109 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:28:37.96 ID:WJWy5WeR0

――――第三話


行き着いた場所は3階にある教室であった。

('A`)「ふぅ・・・・やっと落ち着けるようだな・・・・・」

ドクオはポケットから煙草を一本取り出し、火をつける。
その匂いはいつもなら嫌っているが、今はなぜか安心できた。
この非日常の中で唯一、日常的なものだったからかもしれない。

ドクオは、その煙草を吸い終わり、一呼吸した後静かに喋る。

('A`)「お前はこの状況・・・・・おかしいと思わないか?」

ξ;゚听)ξ「おかしいって・・・・・・思わないほうが変よ・・・!!」

ドクオはため息をつき、続ける。


112 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:31:50.45 ID:WJWy5WeR0

('A`)「違う違う。この状況ではない。このメンバーについてだ」

ξ;゚听)ξ「・・・・・・・・・え?」

予想と違った質問。
思わず聞き返してしまう。

ξ;゚听)ξ「メン・・・・バー・・・・?」

('A`)「そうだ。このメンバーだ。俺、ギコ、クー、プギャーはなにかとブーンに対し小突いていた。でもお前とモララーは違う」

確かにそうだ。
私はともかくモララーがブーンに対し何かをしているところはみたことがない。
いや、それ以前にクラスメイトと喋っているところをみたことがない。


113 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:34:35.57 ID:WJWy5WeR0

('A`)「お前に関しては最初、ブーンの声を聞いたときにわずかに震えていた。と、いうことはブーンに対し何かをしたと自覚していたということだろう」

ξ;゚听)ξ「・・・・・・・・・」

('A`)「言いたくなければ言わなくていい。まぁおそらく。教室以外・・・俺達がみていないところでなにかしらやったんだろう」

私は額に汗をかいているのがわかった。
ただの汗ではない。冷や汗だ。

ξ;゚听)ξ「あんたって・・・・・・何者・・・・・?」

私の問いに理解できなかったのか、小首をかかえる。

('A`)「よくわからんが・・・・続けるぞ。ようするにお前とモララーはこの場においてイレギュラー的存在だ」

二本目の煙草を取り出し、火をつける。


116 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:37:53.77 ID:WJWy5WeR0

('A`)「おそらくこの騒動をおこした理由として、お前ら二人か、もしくは一人が関係していると俺は睨んでいる。
   その証拠にクー、プギャーに対し奴はおまけと言った。おそらく俺もおまけなんだろう」

煙を出す。

('A`)「そしてその騒動の場所となったこの学校。おそらく奴は学校に強い想いがあるから復讐の場にここを選んだ」

ξ;゚听)ξ「・・・・・・・」

('A`)「俺の言いたいことがわかるか?」

ξ;゚听)ξ「わからない・・・・・わ」

('A`)「お前は学校のどこでブーンと接触した?おそらくそこがこの場において重要な地なんだろう」


117 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:41:01.60 ID:WJWy5WeR0

私が・・・・・ブーンと接触したところ。
そこは

ξ;゚听)ξ「屋・・・・・上・・・・」

('A`)「そうか・・・・屋上か」

煙草を落とし、足で踏む。

('A`)「屋上に・・・・行くぞ」

ξ;゚听)ξ「ちょ・・・・待って・・・・・まだ心の・・・・準備が・・・・・」

('A`)「一刻も早く・・・・・奴をとめなければいけないんだ」

彼の口から出た言葉には、決意というものが感じられた。

('A`)「奴がやっていることは・・・・・・悪だ」

彼は、かすれた声で呟く。

ξ#゚听)ξ「あんたが・・・・・いじめをしていたあんたがそんなことを言う資格はないッ!!!!!」

私の手の平は、ドクオの頬を叩いていた。


118 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:44:14.53 ID:WJWy5WeR0

('A`)「わかってるさ・・・・・」

(;A;)「ブーンには・・・・・俺のような気持ちは味わって欲しくないんだ!!!!」

目からは涙が出ていた。
頬をつたい、地に落ちる。
私にはその光景が信じられなかった。

(;A;)「あいつが死んだ後・・・・俺は・・・・俺は死ぬほど後悔したッ!!!!!」

(;A;)「文字通り涙で枕を濡らしたこともあるし、何晩も眠れない夜が続いた!!何度も後悔した!!!!自分がした行動に!!!!!」

ξ゚听)ξ「ドク・・・・オ・・・・・」

(;A;)「あやまりたくてもその相手がこの世にいない・・・・・。俺は・・・・俺は・・・・・・」

(;A;)「俺は・・・・・・こんな気持ちをブーンにも味あわせたくないんだッ!!!!」

ドクオは自分の目から流れる涙をふく。


119 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:47:58.78 ID:WJWy5WeR0

('A`)「おそらく・・・・プギャーもそんな気持ちだったんだろう・・・・。だから奴は・・・・・自分がした行動の結果こうなったことを受け入れたんだ」

唇を噛み締める。

('A`)「俺も・・・・・受けいらなければならない」

ξ゚听)ξ「な・・・・・なに言ってるのよ!!!!これからブーンをとめにいくんでしょう!?」

教室から出ようとする私に、彼は喋る。

('A`)「ごめん・・・・・無理そうだ」

突然、目の前からドクオが消える。いや、弾き飛ばされた。凄い衝撃に。
ドクオは黒板を突き破り壁にめりこんでいた。額から流れる鮮血の赤。その血は、止まらない。

('A`メ)「ブーン・・・・・・ごめんな」

その言葉を最後に、動くことはなかった。

・・・・・・
・・・・
・・


120 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:51:26.56 ID:WJWy5WeR0

階段を駆け上がる。
屋上に行くために。心臓がはちきれそうだが甘えたことは言ってられない。
彼を・・・・ブーンをとめなくては。

この学校の屋上の柵は低いため出入り禁止になっている。
だがDQNたちが前に扉の鍵を壊しており、難なく屋上へ行くことができた。屋上へと繋ぐ古ぼけた扉を押す。
そこにはモララーと、

( ・∀・)

実体化したブーンがいた

( ゚ω゚)

 

 

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