56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/05/03(水) 23:27:18.57 ID:5S2+HBl50
―――放課後
ξ゚听)ξ「ジョ、ジョルジュ!!」
( ゚∀゚)「なんだい?」
ξ*--)ξ「わ、私とつきあいなさいよ!」
( ゚∀゚)「もう、おっそいよーwいいよ、大歓迎♪」
ξ*--)ξ「べ、別にあんたが好きで言ってるんじゃないんだから!」
( ゚∀゚)「は?」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:30:23.37 ID:5S2+HBl50
- ツンとジョルジュの仲は
付き合ったことをきっかけに更に深まっていった
それはもう学校では噂のカップルだった
――その頃ブーン宅では・・・
J(‘ー`)し「ブーン!いい加減学校行きなさい!」
( ^ω^)「やだやだやだもん!」
J(‘ー`)し「聞き分けの無い子ね!」
( ^ω^)「フヒヒ!すいません!」
J(‘ー`)し「明日は行くのよ・・・?」
( ^ω^)「はーいだお」
バタン
( ^ω^)「さて、VIPVIP♪」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:32:20.43 ID:5S2+HBl50
ブーンは寝ていた
真っ暗な部屋で
これは夢かもしれない
ブーンの目の前に、滝川クリステルが現れたのだ
滝川「ブーンよ、学校に行きなさい」
( ^ω^)「ふ、ふひぃ!!」
次の日、ブーンは渋々学校に行く事になった
J(‘ー`)し「・・・ふふふ♪」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:34:43.96 ID:5S2+HBl50
- ブーンは心配だった
なんせ長らく学校を休んでいたのだ
今学校がどんな感じなのか全くもって掴めなかった
陰キャラ@「よお、ブーン。御前が居なかったからエロゲの話する奴いなくて困ったぜ」
( ^ω^)「黙れ小僧!!」
陰キャラA「ブーン、、、一皮むけたな・・・」
( ^ω^)「息子も剥けたお」
陰キャラ@、A「そこに憧れるぅー!!」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:36:58.40 ID:5S2+HBl50
- そんな教室に、ツンとジョルジュが談笑しながら入ってきた
ガラガラ
ツンの目にはすぐブーンがとまった
ξ゚听)ξ「ブーン!!??」
( ^ω^)「ツ・・ツン」
ブーンは久々にツンの姿を見れて高揚した
ツンは以前よりも大分大人っぽくなっている様に感じた
だが、ブーンの視界には、隣のジョルジュの姿も入ってくる
( ^ω^)『・・・ほんとに登下校一緒にしてるのかお』
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:42:11.27 ID:5S2+HBl50
- 立ちすくむブーンにツンが嬉しそうに近づいてくる
ξ゚听)ξ「なんでずっと学校休んでたのよーw心配したじゃない!」
( ^ω^)「た、、、体調崩したんだお・・・」
ξ゚听)ξ「馬鹿は風邪ひかないんじゃなかったっけー?w」
( ^ω^)「はは、、、ちょっとトイレ行ってくるお」
タッタッタ
ξ゚听)ξ「ブーン・・・」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:44:51.57 ID:5S2+HBl50
- ブーンがツンとジョルジュの交際を知ったのは、それから
間もない事だった
( ^ω^)『そうかお・・・とうとうツンもあんな奴と交際なんてしちゃうんだお』
( ^ω^)『ああ・・何かしんどいお・・・まだ風邪が治ってないみたいだお』
(´・ω・`)「おかしいよね、君は風邪なんてひいてない筈なのにね」
( ^ω^)『この授業が終わったら保健室行って早退させて貰うお・・・』
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:47:20.15 ID:5S2+HBl50
- キーンコーンカーンコーン
( ^ω^)『やっと終わったお・・・』
陰キャラ@「おい、ブーン。早速d」
( ^ω^)「ちょっと気分が優れないので保健室へ行ってくるお・・・」
陰キャラA「だ、大丈夫かぁ?」
( ^ω^)「大丈夫だお・・・心配はいらんお」
トコトコトコトコ・・・
ツンはその会話を聞いていた
ξ゚听)ξ「ブーン・・・」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:49:56.82 ID:5S2+HBl50
- >>86
私は12時ギリギリまで名無しで闘うッ!!
ツンはブーンを追って保健室へ向かった
ガラガラ
ξ゚听)ξ「失礼しまんこ」
そこではベッドの上でブーンの体と保険の先生の体が密接していた!!
