200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/18(木) 23:27:39.65 ID:5to6EtzKO
ツンも気分がいいのか積極的になっていた。
ツンの柔らかい手がブーンの体を撫で回す。
( ^ω^)「ツン、舐めて欲しいお・・・」
ξ///)ξ「・・・」
ツンは無言のまま、ブーンの下に潜り込む。
ブーンの硬くなったモノをしっかりくわえ込む。
まず、優しく唇をふわりとさせて軽く頬張る。
( ^ω^)「う・・・気持ちいいお」
ツンは、優しく頬張った後にキツく吸い込んだ。
吸い込みながら舌先をチロチロと動かす。
ツンのテクにブーンは我慢出来ず、挿入しようとした。
(*^ω^)「ツン、もう無理だお。入れるお。」
ツンの大事な所は愛撫の必要の無い位、濡れていた。
ブーンはそのまま挿入した。
相変わらずブーンはせつない様な愛おしい様な顔をする。
ツンもその顔を見てせつなくなり、目が潤む。
ツンは本当に幸せだった。
ブーンがツンの中で気持ち良さそうにしている。
ツンを大切に扱ってくれる。
ツンが幸せな気持ちになったのはこれで最後だったのかもしれない・・・

 
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/19(金) 00:05:11.94 ID:+MxKHWr3O
ブーンは、ツンの中で果てた。ツンもそれを受け入れていた。
ξ゚ ゚)ξ(ブーンとの子供なら産んでもいい・・・)
ツンはその時、本当にそう思った。
一時の幸せな気持ちで流されたのかもしれない・・・
中で果てる事を、お互い確認する必要もなかった。


ξ゚ ゚)ξ「ブーン・・・」
( ^ω^)「・・・」
ξ゚ ゚)ξ「ブーン???」
( -ω-)「Zzzz・・・」
愛し合った後にブーンはすぐに寝てしまった。
もちろんツンにとってはいつもの事ではあったが、こんな場所でも変わりはないのか・・・
そんな苛立ちを感じていた。
ついさっきまで愛し合っていたのに、ツンの気持ちは一気に沈んでいく。

 
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/19(金) 00:15:11.74 ID:+MxKHWr3O
−−−翌朝−−−
ξ゚ ゚)ξ「行ってきます!!!」
(;^ω^)[ガバっ!!]「ツンなにを怒ってるんだおっ!?しかも僕遅刻だおっ!!!」
ξ゚ ゚)ξ「そんなの自分が起きないからじゃないっ!私は何回も声かけたよっ!」
バタンと強く扉が閉まる。
(#^ω^)(ツンの奴・・・またヒステリックになったお)


−−−ブーンの昼休み−−−
( ^ω^)「まったくツンはすぐに怒るくせに、何も理由は言ってこないお!」
(´・ω・`)「また何かやらかしたんか?」
('A`)「どーせお前に理由があるんだろ」
( ^ω^)「僕にっていうのかお??」
結局、昨日のホテルではセクロスをした後にブーンは時間ぎりぎりまで寝ていたのだ。
ツンが機嫌悪い事は分かっていたが、ブーンにとっては[疲れているし仕方ない]で終わる理由なのだ。
( ^ω^)「もー僕達は合わないのかもしれないお・・・」
冗談混じりでブーンは言った。
それがすぐに現実になるとは知らずに。
('A`)「じゃーツンちゃん俺にくれよ。」
(´・ω・`)「ツンちゃんの気持ちを考えてから言えよ。ツンちゃんには選ぶ権利があるからな。」
('A`)「・・・」

 
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/19(金) 00:30:21.84 ID:+MxKHWr3O
−−−その夜−−−
( ^ω^)「ただいまだお・・・??」
ツンの返事がない。
( ^ω^)(まだ帰ってないのかお?)
ブーンはツンにメールを入れた。
( ^ω^)送信[ツン、まだ帰って来ないのかお?]
ξ゚ ゚)ξ返信[まだ仕事中。また連絡するね。]
( ^ω^)(ツンの奴、冷たい返事だお)


