309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 19:38:31.83 ID:leANquUU0
(´<_`  )「クー・・・」
川゚−゚)レ「・・・あなたは・・・本当に・・・ッ!」
( ´_ゝ`)「・・・・・・一つ、言い訳をさせてもらえるか」
川゚−゚)レ「・・・・・・」
(´<_`  )「・・・なんだい?兄者・・・」
( ´_ゝ`)「あぁ・・・実はな」
(´・ω・`)「あの・・・僕達は」
( ´_ゝ`)「・・・いてもらってかまわない」
(´・ω・`)「・・・・・」

 
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 19:44:22.39 ID:leANquUU0
( ´_ゝ`)「・・・おかしいと思わないか?何故弟者は病気になったか」
川゚−゚)レ「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「ここは死後の世界だ・・・俺達は飲食、睡眠、加齢・・・何もできない。それなのになぜ弟者は病気に」
(´<_`  )「・・・・・・」
川゚−゚)レ「・・・まさか、それを調べるために実力者になったとでも?」
( ´_ゝ`)「・・・そういうことだ」
川゚−゚)レ「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「・・・稚拙な理由であることは承知している・・・何より、私はここで、何人もの人を殺してきた・・・この手で」
(´<_`  )「兄者・・・」
( ´_ゝ`)「実力者になれば行動範囲が広くなる・・・もしかしたら、弟者が病気になってしまった理由・・・そして、確実な治療法を見つけられるのでは・・・そう思った」
川゚−゚)レ「・・・いつからですか?」
( ´_ゝ`)「・・・半年ほどまえからだ」

 
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 19:49:26.93 ID:leANquUU0
(´<_`  )「・・・・・・」
川゚−゚)レ「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「・・・ふふ・・・やはり、軽蔑するか」
川゚−゚)レ「・・・私は・・・」
(´<_`  )「・・・俺は軽蔑できない」
( ´_ゝ`)「・・・気負わないでくれ。全て、俺が勝手にやったことだ」
川゚−゚)レ「そう言われて・・・弟者が気にしないとでも思いますか?」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
川゚−゚)レ「弟者は!あなたのことをずっと心配していたんです・・・それを・・・あなたは・・・!」
感極まったのだろう
クーは・・・涙を流していた
( ´_ゝ`)「・・・すまない・・・」

兄者はそういい、深く頭を下げた・・・

その後しばらく、静寂が続いた・・・

天国に、夕陽が訪れる・・・

 
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 20:36:01.55 ID:leANquUU0
ーーー天国 武器屋ーーー
( ´∀`)「いらっしゃ・・・!」
(*゚ー゚)「・・・久しぶり」
( ´∀`)「・・・何か用モナ?」
(*゚ー゚)「ねぇ、あなたはいつ、ここを出るの?」
( ´∀`)「・・・・・・」

( ´∀`)「あんまり早く出ると、皆が怪しむモナ」
(*゚ー゚)「別にいいじゃない。どうせ、残り4日なのに」
( ´∀`)「・・・・・・」
(*゚ー゚)「・・・それに、一日や二日、早くなったっておかしくない」
( ´∀`)「・・・・・・」

 
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 20:40:57.71 ID:leANquUU0
( ´∀`)「やっぱり・・・その判断は覆らないモナ?」
(*゚ー゚)「ええ・・・もう、準備段階に入ってる・・・止めることは、不可能」
( ´∀`)「・・・・・・」
(*゚ー゚)「わかるでしょ?ここは必要ない世界・・・汚れた魂をループさせる必要なんて、ない・・・ただでさえ魂が余ってるって言うのに」
( ´∀`)「・・・強引過ぎるモナ・・・」
(*゚ー゚)「それも仕方の無い事・・・改革には必要なことよ」
( ´∀`)「・・・・・・」
(*゚ー゚)「そう言うわけだから、さっさと戻ってくることをオススメするわ」

