30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:57:10.94 ID:Y/+M/5lV0
隣のラウンジ駅に着いた。ブーンとツンはそろって降りた。

ξ゚听)ξ「ちょっと」

( ^ω^)「? なんですかお?」

ξ゚听)ξ「ついてこないでくれる?もう用は済んだでしょ。私はさっきの駅に戻るから切符売り場に行かなきゃいけないのよ」

(;^ω^)「アウアウ、進む方向が一緒なんですお。ぼくもさっきの、VIP駅に戻るから切符買わなきゃなんですお」

ξ゚听)ξ「ふーん、あっそ」

( ^ω^)「つーかツンさんこの駅に用はないんですかお?じゃあなんで電車に乗ったんですかお?」

ξ;゚听)ξ「! べ、別になんでもないわよ!!その・・えっと・・・って、『ツンさん』?なんで私の名前知ってるのよ!?」

( ^ω^)「届けたハンカチに『for ツン』って書いてあったじゃないですかお?それを見たんですお」

ξ゚听)ξ「そ・・・そっか」

( ^ω^)「そうですお」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・」

 
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 04:58:42.35 ID:Y/+M/5lV0
二人は来たときとは逆の方向の電車に乗ってVIP駅に帰ろうとしていた

ξ゚听)ξ「ちょっと、なんでまた私の隣にいるわけ?」

(;^ω^)「ここが改札までに一番近いドアなんですお。だからいるだけですお。」

とはいったものの、やはりブーンはそんな理由では無く、ツンと一緒にいたい。純粋にそう思っていた

『VIP駅〜〜〜〜VIP駅〜〜〜〜お出口は〜〜左側に〜〜〜〜』

ξ゚听)ξ「ていうか、あんまりじろじろ見ないでくれる?あ、着いたようね」

( ^ω^)(遂にこれでお別れかお)

ブーンはツンと別れるのを惜しみながらも、改札口へと歩いていった

 
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:03:55.79 ID:Y/+M/5lV0
(#´_ゝ`)「あぁっっ!!!!お前!!さっきのただ乗り犯!!」

(;^ω^)「え、あっ、そうだったお、慌ててたから切符買うの忘れてたお」

(#´_ゝ`)「ちょっとコッチコイヤ」

(;^ω^)「アウアウ」

ブーンは駅員に腕を引っ張られ、連れて行かれた

ξ゚听)ξ「プッwバカねwかわいそうにw」

(#´_ゝ`)「そこの女の子、君もだ!」

ξ;゚听)ξ「え・・・・・」

 
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:05:07.64 ID:Y/+M/5lV0
=説教部屋=

ブーンとツンはなんだか狭い部屋に連れてこられた。そこには椅子が4つ、机が一つ。
二人はその椅子に座らされた。向かいにブーンたちをつれてきた駅員とその人に良く似た駅員が座った。どうやら兄弟のようだ。

ξ#゚听)ξ「ちょっと!なんで私までつれてこられなきゃならないのよ!!」

(´<_` )「兄者、この二人がさっき言ってた・・・」

( ´_ゝ`)「そうだ、ただ乗りしようとしてた二人組みだ。まさかまだ電車に乗ってなかったなんて」

(;^ω^)「いや、乗ってまた帰ってきt」

ξ#゚听)ξ「二人組み??チョット待ってよ!私はちゃんと切符買ったわよ!あんたも見てたでしょ!?」

( ´_ゝ`)「だから、君達はグルなんだろ?そうやって電車賃を半分にしようとしてたんだろが」

ξ#゚听)ξ「ふざけないでよ!!誰がこんなヤツと・・・ちょっと、あんたのせいで私まで疑われてるじゃない!!」

(;^ω^)「ス・・・スマンカッタお」

 
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:07:26.63 ID:Y/+M/5lV0
(´<_` )「それじゃ、名前と住所と電話番号を聞いておこうか、そっちの君、名前は?」

(;^ω^)「ブーンですお」

ξ゚听)ξ「ブーン?何それ?へんな名前w」

(´<_` )「こらこら、そっちの君の名前は」

( ^ω^)「へんな名前じゃないお」

ξ゚听)ξ( ´_ゝ`)(´<_` )「?」

(#^ω^)「僕はへんな名前じゃないお!!取り消せお!!今すぐ取り消すんだお!!!!」

さっきまで落ち込んで下を向いていたブーンがいきなり立ち上がってツンに怒鳴りだした

 
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:08:53.93 ID:Y/+M/5lV0
ξ;゚听)ξ「な、何ムキになってんのよ」

(#^ω^)「『ブーン』って名前はトーチャンがつけてくれたんだお!!トーチャンが、一晩中考えてつけてくれた、名前なんだお!!」

ξ゚听)ξ「何?あんたもしかしてファザコン?男のクセに?うわ、きんもー☆」

(#^ω^)「おまっっっっっっっっっ!!!!!!!」

ガダンッッッ!
ブーンが座っているツンの胸倉をつかんだ。その衝撃でツンの座っていた椅子が倒れてしまった

ξ;゚听)ξ「きゃあああああああっ!!」

(;´_ゝ`)「や、やめなさい!!こら!!」

駅員がブーンを止めにかかった。ブーンは表情は怒っていたが、だんだん落ち着いてきてツンから手を離した。

( ^ω^)「・・・・・スイマセンお」

ξ;゚听)ξ「・・・・・・・・・はあ・・・はあ・・・」

 
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:10:11.50 ID:Y/+M/5lV0
ツンはブーンが突然怒り出したので驚いていた。当然だ、さっきまで見るからに内気そうな顔をしていたブーンが、
あんなに怒るとは誰も思わなかった

