ξ゚听)ξ「えーと、そこを右」
( ^ω^)「おっおっ」
川 ゚ -゚)「高速に入るぞ。チンタラ走るなよ」
(;'A`)「は、はい……」
ブーン達は、高速道路に入って北へ向かった。
どうやら、彼女らのホームコースは東北、もしくは関東の北部辺りにあるらしい。
川 ゚ -゚)「よし、ここで降りて」
ξ゚听)ξ「国道を降りたら左に曲がって、温泉地を目指して」
川 ゚ -゚)「温泉地を抜けた先…… そこが私達のホームコース、榛名峠だ」
3 名前: ◆T7ziLNU8UY 投稿日: 2006/06/25(日) 22:22:00.24 ID:A7pVYZNg0
( ^ω^)「温泉地なんて初めて来たお」
('A`)「俺も初めてだな……」
――渋川・伊香保温泉
川 ゚ -゚)「私も、学校の用事で最近来れなかったな……」
ξ゚听)ξ「あら? クー、腕落ちた訳無いわよね?」
川 ゚ -゚)「さあな。ダウンヒルで証明するしかない」
ハチロクは構造上、本来はダウンヒル…… すなわち、下りでそのポテンシャルを発揮する。
上りはどちらかというと、4WDや馬力の高い車の方が走りには向いてるのである。
その為、2人はヒルクライムをブーン達に走らせ、下りは自分達で運転しようという考えに至った。
( ^ω^)「き、緊張するお……」
('A`)「少しでもミスったら事故だもんな」
ξ゚听)ξ「あら?当然のことを怖がってもしょうがないわよ?
それなら走り屋なんか無理ね。期待したけど損した」
(*^ω^)「き、期待したのかお!?」
(*'A`)「が、頑張りますフヒヒ」
ξ;゚听)ξ「な、何勘違いしてるのよ!気持ち悪い!」
( ;ω;)「orz」
(;A;)「sto」
川;゚ -゚)「ツ、ツン。こいつらにそれは禁句だ。
結構学校の女子からもキモがられてるから……」
(#'A`)
(#^ω^)
川;゚ -゚)
ξ;゚听)ξ「ま、まあ……
私にも失言があった事は認めるわ」
(*'A`)
(*^ω^)
ξ#゚听)ξ「だ、だから勘違いしないでってば!
別にあんた達のことを思って言ったんじゃないし!
こ、こここんな所で騒がれたって困るし!」
(;^ω^)「(や、やっぱりとっつきにくい性格だお……)」
(;'A`)「(おっかねぇ……)」
川 - )「(やっぱり、あの時から相変わらず、か……
少しは素直になれよ、ツン……)」
そう呟きながら、クーは「あの時」の榛名峠を思い浮かべていた。
ξ゚听)ξ「と、とりあえず行きましょ!
ヒルクライムは貴方達が走るのよ!」
(;^ω^)「おっ、おっおっ!」
(;'A`)「は、ははははい!」
ツンにせかされ、全員はそれぞれの車に戻る。
直後に、轟音と共に2台の4A-Gが目を覚ました。
川 ゚ -゚)「さて、行くか」
先行はトレノ。続いてレビンが榛名峠に差し掛かる。しかし……
ξ;゚听)ξ「……遅っ」
川;゚ -゚)「も、もう少しスピード出せよ」
(;'A`)
(;^ω^)
2人はきちんと、法定速度の30Km/hで走っていた。
(;^ω^)「や、やっぱり怖いお!」
ξ#゚听)ξ「チンタラ走ってんじゃないわよ!
ヘアピン寸前でブレーキ踏めばいいでしょ!」
(;^ω^)「そんな事言ったって、本当に止まるのかお!?」
ξ#゚听)ξ「そんなの当たり前よ!
