どこ行くよ」

( ゚∀゚)「今度こそ本当にあてが無くなっちまったな・・・」 

('A`)「・・・クーって人のところはダメなんすか?」 

( ´_ゝ`)「・・・これ以上彼女達に迷惑をかけたくない」

('A`)「そうすか・・・」 

( ^ω^)「・・・・・・」

???「あの、失礼します」

突然の声

兄者が反射的に声の方向に銃を向ける 

( ´_ゝ`)「!?」 

( ・∀・)「あのー」 

( ´_ゝ`)「・・・誰だ」

( ・∀・)「モララーっていうんですけどね・・・ちょいと人探ししてるんですよ」

(,,゚Д゚)「人・・・?」

( ・∀・)「えぇ、しぃって言うんですけどね」

(,,゚Д゚)('A`)( ゚∀゚)「!!」

( ´_ゝ`)「・・・しぃ・・・を」

( ・∀・)「あ、知ってるんですか?教えてもらえませんかねえ・・・彼女がどこにいるのか」 

(,,゚Д゚)「・・・お前、管理局の人間か」 

( ・∀・)「・・・・・・」

( ・∀・)「あれれ?住民が何でそんなこと知ってるんです?」

( ゚∀゚)「俺らにとぼけても無駄・・・だ」

( ´_ゝ`)「・・・少し、話を聞かせてもらおうか」



( ・∀・)「・・・ほんとですか?」 

( ゚∀゚)「あぁ」

( ・∀・)「あらら・・・彼女に限ってそんな・・・」

( ´_ゝ`)「・・・・・・止められないのか フィールド廃棄は」

('A`)「・・・・・・・・」

(,,゚Д゚)「じゃあせめてループを元に戻すってのは・・・」

( ・∀・)「・・・それも難しいです」

(,,゚Д゚)「何?」

( ・∀・)「・・・このフィールド、彼女に管理権があるんですよ・・・彼女が持っている装置を使わないとループを戻すことはできません」

( ´_ゝ`)「・・・・・・」

( ゚∀゚)「つまり、しぃを殺して奪い取れってわけだ」

( ・∀・)「いやはやしかし・・・ほんとにほんとなんですか?彼女が殺戮だなんて」

(,,゚Д゚)「だからさっきからそう言ってるだろ」

( ・∀・)「しかしですねえ」

( ゚∀゚)「ああもう、ごちゃごちゃぬかすな!」

( ・∀・)「怖い怖い・・・」

未だモララーに兄者の銃は突きつけられている。

しかし、モララーは動じる様子もない

( ・∀・)「・・・ということは、今彼女に会いに行くのは不可能なんですね?」

(,,゚Д゚)「あぁ・・・周りをニダーの仲間がかためてるだろうからな」

( ・∀・)「困った困った・・・」

( ゚∀゚)「連れ戻しにきたのか?」

( ・∀・)「えぇ・・・何か事件に巻き込まれたのかと思いまして」

('A`)「のん気な野郎だ」


( ´_ゝ`)「・・・で、どうするつもりだ、これから」

( ・∀・)「・・・あなた方はしぃさんと戦いに・・・?」

( ´_ゝ`)「・・・あぁ」 

( ・∀・)「ならば私もついていきましょう・・・そうすれば、彼女に会えそうです」

(,,゚Д゚)「・・・・・・」

( ゚∀゚)「・・・どうするよ」

('A`)「また俺らみたいなお荷物が増えるわけっすね」

( ´_ゝ`)「・・・・・・」

( ・∀・)「お願いできませんかねえ?」 

( ´_ゝ`)「・・・別にかまわないだろう」

(,,゚Д゚)「おい」 

( ・∀・)「本当ですか?ありがとうございます」

( ゚∀゚)「・・・おいおい、本気か?」

( ´_ゝ`)「・・・人身御供だ」

('A`)「・・・なるほど」

( ・∀・)「?」

(´・ω・`)「・・・・・・」

<br> (*゚ー゚)「・・・選択権、貴方にないかもしれないわね」

(*゚ー゚)「あなたも、死ぬのが怖いんでしょ・・・」

しぃが近寄り、しょぼんの耳元で囁く

(*゚ー゚)「・・・どう?いい取引じゃない?」

(´・ω・`)「どちらにせよ・・・3日後には、死ぬだろ」

(*゚ー゚)「そうね・・・でも、私が一言管理局に言えば、あなたは闇に逝かなくてすむのよ・・・」

(´・ω・`)「・・・・・・」

(*゚ー゚)「嘘だと思ってるのかしら まぁいいわ・・・」

(*゚ー゚)「絶望と、可能性のある希望・・・どちらがいいの?」

しょぼんは・・・彼女から軽く眼をそらす

そして、思う

(´・ω・`)(・・・・・・・・・・)

