お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 13:54:02.04 ID:9LWS0hMu0<> 落ちたようだから立てたよ( ^ω^)作者が来るまで保守するよ <>( ^ω^)が落ちたようです
お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 13:55:04.84 ID:9LWS0hMu0<> とりあえず保守 <>
お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 14:01:38.08 ID:9LWS0hMu0<> さすがに誰も来ないな
だが保守するw <>
お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 14:08:05.10 ID:9LWS0hMu0<> ほ <>
養鶏業(福井県)<>sage<>2007/03/16(金) 14:08:44.31 ID:UQmkgtuU0<> sage <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 14:13:24.63 ID:9LWS0hMu0<> ほ <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 14:19:14.54 ID:9LWS0hMu0<> ho <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 14:23:09.83 ID:9LWS0hMu0<> ho <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 14:29:00.65 ID:9LWS0hMu0<> ほ <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 14:36:20.41 ID:9LWS0hMu0<> 何かおれ必死だなかなり滑稽www <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 14:44:51.11 ID:9LWS0hMu0<> ほ <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 14:53:34.75 ID:9LWS0hMu0<> ひ <>
通訳(関西・北陸)<><>2007/03/16(金) 15:00:20.48 ID:3WwTu9DOO<> 保守 <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 15:04:21.03 ID:9LWS0hMu0<> >>13
サンクス <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 15:12:35.31 ID:9LWS0hMu0<> 保守ってどのくらいの間隔でやればいいの? <>
予備校講師(長野県)<>sage<>2007/03/16(金) 15:17:43.02 ID:ILTrDYww0<> 1〜2時間おき位じゃないか? <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 15:28:06.54 ID:9LWS0hMu0<> >>16
そうなの?vipは流れ早いから心配 <>
コレクター(コネチカット州)<><>2007/03/16(金) 15:49:04.71 ID:k4PkOEelO<> 1時間くらい大丈夫だから落ち着けwww <>
共産党幹部(四国)<><>2007/03/16(金) 15:52:00.01 ID:CaBeCwg2O<> ほ <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 16:04:21.03 ID:9LWS0hMu0<> >>18,19
ありがとうww <>
学校教諭(不明なsoftbank)<>age<>2007/03/16(金) 16:09:48.58 ID:Lvx+Zqgi0<> 保守
<>
主婦(関東・甲信越)<><>2007/03/16(金) 16:21:12.58 ID:AuZSNVsXO<> 保守的過ぎだろwwwwwwwwww
夜は30分おき、この時間なら1時間おきで余裕かと <>
クリエイター(関西・北陸)<><>2007/03/16(金) 16:28:00.23 ID:2KnOuSOaO<> 保守 <>
赤ひげ(関東・甲信越)<><>2007/03/16(金) 16:28:27.36 ID:kuwutiy1O<> 今日は俺が一日張り付いてるしな保守 <>
牛(コネチカット州)<><>2007/03/16(金) 16:32:03.97 ID:MQUEinw6O<> ほす <>
お世話係(山口県)<>sage<>2007/03/16(金) 16:36:35.89 ID:9LWS0hMu0<> >>22
まじか?wwおれだせぇ <>
予備校講師(長野県)<>sage<>2007/03/16(金) 16:50:57.60 ID:ILTrDYww0<> >>26
前スレ落ちたからな
過敏になるのも仕方ない <>
美容師(愛知県)<><>2007/03/16(金) 17:03:34.42 ID:Gmzg9IEJ0<> 深夜2時~朝10くらいなら2~3時間でもOK
これはやばいと感じるくらい早くても30分間隔、通常なら1時間間隔でいい
多すぎる保守はスレを潰すから気を付けろ <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 17:04:28.99 ID:2NsiV5an0<> スレがいつの間にか落ちてると思ったら、今度はいつの間にか立ってた...
スレ立て&保守ありがとうございます。ID:9LWS0hMu0 ありがたいけどがんばりすぎw
しかし、まだ半分もできていないというこの遅筆ぶりを許して下さい。
とりあえず今からがんがって書きますのでお待ちを。
今日投下できるかどうかあとでまたきますので。申し訳ない。 <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 17:04:49.59 ID:2NsiV5an0<> あ、作者です。 <>
お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 17:07:29.92 ID:9LWS0hMu0<> みんな優しいな <>
日本語習得中(ネブラスカ州)<><>2007/03/16(金) 17:11:25.29 ID:+D+M7Gt9O<> wktkしつつ待ってる <>
右大臣(関東・甲信越)<><>2007/03/16(金) 17:14:04.34 ID:WZAelx7bO<> まとめサイトないの? <>
国際審判(群馬県)<>sage<>2007/03/16(金) 17:19:49.07 ID:fyzco9Xt0<> ほ〜ら☆
えっちなものだよぉ〜
(携帯可)
http://newsstation.info/up/img/ns18854.htm <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 17:21:26.17 ID:2NsiV5an0<> >>33
まとめサイト様
http://vipmatomesaito.web.fc2.com/menyu.html
http://hebiya.blog40.fc2.com/
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/
です <>
お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 18:08:22.90 ID:9LWS0hMu0<> hosyu <>
お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 18:58:13.47 ID:9LWS0hMu0<> ほ <>
お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 19:51:32.37 ID:9LWS0hMu0<> 保守 <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:14:08.42 ID:2NsiV5an0<> 保守ありがとうございます。できました!投下しますが、大丈夫でしょうか?
<>
ゲーデル(catv?)<><>2007/03/16(金) 20:15:42.99 ID:UwWZyVh10<> wktk <>
パート(コネチカット州)<><>2007/03/16(金) 20:18:08.30 ID:V8/PQnd7O<> いいから早く投下しる <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:19:05.95 ID:2NsiV5an0<> >>41
ごめん...(´・ω・`)
では、いきます。
―――意識が、混濁してくる。
身体が動いてくれない、ほんの一欠片の言葉を発する事すらできない。
視界のあちこちに鮮やかな赤いものが見える。
飛び散ったようにあたりに点在しているそれは美しく、どこか儚く。
あぁそうか、あれは―――僕の血だ。
こんな事になった原因はなんだったっけな…
僕は記憶の糸をたぐりよせ、ゆっくりと意識を過去へと持っていった。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:19:55.89 ID:2NsiV5an0<> 八時限目:「おとこのことおんなのこ」
(*´・ω・`)「合宿やるよ!!」
( ^ω^)「…お?」
夏休みを直前に控えた六月の下旬。
"ツンとつーに棒アイスをあげていやらしくくわえる様子を堪能しよう作戦"
が見事に失敗した僕らは、冷房がなくても十分涼しい地下教室でくつろいでいた。
そこにショボンさんが現れ、いきなりこんな提案をしてきたのだ。
('A`)「合宿…ですか?」
(*´・ω・`)「うん!夏期講習が始まる前に一回、前期の総復習をするんだ
。講習が始まると中々自分の勉強に手がつかなくなるからね」
ショボンさんがはしゃいでる…なんか、スゴい新鮮だな。
<>
理系(福岡県)<>sage<>2007/03/16(金) 20:20:22.63 ID:HBBg+JoK0<> wktk <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:21:23.66 ID:2NsiV5an0<> (=゚ω゚)ノ「あれ、でもVIP大コース全体としても合宿があるんじゃなかったかヨゥ?」
(* ∀ )「その質問にはあたしが答えるよ…」
先程僕らをメタメタになされたアマゾネス様の御降臨です。
でも何かちょっと普段のつーと違って暗い気がする。
(* ∀ )「今年から、Dクラスは合宿に参加はなしになったのさ…」
いや、違う。暗いのではない。
(* ∀ )「あのクソ校長め…今日も説得に行ったのに…
何がDクラスは行っても意味をなさないだチクショウ…」
つーは怒ってるんだ、僕らDクラスが馬鹿にされた事に。
あぁ、やっぱりなんだかんだ言っても僕らの担…
(#*゚∀゚)「あたしだってタダで旅行に行きたかったのに!!!」
( ^ω^)「…」
こういう人だ、信じた己が悪いのだと自分に言い聞かせる事にした。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:22:30.47 ID:2NsiV5an0<> (*´・ω・`)「じゃあ、これが予定表ね。現地までは僕とつーさんが車で送るよ」
(*゚∀゚)9m「あたしの旅館代はあんたらの入学金から徴収したから」
( ^ω^)「…」
ほら。
(*´・ω・`)「出発は前期が終わった次の日の朝5時にVIP駅待ち合わせで。
二泊三日だからちゃんと着替えを持ってきてね。詳しい事はその予定表に書いてあるから」
( ゚∀゚)「男ト女ガ一ツ屋根ノ下…コレハwktkガトマリマセーンネ」
お前はどこでそんな言葉を覚えたんだよ。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:23:54.55 ID:2NsiV5an0<> 〜当日・高速にて各車の中〜
・つーサイド
(*゚∀゚)「キャハハハハハハハ☆どけどけ亀共が!!つー様のお通りだぁ!」
(=;゚ω゚)ノ「ちょっ、つーさん速いヨゥ!制限速度80kmなのにもう170は出てるヨゥ!!」
(*゚∀゚)「軽だからってなめんじゃないよ!?
