コンコン 
 
控え室のドアがノックされる。 
 
( ^ω^)「はいですお。」 
 
スタッフ「ドクオさん、ブーンさん、ご家族の方々とお友達が見えてますよ。」 
 
( ^ω^)「どうぞですお。」 
 
ガチャリとドアが開いた。 
 
ξ゚听)ξ「ブーン!お疲れ様!!」 
 
( ^ω^)「うはwツン。ありがとだお。」 
 
J(‘ー`)し「ブーンお疲れ様。ドクオ君も。二人とも本当に素晴らしかったわ。」 
 
( ´∀`)「ああ。本当に感動した。素敵な時間を、ありがとう。」 
 
('A`)「ありがとうございます。」 
 
(´・ω・`)「ドクオさん、初めまして。ブーンの友達のショボンです。」 
 
(゚Д゚)「俺はギコって良います。ドクオさんの曲好きでよくCD聴いてます。」 
 
('A`)「あ、はい・・・ありがとうございます。初めまして・・・」 
 
そしてドクオは二人と握手をする。 
これがブーンがいつも言っていた人達かと思った。二人とも、とても優しそうな顔をしている。 
 
('A`)「(この二人がいなかったらブーンは歌手になってなかったかもしれないんだよな・・・)」 
 
そう思うとドクオはこの二人がいてくれた事にどうしようもなく感謝をしたくなった。 
 
( ゚∀゚)「ああああああああの!!俺長岡って言います!! 
おおお俺ドクオさんの大ファンなんです!握手してください!!」 
 
ジョルジュはいきなり三人の間に割り込みドクオの手をがしっと握る。 
 
('A`)「(長岡・・・?どこかで・・・)って、もしかしてジョルジュさんすか?」 
 
( ゚∀゚)「え!?俺の事知ってるんすか!?」 
 
('A`)「あ、はい。たまにブーンが話しくれて・・・ 
(確か三度の飯よりおっぱいが好きなんだよな・・・)」 
 
( ゚∀゚)「ええええええ!!俺感激です!!!!ブーン!!!俺はお前が大好きだ!!」 
 
そう言ってジョルジュはブーンに抱きつく。 
 
( ^ω^)「ちょwキモスw離すおジョルジュw」 
 
-@∀@)「ドクオ。」 
 
('A`)「あ、父ちゃん。・・・どうだった?」 
 
-@∀@)「やっぱりうるさかった。」 
 
('A`)「ちょww」 
 
-@∀@)「だが内藤君のご両親の言う通り、素晴らしいと思ったぞ。・・・お前はよく頑張ったな。」 
 
('A`)「父ちゃん・・・」 
 
-@∀@)「お前が何でこんなに音楽に熱中しているのか、少し分かった気がした。 
きっと母さんも天国で喜んでるぞ。」 
 
('A`)「・・・ありがとう・・・」 
 
J゚-゚)「ねえねえ、なんでおじさんそんなキツそうな洋服を着てるの?」 
 
突然のユリの発言に、ドクオはぶっとふきだす。 
 
ξ゚听)ξ「お姉ちゃん!」 
 
J゚-゚)「ねえー、どうしてー?」 
 
-@∀@)「こっ、これは・・・本当はLサイズが欲しかったんだが・・・ 
物販の所に行った時にはもうSしか残ってなくて仕方なく・・・」 
 
('A`)「無理して買わなくても俺それ持ってたのに。」 
 
-@∀@)「なんだと!?なぜそれを早く言わない!!」 
 
ドクオの父は顔を真っ赤にして怒る。 
 
('A`)「だっ、だってまさか買うとは思わなかったし・・・」 
 
-@∀@)「このTシャツはお前がデザインしたんだろう!?なら買うのは当然じゃないか!!」 
 
( ^ω^)「それ、ドクオがデザインしたやつじゃないですお。」 
 
ブーンの言葉に、ドクオの父は凍りついた。 
 
-@∀@)「ほほ、本当か!?」 

 