急には止まらないけど、うまく減速しなさいよ!」
(;^ω^)「こ、怖いおおおおおおお!!!」
(;'A`)「こ、こんなの無理ですよ先生!」
川;゚ -゚)「気持ちは分かるが…… せめて50Km/hぐらいは出したらどうだ?」
(;'A`)「そ、そしたらブーンにぶつかる……
バンパープッシュとかして、トレノがヘアピン突っ込んでったらどうするんですか!」
川;゚ -゚)「追い越せよ……」
( ;A;)「対向車が……」
川;-_-)「……もういい、好きにしろ」
二人は結局、スピードを上げることなく頂上へ辿り着いた。
しかし、頂上付近では大騒動になっていた。
「おいおい、聞いたか!?双子の隼が来るらしいぞ!」
「な、なんだってー!?(AAry」
「でも、その割には遅くねーか?」
「このベジータ様が、たっぷりと料理してやるぜ!」
双子の隼…… その二つ名の重さを、ブーン達は知らない。
榛名最速と言われた二人の走りに誰も打ち勝つものは居ない。
しかし、その最速に挑む者は、ショボン達が引退するまで後を絶たなかった。
ブーン達がその肩書きの重さに気づくのは、後のことになるだろう。
榛名峠には中盤の4つの連続ヘアピンを抜け、簡単なコーナーとヘアピンを2つづつ超えた先に見晴らし台がある。
2台のハチロクが、そこを通り抜けようとしたその時……
川 ゚ -゚)「後ろから何か来る……!」
('A`)「え……」
ξ゚听)ξ「! レビンの後ろに何か居る……」
( ^ω^)「……お?」
4人が気づいたその瞬間だった。
不意に、右側の車線から1台の「塊」が過ぎ去る姿が見えた。
……塊じゃない。車だ。
4人は過ぎ去る物体の後ろに輝くテールランプを確認し、呟いた。
川 ゚ -゚)「あれは…… Z?」
ξ゚听)ξ「フェアレディZ…… 黒のZ32!?」
ツンは目の前を通り過ぎて行くZの姿を見て、目を点にした。
(;^ω^)「あ、危なかったお……
もう少しでハチロクに当たるところだったお……」
ξ;゚听)ξ「……いや………」
( ^ω^)「お?」
ξ;><)ξ「嫌アアアアアアア!!」
ツンは既にもういないZを見て、一人叫ぶ。
まるで、何かがフラッシュバックしたかの様に。
ξ;゚听)ξ「や……だ……
こんなの………」
(;^ω^)「お、落ち着くお!!」
ξ;゚听)ξ「ブーン君……一旦車止めて……」
(;^ω^)「わ、分かったお……」
ブーンはハザードを付け、ドクオに「停車」の合図を送る。
ドクオもそれに応じ…… いや、クー先生の様子もおかしい。ドクオに止めろと合図を送っている。
とりあえず、2台は少し広めのスペースで一旦車を止めた。
川;゚ -゚)「大丈夫か、ツン!」
ξ;゚听)ξ「ク……クー……」
止まったと同時にクーとツンが助手席から降りる。クーはツンに駆け寄った。
川;゚ -゚)「ツン、あのZ32……」
ξ;゚听)ξ「うん、あいつの……
ナンバーも同じだった……」
ツンは明らかに「何か」に怯えている感じだった。
黒のZ32…… どうやら、あのクルマに何かの恐怖を覚えているらしい。
(;^ω^)「ツ、ツンさん……」
(;'A`)「大丈夫ですか!?」
ブーンとドクオも駆け寄る。3人に見守る中、ツンは涙を流しながら呟いた。
ξ ;凵G)ξ「間違いなく…… あいつ……
モナーを殺した……あいつ……だわ……」
第3話 END
(´・ω・`)「マーチのレッカー移動も終わりっと」
(*‘ω‘ *)「今頃ブーン君達、峠にでも行ってるぽ?」
(´・ω・`)「だろうな」
(*‘ω‘ *)「……ぽっぽ達、締め担当ぽ?」
(´・ω・`)「作者…… ぶちころすぞ」
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