(*゚ー゚)「それじゃあね」

( ´∀`)「・・・ここで僕が誰かに喋ったら・・・どうなるモナ?」
( ´∀`)「・・・・・・」

 
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 20:44:39.88 ID:leANquUU0
ーーー天国 廃墟ーーー
( ^ω^)「・・・・・・」
('A`)「・・・・・・」
( ゚∀゚)(なんで3人もいるのに会話がないんだよ・・・)
( ゚∀゚)(ブーンは黙ったまま。ドクオは・・・元々喋るような奴じゃなさそうだ)
( ゚∀゚)(あーあ・・・一人の時とかわらねえ・・・)

( ゚∀゚)(つか、もう夕方かよ・・・)

 
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 20:47:46.09 ID:leANquUU0
( ^ω^)(やっぱり・・・誰かに言うべきだお・・・)
( ^ω^)(一人で考えてても・・・四日間の意味はわかりそうに無いお・・・)
( ^ω^)「お!」
('A`)( ゚∀゚)「!!」

( ゚∀゚)「なんだよ・・・いきなり大声出しやがって」
( ^ω^)「・・・話しておきたいことがあるんだお」
( ゚∀゚)「あぁ?」
( ^ω^)「さっき・・・しぃさんが話してくれたこと・・・だお」

( ´∀`)「失礼するモナー」
( ^ω^)「!」

( ゚∀゚)「・・・モナー」

 
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 20:50:10.60 ID:leANquUU0
( ´∀`)「・・・あ、お邪魔だったモナ?」
( ゚∀゚)「いや、そういうわけじゃねえけど・・・って、まだ店やってんじゃねえのか?」
( ´∀`)「・・・今日は臨時休業モナ」
( ゚∀゚)「・・・珍しいな」
( ´∀`)「・・・君達に話しておきたい事があるモナ」
( ゚∀゚)「・・・俺達に?」

( ^ω^)「・・・・・・」

 
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 20:52:23.69 ID:leANquUU0
( ゚∀゚)「なんでまた俺達なんだよ・・・」
( ´∀`)「・・・色々、理由があるモナ・・・」

( ´∀`)「ジョルジュは以前の実力者・・・そして、ブーン君」
( ^ω^)「お?」
( ´∀`)「君にも、とても深く関係しているモナ」
( ^ω^)「・・・・・・」
('A`)(・・・いつもどおり、俺は蚊帳の外ですかそうですか・・・・)

 
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:01:35.33 ID:leANquUU0
( ´∀`)「ブーン君はもうしぃには会ったモナ」
( ^ω^)「会ったお」
( ´∀`)「彼女は君に選択を迫ったはずモナ・・・4日以内に、身の振り方を決めろ、と」
( ^ω^)「・・・そうだお。なんで知ってるお?」
( ´∀`)「・・・僕も、管理局の人間だからモナ」
( ^ω^)「!」
( ´∀`)「ここに入ってくる商品は全て、僕が管理しているモナ・・・銃とか、車とか、油とか・・・」
( ゚∀゚)「・・・にしちゃぁ、趣味悪くねえか?阿片とかよ・・・」

( ´∀`)「それは・・・少し長くなるけどいいモナ?」
( ゚∀゚)「・・・あぁ」
( ´∀`)「じゃあ・・・あ、その前にブーン君」
( ^ω^)「はい?」
( ´∀`)「君がしぃに聞いたこと、この二人に話してあげて欲しいモナ」
( ^ω^)「・・・・・・」

( ^ω^)(さっきそれを言おうと思ってたんだお・・・)
( ^ω^)(・・・わかったお)

ブーンは話した。無限ループのこと。このフィールドのこと、死ねばあっちの世界に戻れること・・・躊躇っていたこと、全てを。

( ゚∀゚)「・・・ちょいと信じられねえ話だな・・・」
('A`)「じゃあ今すぐ死のう その方が楽じゃないすか」
( ゚∀゚)「ま、まぁ待て・・・話をきいとこうぜ」