こちとら若い頃は湾岸のさ迷える紅き弾丸とまで言われたんだからねぇ!アハハハハハ!!」
( ゜ω゜)「もう駄目だお…人生オワタ…
僕はミンチになって精肉工場に運ばれる運命なんだお…おっおっおっ…」
(=;゚ω゚)ノ「ブーン!しっかりするヨゥ!!お前が逝ったらまともなのは俺一人だヨゥ!!」
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:24:34.67 ID:2NsiV5an0<> ( ゚∀゚)「HAHAHA、コレハNYデノcar chaseヲ思イ出シマスネー愉快愉快デスー」
(=;゚ω゚)ノ「だからお前は一体何者なんだヨゥー!!ってアッー!警察!!つーさん警察!!」
(*゚∀゚)「マッポだぁぁ?あたしのドラテクで逃げ切ってやるさ!イヤッハー!!」
(=;ω;)ノ「ヤメテー!!」
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:25:31.73 ID:2NsiV5an0<> ・ショボンサイド
ξ゚听)ξ「なんかあっちの車…盛り上がってるみたいですね」
川 ゚ -゚)「そうだな」
ξ゚听)ξ「ところでなんでクーさんがいるの?」
川 ゚ -゚)「ドクオがいるからついてきた」
(´・ω・`)「仲良いね〜」
(-A-)「…スー…スー」
ξ゚听)ξ「ドクオ寝ちゃったw寝顔可愛いw」
(´・ω・`)「本当だw音楽でもかけようか?」
ξ゚听)ξ「いいですね、B'zあります?」
(´・ω・`)「あるよー、こっから選んでね」
ξ゚听)ξ「あ〜i doppo、いいな〜」
川 ゚ -゚)「是非とも欲しいものだな」
(-A-)「…スー…スー」
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:27:00.48 ID:2NsiV5an0<> 僕が目を覚ました時、既に車は山中の旅館の前に停車していた。
寝てしまったのだか車の中の記憶がない。まぁ暇にならず一気に来れて良かった。
(= ω )ノ「もう…やめて…」
何故かイヨウが憔悴しきっているが、車酔いか何かだろう。
そのうち治ると思うし放置しておく事にする。
(´・ω・`)「さて、まずは荷物を部屋に置いて、大部屋に集合しようか」
大部屋に僕らが集合した後で、ショボンさんの訓辞が始まった。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:28:12.27 ID:2NsiV5an0<> 内容は、
前期は基礎固めの時期だった事、
夏から少しずつ応用に入る事、
この合宿ではその下準備をする事、
などなど。
普通はこういう事はつーから伝えられるものだと思うのだが、
ふと彼女の方を見ると昼前からビールをあおっていたので期待するのはやめにした。
(´・ω・`)「よし、じゃあこの部屋に机を並べて、勉強を始めよう!」
合宿が、その始まりを告げた。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:29:29.38 ID:2NsiV5an0<> (*^ω^)「おっおっ…おー…おっ!おお!」
ξ゚听)ξ「うっさいわね、静かに勉強しなさいよ」
(*^ω^)「だってだって聞いてくれお!
前に出来なかった問題が解けるようになってるんだお!」
ξ゚听)ξ「その問題は基礎だから出来て当然だけどね」
(*^ω^)「ショボンさんが基礎は大事って言ってたお!」
ξ゚听)ξ「まぁ、そうね。あんたにしては進歩よ、せいぜい頑張りなさい」
(*^ω^)「頑張るおっ!励ましありがとうだおツン!」
ξ///)ξ「べ、別にあんたと一緒の大学に行きたいとかじゃないんだからねっ!
勘違いしないでよねっ!」
(=゚ω゚)ノ「…」
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:30:31.70 ID:2NsiV5an0<> 自分でもびっくりする事に、僕の学力は確かに上がっていた。
そりゃ三ヶ月もヒュン台の授業をみっちり受け、
おまけに昼と放課後の勉強会までやっているのだから、
伸びてなかったら逆にショックだろう。
でもこうしていざ自分の成長を間の辺りにすると、なんというか、こう、嬉しいものだ。
('A`)「これは…こう?」
川 ゚ -゚)「そうだ、この場合はこれが支点力点作用てーんwwwなワケでだな…」
少し離れた場所ではクーがドクオに物理を教えている。
いつの間にかあんなにあの二人は仲良くなったのだろうか。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:31:57.27 ID:2NsiV5an0<> (´・ω・`)「はい、もう一度」
( ゚∀゚)「あ、カ、サ、た、な、ハ、ま、や ら な い か」
(;´・ω・`)「違う違う、そうじゃないよ」
こちらではショボンさんがジョルジュに現国(?)を教えている。
相変わらずジョルジュの事は良くわからない。
英語は完璧なのにテストではいつも問題が読めなくて0点だし。
(*゚∀゚)「かーっ!!昼間っから飲む酒は格別だねっ!
美味い!美味すぎる!おっ?何見てんだい少年、この酒はやらんよ?あたしのもんだかんねっ!」
あの酔っ払いはもう知らん。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:33:26.31 ID:2NsiV5an0<> それからもカリカリと机に向かう時間が続いた後、
昼飯の時間を告げるベルが鳴り響いた。
(´・ω・`)「じゃあ一端休憩して、ご飯を食べようか」
皆凝り固まった体をほぐすようにストレッチをし、各々食堂へと向かっていく。
僕も後に続こうとしたのだが、それはまだ部屋に残っていたイヨウに止められてしまった。
(=゚ω゚)ノ「ちょっと…話があるヨゥ…」
( ^ω^)「?」
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:34:21.00 ID:2NsiV5an0<> 食堂についた僕とイヨウをツンが出迎える。
ξ゚听)ξ「遅かったわね、もう皆食べ始めちゃってるわよ」
( ^ω^)「お…すまんこ」
(=*゚ω゚)ノ「ちょっとブーンと連れションしてただけだヨゥ。ツン、一緒に食べるヨゥw」
ξ゚听)ξ「え?あぁ、いいけど…ブーンは?」
(=*゚ω゚)ノ「こいつはジョルジュと一緒に食べるらしいからほっとくヨゥ、さぁさぁ」
ξ;゚听)ξ「う、うん…」
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:35:46.82 ID:2NsiV5an0<> 戸惑うツンの肩を押してイヨウが彼女の席へと向かう。
取り残された僕は仕方なくジョルジュの隣に座った。
( ゚∀゚)「…悩ミ事デスカー?」
( ^ω^)「まぁ…そうなのかおね」
時たまジョルジュは鋭い事を言うから驚かされる。
( ^ω^)「(ツンは渡さない、この合宿中に俺は勝負をかけるヨゥ…かお…)」
突然の宣戦布告に、僕の心はただただ戸惑うばかりだった。
まさかイヨウがツンに好意を抱いていたとは。
ツンの事は、正直自分の気持ちとしては良くわからない。
でも彼女がイヨウと付き合うのを想像してもいい気はしない。
しかし同時に自分が彼女と付き合うと言うのも余りピンとこないのだ。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:36:40.17 ID:2NsiV5an0<> ( ^ω^)「(どうしろと…)」
向こうのテーブルでは、ツンとイヨウが楽しそうに話しながら食事をしている。
その様子を見ながら、僕は箸をご飯に刺したり抜いたりを繰り返していた。
( ゚∀゚)「(青春…ナントモ素晴ラシイモノデスネー。デモ…)」
( ゚∀゚)9m「(ゴ飯ヲ粗末ニシテハイケマセンヨ良イ子達!!)」
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:37:47.67 ID:2NsiV5an0<> 結局、午後の勉強にはイマイチ身が入らないまま、一日が終わりかけていた。
ξ゚听)ξ「なんかあんた集中してないわね、どうしたの?」
(=*゚ω゚)ノ「きっとブーンはあの日だヨゥ、それよりツン、これ教えてくれヨゥ」
ξ゚听)ξ「あの日ってwあぁ、これはね…」
大体この三人で勉強する事事態がおかしいのだ。
頭の整理をつけようにもどうしようもないじゃないか。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:38:50.40 ID:2NsiV5an0<> 外が暗くなってきた頃、ようやく夜飯の時間を告げるベルが鳴ってくれた。
( ^ω^)「(やっとこの空間から解放されるお…)」
やけにこちらを敵視してくるイヨウに何かと僕を気遣うツン、
息苦しいったらありゃしない。
机を片付け、今度はこの部屋で食事を取る事になった為長机を並べる。
その作業の間も、僕はツンとイヨウの二人からは距離をとっていた。
一人で離れた物置に机を運ぶ役を引き受けたくらいだ。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:40:44.63 ID:2NsiV5an0<> だが。
ξ゚听)ξ「なんかあんたさ、さっきからあたしの事避けてない?」
( ^ω^)「そんな事はないお」
ξ゚听)ξ「嘘よ、じゃあなんであたしの目を見て話さないのよ」
( ^ω^)「たまたまだお、僕あっちの机を運ぶの手伝ってくるお」
ξ#゚听)ξ「待ちなさいよ!」
物置まで追いかけてきたツンが、去ろうとする僕の腕を掴んでくる。
僕はそれを強引に振り払ってこう叫んだ。
(#^ω^)「うっさいお!ツンはイヨウと楽しく話してればいいんだお!
うっとおしいからほっといてくれお!」
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:41:41.91 ID:2NsiV5an0<> 思えば僕は、楽しげに話す二人の姿に嫉妬していたのかも知れない。
もっと早くにその事に気付いていればあんな事にはならなかったかも知れないのに。
ξ#゚听)ξ「何よ!人がせっかく心配してやってるのに…!」
ξ )ξ「こっちの…」
ξ ;;)ξ「こっちの気持ちも知らないで…!」
彼女の澄んだ瞳から、宝石のような一滴の雫が頬を伝って流れ落ちる。
それはまるでスローモーションのように、ゆっくりと、
床に落ちて小さな小さな水溜まりを作った。
(;^ω^)「あ、いや、今のは言い過ぎたというかなんというか…」
<>
留学生(アラバマ州)<><>2007/03/16(金) 20:42:19.09 ID:Jb0FXSbS0<> http://www15.big.jp/~k-usa/chat/nigi1
ROMして反応をみてみよう
突撃はなしね? <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:42:32.11 ID:2NsiV5an0<> ξ ;;)ξ「もういいわよ…!あんたの気持ちはわかったから、
さっさとどっかにいきなさいよこの豚…!」
(;^ω^)「だ、だから今のは…」
そう言って手を伸ばし、今度は僕がツンの腕を取ろうとする。
だがさっきと同じように振りほどかれ、勢い余った僕の腕はそのまま真っ直ぐ進み、
( ^ω^)「…あ」
彼女の、小ぶりな胸に触れてしまう。
ξ ;;)ξ「!!」
<>
AV監督(大阪府)<><>2007/03/16(金) 20:43:19.82 ID:iMWSDWwY0<> なんというラブコメ・・・
三角関係が発生しただけでwktkしてしまった
この関係は間違いなくギクシャク
/\
/ ^o^\
 ̄ ̄ ̄ ̄
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:43:23.43 ID:2NsiV5an0<> (;^ω^)「ご、ごめんだお…」
ξ///)ξ「いや、別にいいけど…」
(;^ω^)「お…」
ξ///)ξ「…」
すぐに手を離し謝った僕に、ツンが顔を紅くしてモジモジと答える。
むしろ罵倒して欲しかった。この何とも言えない空気は耐えがたい。
kneg?
