1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:26:51.41 ID:Y/+M/5lV0
ブーンの職業は刑事だ。この職に就いてから、もう何年かたっている

( ^ω^)「おはようございますお! ショボン警部」

(´・ω・`)「おうっ、おはようブーン。お前は今日もものすごい早い出勤だな」

( ^ω^)「そういう警部も僕より早いじゃないですかお。僕はいつも2番で毎日警部が一番乗りなんですお」

(´・ω・`)「そうだったかwwいや、お前は仕事もすごく熱心だしな。若いのにえらいもんだよ」

(*^ω^)「い、いゃあwwwwそんな事無いですおwwwww」

(´・ω・`)「さ、仕事だ仕事っ」

 
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:27:48.86 ID:Y/+M/5lV0
=昼の公園=

ξ゚听)ξ「ごっめーーん!ジョルジュ、待った?」

( ゚∀゚)「あぁ、ツン。全然待ってないよ、今来たところさ」

ξ゚听)ξ「またまたー、本当はスゴイ待ってたんでしょ♪」

( ゚∀゚)「え?」

ξ゚听)ξ「だって、約束の時間よりも20分も遅れちゃったんだもん。ジョルジュはいっつも『今来たトコさ〜』っていうからね♪」

( ゚∀゚)「あ、・・・そうだったっけ?」

ξ゚听)ξ「私達もう付き合って3年目だよ、ジョルジュのことならな〜〜〜んでも知ってるんだから」

( ゚∀゚)「そ、、、そう」

ξ゚听)ξ「で、何? 話って。私これからバイトが、、、っていうかなんか元気ないね、どうしたの?」

( ゚∀゚)「・・・」

ξ゚听)ξ「? どうしたの?話があるんでしょ?さっさといいなさいよ」

 
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:28:43.64 ID:Y/+M/5lV0
( ゚∀゚)「別れよう」

ξ゚听)ξ「・・・・え?」

ツンには何をいわれたのかさっぱり分からなかった。

( ゚∀゚)「聞こえなかったのか?別れようっていったんだよ」

ξ;゚听)ξ「う・・・うそ、どうして??えっなんで??私・・・えっ?えっ?」

( ゚∀゚)「ほかに好きな女が出来たんだ。その娘と付き合うことにした。だから別れよう。それだけだ。じゃあね」

ξ;゚听)ξ「な・・・待ってよ!!待って!!考え直して!!!私のドコがいけないのよ!!!」

ツンはジョルジュの腕をつかんで叫んだ
ジョルジュに言われたことが信じられなかった

( ゚∀゚)「ちょ・・・はなせよっ、バイトあるんだろ、行けよ」

ξ;゚听)ξ「私に何かダメなところがあるなら・・・直すから!!!だから、お願い!!!別れるなんていわないで!!!!」

( ゚∀゚)「ダメなところ?・・・もう好きじゃなくなったんだ。何がダメとか、そう言う事じゃない」

ξ;凵G)ξ「今までずっと一緒だったじゃない!!こらからも一緒って・・・約束したじゃない!!!!!」

(;゚∀゚)「ちょ、押すなって、後ろ階段!ちょ!あぶなっ!!!!うわ!!!」

 
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:30:35.25 ID:Y/+M/5lV0
ξ;凵G)ξ「あっ!!」


――ガタゴタドタッ !!!!!
ジョルジュはピンボールのように転げ落ちた

ξ;凵G)ξ「アッッ!!ジョルジュ!!!ごっゴメン!!!!大丈夫!!!??」

( 。A。)

ジョルジュはピクリとも動かない。10段以上ある階段の上から転げ落ちて、頭を強く打ったのだろう。
頭からは、大量の血が流れていた

ξ;凵G)ξ「あ・・・・あああ・・・うそ・・・死んでる・・・??・・・死んでる??」

 
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:33:51.27 ID:Y/+M/5lV0
ξ;凵G)ξ「い・・・いや・・・」

(;´∀`)「おい、あの人、・・・か、階段から転げ落ちたぜ」

(;・∀・)「おいおい・・・あれ血出スギじゃね?動かねーし、死んでるんじゃ・・・」

ξ;゚听)ξ「!!」

ツンがジョルジュを階段から突き飛ばしたのを見ていた二人がツンに寄ってきた。
真昼間の公園だったので、人に見られているのは当然のことだった

ξ;゚听)ξ「に・・・逃げなきゃ!!」

ツンは一目散に走り出した

( ´∀`)「! おいっ、あいつ逃げるぞ!!」

( ・∀・)「おっ追いかけるんだ!!!」

 
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:35:21.24 ID:Y/+M/5lV0
=警察署=
( ^ω^)「ふいーーっ やっと午前中の仕事が終わったお」