なんてことはなく、ブーンはベッドで休んでいた
保険の先生「あらー、ツンちゃん、いらっしゃい。」
( ^ω^)「ツ・・ツン・・」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:52:40.03 ID:5S2+HBl50
- ξ゚听)ξ「大丈夫ー?」
( ^ω^)「へへw風邪ぶりおこしちゃったみたいだお」
ξ゚听)ξ「あんまり無理しちゃ駄目よー」
( ^ω^)「う、うんだお・・・」
少しの沈黙の後、ブーンが口を開く
( ^ω^)「ツンは今ジョルジュと付き合ってるんだお・・?」
ξ゚听)ξ「え、、ええ・・・」
ツンの顔が少し赤らんだ
ブーンの顔が少し引きつった
( ^ω^)「・・・どっちから告白したんだお?」
ξ゚听)ξ「わ・・・私」
何かがブーンの心を強く打ち付けた
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/03(水)
23:55:07.78 ID:5S2+HBl50
- ( ^ω^)「そ・・・そうかお」
ξ*--)ξ「も、ブーンったら、変な事言わせないでよね!」
( ^ω^)「ごめんだお・・・」
ブーンはそうボソリとつぶやくと、ヨイショとベッドを下りた
( ^ω^)「先生、やっぱ今日はもうしんどいから帰らせて貰うお・・・」
保険の先生「あら、、、気を付けてねー」
( ^ω^)「はい。色々ありがとうございますお。ツンもばいばいだお」
ξ゚听)ξ「う、うん・・・気を付けてね」
( ^ω^)「ありがとうだお・・・ばいばいおー」
タッタッタ
ツンからは心なしか、ブーンが泣いてるかの様に見えた
そんなブーンの悲しげな顔は、ツンの心に深く焼き付いた
97 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/03(水) 23:57:40.83
ID:5S2+HBl50
- その日を境に、ブーンはまた引き籠もりに戻ってしまった
ツンとジョルジュのラブラブの姿なんて見たく無かった
ブーンはこの日初めて分かった
これは嫉妬なんだと
自分はツンの事が好きなんだと
ずっとずっと好きだったんだと・・・
( ;ω;)「う・・う・・・うおおおおおおおおおおん」
夜通しブーンの泣き声が止むことは無かった
107 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:00:02.74
ID:c65B5QSq0
- >>99
まだ寝てなかったのかお
頑張るお!!
そして月日がたった
その日、ブーンは本屋に行っていた
その日、ツンはジョルジュの家に行っていた・・・
ピンポーン
ξ゚听)ξ「おまたせー」
( ゚∀゚)「遅いよ、ツン!さぁあがってあげって!」
112 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:02:25.55
ID:c65B5QSq0
- 数時間がたった
ツンとジョルジュは他愛もない会話で盛り上がっていた
そして少しの沈黙が流れた
ジョルジュが顔をツンの方に向けてきた
――キスの合図だ
ツンは目をつむった
キスはもう何度もやっているから慣れていた
ジョルジュの唇はツンの唇に近づいてきた
ツンはいつも感じる、キスをしているときの安堵・・・
-
118 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木)
00:05:27.08 ID:c65B5QSq0
- そんな時だった
ジョルジュがツンの服の下に手を入れてきた
ξ゚听)ξ「!!!!!??????」
ジョルジュの手がおっぱいに近づく
―――そう、ジョルジュは
お っ ぱ い マ ニ ア だ っ た の だ ! !
125 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:07:54.03
ID:c65B5QSq0
ξ゚听)ξ「ちょ、ちょっと!何してんのよ!」
ツンがすぐ立ち上がる
( ゚∀゚)「な、何って??」
ジョルジュは自分の行動が当然とでも言いたげである
ξ゚听)ξ「何で勝手にそんな、、、そんな事するのかって言ってるのよ!!」
ツンも中学生だ
もう大人の行為については知っていた
でも、まさか自分がそういう事になるなんて、想像もつかぬことだったし
やはりツンの中では拒否反応があった
( ゚∀゚)「勝手にって・・・恋人なら当然だろ?」
129 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:10:48.66
ID:c65B5QSq0
- >>124
おk
ξ゚听)ξ「当然!?私達まだ中学生じゃないの」
( ゚∀゚)「え、、、何言ってんの?‘もう’中学生じゃんw」
ジョルジュはにんまり笑った
この男の笑みがこれほど不気味に感じられた事はない
ξ゚听)ξ「ふざけないで!!私にそんな気はないから!!」
ジョルジュの顔が少し引きつった
( ゚∀゚)「まぁ、初めはみんなそう言うんだよ。僕がツンの中に眠ってる女を
快感によって呼び起こしてあげるからね・・・」
ジョルジュはそう言い放つと、ツンに一歩一歩近づいてきた
133 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:13:05.07
ID:c65B5QSq0
( ゚∀゚)「ふふふ・・・」
ξ゚听)ξ「やだ!近づかないで!!」
( ゚∀゚)「なんでだよー。さっきはあんなにベタベタくっついてきたじゃないかー」
ξ゚听)ξ「あ、あんたがこんな汚らわしい生き物とは思わなかったの!ヤダ!こないで!」
( ゚∀゚)「やだなぁ・・・君もすぐ、大人の快感に目覚めちゃうからねー」