(;^ω^)「(な、なんか言わないと…)」
(;^ω^)「えと、ええと…」
( ^ω^)「ツン、スゴい胸がちっちゃいんだおねwww触ったかどうか一瞬迷ったおwww」
ξ )ξ「…!」
<>
主婦(関東・甲信越)<><>2007/03/16(金) 20:44:05.87 ID:AuZSNVsXO<> wktk <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:44:19.81 ID:2NsiV5an0<> ゴゴゴゴゴ…
ん、なんだろうこの音は。
ξ )ξ「ええ、そうね」
ゴゴゴゴゴ…
まさか。
ξ#^―^)ξ「誰かさんのご期待にそえない触っても全くの特のない小さな胸なのよね」
ゴゴゴゴゴ…
これは、これから死に行く僕への鎮魂歌だと言うのか。
ξ#^―^)ξ「地獄でラムちゃんみたいな巨乳の鬼と戯れさせてあげるわ」
ゆらりと、その場にあった竹箒を手にするツン。
彼女の手にかかれば、ただのシャーペンでも凶器になる事はこの身を持って実感している。
<>
赤ひげ(東海)<><>2007/03/16(金) 20:45:16.63 ID:h+IPzg1GO<> アッー! <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:46:41.03 ID:2NsiV5an0<> (;;^ω^)「ツ、ツン、は、話せばわかるお」
ξ )ξ「問答無用」
(;;;^ω^)「あわ、あわわわわわわ」
ξ#゚听)ξ「死にさらせ!」
ξ#゚听)ξ「バルス!」
ξ#゚听)ξつー つー つー 「百式!!」
つー つー つー
つー つー つー つー
(;;゜ω゜)「ちょっ、あっ、アッー!ら、らめぇぇぇぇぇ」
ξ゚听)ξ「わしのバルスは108式まであるぞ」
僕の断末魔は、遠く山を越え都市部まで届いたという。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:47:43.73 ID:2NsiV5an0<> ―――意識が、混濁してくる。
身体が動いてくれない、ほんの一欠片の言葉すら発する事すらできない。
視界のあちこちに鮮やかな赤いものが見える。
飛び散ったようにあたりに点在しているそれは美しく、どこか儚く。
あぁそうか、あれは―――僕の血だ。
薄れゆく意識の中、微かに聴こえる誰かの声。
「大変だ!ツンが暴走した!!」
「囲め!囲んで縄をかけるんだ!」
「駄目です!最終防衛ライン突破されました!」
「何ぃぃぃ??」
僕は、そこで思考を手放した。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:48:49.30 ID:2NsiV5an0<> ・・・ξ--)ξ(-A-) 川 --)(=-ω-)ノ( -∀-) ( ゜ω゜)・・・
(´・ω・`)「皆、ぐっすり寝てるねw」
(*゚∀゚)「まぁ、まだガキだからな、はしゃぎすぎたんだろ」
(´・ω・`)「そっか…なんか、子供がもう一度出来たような気分だよ…」
(*゚∀゚)「…」
(*゚∀゚)「さて、あたし達は飲みますか!あんたは別に勉強しなくても大丈夫だろ?
なんか知らんがテストは悪いけどw」
(´・ω・`)「それは自分が決める事じゃないよw
テストの事は…いずれ説明する。まぁ、酒くらいなら付き合うさw」
合宿一日目、終了。
<>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:50:06.65 ID:2NsiV5an0<> 八話目終わりです。お付き合いくださいありがとうございました。
投下が始まると一気に過疎になるのは何故...(´・ω・`) <>
ディトレーダー(東京都)<>sage<>2007/03/16(金) 20:50:07.41 ID:KkHtql2n0<> ショボンに一体どんな過去があるんだYO <>
ディトレーダー(東京都)<>sage<>2007/03/16(金) 20:50:40.92 ID:KkHtql2n0<> >>73
wktkしながら見ているからさ <>
絢香(香川県)<><>2007/03/16(金) 20:50:50.63 ID:Mvr7Rwa00<> 乙!
なんだかつい見入ってしまってw <>
右大臣(関東)<><>2007/03/16(金) 20:52:37.35 ID:v3M9uS/aO<> 乙! <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:52:38.96 ID:2NsiV5an0<> >>74
それはいずれお話の中でということで...
あ、人いたwいや、なんか寂しかったんですwそういうことだったなら光栄ですが。
とりあえず、今日の反省点として、安易なラブコメに走った事。いきなりすぎだろ、常識的に考えて... <>
お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 20:52:43.96 ID:9LWS0hMu0<> いいね <>
容疑者(コネチカット州)<><>2007/03/16(金) 20:52:53.93 ID:o4/bjVhmO<> >>73
乙
読んでる奴らがまともだからじゃね?
池沼は作者が投下してる最中に雑談し始めたりかなりうざいからな <>
AV監督(大阪府)<><>2007/03/16(金) 20:52:58.89 ID:iMWSDWwY0<> ブーン目開けたまま寝てるのかこれ?www
次の話も期待してる <>
牛(コネチカット州)<>sage<>2007/03/16(金) 20:55:06.59 ID:XzASE5ohO<> >>81
気絶だろwww <>
理系(福岡県)<>sage<>2007/03/16(金) 20:55:40.42 ID:HBBg+JoK0<> 乙
なんという良作……見入ってしまった
>>81
死んでるんじゃね? <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 20:55:54.26 ID:2NsiV5an0<> >>80
じゃあかなりいい読者に僕は恵まれましたね。ありがたい。
>>81
>>82の言う通り、気絶してますw <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 21:01:06.59 ID:2NsiV5an0<> さて、何か質問はありますか。毎度恒例でほぼないのはわかってますが。
明日はじっちゃんばっちゃんちに合格祝いをもらいに行ってくるので、投下は厳しいかもしれませんね。
なるべく頑張って書いてみますが。場合によっては投下する時間が遅くなるだけかもしれません。 <>
消防士(東京都)<><>2007/03/16(金) 21:08:34.01 ID:2NsiV5an0<> よし、見事にやっぱねえwww
それでは、またなるべく早く書き上げて投下しますので、そのときはお付き合いください。
応援ありがとうございます。
では。
早くトリ使えるようにならんかな(´・ω・`) <>
お世話係(山口県)<><>2007/03/16(金) 21:09:55.69 ID:9LWS0hMu0<> >>86
乙! <>
絢香(香川県)<><>2007/03/16(金) 21:10:53.74 ID:Mvr7Rwa00<> >>86
乙 <>
みどりのおばさん(埼玉県)<><>2007/03/16(金) 21:29:49.69 ID:LCWgxBJt0<> >>296
これも追加すべき。
革新主義者を自称する連中は第二の保守と化している。
環境保護や反核運動、そして女性差別など、
既に世間に認識された問題にばかり執着し、
民衆の新たな要求には微塵も応えようとしない。
男性差別の撤廃という人権尊重の立場からの主張も、
彼らにはフェミニズムに反対する者の陰謀としてしか映らないらしい。
革新主義の本来あるべき姿は、保守勢力が黙認する社会矛盾への批判のはずだ。
ところが今の革新主義者は、先代からの活動を盲従的に遂行することこそ人権尊重だと信じて疑わない。
そのため、先代からの活動の1つであるフェミニズムと捍格する男性差別撤廃運動を一方的に非難し、
挙句の果てには、合理的な差別などという造語によって男性差別を正当化しようとさえしている。
硬直した現在の革新主義は、多様な主張を受け容れる柔軟性を直ちに取り戻すべきだ。
民衆の要求を否定し続ける者に“革新”を名乗る資格はない。 <>
巡査長(関東)<><>2007/03/16(金) 21:57:40.82 ID:dH7FzjrBO<> ほ <>
相場師(四国)<><>2007/03/16(金) 22:37:49.98 ID:awt2zSgVO<> 保守 <>
通訳(新潟・東北)<><>2007/03/16(金) 22:53:35.70 ID:8u66qpGiO<> >>86
遅れたが乙 <>
造園業(四国)<><>2007/03/16(金) 22:59:39.04 ID:l4DggRlwO<> 今更だが、乙!