−−−1時間後−−−
ξ゚ ゚)ξ「ただいまぁ〜。疲れたぁ。」
( ^ω^)「ツン、遅すぎだお!」
ξ゚ ゚)ξ「しょうがないじゃない。仕事なんだから。」
( ^ω^)「家の事はきちんとやるから仕事したいって言ったのはツンだお!
それなのに、ご飯は無いし、洗濯物も溜まったままだお!ぐーたら過ぎるおっ!」
ξ゚ ゚)ξ「ぐーたら??どこでそう感じるわけ??
私だって仕事してるのよ??」
( ^ω^)「僕の仕事に比べたらたいした事ないおっ!」
ξ゚ ゚)ξ「職種は違うけど、仕事が大変なのは一緒だよ?」
( ^ω^)「ツンの仕事と僕の仕事を一緒にしてほしくないお!
僕にツンのしてる仕事は出来ても、ツンには僕の仕事は出来ないお!!」

 
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/19(金) 01:09:36.52 ID:+MxKHWr3O
ピリリリ・・・
そんな時、ツンのメール音がした。
ツンが送り主をサブディスプレイで確認しようとした。
その時、ブーンの手が携帯に伸びる。
ξ゚ ゚)ξ「ちょっっ!!携帯見るのはいいけど、私まだ確認すらしてないんだから私が見てからブーンが見てよ!!」
(#^ω^)「そんな事言うなんてやましい相手からなのかおっ!」
ツンがメール内容を確認する前にブーンが携帯を奪う。
ξ゚ ゚)ξ「ちょっとやめてよ!!!」
ツンが携帯を奪い返す。
ブーンの頭の中では、[遅くに帰って来て、メールなんて浮気に決まっているお]
という気持ちでいっぱいだった。
メールの確認をして、ツンが言う。
ξ゚ ゚)ξ「友達からアドレス変更のメールよ。」
( ^ω^)「そんな事はどうでもいいお!さっきの僕に対しての態度は何だお!」
ξ゚ ゚)ξ「そんなの、私宛てのメールをブーンが先に確認する必要があるの!!??」
その一言にブーンの血が頭にのぼった。
−−−バシンッ−−−

 
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/19(金) 01:25:06.74 ID:+MxKHWr3O
ξ#゚ ゚)ξ「・・・」
ξ#゚ ゚)ξ(何でこんな事で殴られるの?私が悪いの?)
ツンはそんな気持ちを頭に置きながらもカッとなっている為、ブーンに殴り返す。
殴るツンにまた腹を立ち、繰り返し殴り続ける。
ツンが呆れて部屋を出ようとしてもツンを追い掛けて、引きずりながらツンを殴る。
ξ#゚ ゚)ξ(この人には常識は通じないんだ・・・ってか・・・もう何も考えれない・・・)
いつから?
どうして?
いつも疑問に思っていた言葉。
見えないフリして本当は気付いてた。
ツンは、気付いてた。もう無理なんだということを。
気付かないフリをしていたツンがゆっくりと口を開く。

 
348◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 20:09:22.60 ID:+MxKHWr3O
ツンは、もう言いたい。言わなければ。
そう思いながらも言葉を発するのに震えが出てなかなか口に出来ない。
ξ; ;)ξ「っ・・・・」
涙を流すツンをみてブーンは我に返る。
( ^ω^)「・・・ごめんお・・ホントにごめんお。やりすぎたお・・」
さっきまで怒りに満ちていたブーンはその場にしゃがみ込み、ツンの赤く腫れ上がった頬を触ろうと手を伸ばす。
ツンはサッと体を退け、ブーンの手を避けた。
( ^ω^)「ツン、本当にごめんお・・・」
ξ; ;)ξ「・・・ごめん、もう無理だよ。」
ポツリとツンは呟く。
( ^ω^)「・・・」
ξ; ;)ξ「別れたい・・・」
( ;ω;)「・・・」
ブーンの目からも涙が落ちる。
別れたくない。そう言いたくても、この状況でそんな事を言う権利なんてブーンにはなかった。
沈黙は10分程だったがお互いにとっては1時間の長さに感じられた。