 

 
('A`)「そのTシャツの横に、もう1種類なかった?・・・そっちが俺のデザインしたやつ・・・。」 

(-@∀@)「なにいいい!?どうするんだ! 
もう今着てるのと合わせて3枚も買ってしまったぞ!!」 

('A`)「何でそんなに買っちゃったんだよ!?」 

(-@∀@)「永久保存用と観賞用だ!」 

('A`)「(そんなオタクみたいな事しなくても・・・)」 

するとまた勢いよく控え室のドアが開く。 

(´゚∀゚`)「ドクオさんんんんん!!チケットありがとうございます!!! 
俺、泣きました!!感動しました!!!」 

(・Д・)「お兄さん達、お久しぶりです。チケット嬉しかったです。」 

(*’ー’)「こんばんは。お二人とも立派にプロになられて・・・ 
今日も本当に素敵でした。」 

( ^ω^)「お久しぶりですお。来てくれてありがとうございますお。」 

それぞれ挨拶が終わると全員で今日の事を話し出す。 
まだまだライブの余韻はみんなに色濃く残っていた。 

スタッフ「すみません!そろそろ打ち上げするレストランの予約時刻です。」 

('A`)「お・・・もうそんな時間か・・・そうだ。みなさんも行きませんか?」 

(´゚∀゚`)「えっ!?良いんすか!?」 

( ^ω^)「全然良いですお。みなさん遠慮せずにいらして下さいお。 
今日はドクオの奢りですお。」 

('A`)「ちょwww」 

J(‘ー`)し「じゃあ私たちもお邪魔しちゃいましょうか。」 

( ´∀`)「そうだな。ありがとな。ブーン。ドクオくん。 
スタッフの方々も、ありがとうございます。」 

(゚Д゚)「よおおおし今日は朝まで飲むぜえええええ!」 

ξ゚听)ξ「そこのレストランにショートケーキはあるんでしょうね?」 

がやがや騒ぎながらブーン達とスッタフ一同は控え室を後にする。 

みんなと笑いあう中、ブーンはふと考える。 
来年の今日も、同じように笑っているだろうか?10年後の今日は?20年後の今日は? 
・・・やがて自分が死ぬ時は? 

( ^ω^)「みんな!ちょっと聞いてほしいお!とっても言いたい事があるんだお!!」 

ブーンは道端でいきなり立ち止まった。 

(´・ω・`)「どうしたの?ブーン。」 

( ゚∀゚)「まだ一滴も飲んでないのにもう酔ってるのか?」 

( ^ω^)「僕は今、多分世界で一番幸せだお!僕にそう思わせてくれるのは、ここにいるみんなのお陰だお! 
明日は、一年後は、どうなってるか分からないけど、 
みんながいてくれればきっと僕は一生幸せでいれるお! 
本当に、本当にありがとうだお!!」 

そう言ってブーンはお辞儀をした。 

('A`)「お前何バカな事言ってんだよ。」 

( ^ω^)「へ?」 

('A`)「世界で一番幸せなのは、この俺だ。」 

(´゚∀゚`)「違うっす!僕っす!」 

ξ゚听)ξ「あら。私よ。決まってるじゃない。」 

J(‘ー`)し「私たちよ。ねえ?あなた。」 

( ´∀`)「当たり前じゃないか。」 

( ゚∀゚)「おっぱい!おっぱい!」 

( ^ω^)「僕だってば!!!ちょwみんな聞いてお!!」 

みんな口々に自分が一番幸せ者だと言い出す。そしてまた笑いあう。 

生まれてきて良かった。音楽に出会えて良かった。 
優しい人たちに出会えて良かった。 
生きていて、良かった。 


それぞれが様々な思いを馳せながら打ち上げ会場へ向かう。 
レストランは、すぐそこだ。 

 

 

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