413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:19:41.84 ID:leANquUU0
ーーー天国 路地裏ーーー
( ゚∀゚)「・・・はぁ、ここまでくりゃ大丈夫か・・・安心できねえが」
(,,゚Д゚)「・・・なんなんだ?あの女・・・」
( ^ω^)「ジョルジュ」
( ゚∀゚)「・・・ん?」
( ^ω^)「この人は誰なんだお?」
( ゚∀゚)「あぁ・・・こいつはギコ・・・俺の昔の部下だ」
(,,゚Д゚)「よろしく」
('A`)「・・・あれ?昔の部下は皆殺しにしたって・・・」

 
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:22:07.85 ID:leANquUU0
( ゚∀゚)「・・・こいつは唯一、俺の姿勢に賛同した・・・だから、殺さなかった・・・それにこいつ、強いからな」
(,,゚Д゚)「まぁ、あれからあんまり会ってないけどな」

(,,゚Д゚)「で、誰なんだよ、あの女は・・・」
( ゚∀゚)「・・・詳しくは説明しにくいが・・・」

そう前置きして、ジョルジュはギコに事情を説明した
・・・

(,,゚Д゚)「・・・へぇ、つまり俺らはゴミ扱いか・・・」
( ゚∀゚)「そういうことだな・・・」

('A`)「けど、どうするんです?」

 
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:25:54.94 ID:leANquUU0
('A`)「俺ら、死んでもあっちの世界にはいけないんでしょ?それに、どっちみち4日後にはこの世界ごと廃棄される」
( ゚∀゚)「・・・とどのつまり、4日後には確実に俺らは暗闇ツアー強制参加になるわけだ」
('A`)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「死にたくなくなったか」
('A`)「・・・あぁ・・・なんか、ここで死んだらもっと楽になれるんじゃないかって期待してた自分がバカみたいだ」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「・・・にしてもブーンには何の罪もないよな・・・それなのにあの女、最終的には壊れやがって・・・」

 
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:28:45.54 ID:leANquUU0
(,,゚Д゚)「・・・で、どうする?このまま終わっちまうか?」
( ^ω^)「それは嫌だお・・・ずっと暗闇の中を彷徨ってるなんて・・・やだお」
( ゚∀゚)「・・・考えられる手段は?」
('A`)「・・・やっぱ、あの女をどうにかするのが先決なんじゃないのか?」

(,,゚Д゚)「・・・それ以前によ」

(,,゚Д゚)「あの女、どっから来たんだ?」
( ゚∀゚)「・・・あぁ、そういえば・・・」

 
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:31:13.03 ID:leANquUU0
(,,゚Д゚)「それを突き止めればなんとかなるかもしれねえぞ・・・上手くいけば、管理局ってのに殴りこみかけられる」
( ゚∀゚)「そこまで行けるかはわからんが・・・調べてみる価値はあるよな」
('A`)「・・・じゃあ、行くっすか?」
( ゚∀゚)「そうだな・・・おい、ブーン」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「ブーン!」
( ^ω^)「あ、お、なんだお?」
( ゚∀゚)「とっとと行くぞ!」
( ^ω^)「わ、わかったお・・・」

 
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:34:38.90 ID:leANquUU0
ーーー天国 路上ーーー
(*゚ー゚)「・・・ふふ、ふふふふふふ・・・全員・・・殺しちゃえばいい・・・このフィールドが廃棄される前に・・・」
(*゚ー゚)(だってそのほうが楽しいじゃない・・・ねぇ?)
(*゚ー゚)(・・・・・・)
(*゚ー゚)「・・・でも、私一人じゃちょっと荷が重いわね・・・」

 
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:36:59.45 ID:leANquUU0
(*゚ー゚)(・・・そう誰か使えばいいのよ・・・誰か)
(*゚ー゚)(・・・・・・)
(*゚ー゚)(・・・そういえば、この街にマヌケな権力者がいるはず・・・彼、脅して仲間になってもらいましょう・・・)
(*゚ー゚)(・・・四日後に殺しちゃうけどね・・・ふふ、あはははは・・・)

 
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:39:13.44 ID:leANquUU0
ーーー天国 管理局ーーー
???「しぃ、遅いな・・・いきなり隔離フィールドのループを停止しろって連絡してきたきり・・・」

???「おかげでこっちは仕事が大変なんだがな・・・何やってんだ?あいつ」

???「・・・・・・・」

???「ま、しぃなら大丈夫だろ・・・」

 
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:42:46.54 ID:leANquUU0
ーーー天国 博打場ーーー
<ヽ`∀´> 「・・・はぁ」
博打場。
兄者に追い払われたニダーは、タバコを吸いながら博打に打ち込んでいた
<ヽ`∀´> 「・・・また勝ったニダ」
男A「つ、強いですね・・・!」
<ヽ`∀´> 「さっきから調子がいいニダ・・・」
<ヽ`∀´> 「・・・・・・・」
<ヽ`∀´> (・・・しょぼんはどうしてウリを裏切ったニダ・・・?)