(´・ω・`)(・・・ごめん・・・なさい)

(*゚ー゚)「どうするの?」

(´・ω・`)「仲間に・・・・」

(´・ω・`)「仲間になります」

(*゚ー゚)「・・・ふふ・・・」

(*゚ー゚)「やっぱり聞き分けのいい子は・・・好き、よ」

そういってしぃは笑いながら、しょぼんの頬に軽く口付けた

(´・ω・`)「・・・・・・」

(*゚ー゚)「あは、あははははははははは・・・」

 ーーー博打場周辺 路上ーーー

( ゚∀゚)(・・・遅い・・・な)
遠く銃声が聞こえた気がする

叫び声も聞こえた

・・・そして、静寂が戻った

それでも・・・しょぼんは帰ってこなかった

( ゚∀゚)「・・・・・・」

嫌な考えが当然のように浮かぶ

( ゚∀゚)「・・・さて、俺はどうするべきなのやら」すると遠くから・・・車の音が聞こえた

( ゚∀゚)(・・・もし成功していたとしたら車など使う余裕はないはず・・・)

( ゚∀゚)「・・・チッ」

ジョルジュは軽く舌打ちをして・・・もと来た道へと走り去った・・・

・・・

・・



ーーー廃墟ーーー

('A`)「・・・思ったんすけど」

(,,゚Д゚)「あぁ?」

('A`)「なんで天国の夜空って星がないんでしょうかね」

(,,゚Д゚)「・・・そりゃお前、誰も望まなかったからだろうよ」

('A`)「・・・望めよ、誰か」

ξ゚听)ξ「・・・ね、ねぇ、ブーン」

( ^ω^)「・・・なんだお」

ξ゚听)ξ「そ、その・・・ごめんなさい」

( ^ω^)「・・・・・・」

ツンが再度頭を下げた

しかし、ブーンは許す気になれない

( ^ω^)「・・・謝って済む問題じゃないお」

ξ゚听)ξ「・・・・・・」

( ^ω^)「僕は・・・ずっと・・・お前を許さない・・・お」

('A`)「ブーン・・・」

(,,゚Д゚)「・・・・・・・」

ξ゚听)ξ「・・・・・・」

( ´_ゝ`)「・・・ツン」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・?」

( ´_ゝ`)「許せるはずがないだろう。お前がブーンにやったことは」

ξ゚听)ξ「許してもらおうなんて・・・思ってない・・・」

( ´_ゝ`)「・・・・・・・」

ξ゚听)ξ「ただ・・・私は・・・」

彼女が何かを言おうとした時

ジョルジュが廃墟の中に入ってきた

( ゚∀゚)「・・・・・・」

(,,゚Д゚)「ジョルジュ・・・」

見るからに落胆しているジョルジュ

誰もが絶望を悟った

ξ゚听)ξ「・・・しょぼんは・・・?」

( ゚∀゚)「・・・・・・・」

( ゚∀゚)「作戦は失敗した」

( ´_ゝ`)「・・・・・・」

ξ゚听)ξ「・・・しょぼんは?しょぼんは!?」

( ゚∀゚)「わからねえか?」

ξ゚听)ξ「・・・!」

(,,゚Д゚)「・・・ッ!」

ギコが傍にあった木材を蹴り飛ばす

( ゚∀゚)「奴が行ってからしばらくして車の音が聞こえた・・・しょぼんが作戦に成功していたら車など使ってる余裕はないはずだ・・・だから俺は作戦は失敗したと判断した」