ブーンの腐れ根性はどこへやら……。 <>
学校教諭(神奈川県)<>age<>2007/03/16(金) 23:03:43.15 ID:Lvx+Zqgi0<> 乙です
これは超良作 <>
通訳(関西・北陸)<><>2007/03/16(金) 23:39:51.78 ID:3WwTu9DOO<> 乙
そして、保守 <>
神主(コネチカット州)<><>2007/03/16(金) 23:45:29.83 ID:CMKyeJ+qO<> ほ <>
クリエイター(関西・北陸)<><>2007/03/16(金) 23:58:00.13 ID:2KnOuSOaO<> 乙です <>
男性巡査(山口県)<><>2007/03/17(土) 00:26:12.52 ID:bQVVn3iv0<> 寝る前保守 <>
画家のたまご(北陸地方)<><>2007/03/17(土) 00:59:29.63 ID:byEnhvqCO<> ほ <>
男性巡査(山口県)<><>2007/03/17(土) 01:13:28.28 ID:bQVVn3iv0<> ほ <>
男性巡査(山口県)<><>2007/03/17(土) 01:53:20.70 ID:bQVVn3iv0<> ほ <>
シウマイ見習い(山口県)<><>2007/03/17(土) 02:43:16.43 ID:u7+dEftx0<> ほっしゅ <>
ぬこ(長野県)<>sage<>2007/03/17(土) 04:01:44.25 ID:1exm1eKA0<> ほ <>
ぬこ(長野県)<><>2007/03/17(土) 04:02:31.93 ID:1exm1eKA0<> ミス <>
造園業(関西・北陸)<><>2007/03/17(土) 06:04:46.33 ID:buW02r2/O<> 保守 <>
電力会社勤務(四国)<><>2007/03/17(土) 08:15:58.94 ID:uiJx4S1HO<> 保守 <>
手話通訳士(アラバマ州)<><>2007/03/17(土) 09:26:18.85 ID:FIFG7Iyp0<> 保守してやんよ <>
名無しさん@(北海道)<><>2007/03/17(土) 10:22:30.18 ID:fdQPZQBY0<> ほしゅする <>
黒板係り(コネチカット州)<><>2007/03/17(土) 12:01:18.76 ID:L7BPS3z7O<> ほしゅ <>
巡査長(関東)<><>2007/03/17(土) 13:28:32.86 ID:6Q9RTeoQO<> ほも <>
張出横綱(ネブラスカ州)<><>2007/03/17(土) 14:00:58.63 ID:JtDasOPmO<> 保守 <>
絢香(広島県)<>sage<>2007/03/17(土) 14:30:11.64 ID:zze9+ljl0<> ほ <>
絢香(広島県)<>sage<>2007/03/17(土) 15:17:51.97 ID:zze9+ljl0<> ほ <>
渡来人(関西・北陸)<><>2007/03/17(土) 15:37:28.45 ID:PGtNAac3O<> ほす <>
和菓子職人(山口県)<><>2007/03/17(土) 16:40:45.73 ID:VgKXO8280<> ho <>
電力会社勤務(四国)<><>2007/03/17(土) 17:34:39.54 ID:uiJx4S1HO<> 保守 <>
電力会社勤務(四国)<><>2007/03/17(土) 18:28:25.07 ID:uiJx4S1HO<> 保守 <>
漂流者(ネブラスカ州)<><>2007/03/17(土) 19:18:41.30 ID:qmsDun9PO<> ほす <>
組立工(静岡県)<>sage<>2007/03/17(土) 20:08:25.80 ID:iSOT/YIL0<> そろそろ保守 <>
造園業(新潟・東北)<><>2007/03/17(土) 20:23:35.08 ID:x5yUn35FO<> 支援 <>
赤ひげ(関東)<><>2007/03/17(土) 20:53:19.15 ID:PdWu+ALjO<> ほ <>
画家のたまご(関東・甲信越)<><>2007/03/17(土) 21:15:04.53 ID:tY27Dmr/O<> ほ <>
果汁(東京都)<><>2007/03/17(土) 21:49:20.04 ID:qmWE082M0<> 作者です。おそらく11時半あたりには投下できると思います。
保守ありがとうございますです <>
2軍選手(福岡県)<>sage<>2007/03/17(土) 21:50:10.97 ID:TPc3QnwX0<> wktkwktk <>
石油王(三重県)<>sage<>2007/03/17(土) 22:06:11.42 ID:vo5pAtNn0<> wktk!wktk!! <>
ドラム(東京都)<><>2007/03/17(土) 22:14:00.01 ID:rUluap080<> wkwk <>
果汁(東京都)<><>2007/03/17(土) 23:12:02.70 ID:qmWE082M0<> 申し訳ない、11時半より遅れそうです...。なるべく早く書き上げますのでいましばらくお待ちを。 <>
造園業(関西・北陸)<><>2007/03/17(土) 23:21:04.83 ID:buW02r2/O<> これは期待age <>
留学生(アラバマ州)<><>2007/03/17(土) 23:48:58.04 ID:h+DzSaCZ0<> h <>
果汁(東京都)<><>2007/03/17(土) 23:55:05.06 ID:qmWE082M0<> できた!!投下します。今回ちょっと長め。
九時限目:「her past」
( ^ω^)「お…」
目を覚ました時には、既に誰もいなかった。
何故だかわからないがやけに全身が痛い。
( ^ω^)「何故に包帯が全身に…」
何かのプレイだっけな、最近どうも記憶力の低下傾向が顕著になってきていていけない。
そんな事を考えながら、僕はトイレに寄った後食堂に向かった。
廊下を歩いている途中、窓から皆がラジオ体操をやっている光景が目に入る。
<>
2軍選手(福岡県)<>sage<>2007/03/17(土) 23:55:21.96 ID:TPc3QnwX0<> キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!! <>
果汁(東京都)<><>2007/03/17(土) 23:55:55.65 ID:qmWE082M0<> ちゃんと出来ているのはクー・ツンのみで、
イヨウは側で腰を降ろして朝から煙草、
ドクオはクーのを見ながら必死についていっている感じ、
ジョルジュに至ってはラジオ体操に合わせてビリーズブートキャンプをやっていた。
(; ^ω^)「もうあいつが何をしてても驚かないつもりだったのに…」
どうでもいいけどあれにはちょっと興味がある。
食堂につくと、もう既に朝食を終えたショボンさんとつーが何やら話しあっていた。
<>
エヴァーズマン(山口県)<><>2007/03/17(土) 23:56:45.21 ID:4pE8e9w40<> (((;;;:: ;: ;; ;; ;:;::)) ::)
( ::: (;; /⌒ヽ );:;;;)) )::: :; :))
((:: :;; ( ^ω^)っ ;;;; ; :))
((;;; (っ ,r どどどどど・・・・・
i_ノ┘
((;;;;゜;;:::(;;: /⌒ヽ '';:;;;):;:::))゜)) ::)))
(((; ;;:: ;:::;;⊂( ^ω^ ) ;:;;;,,))...)))))) ::::)
((;;;:;;;:,,,." ヽ ⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
("((;:;;; (⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
/⌒ヽ
⊂( ^ω^ )⊃
☆ ノ 丿 キキーッ
ヽ .ノ (⌒) 彡
と_丿=.⌒
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
m
<>
果汁(東京都)<><>2007/03/17(土) 23:57:04.78 ID:qmWE082M0<> ( ^ω^)「おはようございますお」
(;´・ω・`)「あ…お、おはよう。…大丈夫かい?」
( ^ω^)「?何がですお?」
(*゚∀゚)「いやぁ〜少年の容体が夜中に急変した時はビビったよ!なんs
(;´・ω・`)「ちょっ、駄目だよ!」
何かを言いかけたつーの口をショボンさんが慌てて塞ぐ。
(#*゚∀゚)「ちょっと、なんであたしのトークを邪魔すんだよ」
(;´・ω・`)「あんな目にあったんだ、記憶を取り戻したらまた発作が起きるかも知れないだろ。
せっかく忘れてるんだからこのままでいいんだ(ヒソヒソ)」
(*゚∀゚)「あー…」
( ^ω^)「どうかしたんですお?」
(;´・ω・`)「あ、いや、なんでもない!なんでもないんだアハハハハ」
やけに渇いた笑い、今日のショボンさんは少し変だ。
<>
果汁(東京都)<><>2007/03/17(土) 23:58:10.96 ID:qmWE082M0<> ( ^ω^)「ところで、お二人は何を話してたんですかお?」
(*゚∀゚)「禁則事項ですブーン君(はぁと)」
( ^ω^)「…間違えましたお。ショボンさんは何の独り言を言ってたんですかお?」
(#*゚∀゚)「こんのクソガキめ…」
(;´・ω・`)「あ、あぁ、ちょっと今日のイベントについてね」
夜になればわかるよ、そう言い残し、
ショボンさんは僕に向かって天井に中指をつきつけ続けているつーを無理矢理引っ張って食堂を出ていった。
何度も言うが、あれは確実に社会人ではない、スケバンだ。
<>
果汁(東京都)<><>2007/03/17(土) 23:59:21.88 ID:qmWE082M0<> 今日の勉強も、まずはショボンさんの訓辞から始まる。
(´・ω・`)「今日は二日目だ。
昨日は選択科目に絞っておおまかに前期の復習を
したけど、今日は前期中にわからなかった事、
つまり弱点や苦手科目を重点的にやっていこう。
弱みを残したまま夏を越えては駄目だよ」
その後も話は続き、
わからない事があったら自分かクーかつーかツンに聞くようにとの言葉を締めとして、
合宿二日目が開始した。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:00:20.86 ID:snAephUL0<> (; ^ω^)「弱点…苦手科目…沢山ありすぎてまいっちんぐ…」
自慢じゃないが、僕に得意科目というものは存在しない。
強いて言うならば保健体育だろうか。
とにかく僕は、何から手をつけていいのか迷っていた。
( ^ω^)「しゃーないから誰かに科目の優先順位を聞くお…」
一番近くにいるのは…
(*゚∀゚)
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:01:22.75 ID:snAephUL0<> (*゚∀゚)「あぁ、これはね、まぁ、うん、あれだ。
アグレッシブかつ繊細に、んでもってテキトーにやってればなんとかなる、うん、終わり」
(;=゚ω゚)ノ「いや、それじゃわからないですヨゥ…古文にアグレッシブってなんなんですヨゥ…」
(#*゚∀゚)「なんだって?あたしの教え方にケチつけんのかい?