(´・ω・`)「お疲れさんっ。たいした事件も起きないしな。どうだブーン、一緒に昼飯、上手い店知ってるんだよ」

(;^ω^)「あ、ありがとうございますお警部。でも・・・」

(´・ω・`)「なんだ?おい、俺の誘いを断るつもりか?ブーン」

(;^ω^)「イヤイヤ、そう言う事じゃありませんお!ちょっと・・・用事が」

(´・ω・`)「はっはっはっwいや、冗談さ。別に気にしなくていいぞ。」

( ^ω^)「すいませんお。また今度、ご一緒させていただきますお」

(´・ω・`)「ああ、そんときは、俺がおごってやるよ」

( ^ω^)「ありがとうございますお」

( ^ω^)(警部には悪いことしたかお?・・・でも、今日はトーチャンの命日だから)

 
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:36:25.42 ID:Y/+M/5lV0
今日はブーンの父の命日だった。警察署から、しばらく歩いたところに墓地がある。

( ^ω^)「バイクで行ってもいいけど、天気もいいから歩いていくお」

ブーンは毎年2回、かかさずそこに墓参りに来ていた。
ただ墓参りに来るだけなら、仕事帰りにくればよいのだが、ブーンにはどうしても昼に来たいわけがあった

(;^ω^)「夜の墓地は怖いから嫌だお・・・」

ブーンは小心者のようです

( ^ω^)「トーチャン、カーチャン、久しぶりだお」

ブーンは幼い頃、両親共になくしていた。

( ^ω^)「カーチャンの命日から半年も来てないから・・・ほんとに久しぶりだお。」
     「ゴメンお。仕事が忙しいから、あんまり何回も来れないんだお」

J(‘ー`)し(いいのよブーン、気にしなくて。カーチャン、ブーンの元気な顔が見れれば、それでいいんだから。)
(  )(そうだぞ、男は仕事ができてナンボだ!仕事熱心な息子を持ててトーチャン嬉しいぞ、ブーン)

(*^ω^)「ありがとうだお、トーチャン、カーチャン」

ブーンにはトーチャンとカーチャンが話しかけてきてくれているような気がしていた

 
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:37:28.68 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「さてと、そろそろ警察署に帰るお。トーチャン、カーチャン、またくるお」

J(‘ー`)し(風ひかないようにネ)

(  )(来年もサボるなよw)

( ^ω^)「もう、分かってるってばお!じゃあまた今度お!」

ブーンは墓地から署への帰り道、昼食としてヌケドでハンバーガーを買って食べ歩いていた
空は晴れわたり小鳥がさえずっている。爽やかな風がブーンの体をかすめた

( ^ω^)「やっぱモスのほうがムッチャ美味いお。でもこの辺モス少n」

ξ;゚听)ξ「!!あ、あぶn!!」


ドカッッッッ!!!!!

 
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:38:25.93 ID:Y/+M/5lV0
ノロノロ歩いていたブーンと全速力で走っていたツンが思いっきりぶつかった

(;^ω^)「イタッっっっちょwwwwwどこ見て走ってるんd・・・行っちゃったお」

ブーンは文句を言おうとしたが、女はそんなブーンには目もくれず走り去っていった

(#^ω^)「全く・・・なんてヤツだお!!」

(*^ω^)「でも、、綺麗な人だったお」

ぶつかった女は、ブーンの好みにピッタリの女性だった。
長い髪をなびかせて走り去る、あのいかにも強気そうなツリ目のかわいらしい顔がブーンの脳裏に焼きついてはなれない

(*^ω^)「出来るなら、もう一回あってみたいお・・・あ、そうだお、ハンバーガーは?」

(;^ω^)「どう見ても潰れてもう食べれません。本当にありがとうございm」

ドガッッッッ!!!!!

(;^ω^)「アベシッ!!!!」

( ´∀`)「なにボケっと突っ立ってるんだよ!!!」

( ・∀・)「おい兄ちゃん!!けいさtnrnrk」

二人の男がまたもブーンを突き飛ばしたて去っていった

 
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:39:35.56 ID:Y/+M/5lV0
(;^ω^)「っっっな、、、何なんだお、今日は、、、よくぶつかる日だお。って、警察って言ったかお?気のせいかお?」

ブーンが潰れたハンバーガーを拾おうとして地面を見た。するとそこにハンカチが一枚落ちていた。

( ^ω^)「?・・・ハンカチ?、誰か落としたのかお?」

綺麗な水色をした高そうなハンカチだった。汚れがまるでついていないので、落ちてから時間はそう経っていない。

( ^ω^)「もしかしてさっきぶつかった人の誰かのものかお? あ、端に名前が・・・『ツン』?」

そのハンカチの角にはサインペンのようなもので『for ツン』と書かれていた。

( ^ω^)「女の人の名前かお?さっきぶつかった女の人のかお?間違いないお!きっとそうだお!!届けに行くお!!」

ツンや男2人が走っていった方向にブーンも走っていった。ただの他人の落し物に別にわざわざ走って届けに行く必要もないだろう。
しかし警察官と言う事もあり、ブーンには落し物を届ける使命感を感じていた。
が、ブーンにはまたあの女性と会えるかもしれない、もう一度会いたい。それが届けに行く理由の一つでもあった。