 
350◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 20:20:38.06 ID:+MxKHWr3O
( ;ω;)「・・・分かったお。最後までこんな僕でごめんお・・・」
ブーンは立ち上がり、冷えた氷を袋に入れツンの頬を冷やす。
ξ; ;)ξ「・・・ごめんなさい。明日にでも出てくね。」
( ;ω;)「もう出ていくのかお?」
ξ; ;)ξ「うん・・・長々と引きずりたくないから」ブーンは何も考える事が出来なかった。
引き止めるなんて出来なかった。
( ;ω;)「わかったお・・・」
時刻はもう夜中の3時になっていた。
ξ゚ ゚)ξ「もう、寝よう?」
( ;ω;)「うぃ・・・」
ツンは、長い間溜め込んでいたものを出して心が軽くなったせいか、すぐに眠りについた。
ブーンは眠っているツンの横に座り、頬を冷やし続けている。
( ;ω;)(僕は本当のDQNだお。いつまでたってもツンを傷付けてばかりだお。)
今となってはもう遅い。何もかもが後悔でいっぱいだが、何もできない。
ツンの頬が明日には腫れがひくようにする事しか出来ない。
( ;ω;)(今更、自分の悪い所に気付いても遅いお。)
こんな喧嘩や殴り合いは昔よくあったが、ここまで続いていた。
ブーンはきっとまた明日にはツンも笑ってくれる。
そう願いながら頬を冷やし続けた。

 
351◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 20:34:32.97 ID:+MxKHWr3O
−−−翌朝−−−
ξ゚ ゚)ξ「・・・ん・・」
顔がひやりとしている。まだ顔自体にはアザが出来ていて、口を動かすと痛い。
( 3ω3)「ツン、おはようだお。」
目が腫れ上がったブーンが声をかける。
声は明るく振る舞っているからか、元気があった。
ξ゚ ゚)ξ「ブーン、その顔・・・」
( 3ω3)「たいした事ないお。冷やせばすぐ直るお。」
ツンは体を起こし、冷凍庫から氷を出す。
ξ゚ ゚)ξ「私のを一晩中冷やしてくれてたんだよね?自分のも冷やさなきゃ駄目じゃない」
少し微笑みながら氷をブーンに差し出す。
( 3ω3)(ツンはこんな時でも優しいお。)
ξ゚ ゚)ξ「仕事終わったら荷物を運んで、・・・行くね」
あぁ、夢じゃなかった。
ブーンは、ツンが笑顔で
「行ってきます。今夜は早く帰ってくるね」
と言ってくれる事を願っていたが、届かなかった。
( 3ω3)「わかったお・・仕事行ってくるお」
ξ゚ ゚)ξ「いってらっしゃい。」
( 3ω3)「ツン、今夜見送りだけさせてくれお・・」
ξ゚ ゚)ξ「・・・わかったよ。」
パタン
寂しそうな背中をしながらブーンはドアを閉めて仕事へ向かった。

 
354◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 20:43:25.54 ID:+MxKHWr3O
いつもなら夜中まで仕事をするブーンが定時で上がる。
( ^ω^)「お先に失礼します!」
('A`)「今日は早いんだな」
(´・ω・`)「気をつけて帰れよ。」
('A`)「なんかあったのかよー?今日こそ俺に付き合ってもらえると思ったのによ」
ドクオの声もスルーして足早に会社を出る。
('A`)「・・・何だよアイツ」
(´・ω・`)「朝の腫れ上がった目見てるだろうが。それぐらい察しておけよ」
(´・ω・`)「そんなだからいつまでたっても独りなんだよ」
('A`)「・・・」


( ^ω^)(ツンはもう帰ってきてるかお?荷造り始めてしまったかお??)
泣きそうなのを堪えて、家路につく。

 
361◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 20:56:58.32 ID:+MxKHWr3O
家路に着くと部屋の明かりはついていた。
( ^ω^)(ツン・・・)
いざ家の前に着くと足が動かなくなる。
今帰ると、本当にツンとさよならになる・・・
でも行かなきゃ。ツンをこんなDQNから解放させなきゃ・・・
重い足を無理しながら動かす。
ガチャ
( ^ω^)「ツン、ただいまだおー」
精一杯明るく振る舞う。
ξ゚ ゚)ξ「おかえりー早かったね」
荷造りをしている手を一瞬止め、声をかける。
( ^ω^)「手伝える事あるかお?」
ξ゚ ゚)ξ「ううん、だいたいは片付いたから大丈夫。」