よし決めた、あんた帰りの車あたしの助手席ね」
(=;ω;)ノ「ヤメテー!」
…あそこはやめとこう…。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:02:55.97 ID:snAephUL0<> 次に近いのは…
ξ゚听)ξ
ツンでいいだろう。僕は立ち上がると、ゆっくりと彼女の方へと歩いていった。
( ^ω^)「ツン、何からやったらいいかわからないお、教えてくれお」
ξ;゚听)ξ「あ…」
( ^ω^)「ん?どうしたんだお?」
ξ;゚听)ξ「(もしかして覚えてない?…ならこのまま…)」
ξ*゚听)ξ「ううん、なんでもない。どれ、見せてみなさい」
( ^ω^)「持ってきたのはこれとこれと…」
(=゚ω゚)ノ「(チッ…、恐怖で近寄れなくなってるかと思ったら、都合のいい記憶喪失だヨゥ…)」
(*゚∀゚)「どこ見てんだい...あたしの講義中によそ見とはいい度胸だね...」
(;=゚ω゚)ノ「人生...オワタ...」
<>
医師(静岡県)<><>2007/03/18(日) 00:03:40.39 ID:VOqf2maY0<> wktk支援 <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:03:42.64 ID:snAephUL0<> 結局、午前中は英語、午後は数学に力を入れて集中し、ひとまず夕食の時間となった。
(; ^ω^)「一日中勉強ってのもかなり疲れるお…普段はなんだかんだで空き時間があるし…」
('A`)「うん…疲れるね…」
川 ゚ -゚)「わたしは休みの日はこのくらいやってるぞ?」
(; ^ω^)「流石はAクラス…」
川 ゚ -゚)「それにこのくらいやっておく癖を今からつけておいた方がいい。
夏は短いようで長いぞ」
僕とドクオがクーのありがたいお言葉を拝聴していると、ショボンさんの声がそれを遮った。
(*´・ω・`)ノ「はいはい、皆ちゅうも〜く」
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:05:28.36 ID:snAephUL0<> (*´・ω・`)「今から配るくじを一人一枚引いて下さい。
そしたら書いてあるアルファベットを僕に教えてね〜」
テーブルの前の席から回ってきたくじをひくと、Dその2と書かれている。
( ^ω^)「この”その2”とは一体…」
とりあえずショボンさんにくじを手渡す。
彼は全てのくじを回収すると、それを紙に書き写して満足そうに頷き、また口を開いた。
(*´・ω・`)「うんうん、上手く男女別に別れたね。
それじゃあペアを発表します、まず第一番目のペアは…」
川 ゚ -゚)「話の腰を折ってすまないがショボンさん、それは一体なんのペアなのだ?」
(*´・ω・`)「あぁ、そうだね、それを言い忘れていたよ」
もったいぶったような咳払いをし、ショボンさんはこう言い放つ。
(*´・ω・`)「き・も・だ・め・し・♪」
…今朝のあれは、合宿の定番行事の事だった。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:06:08.12 ID:snAephUL0<> そして、公正なくじにより決まったペアがこれだ。
1番手 (‘A`)&川 ゚ -゚)
二番手 ( ゚∀゚)&(*゚∀゚)
三番手 (=゚ω゚)ノ&ξ゚听)ξ
四番手 ( ^ω^)&ξ゚听)ξ
…なんだろうこの恣意的なものを感じずにはいられない組み合わせは…。
特にニ番手…どんな会話をするのだろうか。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:07:43.44 ID:snAephUL0<> (*´・ω・`)「僕は脅かし役だから参加はしないね、その代わりDの人に二回いってもらう事にしました。
チェックポイントはこの先の森を抜けた所にある祠ね。
そこに合格祈願のお守りを置いてきました!そ
れを取って戻ってくるのが条件です♪ちなみにその祠は近所でも有名な心霊スポットなんだよ」
その合格祝いのお守り、おそらく効能がなくなっている予感がするのは僕だけでしょうか。
( ゚∀゚)「oh,日本ノspiritual eventキモダメシデスネー。
チャントkitchenカラsaintナ塩モッテキマシター。
コレヲ道ニマイテオケバ帰リモ迷イマセーン」
おしい。すごくおしいのだが何かが混ざっている。
(*´・ω・`)「じゃあ僕が行ってから十分後にスタートね。皆頑張って〜」
こうして、合宿最大の事件を巻き起こす事になるこの肝試しは始まった。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:09:00.07 ID:snAephUL0<> 1番手 (‘A`)&川 ゚ -゚)
(;‘A`)「なんか…この道…暗くない?」
川 ゚ -゚)「ふむ…灯りがないからな。山の中だし仕方あるまい」
(;‘A`)「僕…こういうの…苦手なんだよね…」
川 ゚ -゚)「男ならもっとシャキっとしろ、シャキっと。
こんな暗さがなんだ、ニィトなんか人生がお先真っ暗なんだぞ」
(;‘A`)「う、うん…でも…」
ガサッ
(;‘A`) 川;゚ -゚)「ッ!!」
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:09:40.57 ID:snAephUL0<> (;‘A`)「…」
(;‘A`)「…なんだ…風か…」
川 ゚ -゚)「全く人騒がせな…ほれ、行くぞドクオ」
(‘A`)「クー…その…腕…」
川 ///)「こ、これは決して怖いワケではないぞ、
ただヒールでこの暗闇を歩くのは危ないというかなんというか…誰かに掴まっていないと…」
(*‘A`)「…行こうか…」
一番手、ムカつくくらいに順調にクリア。
<>
留学生(catv?)<><>2007/03/18(日) 00:09:43.71 ID:MRywuFqv0<> やあ(´・ω・`) また逢ったね
本当にすまない 君に一生彼女ができない呪いをかけておいた
でもね、ひとつだけ呪いを解く方法があるんだ
ttp://yaplog.jp/tear618/
↑のブログに
「さっさと引退するお(^ω^) 」
と、書き込むだけで呪いは解けるんだ <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:10:38.16 ID:snAephUL0<> 二番手 ( ゚∀゚)&(*゚∀゚)
(*゚∀゚)「いざすすめ〜や〜キッチン〜」
( ゚∀゚)「目指スハpotato〜」
(*゚∀゚)「たまねーぎ、目にしみてーも」
( ゚∀゚)「hold your tears baby〜♪I don’ wanna see you cry〜♪」
(*゚∀゚)「…」
(;*゚∀゚)「…」
(;*゚∀゚)「静かだと怖いからもっと他の曲歌うわよ、次ドラえもんね」
( ゚∀゚)「yes mom!」
(*゚∀゚)「あんな事いいな、できたらいいな…」
実は恐がりだった人と、何故かキテレツを知ってた人。クリア。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:11:24.99 ID:snAephUL0<> ニ番手のジョルジュとツーが無事帰還し、三番手のイヨウとツンが出発する。
( ^ω^)「(そういえば…イヨウはこの合宿中に勝負をかけるって言ってたお…)」
生暖かい風が僕の髪をなびかせる。何か、嫌な予感がしてならなかった。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:12:13.03 ID:snAephUL0<> 川 ゚ -゚)「遅い…」
確かに、遅い。
前二つのペアは出発して20分以内には帰ってきていたのに、
イヨウとツンの二人だけ既に40分以上かかっている。何かがおかしい。
(;*゚∀゚)「ちょっと聞いてみるさ」
携帯電話を取り出し、おそらくショボンさんに確認をとっているつー。
僕もツンの携帯にかけてみるものの、一向に彼女が出る気配はなかった。
携帯を旅館に置きっぱなしなのだろうか。イヨウも同じく出ない。
(;*゚∀゚)「…ショボンの野郎曰く、二人ともあいつの持ち場所を通ってないらしい…」
(; ^ω^)「一体何が…」
嫌な予感が現実となってしまった。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:13:01.91 ID:snAephUL0<> (; ^ω^)「(まさかイヨウがツンに…)」
(; ^ω^)「(んなはずはないお!!)」
一瞬でも最低の想像をしてしまった僕は激しい自己嫌悪に囚われた。
イヨウはそんな奴ではない。確かに外見はあれだけど、根は全く違う。
もう一度イヨウの携帯にかけてみよう、そう思った瞬間。
(=;゚ω゚)ノ「大変だヨゥ!!ツンが迷子になっちまったヨゥ!」
僕らの心配事の、片割れだけが森の入り口に姿を現したのだった。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:14:06.96 ID:snAephUL0<> (; ^ω^)「はぁ…はぁ…ツン!どこだおー!!」
さっきからかれこれ五分以上走り続けている。
運動不足の身体にガタがくるのは早く、既に脇腹が痛い。
声も枯れてきた。
鬱蒼と茂った枝がむき出しの腕や頬を切り裂くがかまってはいられない、
一刻も早く早くツンを探し出さなければ。
〜〜〜
(=;゚ω゚)ノ「歩いてて、後ろを振り返ったらツンがいなかったんだヨゥ!」
〜〜〜
先程必死の形相で戻ってきたイヨウの証言だ。
大分不自然なところもある、でも今はイヨウを追求するより、ツンを探す方が先。
僕達はそれぞれに森の中に入り、彼女の捜索を始めたのだ。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:15:32.29 ID:snAephUL0<> (; ^ω^)「ふぅ…ふぅ..」
あれから更に15分後、ツンの姿はどこにもなかった。
道を外れて大分森の奥まできてしまっている。
これ以上先に進むのは危険なので、一旦休憩を取ってから違うルートで探してみよう。
(; ^ω^)「よっこらせっくs…っておお!?」
ところが、木の根っこに腰掛けたと思ったら滑ってしまった僕は後ろ向きに倒れ込み、
そのまま背後にあった傾斜を猛スピードで下り始めてしまう。
(;;^ω^)「ちょwwwwKOEEEEEE!!」
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:16:17.43 ID:snAephUL0<> ドスン!