(*^ω^)(もう一目、見てみたいお、あの人を)

 
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:43:29.40 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)(それに、大事なものかもしれないお。大事なものなら、届けなきゃいけないお。)

(;・∀・)「ハァハァ、、おい!どこにいった!!?あの女!!」

(;´∀`)「ハァハァくそっ!!見失ったか、どうする?」

(;・∀・)「警察に連絡だ!さっきぶつかった男に頼んでおいたが、ちゃんと聞こえているかどうか、」

(;´∀`)「足の速い女だ、あっちの突き当りを曲がったかも知れない」

( ・∀・)「よし!手分けして探すぞ!俺は右、お前は左だ!!」

( ´∀`)「おう、わかった!!」

ダダダダダ・・・・・・

ξ゚听)ξ(行ったみたいね)

ツンは裏路地に潜み、男達をやり過ごした。

 
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:45:25.31 ID:Y/+M/5lV0
ξ゚听)ξ(なんで殺しちゃったんだろう・・・)

ジョルジュを殺したときことをツンは思い出していた

ξ゚听)ξ(殺すつもりなんて無かった・・でも許せなかった、あ、あいつが悪いのよ!!他の女に乗り換えようとs)

(;^ω^)「あ、あの〜」

ブーンがツンに追いついていた。
ブーンはハンカチを渡そうとツンに話しかけた・・・が、

ξ;゚听)ξ「!!しまった!見つかった!!」

(;^ω^)「ちょwwwww待って!!」

追いついてきたブーンを見て、ツンはまた一目散に走り出した

(;^ω^)「せ、せっかく追いついたと、思ったのに、ハァ、なんでまた走るんだお?」

ξ;゚听)ξ「もう少しで駅、電車に駆け込んでやり過ごそう!!」

 
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:47:01.69 ID:Y/+M/5lV0
=駅=

ツンは足がかなり速かった。ブーンが後ろから追いかけてきているが、距離はかなり離れている。
ツンは切符売り場に行った

ξ;゚听)ξ「アイツはまだ追いついてこない、切符切符・・・」

(;^ω^)「あっ!いたお!」

ξ;゚听)ξ「くっ!」

(;^ω^)「ちょ、まつお!」

ツンが改札を出るとき、ブーンもそれに続いて改札を出た

(;´_ゝ`)「ちょっと、お客さん!!切符買ってから通ってくださいよちょっと!!」

ブーンは切符を買っていない。駅員がブーンを止めに行こうとしたがブーンは走り去ってしまった

(;´_ゝ`)「ただ乗りするつもりか!誰か!弟者ー!!」

 
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:48:40.29 ID:Y/+M/5lV0
プルルルルルルルルルルルル

ξ゚听)ξ(ドアが閉まる、これで逃げ切れるわね)

⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーーーーーーーーーーーン」

ドガガガガガ!!!!!
ブーンがドアに挟まれながら、無理やり電車に飛び込んだ


ξ;゚听)ξ「うっ、うそ!!!乗っちゃった!?」

ガタンゴトンッガタンゴトン

(;^ω^)「ハアハア、よかったお、間に合ったお」

ξ;゚听)ξ「も、もう逃げ場が無い、終わりか・・・」

 
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:49:52.38 ID:Y/+M/5lV0
ツンはもうつかまる覚悟は出来ていた

(;^ω^)「あの〜」

ξ;゚听)ξ「わかってるわよ!私を捕まえに来たんでしょ!!」

(;^ω^)「え? お?」

ξ;゚听)ξ「心配しなくても次の駅で降りるわよ!それから警察にいって・・・」

(;^ω^)「いや、ハンカチおとしましたお」

ξ;゚听)ξ「じしゅするわy・・・・・・・・・・・・・・・は?」

 
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:54:42.17 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「ハンカチ拾ったんですお、ほらこれ、あなたのですお?」

ξ;゚听)ξ「あ、私の、、、っていうか、もしかして、これを届けにきてくれたの?」

( ^ω^)「そうなんですお。もう、足が速いから追いかけるの大変出したお、でもなんで走って・・・」

ξ;゚听)ξ「見てないの?」

( ^ω^)「お?」

ξ;゚听)ξ「見てないのかって聞いてるのよ!!見てないの!?さっきの公園の!!」

(;^ω^)「公園?何言ってるんですかお?さっき道端でぶつかったじゃないですかお。その時これ落としたんですお、きっと。」

ξ;゚听)ξ「そ、そう・・・・・・・・・た・・・たすかったぁ」

( ^ω^)「お?さっきから何言ってるんですかお?まぁでも良かったですお。届けることが出来て」

(*^ω^)(それにしても見れば見るほど可愛い娘だお)

『次は〜〜〜、ラウンジ駅〜〜〜〜ラウンジ駅〜〜〜〜〜』

 
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