 
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:48:51.67 ID:leANquUU0
その時だった
彼の耳に劈くような悲鳴が幾つも聞こえた
・・・そしてやがて、音が無くなった
<ヽ`∀´> 「・・・?」
博打場の扉が開く
中に、しぃが入ってきた

(*゚ー゚)「・・・ここにも、人がいっぱい・・・!」
<ヽ`∀´> 「な、何者ニダ!?」
(*゚ー゚)「私はしぃ・・・よろしくね・・・ははははは」
笑い声と共に、しぃは未だ油断していたニダーの部下に向かって銃を連射した

 
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:52:15.06 ID:leANquUU0
悲鳴を上げ、次々と倒れる男達・・・
そして彼らは例外なく、光子の泡となって掻き消える・・・
<ヽ`∀´> 「・・・お、お前・・・」
その場に残っているのは、しぃと、ニダーと、腰を抜かした部下が一人のみ・・・
(*゚ー゚)「別にここが拠点じゃないんでしょ・・・?」
(*゚ー゚)「だったらいいじゃない・・・部下ぐらい、山ほどいるでしょ・・・?」
<ヽ`∀´> 「・・・そういう問題じゃないニダ・・・」
(*゚ー゚)「そういう問題よ・・・・・・何?あなたも死にたい?」

 
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 22:56:31.75 ID:leANquUU0
<ヽ`∀´> 「死・・・」
(*゚ー゚)「今回は、あなたが考えているほど生易しい死じゃないわよ・・・狂うぐらいじゃすまないかもね・・・」
<ヽ`∀´> 「い、一体何が目的ニダ!?」
(*゚ー゚)「少し協力して欲しいの・・・大丈夫、あなたの得にもなることよ・・・」

しぃはニダーに作戦について話す・・・

<ヽ`∀´> 「・・・この世界が消える・・・?」
(*゚ー゚)「そ」
<ヽ`∀´> 「・・・で、ウリが協力すればウリは・・・」
(*゚ー゚)「えぇ、あなただけ、助けてあげる」

 
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 23:01:02.90 ID:leANquUU0
<ヽ`∀´> 「・・・・・・・」
ニダーの狂いの思念を表に出すのは容易かった
当然である。彼もまた、隔離フィールドの一住人でしかないのだから・・・
<ヽ`∀´> 「・・・わかったニダ。ウリと、ウリの部下が協力するニダ・・・」
(*゚ー゚)「ありがとう・・・でも、助けるのはあなただけよ?それでもいいの?」
<ヽ`∀´> 「かまわないニダ・・・」
(*゚ー゚)「ふふふ・・・ありがとう・・・」
<ヽ`∀´> 「・・・でも、とりあえず何をすればいいニダ?」

 
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 23:05:33.11 ID:leANquUU0
(*゚ー゚)「そんなに深く考える必要はないわ・・・殺せばいいの」
<ヽ`∀´> 「・・・・・・」
(*゚ー゚)「たくさん、たくさん・・・この世界に住む人を皆殺しにしちゃえばいい」
<ヽ`∀´> 「・・・わかったニダ 皆に伝えるニダ」
(*゚ー゚)「聞き分けのいい人・・・好きよ・・・ふふ、あはははは・・・」

 
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/07(日) 23:10:18.67 ID:leANquUU0
ーーー天国 路地裏ーーー
夕陽も落ちて・・・天国に夜が訪れようとしていた
(,,゚Д゚)「・・・で、具体的にどこ行くよ?」
( ゚∀゚)「・・・・・あぁ、そういえば」
(,,゚Д゚)「この街全部ったって広いぜ?ちょっとは範囲絞り込まないと・・・4日のうちに調べられねえよ」
('A`)「あー・・・」
( ゚∀゚)「ん?どうした、ドクオ」

 
445 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/08(月) 01:03:50.67 ID:gV+dFtHK0
ーーー天国 大通り 武器屋前ーーー
('A`)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「どうした?」
('A`)「あぁいや・・・しぃがいないかと・・・」
( ゚∀゚)「そういや姿見せねえな・・・何考えてんだろ」