 
362◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 20:57:49.03 ID:+MxKHWr3O
ツンの横に座り、段ボールに荷物を詰めるのを手伝いはじめた。
時折、会話をして笑顔も出た。
ツンの話す内容ひとつひとつをしっかりと聞き、それに対してブーンも話し返す。
( ^ω^)(何で今までこうしてきちんと話を聞いていなかったのかお?こんな簡単に出来る事を・・)
こんなに穏やかな時間を過ごせているのはどれ位ぶりだろうか?
周りからみたら、幸せなカップルのように見えるはず。
そんな二人が今夜別れを告げる。
ξ゚ ゚)ξ「片付いたね。」
( ^ω^)「うぃ。ツン、一杯だけやらないかお?」
ξ゚ ゚)ξ「そうだね。」
冷蔵庫からビールを取り出し、グラスにつぐ。
( ^ω^)「何に乾杯かお?」
ξ゚ ゚)ξ「旅立ちとか・・・この先お互いが幸せになれるようにとか?」
( ^ω^)「そうするお。」
グラスを持ち、ブーンが言う。
( ^ω^)「ツン、今まで本当にありがとうだお。こんなに幸せを感じる事が出来たのは、ツンだったからだと思うお。」
ξ゚ ゚)ξ「私も楽しかったし、この4年間幸せだったよ。」
( ^ω^)「二人が今後別々になるけど、頑張っていくお。」

「乾杯っ」
グラスを鳴らしビールを飲んだ。

 
367◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 21:09:24.23 ID:+MxKHWr3O
楽しかった思い出話や、あんな事したかった。しておけばよかった。
などと会話を弾ませる。
テレビが大好きなブーンが、テレビもつけずに会話をしている。
もう2時間位経っただろうか・・・時計を見てツンが言う。
ξ゚ ゚)ξ「そろそろ行かなきゃ・・・」
(;^ω^)「もっもう行くのかお??せめてツンの好きなワンナイだけでも見ていかないかお?」
ツンは少し微笑み、
ξ゚ ゚)ξ「・・・ううん。実家も遠いし、もう行かなきゃ・・・」
( ^ω^)「そうだったお・・・遠いから仕方ないお。分かったお・・・」
ツンは空いた二人のグラスを片付ける。
シンクでグラスを洗う音が聞こえる。
ブーンは、キッチンまで行き、
( ^ω^)「最後の最後まですまないお。ありがとうだお。」
ξ゚ ゚)ξ「このままにしておくと、何ヶ月も放置しちゃうでしょw」
少しからかう様にツンが言う。
ツンの背中を見つめながらブーンが
( ^ω^)「ツン・・・最後にツンを抱きたいお・・・」
カチャカチャと洗う音が止まり、水の出る音だけが響く。
ξ゚ ゚)ξ「セックスなんかしたら、私泣いちゃうよ。
泣けるセックスで終わるのは嫌だからごめんね。」
少し涙を浮かべてツンが言う。
( ^ω^)「分かったお・・・また泣かせてごめんお・・・」
 
371◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 21:22:00.45 ID:+MxKHWr3O
洗い物も終わり、ツンは振り向く。
ξ゚ ゚)ξ「じゃあ・・・行くね。」
荷物の入ったバッグを掴もうとした、その時・・・
( ^ω^)「ツンっっっ!!!」


ξ゚ ゚)ξ「・・・」
ツンはブーンを見つめた。
( ^ω^)「本当に、もう駄目なのかおっ?本当に、さよならなのかおっ!?」
ブーンは叫ぶ。泣くのだけは嫌だ。涙を堪える。
そしてツンも涙を堪えている。
ξ゚ ゚)ξ「・・・ごめんなさい・・・」
ブーンはそれでも言う。
( ^ω^)「ツンはさっき、この先の二人が幸せであるように乾杯って言ったけど、
ツンが居ない生活に僕の幸せはないお!!!!」
堪えていた涙が溢れだそうとしている。
ブーンには後ひとつ、言いたい事があった。
溢れそうな涙を指で拭い堪える。
( ^ω^)「もう、言う機会すらないかもしれないから言わせてもらうお。」

 

 
381◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 21:35:56.29 ID:+MxKHWr3O
ブーンはツンを抱きしめる。
( ^ω^)「・・・・っ・・・ツンと・・・ツンと結婚したいお・・・」
( ;ω;)「・・・っ・・・」
堪えて居た涙が流れてしまった。
ツンも涙を堪えるのが精一杯だったが、後少し・後少し我慢しなきゃブーンと離れられなくなる。
そう思い、ツンは一生懸命堪えた。
ξ゚ ゚)ξ「・・・ブーン、ありがとう・・・でもね、もう遅いの・・・ごめんね。」
ブーンの腕の中に居るツンはブーンの背中に腕を回す事はなかった。
( ;ω;)「・・・ちょっと賭けてみたお・・・ツンがいい返事をしてくれるかもって思ったお。
でも、もツンはう無理なんだお・・・」
ブーンの腕の中からスルリと抜け、少し距離を空けツンが言う。
ξ゚ ゚)ξ「・・・じゃあ、私もブーンに言うね。」
言えるのか?涙は見せないように、伝えなきゃ。