( ´ω`)「いたたたたた….」
派手な音と共に僕は勢いよく落下した。
どうやらかなり下まで滑ってきてしまったようだ。
やけに痛いお尻をさすりながら立ち上がり、とりあえず辺りを見回してみる。
するとそこには。
ξ;;)ξ「…ブーン…?」
彼女がいた。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:17:21.68 ID:snAephUL0<> 捜索の終了を告げる連絡を皆にした僕は、
足をくじいて歩けないというツンを背負って旅館へと歩いていた。
背中に感じる彼女の温もりが、無事だったという事を実感させてくれる。
お互いに無言でゆっくりと進む。その沈黙を先に破ったのは、彼女の方だった。
ξ゚听)ξ「あのね、ブーン…」
( ^ω^)「ん?なんだお?」
ξ゚听)ξ「あたしね…、」
<>
シウマイ見習い(catv?)<><>2007/03/18(日) 00:18:00.18 ID:0Kc9mqw80<> ブーンが落ちたようです <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:18:10.70 ID:snAephUL0<>
ξ゚听)ξ「イヨウに告白されちゃった」 <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:18:48.84 ID:snAephUL0<> ( ^ω^)「ほうほう、それはまためでたいことで….」
(;; ^ω^)「ってマジかお!!」
イヨウの奴、本当に勝負をかけてきた…。
こっちなんかまだどうしたいのかすら決まってないのに、なんてせっかちな奴だろう。
心に感じる微かなこの喪失感…失恋、と言うべきなのか。
そもそも僕はこの子に恋をしていたのか?
僕は言うべき言葉が見当たらず、ただただ黙って歩いていた。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:19:35.30 ID:snAephUL0<> ξ゚听)ξ「でもね、まだ返事してないの」
( ^ω^)「え?」
ξ゚听)ξ「返事する前にね、あたしが逃げちゃったんだ。
ついでに言うと、それが遭難した本当の理由」
さらりと爆弾発言をおっしゃいますねこの子は。
そこからツンは、彼女のトラウマとも言える過去について語ってくれた。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:20:39.22 ID:snAephUL0<> ξ゚听)ξ「あたしね、高校の時はイヨウみたいな外見の人と付き合ってたんだ。
ちょっとお嬢様な女子校行ってたから、ああいうワイルドな人に惹かれたのかも。馬鹿よねw」
( ^ω^)「…」
ξ゚听)ξ「彼はちょっぴり感情の起伏が激しかったけど、普段はとっても優しかった。
頼りがいもあるし、何より男っぽいし。結構好きだったなぁ…」
ξ゚听)ξ「でもね、一線…っていうの?
それを踏み越える勇気はなくてさあたし、彼の要求を拒み続けてたのね…
そしたら3年生の時に振られちゃって…」
ξ゚听)ξ「あたしはショックだった。
でもその時はもう受験シーズン真っ最中でしょ?
だから忘れなきゃって思って、必死に勉強したの」
( ^ω^)「…」
背中から彼女の声を耳に受けながら、僕は静かに足を動かす。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:21:41.70 ID:snAephUL0<> ξ゚听)ξ「そしたらさ、11月になった頃かな…塾から帰る途中に彼と彼の仲間に待ち伏せされちゃって、襲われかけたの」
ξ゚听)ξ「その時はたまたま通りすがりの人が通報してけてくれたんだけどね、
その事件以来あたしはああいうタイプの人、いえ、むしろ男の人を見ると拒絶反応を起こすようになった。
始めの頃、あたしはあんた達、特にイヨウを避けてたでしょ?」
そういえばそうだった。イヨウに触れられた時も泣いていたっけ。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:22:50.41 ID:snAephUL0<> ( ^ω^)「…信頼してた人に裏切られたら、ショックだお…」
ξ゚听)ξ「そうね、でも今思えば彼はただあたしの体が目当てだったのかもしれない。
で結局その時の精神的ショックから立ち直れなかったあたしは、受験にも失敗、浪人が決まったってワケ」
ξ゚听)ξ「でも、あんた達が財布を一生懸命になって探してくれた時、
この人達はあの人とは違うのかなぁ…なんて思っちゃったのよ。
嬉しかったわよ、あんたが財布持ってきてくれた時。
この人なら信じてもいいのかなって」
( ^ω^)「どうもだお…」
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:23:46.90 ID:snAephUL0<> ξ゚听)ξ「で、さっきイヨウに告白された時、彼に肩を掴まれたのね。
そしたら昔の記憶がフラッシュバックしちゃって...
訳もわからずに逃げ出して、気がついたらあんなところにいたってワケ。
彼は悪くないのよ、外見だけで中身はいい人だって知ってるし」
なるほど、そういう事だったのか。
僕は、ほんの一瞬でもイヨウを疑った自分を、今一度本気で憎んだ。
ξ゚听)ξ「なんであたしがさ、この話をしたかわかる?」
( ^ω^)「お?」
ξ )ξ「それはね…」
ツンが僕の背中に乗り出し、僕の耳元にその口を近づける。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:24:44.04 ID:snAephUL0<> ξ )ξ「あんただからよ。あんただから、話したの。この意味わかる?」
( ^ω^)「…」
( ^ω^)「(どうしよう….)」
この空気って、間違いなくあれですよね。
「こ」で始まって「く」で終わるもの。
童貞彼女イナイ暦イコール寿命の僕でもそれくらいはわかる。
ξ )ξ「あのねブーン」
どうしよう。
ξ )ξ「あたしはね」
まだなんて言えばいいのかわからない。
ξ )ξ「あんたのことが」
ああ、ヤバい、心の整理が…
<>
赤ひげ(福岡県)<>sage<>2007/03/18(日) 00:25:34.36 ID:3RUvGM/X0<> くる……くる……支援 <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:26:00.46 ID:snAephUL0<> ξ )ξ「….」
………..あれ?
ξ--)ξ「スー…スー…スー…」
(; ^ω^)「寝とるがな…」
なんていいところで寝るお方だろう。まぁあのまま最後まで言われても困る事は困るのだが。
( ^ω^)「泣き疲れたのかおね...」
若干安堵しつつ、心のどこかでがっかりもしながら、僕は彼女を起こさないように月明かりの山道に歩を進めるのだった。
合宿二日目、終了。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:28:53.27 ID:snAephUL0<> 終わりです。最後の方宣言時間に間に合わせようと急いで書いたので、雑になってしまいました。
申し訳ない。
>>93
( ^ω^)は、流されやすい子なので、高校では周りのがそうだからそう、
中学では優等生だったから優等生キャラを演じていて、
予備校では周りがああなのでこういう受け身な性格になった...という設定なのです、一応。
こじつけっぽいですねw
<>
赤ひげ(福岡県)<>sage<>2007/03/18(日) 00:30:11.22 ID:3RUvGM/X0<> 乙ー
これは間違いなく良作 <>
名無し募集中。。。(コネチカット州)<><>2007/03/18(日) 00:33:22.00 ID:C/oYsGO6O<> 乙でした
面白かったよー <>
巡査長(関東・甲信越)<><>2007/03/18(日) 00:34:37.09 ID:UliLEwA2O<> 乙
面白いよガチで <>
巡査長(関西・北陸)<><>2007/03/18(日) 00:35:24.36 ID:d/99Z+scO<> 乙なんだよ <>
酪農研修生(catv?)<><>2007/03/18(日) 00:36:05.09 ID:iroRSEeN0<> 乙ですー <>
不動産鑑定士(コネチカット州)<>sage<>2007/03/18(日) 00:37:33.23 ID:EOrGP+/+O<> 乙。
ブーンの回復力すげぇなwwww一晩休んだだけで走ったりツンおぶったりww <>
ぁゃιぃ医者(山口県)<><>2007/03/18(日) 00:38:07.05 ID:JpQaAsPS0<> 乙!おれはおもすれーよ <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:40:00.06 ID:snAephUL0<> お付き合い頂きありがとうございます。
支援wktk保守も毎度毎度感謝です。
蛇屋さんで、料理人になったようです の作者かという質問があったのでこの場を借りて答えさせてもらいます。
違いますw 僕にあそこまでの文章力はないですw
でもかなり影響を受けていますね、相当好きな作品なので <>
牛(コネチカット州)<><>2007/03/18(日) 00:44:43.61 ID:EA+wqIbDO<> おい作者!おもしろいです <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:48:54.07 ID:snAephUL0<> 今日は投下が遅くなってしまいすいませんでした。
今日の夜に投下は...どうでしょうかね、とにかくがんばって書きます。
応援サンクス では <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 00:51:34.78 ID:snAephUL0<> 料理人になるようです
だった。好きな作品の名前間違えるとは...