(,,゚Д゚)「・・・ん?」
ギコが怪しげなうめき声を上げた
武器屋の扉の前に・・・誰か立っている・・・

 
446 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/08(月) 01:07:50.08 ID:gV+dFtHK0

( ´_ゝ`)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「・・・こいつは、また珍しい男に会っちまった」
( ´_ゝ`)「!・・・ジョルジュ」
( ゚∀゚)「よう兄者。元気にやってるかい?」
( ´_ゝ`)「・・・ふん」

('A`)「この人が・・・?」
( ゚∀゚)「・・・あぁ。もう一人の実力者、兄者だ」

 
447 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/08(月) 01:10:59.31 ID:gV+dFtHK0
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「・・・沈んでるな、兄者・・・部下は?」
( ´_ゝ`)「・・・・・・この店」
( ゚∀゚)「んん?」
( ´_ゝ`)「今日は休みなのか?」
( ゚∀゚)「あ、ああ・・・っと・・・」

( ゚∀゚)「休みだ、うん」
( ´_ゝ`)「そうか・・・」

 
448 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/08(月) 01:15:23.80 ID:gV+dFtHK0
( ゚∀゚)「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
何も言わず
兄者は背を向けて歩き出した・・・背中を丸めて、とぼとぼと
('A`)「・・・なんか、強そうに見えないっすよ」
( ゚∀゚)「だよなぁ・・・」
(,,゚Д゚)「・・・何かあったのかね?」
( ゚∀゚)「・・・気になるな」
('A`)「ちょ、おい、武器屋調べるんでしょ?・・・」
( ゚∀゚)「わーってるよ・・・」

 
452>>437と>>445の間に一つ挿入orz ◆xh7i0CWaMo :2006/05/08(月) 01:24:23.56 ID:gV+dFtHK0
('A`)「確かモナーってのも管理局の人なんすよね?」

('A`)「ならあの武器屋・・・調べてみる価値、あると思うんすけど」
( ゚∀゚)「そーいやそうだな・・・」
(,,゚Д゚)「よし、じゃあ最初はそこに行ってみるか」
( ゚∀゚)「あぁ・・・ブーン、行くぞ!」
( ^ω^)「わかったお」
('A`)(えらく口数減ったな・・・ブーン)
↑↑↑
これ、>>437>>445の間に挟んでよんでください・・・orz
入れ忘れました 申し訳ないですorz

 
460 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/08(月) 01:51:03.50 ID:gV+dFtHK0
ギコが扉を蹴破り、4人は中に入った

ーーー武器屋ーーー
店のおくには様々なものが置いてあった
会計を記録した報告書のようなものや、仕入れた品のリストのようなものまで・・・
(,,゚Д゚)「んー・・・こういう作業、苦手だ」
( ゚∀゚)「とりあえず、地下に続く階段とかはなさそうだな・・・」
(,,゚Д゚)「・・・そっちはどうだー?」

('A`)「特に何にもないっす」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ゚∀゚)「そうか・・・それじゃあ、ひとまず外に出るか」

 
461 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/08(月) 01:53:45.13 ID:gV+dFtHK0
ーーー大通り 武器屋前ーーー
( ゚∀゚)「・・・振り出しに戻ったわけだが」
(,,゚Д゚)「だなぁ・・・あーぁ、どうするよ?」
( ゚∀゚)「・・・・・・」

('A`)「・・・・・・」
( ^ω^)「・・・・・・」
('A`)「・・・ブーン」
( ^ω^)「・・・?な、なんだお?」
('A`)「お前さっきから何ボーッとしてんだ?」

 
462 ◆xh7i0CWaMo :2006/05/08(月) 01:58:07.83 ID:gV+dFtHK0
( ^ω^)「・・・別に」
('A`)「別にってことはないでしょ」
( ^ω^)「・・・なんでもないお・・・」
(,,゚Д゚)「・・・・・・」

(,,゚Д゚)「・・・あっちの世界のこと、考えてんのか」
( ^ω^)「・・・・・・」
(,,゚Д゚)「まぁ考えたい気持ちもわかる・・・けど、今考えたって何にもならないぜ?」
( ^ω^)「・・・・・・」
(,,゚Д゚)「・・・今はとりあえず、忘れとけ」
( ^ω^)「・・・ムチャ、言うなお・・・」

('A`)(・・・だよな、ブーンは俺達以上にあっちの世界に未練持ってるからな・・・)
('A`)(まだこっちの世界に来て間もない・・・そりゃあ考えちまうよな・・・)
('A`)(・・はぁ)

('A`)(神様なんていねーな・・・マジで)

 
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