 
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:07:03.83 ID:leANquUU0
( ゚∀゚)「・・・つか、なんでこういう事を俺達には話さないんだ?ドクオじゃねえが、どう考えても死んだほうがいいじゃねえか」
( ´∀`)「そうとも言えないモナ・・・ここで死ぬと、本当に自分を失ってしまうモナ・・・一度死ぬ苦痛を体験した人は・・・なかなか死にたくなくなるモナ」
('A`)「いや俺、普通に死にたいんですけど」
( ´∀`)「・・・このフィールドには君みたいな者がいるモナ・・・だから、今回の計画は実行されるんだモナ・・・」
( ゚∀゚)('A`)「?」

( ´∀`)「・・・このフィールドに来るのは犯罪者とか自殺者・・・それも、立ち直れないような者と管理局が判断した人間ばかりだモナ」
( ´∀`)「で、その立ち直れない人たちの欲望を満たすために・・・管理局は麻薬・・・銃器・・・その他を支給するんだモナ」

( ゚∀゚)「納得いかねえなぁ・・・押し付けじゃねえか」
( ´∀`)「・・・それは仕方ないモナ・・・現に、ニダーとかはこういう世界で満足しているモナ・・・ジョルジュは例外なんだモナ」
( ゚∀゚)「・・・・・・・」

 
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:11:56.43 ID:leANquUU0
( ´∀`)「・・・でも、管理局は・・・このフィールドの人間の欲望を満たすことは、無意味だと判断したモナ」
( ゚∀゚)「・・・なんでだよ」
( ´∀`)「・・・基本的に、魂には思念というものが半永久的に宿るモナ」

( ´∀`)「・・・ここにくるような・・・退廃的な思念を持つ魂は、ループさせる・・・利点がないんだモナ・・・それに、天国で死んだけどあっちの世界に戻れない魂が管理局には沢山保管されているモナ」
( ^ω^)「少子化の影響かお・・・」
('A`)「・・・そうなのか?」

( ゚∀゚)「・・・おいおい、つーことはまさか・・・」
( ´∀`)「・・・・・・」

( ´∀`)「管理局は、このフィールドの廃棄を決定したモナ」

 
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:17:19.27 ID:leANquUU0
('A`)「廃棄・・・されるとどうなるんすか?」
( ´∀`)「ここにある魂は・・・消滅するモナ」
( ^ω^)「消滅・・・」
( ´∀`)「そう、消滅モナ・・・あっちの世界にも戻れない・・・無の世界に帰すんだモナ」
( ゚∀゚)「あー・・・そいつは、天国を信じてなかった奴の考える死、だな・・・」
( ^ω^)「・・・それが、四日後に行われるのかお?」
( ´∀`)「そうモナ」
( ^ω^)(だからしぃさんは四日間のうちにって・・・)
('A`)「・・・どうなんだろうな、それ どういう状態になるんだ?」
( ´∀`)「・・・魂が消滅しても思念は消滅しないモナ」
( ´∀`)「・・・一人、暗闇を彷徨うな感覚になるモナ・・・多分」

( ゚∀゚)「あー・・・嫌だな、それ・・・軽く発狂する」
( ´∀`)「発狂しても誰も助けてくれないモナ」

 
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:19:48.63 ID:leANquUU0
( ´∀`)「だから、今のうちに」
???「させないわよ」
( ´∀`)「!?」
その声はモナーの背後から響いた
それとともに、一度の銃声・・・

モナーが、その場に倒れた。
(*゚ー゚)「・・・危険な香りがしてたのよ、あなたからは」
( ^ω^)「!・・・しぃさん・・・!」
驚くブーン
しかし、それ以上に驚くべき出来事が、彼の目の前で起きた。
モナーの亡骸が・・・光子となって消滅した。

 
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:22:28.18 ID:leANquUU0
( ゚∀゚)「・・・はぁ、なんかあれだな、物語でよくある綺麗な死に方・・・」
(*゚ー゚)「そうでもないわ」
( ゚∀゚)「・・・はぁ、そうですか」
(*゚ー゚)「・・・彼の魂ごと、消したのよ」
( ^ω^)「!!」
(*゚ー゚)「この銃にはそういう効果があってね・・・撃った相手を、魂ごと殺す」