では今度こそ また次の投下で。 <>
留学生(catv?)<><>2007/03/18(日) 01:25:49.05 ID:rwtOSkbN0<> 乙です <>
公務員(新潟・東北)<><>2007/03/18(日) 01:57:32.40 ID:kzKIGWGZO<> ほす <>
保母(四国)<><>2007/03/18(日) 02:00:25.01 ID:B3PZ63YBO<> 乙! <>
留学生(山口県)<><>2007/03/18(日) 02:37:11.63 ID:v+FQlC+q0<> ほす <>
牧師(山口県)<><>2007/03/18(日) 03:18:35.93 ID:ofJg1vXB0<> ほっしゅ! <>
カエルの歌が♪(東京都)<><>2007/03/18(日) 04:53:44.20 ID:+UaWbTkU0<> ほしゅ( ^ω^) <>
ボーイッシュな女の子(大阪府)<><>2007/03/18(日) 07:50:02.29 ID:5is4Ijzv0<> hosu <>
通訳(四国)<><>2007/03/18(日) 09:14:58.58 ID:pG6MC8MtO<> 保守 <>
画家のたまご(関東・甲信越)<><>2007/03/18(日) 09:21:43.60 ID:F8H2I3cUO<> トイレ <>
きしめん職人(コネチカット州)<><>2007/03/18(日) 11:15:08.05 ID:kRvubTDkO<> ほしゅしゅしゅ <>
留学生(長野県)<><>2007/03/18(日) 12:22:48.69 ID:XT3OJMzr0<> ほす <>
公務員(関西・北陸)<><>2007/03/18(日) 12:37:15.51 ID:xn6J88wuO<> 保守 <>
ブロガー(ネブラスカ州)<><>2007/03/18(日) 13:36:23.62 ID:9ddyld5OO<> ほ <>
わさび栽培(関西・北陸)<><>2007/03/18(日) 14:00:17.49 ID:6eVY/nCJO<> このジョルジュはなんか好きだ <>
調理師見習い(兵庫県)<><>2007/03/18(日) 14:32:34.95 ID:AG/me2rU0<> 保守 <>
ネコ耳少女(コネチカット州)<><>2007/03/18(日) 15:48:18.46 ID:HuROLxQ5O<> 導入部にあったブーンの描写がまんま今の俺と同じだから困るwwwwwwwww <>
クリエイター(北海道)<><>2007/03/18(日) 16:34:31.23 ID:/0PT/lUO0<> ほ」 <>
通訳(東京都)<><>2007/03/18(日) 16:36:07.25 ID:BeAFkv110<> http://members3.jcom.home.ne.jp/killer_whale/
これはひどいwwww <>
クリエイター(北海道)<><>2007/03/18(日) 17:29:52.67 ID:/0PT/lUO0<> し <>
クリエイター(北海道)<><>2007/03/18(日) 18:18:07.87 ID:/0PT/lUO0<> ゅ <>
新聞社勤務(関東地方)<>sage<>2007/03/18(日) 18:25:35.61 ID:aGzej7As0<> ほ <>
クリエイター(北海道)<><>2007/03/18(日) 19:15:02.65 ID:/0PT/lUO0<> ほほ <>
名誉教授(愛知県)<><>2007/03/18(日) 19:54:57.70 ID:aiOpWPPw0<> ほっしゃー <>
クリエイター(北海道)<><>2007/03/18(日) 20:31:56.73 ID:/0PT/lUO0<> ほっしゅほっしゅ <>
パート(コネチカット州)<><>2007/03/18(日) 20:54:15.22 ID:C/oYsGO6O<> ほ し ゅ <>
赤ひげ(関東)<><>2007/03/18(日) 21:47:36.33 ID:XAuM0/u4O<> 自分でほ
作者です。今のところ七割近くできました。おそらく後で投下できるかと。保守感謝です <>
パート(コネチカット州)<><>2007/03/18(日) 22:06:13.18 ID:C/oYsGO6O<> ほしゅ <>
三銃士(アラバマ州)<><>2007/03/18(日) 22:50:46.93 ID:f91gFop20<> h <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:04:53.17 ID:snAephUL0<> お待たせですできました。投下します
・
・
・
(´・ω・`)「うふふふふ…
僕が今まで君達に必要以上に親切にしていたのには、ある目論見があったのさ」
(; ^ω^)「な、なんですお!?」
(´・ω・`)「それはもちろん、君達の信頼を勝ち取り、
隙を見せたところで、君達の若くて締まりのいいケツに…」
(*´・ω・`)「ぶちこんでやることさ!!」
( ゜ω゜)「アッー!!」
(*´・ω・`)「や、や、や、や ら な い か あそーれ」
( ^ω^)「という夢を見たお」
(=;゚ω゚)ノ「んな事いちいち報告してくんなヨゥ…」
十時限目:「雨とアルコール」
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:05:46.93 ID:snAephUL0<> ツンの遭難から一夜明けた朝。生憎と外は雨降りで、ラジオ体操は中止だった。
ジョルジュが非常に残念そうな表情をしていたのだけれども、
旅館の人にけん玉を貸してもらって喜んで振り回して遊んでいる。
それ言っとくけど武器と違うからな。あー…やっぱり玉が当たったドクオが倒れた…
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:06:37.43 ID:snAephUL0<> ξ゚听)ξ
昨夜あの後目を覚ましたツンだが、
まるで僕への告白(未遂)はなかったかのように振る舞うので、
こちらとしてもどう対応していいかわからない。
イヨウは告白だけ済ませて後は結果待ちという気持ちなのか、僕への態度は戻っていた。
ツンが逃げたのはお化けを見たような気がしたから、と本人から聞かされたらしい。
( ^ω^)「結局ウヤムヤのまま全て元通りかお…」
イヨウにあの山道での会話を話したらどう反応するのだろう。言わないけど。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:07:45.01 ID:snAephUL0<> 何にせよ、今日が合宿最終日、張り切っていこうと思う。
(=゚ω゚)ノ「まぁ確かにショボンさんは、俺達に異様に親身になってくれるヨゥ
。去年もそうだったヨゥ」
( ^ω^)「それに何であんなに頭いいのにまだ浪人なんだおね?」
夜の帰宅の時間にドタバタしないよう、
今のうちに使わない荷物を鞄に無理矢理詰め込みながら僕の夢をネタに雑談を。
昨日一日イヨウと殆ど話していないし、自然と会話が弾む。
外見はDQNだけど、やっぱり根はいい奴だ。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:08:40.73 ID:snAephUL0<> (=;゚ω゚)ノ「あ、これ、閉まんないヨゥ…」
限界まで膨らんだ旅行鞄を強引に閉じようとして、
抵抗され諦めたイヨウが口をとがらした。
(=゚ω゚)ノ「なんで旅行鞄って、行きはすっきりなのに帰りはパンパンなんだヨゥ?」
(; ^ω^)「それはイヨウが部屋に備え付けのお菓子を全部持って帰ろうとしてるからだお…」
…やっぱり内面もDQNかも知れない。
<>
三銃士(アラバマ州)<><>2007/03/18(日) 23:09:07.04 ID:f91gFop20<> C <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:09:57.30 ID:snAephUL0<> 〜大部屋にて〜
(´・ω・`)「今日で合宿は最後だね。
期間は短かったけど、内容は密度の濃いものがやれたと思う。
この合宿から戻ればすぐに第一回のVIP大実践模試がある。
今合格点を出せとは言わないが、なるべくいい判定を取れるように頑張っていこう。
それじゃあ、勉強を始めようか」
('A`)「そういえば…もうすぐVIP大模試なんだね…」
合宿最後の訓辞を受けた後、各自席についたところでドクオが呟く。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:10:59.11 ID:snAephUL0<> ( ^ω^)「大きな関門…ってやつかお」
ξ゚听)ξ「まぁ、今のあんたならD判定取れればいい方でしょ」
(; ^ω^)「お…ツンさん…オハヨウゴザイマス…」
ξ゚听)ξ「?何の真似よそれ。
まぁいいわ、この前の全国判定みたいにマーク式じゃないんだから、せいぜい頑張んなさいね」
(; ^ω^)「ハイ…」
いきなり横から会話に入ってくるもんだから、正直マジでビビった。
あんな事があったのに彼女は何ともないのだろうか。
それとも昨夜はからかわれただけなのだろうか。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:11:56.08 ID:snAephUL0<> ('A`)「なんか…あったの…?」
(; ^ω^)「いやいやナンデモナイお!
そ、それよりドクオ、ドクオはなんでVIP大に行きたいんだお?」
('A`)「僕が…VIP大に行きたい理由…か…」
誤魔化す為に慌てて口走った質問だが、ドクオは結構真剣に考えてくれている。
('A`)「尊敬する教授が…あそこにいるんだ…去年も頑張ったんだけど…
僕本番に弱くて…何かプレッシャーがかかると…駄目なんだ…」
そういえば、ドクオは模試では結構いい点数をとっていたような気がする。
その時は不思議に思ったのに忘れていた。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:12:50.54 ID:snAephUL0<> ( ^ω^)「じゃあ、ヒュン台の入学試験も?」
彼は小さく頷いて、だから、今年こそは…とギリギリ聞こえる程度の声量で、しかし力強く喋った。
( ^ω^)「(成程だお…)」
〜あなたがVIP大を目指す理由はなんですか?〜
(=゚ω゚)ノ「荒巻からは解放されたし、次は超一流企業に入って、会社立ち上げて、いずれはあいつの会社を潰す為の第一歩だヨゥ!」
川 ゚ -゚)「医者になりたい。それよりこの時間を惜しんで勉強しろ」
ξ゚听)ξ「動物の行動を学びたいの。あそこは国内で一番施設が充実しているから」
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:13:39.39 ID:snAephUL0<> 特別質問
〜あなたは何故予備校に就職を?〜
(* ∀ )「金、
若くて超イケメンの生徒とラブラブ、
玉の輿の超イケメンの若い結婚相手。
どれも実現できてねーよチクショウ…大体なんであたしがこんなショボいクラスに…
これじゃ玉の輿なんて望めやしないよ全く…
あんのクソ校長め…いつか殺すぞ…いや、もう殺るか…?」
二つ目と三つ目の違いを聞きたかったが、
今だとおそらく命と引き替えになるので止めておこう。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:14:44.19 ID:snAephUL0<> ( ^ω^)「さて、残りはジョルジュとショボンさんかお」
ジョルジュはけん玉振り回しを武術の域までに進化させていて、危なくて近寄れない。
オーバーゼニスがどうたらこうたら叫んでて怖いったらありゃしない。
一番気になる相手だったのだが…、仕方ないか。
僕は、休憩時間だと言うのに、
隅っこでカリカリと鉛筆を動かしているショボンさんの元へ向かった。
(´・ω・`)「僕がVIP大を目指すワケ?」
( ^ω^)「そうですお、今皆に聞いて回ってるんですお」
(´・ω・`)「僕の、目指すワケか…」
<>
巡査長(関東・甲信越)<><>2007/03/18(日) 23:14:48.20 ID:wpUUjRuyO<> 支援 <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:15:47.06 ID:snAephUL0<> 窓の外、屋根から滴り落ちる雨粒を目で追いながらショボンさんは何かを考えている。
その時僕の視線は、彼の左手にはめられたある物に向けられていた。
( ^ω^)「(…指輪…?…薬指って事は…)」
(´・ω・`)「罪滅ぼし…」
( ^ω^)「お?」
(;´・ω・`)「あ、いや、なんでもない。
そうだね、星が好きだから、天文学を国内最高の大学で学びたいなと思ったのさ」
( ^ω^)「なるほろ…」
大変ショボンさんらしい理由だ。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:16:46.04 ID:snAephUL0<> (´・ω・`)「じゃあブーン、逆に聞くけど、君のVIP大を目指す理由はなんだい?」
( ^ω^)「僕の…理由…?」
それを聞かれた途端、僕の中にあった小さなしこりが、確かに大きくなったのを感じた。
思えば全国判定模試の時イヨウと話した瞬間から、このしこりは存在していたのだ。
高校の時は、何も考えていなかった。
受験に失敗して、そうするのが当たり前だから予備校に入った。
VIP大コースに入ったから、VIP大を目指す事にした。
結局僕は、何一つ自分の意思で決めた事がない。
大学を目指すのに目標がいるのか?