 
387◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 22:00:17.73 ID:+MxKHWr3O
ξ゚ ゚)ξ「さっきの・・・結婚したいって本当?」
( ^ω^)「本当だお・・・!!!」


ひと呼吸置いてツンが言う。
ξ゚ ゚)ξ「その言葉、ずっと待っていたんだよ。もし、もっと前に言ってくれてたら・・・」
ξ; ;)ξ「私、・・・絶対・・・OKしてた・・・」
ツンの涙も、限界を越え溢れだす。
ξ; ;)ξ「本当にありがとう、ありがとう・・・」
ブーンが最後にもう一度抱きしめる。
( ;ω;)「何も言わないから、ツンも抱きしめて欲しいお・・・」
そっと、ツンはブーンの背中に腕を回す。
こんなに躊躇して抱き合うのは、付き合い始めの頃以来だった。
ただ、付き合いの始めと終わりが違うだけ・・・
こんなに切ないのはなぜ?ツンもまだブーンへの気持ちがゼロではない。
なのになぜ、終わってしまうの?
お互い、こんな結末を望んでいた訳でもない。
でも、もう戻れないし、ツンが戻る事もないだろう。

 
394◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 22:04:38.47 ID:+MxKHWr3O
お互い不器用過ぎたのか、考えが甘すぎたのか、子供みたいな恋愛をしていたのか・・・
でも気持ちに嘘はなかった。お互いがそれは分かっていた。
何年も同棲していたが、手探りで相手を感じる事しかいつしか出来なくなっていた。
抱き合った体を離したのはツンからだった。
涙を拭い、
ξ゚ ゚)ξ「じゃあ、行くね・・・」
最後に無理矢理微笑む。
それにつられて、ブーンも無理矢理微笑む。
( ^ω^)「ツン、元気でいてお・・・」
ドアを開け、本当の最後が迎えられた。
ツンの車に荷物を積み込む。
ツンは、車に乗り込む。
( ^ω^)「これからも、もっといい女になってくれお・・・」
ξ゚ ゚)ξ「ブーンこそ、今以上にいい男になってね。」
ツンが鍵を回し、エンジン音が響いた。


 
401◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 22:17:14.80 ID:+MxKHWr3O
ツンが窓を開け、ブーンに言う。
ξ゚ ゚)ξ「元気で居てね。今まで本当にありがとう・・・」
( ^ω^)「・・・もう何も言わないでくれお。せつないお・・・」
中々、発車出来ずにいる。
外は雨が降っている。
ブーンは傘もささずにツンの見送りに来ている。
( ^ω^)「とりあえずは仕事に集中するお。」
ξ゚ ゚)ξ「うん・・私も仕事頑張ってくよ・・・」
周りはエンジン音と雨の音しか聞こえない。
ツンが最後の言葉を振り絞る。
ξ゚ ゚)ξ「・・・行くね・・・ブーン風邪ひいちゃうから、すぐ部屋に戻ってね。」
( ^ω^)「分かったお・・・ツン、気をつけて行くんだお・・・」
ついにツンの車は走り出した。
ツンはミラーでブーンを見る。
ブーンが手を振っている。
ツンは泣きながら、ハザードランプをたいた。
[・・・ありがとう・・・]
[・・・さようなら・・・]
ブーンは、車が見えなくなるのを確認して、泣きながら部屋へ戻った。
ツンの影がまだ残る部屋に入り、呟く。
( ;ω;)「一人で2DKは広すぎるお・・・」
お互い別々の場所を歩みだした。後悔したとしても、もう修復はできない。
その日の夜はきっと
お互い、相手の未来が幸せであるように・・・
と願っていたに違いない。

−−−END−−−

 
422◆skcwroJcQk :2006/05/19(金) 22:23:35.71 ID:+MxKHWr3O
前にセクロス描写は不必要とあったのですが、
セクロス中の相手の顔はせつなそうにしていて、優しくしてくれていたので
敢えて書かせて頂きました。
お互いこんな恋愛だったし、相手を思いやるという大事な事が出来なかったのが心残りです。
そんな風に感じるのも、今の状況があるからです。


 
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