(*゚ー゚)「モナーは今、暗闇へと旅立ったわ」
( ゚∀゚)「・・・恐ろしいお嬢さんだ・・・」
(*゚ー゚)「さぁ、次はあなた達・・・!」

 
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:26:27.33 ID:leANquUU0
( ゚∀゚)「させねえよ!」
言い放ち、ジョルジュは拳銃を抜き放ち、しぃを撃った
しかし、それはしぃの身体ではじかれる
('A`)「!・・・鋼の肉体!?」
( ゚∀゚)「バーカ、防弾チョッキだろ・・・逃げるぞ!」
言うが否や、彼は小屋の外へと走り出す。
ブーンとドクオもそれに続いた・・・

(*゚ー゚)「・・・ブーンさんまで逃げるの・・・」
(*゚ー゚)「それなら、容赦しない」

 
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:29:10.23 ID:leANquUU0
ーーー天国 路上ーーー
くねくねとした路地を、3人は駆け抜けます
( ^ω^)「どこに逃げるんだお!」
( ゚∀゚)「知るかよ!お前も永久暗闇ツアーに参加したいか!」
( ^ω^)「し、したくないお!」
( ゚∀゚)「じゃあ逃げろ!」
('A`)「・・・なぁ」
( ゚∀゚)「なんだよ!」

('A`)「ここで自殺しちまえばいいんじゃね?」
( ^ω^)「!」
( ゚∀゚)「・・・鬼才・・・」

 
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:34:33.19 ID:leANquUU0
('A`)「よし死のう今すぐ死のうさぁ死のう」
ドクオが走りながら拳銃を取り出した
ブーンとジョルジュもそれに倣う
十字路が見える・・・
ドクオが銃をこめかみにあてがったその時

(*゚ー゚)「・・・無駄、よ」
わき道から、しぃが現れた

 
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:38:54.53 ID:leANquUU0
('A`)「!」
( ゚∀゚)「速いなおい・・・」
( ゜ω゜)「・・・・・・」
(*゚ー゚)「・・・もう、ここの人間は死んでしまったら助からない」

(*゚ー゚)「管理局に連絡したの・・・ここの魂は、ループされること無く消滅させられる」

(*゚ー゚)「せめてブーンさんだけでもループさせようと思ったんだけど・・・」

(*゚ー゚)「モナーが余計なことするから・・・恨むならモナーを恨みなさい」

( ゚∀゚)「なんつー責任転嫁・・・」
('A`)「・・・」

 
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:43:11.12 ID:leANquUU0
(*゚ー゚)「まぁそういうわけだから・・・今、死んどきなさい。ね?」
(;^ω^)「ちょ、僕は完全に被害者だお!お前がミスしたから僕はこんな所に・・・」

(*゚ー゚)「・・・なんのこと?」

( ゜ω゜)「・・・は?」

(*゚ー゚)「そんなこと知らないわよ・・・ここにいる限り、あなたも汚れた魂なの」

( ゚∀゚)(言ってることがムチャクチャじゃねえか・・・どうなってんだ?)
('A`)(・・・ここの人間より、こいつの方が狂ってるぜ・・・!)
その時
???「ゴルァァァァァァァァァァァァ!」
(*゚ー゚)「!?」
突如、左方より雄叫び

次の瞬間、しぃの身体が右に吹き飛んだ

 
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 21:50:01.02 ID:leANquUU0
( ゚∀゚)「お前・・・ギコ!」
('A`)(てか今の飛び蹴り・・・容赦ねえな」

(,,゚Д゚)「・・・ジョルジュさん・・・」
(*゚ー゚)「クッ!」
思った以上にしぃの立ち直りは早かった
しかし、若干よろめいている・・・

(,,゚Д゚)「この野郎・・・!」
( ゚∀゚)「待てギコ!逃げるぞ!」
(,,゚Д゚)「えぇ!なんでだよ」
( ゚∀゚)「いーから、ほら!」

ジョルジュたちは一目散にしぃから逃走した。
(*゚ー゚)「くぅ・・・・・・」

(*゚ー゚)「・・・あはははははははあっははっはっは・・・・・・」

 
inserted by FC2 system