( ´_ゝ`)「・・・間違ってはいないだろうな」

(,,゚Д゚)「・・・・・・」

('A`)「・・・どうするんすか?」

( ゚∀゚)「新しく対策を練らないとな・・・奴らも直にこっちに来るはず」

ξ゚听)ξ「・・・しょぼんが殺されるの・・・見たの?」

( ゚∀゚)「・・・いや、そうじゃねえ」

ξ゚听)ξ「じゃぁ・・・まだ、まだ殺されてるとは限らないじゃない!」

彼女が叫んだ

皆、彼女を冷たい目で見つめた

ξ゚听)ξ「・・・そうじゃ・・・ないの?」

( ^ω^)「・・・わからないのかお?」

ξ゚听)ξ「え・・・」

( ^ω^)「・・・もういいお・・・お前・・・」

ξ゚听)ξ「・・・」

ツンは現実を見ていない

その場にいる誰もがそう感じた

変わらず、冷たい視線が注がれる

ξ゚听)ξ「・・・・・・」

ξ゚听)ξ「・・・!」

突然、ツンが走り出した

そして、廃墟の向こう 宵闇へと消えていった

( ゚∀゚)「おい、お嬢さん!」

(,,゚Д゚)「まて、ジョルジュ」

( ゚∀゚)「・・・?」

( ´_ゝ`)「・・・・・・」

(,,゚Д゚)「・・・あの女 追う価値あるか?」

( ゚∀゚)「・・・・・・」

(,,゚Д゚)「お前がフェミニストだってのは理解してるつもりだ・・・しかし、あの女に手を焼く必要、あるか?」

( ゚∀゚)「・・・・・・」

( ´_ゝ`)「・・・俺らは切羽詰っている・・・・・・今追いかけて、しぃ達に見つかったらどうする?」

( ^ω^)「追う必要ないお」

('A`)「・・・・・・」

( ゚∀゚)「・・・そう・・・かねぇ・・・」

(,,゚Д゚)「それよりもここを早く脱出すべきだと、俺は思う」

( ゚∀゚)「・・・・・・・・」
 
ーーー博打場周辺 路上ーーー

ξ゚听)ξ「・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」

彼女は走っていた

何故走るのか

詳しくは彼女自身もわからない

ただ、どうしても

しょぼんに会いたいと思っていた

その彼女の前に

一台の車が現れた

彼女に気付いたのか、車は止まる

(*゚ー゚)「・・・あら?」

後部座席から、しぃが顔を覗かせた

ξ゚听)ξ「!!」

(*゚ー゚)「・・・こんなところに可愛い女の子・・・ふふ」

ξ゚听)ξ「ぁ・・・・・・」

(´・ω・`)「ツンさん!」

ξ゚听)ξ「!!」

しぃの隣に座っていたしょぼんが彼女に気付いて叫んだ

ξ゚听)ξ「しょぼん・・・」

(*゚ー゚)「あら・・・お友達?」 

(´・ω・`)「・・・・・・」

ξ゚听)ξ「・・・死んで・・・なかったの?」

(´・ω・`)「僕は・・・」

(*゚ー゚)「・・・ふふ、また可愛い子が現れたわね・・・」

(*゚ー゚)「でも・・・力がなさそう 殺しちゃおうかしら」

ξ゚听)ξ「・・・!」

(´・ω・`)「待ってください」

(*゚ー゚)「・・・?」

(´・ω・`)「その人は・・・殺さないでください」

(*゚ー゚)「・・・どうして?惚れてるの?」

(´・ω・`)「・・・・・・・・・」

(´・ω・`)「・・・・・はい」

(*゚ー゚)「そうなの・・・ふふふふ・・・素直な子・・・」

ξ゚听)ξ「・・・・・・」

(*゚ー゚)「それならいいわ・・・殺さないであげる でも」

(*゚ー゚)「下僕がご主人様にお願いなんてしちゃだめ・・・次したら、殺すわよ」

(´・ω・`)「・・・・・・・・」

(*゚ー゚)「でもそうなると・・・この子ここに放置しておくわけにもいかないわね」

(´・ω・`)「・・・すみません」

(*゚ー゚)「いいわ・・・一度引き返しましょう・・・多分もう、いなくなってるでしょうし」

(´・ω・`)「・・・・・・」 

ξ゚听)ξ「・・・・・」 

(*゚ー゚)「ふふふ・・・・」  

・・・  

・・ 



 

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