ジョルジュはツンの方に手を伸ばした
ξ゚听)ξ「キャー!!警察呼ぶわよ!!??」
警察というワードに、ジョルジュの動きは止まった
136 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:15:21.53
ID:c65B5QSq0
それをみてツンは「これだ」と思った
ξ゚听)ξ「それ以上近づいたら、本当に110番するから!!」
( ゚∀゚)「ツン・・・それはマジで言ってるのか?」
最早ジョルジュの顔に笑みは無かった
ξ゚听)ξ「大マジよ!!分かったら離れなさいよ!!」
ツンは 勝った と思った
ジョルジュは手を下ろし、俯いた
体がわなわな震えている
139 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:18:13.65
ID:c65B5QSq0
数分間の沈黙が流れた
そして、その沈黙は、「猛獣」によって破られた
( ゚∀゚)「・・・帰れよ」
ξ゚听)ξ「ええ、帰ってやr」
( ゚∀゚)「さっさと帰れよ!!!!!」
ジョルジュは顔を上げて叫んだ
こんなジョルジュは見た事ない
ξ゚听)ξ「か、帰るって言ってるでしょ!」
( ゚∀゚)「はやく帰れって言ってるんだよー!!」
ジョルジュはツンのバッグを持ち上げてツンに思い切り投げつけた
142 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:22:15.50
ID:c65B5QSq0
- >>138
中Aの話からが一章だお
それまではプロローグ
ξ゚听)ξ「きゃ!」
ツンはバッグを受け止めると、よろめき倒れた
そんなツンの身を案じることも無く、ジョルジュはツンの
腕を引っ張り上げた
( ゚∀゚)「出て行けよ!ほら!早く!」
立ち上げられたツンの背中を蹴りつけた
ξ゚听)ξ「痛ッ!!」
流石のツンも涙が出てくる
ξ;凵G)ξ「何よ、結局あんたは体目当てだったんじゃない!!」
( ゚∀゚)「ああそうだよ!この糞餓鬼が!さっさと消えろ、目障りだ」
ξ;凵G)ξ「あんたこんな事して、後でどうなっても知らないんだから!」
( ゚∀゚)「さっさとしねぇとぶち殺すぞ!屑が!」
ξ;凵G)ξ「グ・・グス!」
タッタッタ ・・・ バタンッ
150 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:28:25.17
ID:c65B5QSq0
- ツンは駆けだした
決してセリヌンティウスの為ではない
そこは勘違いしないで欲しい
ツンは悲しかった ジョルジュの真の姿を見て
ツンは悔しかった あんな最低な男に惚れていた自分が
ツンはとにかく、泣くしかなかった
ξ;凵G)ξ「うぇーん」
タッタッタッタッタッタッタ ドン!!
川^ω^)「い、、いたた。どこ見て歩いてんだお!!・・!?!?」
ξ;凵G)ξ「グスッ・・グス」
川^ω^)「ツン!一体どうしたんだお!!」
ξ;凵G)ξ「ブーン・・・ ふぇーん!!」
次の瞬間、ツンはブーンに抱きついた
川^ω^)「ちょ、ツン、なんだお!一体どうしたっていうんだお!?」
(´・ω・`)「カツラは私が頂いていく」
川´・ω・`)「ふは、ふはははははは!!」
→初代 ショボンがクラスでいじめられている様です へ
155 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:31:22.73
ID:c65B5QSq0
ξ;凵G)ξ「ジョルj・・ジョ・・」
とぎれとぎれのツンの言葉で
ブーンはなんとなく掴めた
ブーンは無言のままツンの手を引いて駆けだした
彼はある場所に向かっていたのだ・・・
158 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:33:45.35
ID:c65B5QSq0
彼がツンを連れた場所とは
アクロの丘だった
いや、彼はそう思っていた
だが、違った
その丘は、某バンド好きのおっさんが名前をつけたのだが
詳しくは「アクロンの丘」だった
だが、今はそんなことはどうでもいいだろう
一々聞くなヴォケが!!
( ^ω^)「ツン・・・見るお・・・」
そこから見えた景色は
夕日に照らされた、自分達の住む町並みだった
164 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:37:48.50
ID:c65B5QSq0
- ξ゚听)ξ「き・・・きれい・・・」
その風景に、ツンの心はだんだんと澄んでいった
先ほどの悪夢が嘘の様に薄れていく
―――なんだろう・・・この落ち着く感じは・・・
( ^ω^)「ツ・・・ツン・・?」
ブーンは思った。今なら言える。今なら・・・ずっと言えなかった、自分の素直な気持ちを・・
ブーンはツンの方を見た
ξ;凵G)ξ ツー・・・
ツンの目からは涙がつたっていた
( ^ω^)『・・・卑怯だお』
ブーンは何も言わず、ツンの横に、ゆっくりと座り込んだ
彼は愛していた。心の底から・・・
169 : ◆PB4ZnTmTxs :2006/05/04(木) 00:42:03.66
ID:c65B5QSq0
ツンは次の日から、今までのことが嘘だった様に
また仲良くブーンと学校へ行き始めた
ブーンも特別な反応を示すことなく
それが当然のことの様に受け入れた
ツンとジョルジュの不仲については誰もが疑問に持ったが
ツンの口からも、ジョルジュの口からも真実が語られる事はなく
この問題は彼らが中学校を卒業するまで語られた
そしてブーンとツンは同じ学校へ進学した
第一章 完
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