ないといけないのか?
そもそも僕は、
本 当 に V I P 大 に 行 き た い の か ?
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:17:40.45 ID:snAephUL0<> 様々な想いが脳裏に浮かび、沈んではまた浮上して新たな模様を描く。
ショボンさんの質問に、何も答えられない。
(;´・ω・`)「ま、まぁまだ見つからないならそれでもいいんだよ?
大学に行ってからやりたい事を見つける人も沢山いるワケだし」
黙ったままの僕を見かねたショボンさんが言葉をかけてくれる。
でもその言葉ではこの心に出来たよどみを取り払う事は出来なかった。
僕は、多分駄目なんだと思う、何か道標がないと。なんとなくだが、そんな感じがする。
おろおろしているショボンさんに礼を言って、僕は静かに席に戻っていった。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:18:57.96 ID:snAephUL0<> 夕食時になっても気分は晴れない。
どろどろと渦巻く悩みの元を洗い流すかのように、
僕はコップになみなみとつがれた水を一気に飲み干した。
( ^ω^)「…」
(* ^ω^)「お?」
なんだか知らないが体が熱い、急に熱ってきた。
(* ^ω^)「おっおっおっ、お〜?」
頭がグラグラするが、非常にいい気分だ。
先程までの悩みなんて過ぎ去ったかのよう。
辺りを見回してみると、皆顔が上気していてフラついている。
そこで、僕の意識はまたまたまた途切れた。
正確に言うと、ここからは覚えていない。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:20:07.00 ID:snAephUL0<> (;´・ω・`)「ちょ、ちょっと!皆どうしたのさ!?」
あはは、焦ってる焦ってるw可哀想だからネタばらししてやるか。
「多分、これかな?エヘッ☆」
あたしが取り出した大きな瓶。そこに貼られたラベルには、
「下町のナポレオン いいちこ」
と確かに印刷してある。やっぱ旅のお共はこいつだね☆
(;´・ω・`)「アッー!!つー!君何飲ましてるんだよ!
彼等の中には未成年もいるんだよ?しかもそれをストレートで…」
「うっさいな、イマドキの子達は酒なんか中学から飲んでるよ」
(;´・ω・`)「だからってあんなに沢山を一気に…」
ったく、こいつは頭が固い。まぁもう30過ぎてるから仕方ないか。
顔はそこそこいいんだけどね。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:20:59.73 ID:snAephUL0<> ξ*゚听)ξ「あ〜ショボンさんが三人いる〜」
(* ^ω^)「僕には五人くらいに見えるお〜」
酔っ払ったガキ共が獲物を見つけたようだ、段々面白くなってきたよこれは。
(;´・ω・`)「ちょっ、皆、落ち着いて!動くとお酒がまわ…」
(*'A`)「ショボンさんって…お父さんみたいだよね…」
(´ ω `)「!!」
(=*゚ω゚)ノ「面倒見のいいところとか、歳はちょっと若いけど確かにそんな感じだヨゥ」
あ、こいつはそんなに酔ってない。さては慣れてるな?
<>
お世話係(関東地方)<>sage<>2007/03/18(日) 23:21:52.38 ID:31nVS8rE0<> wktyk
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:22:00.21 ID:snAephUL0<> ( ゚∀゚)「故郷ノDADDYヲオモイダシマスネー」
川*゚ -゚)「じゃあ皆、これからはショボンさんをお父さんと呼ぼうではないか」
(* ^ω^)「賛成だお!」
ξ*゚听)ξ「賛成!」
(*'A`)「お父さん」
川*゚ -゚)「お父さん」
(=*゚ω゚)ノ「とうちゃんwww」
(* ^ω^)「トーチャン」
ξ*゚听)ξ「パパ♪」
( ゚∀゚)「DADDY!」
食堂に響き渡るお父さんコールの大合唱。
ああ、こりゃ駄目だね、全員いくとこまでいっちゃってるよ。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:23:05.58 ID:snAephUL0<> このまま寝てくれれば楽なんだけどな…と思いながらも"お父さん"の方を向くと、
そこには意外な光景があった。
(´ ω `)「や、やめてくれ…頼む…やめてくれ…」
「お、おいあんた!どうしたんだよ!!」
慌てて駆けよってみれば、こいつ、耳を押さえて震えてるじゃないか。
なんだなんだ?
(´ ω `)「しか…な…」
ん、何か言ってる…?
(´ ω `)「仕方なかったんだ…知らなかったんだ…僕は悪くない…違う…」
(´;ω;`)「違うんだよ!!!」
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貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:23:52.95 ID:snAephUL0<> あたしの手を振りほどき、バッと立ち上がったかと思えばスゴい勢いでこの豪雨の中へ飛び出して行く。
残されたあたしと酔っ払いのガキ共は、ぽかんとした顔でそれを見つめていた。 <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:24:30.53 ID:snAephUL0<> 結局、二十分くらい経ってから戻ってきたショボンは、
もうすっかり寝ちまってるガキ共が起きた時記憶がなかったら、
さっきの事は内緒にして欲しいとあたしに頼んだ。
それから二人して眠ってるガキを車に詰め込み、今は夜のハイウェイを運転中ってワケさ。
「それにしても、あれはなんだったんだろうね…」
そう一人ごちて、あたしは雨で滑りやすい道を華麗なハンドル捌きで進んでいくのだった。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:25:06.75 ID:snAephUL0<> (´・ω・`)「…くそっ…まだ...僕は…」
合宿、終了。
<>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:27:22.80 ID:snAephUL0<> 十話終わりです。話短めシリアス多め、ギャグほぼなし。
今日もおつきあいいただきありがとうございました。
<>
三銃士(アラバマ州)<><>2007/03/18(日) 23:27:51.83 ID:f91gFop20<> 乙 <>
F-15K(香川県)<><>2007/03/18(日) 23:28:31.62 ID:49y+w98L0<> 乙! <>
大学中退(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:29:11.24 ID:YzQWl0tE0<> 乙! <>
AA職人(東京都)<>sage<>2007/03/18(日) 23:30:59.79 ID:Kd1cbn3K0<> 乙!
次回も楽しみにしてるよ <>
牛(大阪府)<><>2007/03/18(日) 23:35:18.74 ID:ZidQFIsH0<> ひそかにジョルジュを期待しているwww <>
のびた(広島県)<>sage<>2007/03/18(日) 23:35:29.25 ID:n5W2HZ3t0<> 乙 <>
貸金業経営(東京都)<><>2007/03/18(日) 23:36:35.95 ID:snAephUL0<> >>237
ジョルジュの何にだwww
見てくれてる人いつもサンクス
支援wktkも執筆のやる気につながります。
では、今日はこの辺で。短くてスマソ
あ、戦護の作者さんごめんなさい用語無断使用しました <>
お世話係(関東地方)<>sage<>2007/03/18(日) 23:42:34.84 ID:31nVS8rE0<> 乙 <>
巡査(神奈川県)<>age<>2007/03/19(月) 00:05:14.13 ID:O4dI0z2G0<> なんという超良スレ
見ただけでwktkしてしまった
これは間違いなくageるべき <>
2軍選手(関東・甲信越)<><>2007/03/19(月) 00:08:29.57 ID:TVEekHg/O<> 乙
俺もジョルジュに期待 <>
また大阪か(山口県)<><>2007/03/19(月) 00:23:25.88 ID:iLV/iNrm0<> 乙
おもしろい <>
また大阪か(山口県)<><>2007/03/19(月) 01:29:58.02 ID:iLV/iNrm0<> ほ <>
巡査長(東京都)<>sage<>2007/03/19(月) 01:47:24.54 ID:i9PyjfCG0<> 保守 <>
共産党幹部(関西・北陸)<><>2007/03/19(月) 01:56:18.15 ID:JyStWwKnO<> ショボンの過去が気になる気になる <>
クリーニング店経営(関東・甲信越)<><>2007/03/19(月) 02:28:23.86 ID:m/F+oy4OO<> ほ <>
保母(山陽)<><>2007/03/19(月) 03:28:22.09 ID:t217YgdwO<> ほ <>
留学生(京都府)<>sage<>2007/03/19(月) 04:46:13.99 ID:kTPh9+H40<> ジョルジュが最高な件 <>
共産党幹部(関西・北陸)<><>2007/03/19(月) 06:54:40.94 ID:JyStWwKnO<> ほす <>
保母(関西・北陸)<><>2007/03/19(月) 07:18:32.32 ID:m16eFANEO<> 保守 <>
相場師(関東)<><>2007/03/19(月) 07:34:57.77 ID:e7u5ScsvO<> これは期待 <>
バイト(関東)<><>2007/03/19(月) 09:33:07.23 ID:Gho+ao/mO<> ほっ <>
巫女(長野県)<><>2007/03/19(月) 09:38:14.74 ID:tcJ69N720<> 保守 ( ^ω^) <>
バイト(新潟・東北)<><>2007/03/19(月) 09:54:44.11 ID:6IIpj2ncO<> ほ <>
巫女(長野県)<><>2007/03/19(月) 10:50:29.74 ID:tcJ69N720<> ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン <>
渡来人(北海道)<><>2007/03/19(月) 11:55:06.19 ID:Xb/qDHlU0<> ほ <>
バイト(新潟・東北)<><>2007/03/19(月) 12:16:09.02 ID:6IIpj2ncO<> ほ <>
共産党幹部(新潟・東北)<><>2007/03/19(月) 12:58:48.04 ID:Al98nCfYO<> 保守 <>
不動産鑑定士(コネチカット州)<><>2007/03/19(月) 13:30:33.89 ID:RXEpq6LuO<> ほしゆ <>