( ^ω^)「この人の、ツンさんの分も罰金、僕が支払いますお。それでいいですお?」

(;´_ゝ`)「あ、ああ、かまわないよ」

駅員もブーンにビビッたのか、それ以上は何も聞かないでブーンから金を受け取り二人を解放した

 
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:11:32.97 ID:Y/+M/5lV0
=帰り道=

ツンは自宅のアパートにむかって歩いていた

ξ゚听)ξ「はぁ、今日はバイトいけない・・・ってバイト行ってる場合じゃないか・・・どうしよう」

(;^ω^)(もうこんな時間、警部に怒られるお・・・バイク、署に置いてきちゃったからなぁ、何分かかるかお)

ξ゚听)ξ「ちょっと!!なんであんたがまだ私についてくるのよ!!」

(;^ω^)「アウアウ、進む方向が一緒なんですお。僕の職場こっちだから」

ξ;゚听)ξ「職場?仕事中なの?」

( ^ω^)「そうだお。昼休みに外歩いてたらツンさんにぶつかって、ハチカチひろって・・・」

ξ;゚听)ξ「ば、バカじゃない?そんな、昼休みってそんなに長いわけ??」

(;^ω^)「んなこたーないお。こんな時間に帰ったら上司に怒られちゃうお・・・。」

そうこうしているうちに、ツンのアパートに着いた。

 
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:17:56.94 ID:Y/+M/5lV0
ξ゚听)ξ「たかがハンカチ届けるだけで、バカじゃない? あ、私の家このアパートだから、じゃあね」

( ^ω^)「・・・大事なものだと思ったんですお」

ξ゚听)ξ「え?」

( ^ω^)「ハンカチに『for ツン』って書いてありましたお。誰かにもらったものなんですお?」

ξ゚听)ξ「え、まぁ」

( ^ω^)「大事なものを失うのは辛いですお。人からもらったものならなおさらですお。」   マモッテヤレナカッタ
     「そんな苦しさ、味わってもらいたくなかったから・・・」 ブーンゴメンナ

ξ゚听)ξ「・・・・・」

(;^ω^)「でも、何か迷惑かけちゃったみたいで、すいませんでしたお。」

ξ゚听)ξ「え」

(;^ω^)「じゃあ、これで失礼するお。職場に行かないと・・・」

ξ゚听)ξ「大事なものよ」

(;^ω^)「お?」

 
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:20:03.53 ID:Y/+M/5lV0
ξ゚听)ξ「あ、あんたの言うとうり、大事なものなの、彼氏にプレゼントしてもらったのよ、それ」

( ^ω^)(あ、やっぱ彼氏いたんだおorz)

ξ゚听)ξ「ありがとうね」

( ^ω^)「へ?」

ξ///)ξ「いっっっ一回で聞き取りなさいよ!『ありがとう』って言ったの!!大切なものだから、とどけてくれて、ありがと!!」

(*^ω^)「あっ、いやっ、どういたしましてですお」


バタンッ!
ツンはそういうとさっさと自分の部屋に入ってしまった


(*^ω^)「照れてるところも可愛いお」

(;^ω^)「って、早く署に帰らないと警部に殺されるお!!!!」

ξ;゚听)ξ(アパートの周りには警察らしき人は誰もいなかった、まだ私が殺人犯ってばれてないようね)

部屋に戻るなり、ツンはつかまることに対して尋常でない恐怖を感じた

ξ;゚听)ξ(いや、逮捕なんて、されたくない・・・いや!!)

 
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:21:29.02 ID:Y/+M/5lV0
=署=

(;^ω^)「すいません、遅れましたお!!!!!」

(#´・ω・`)「やあ、ようこそ地獄へ。この鉄拳はサービスだから受け取って欲しい」

(;^ω^)「ひぃっ!!」

(´・ω・`)「冗談だよブーン。お前は何時も頑張ってるから今日は勘弁してやる。それより事件が起こった。殺人事件だ。」

( ^ω^)「さ、殺人ですかお!?」

(´・ω・`)「ああ。犯人は被害者を階段から突き飛ばし、逃走。被害者の名前はジョルジュ長岡。頭を強打し、救急車が来たときにはすでに、死んでいた」

 
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:22:55.43 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「で、犯人は!?犯人の情報は入ってるんですかお!?」

(´・ω・`)「目撃者が二人いてな、その二人の証言をもとに、似顔絵を作成した。」

( ^ω^)「それ、見せてくださいお!」

(´・ω・`)「これがその犯人だ」

( ^ω^)「! これは・・・!」









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53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:25:24.48 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「住職・・・」

(´・ω・`)「間違えた。こっちだ」


『ξ・凵E)ξ』

(;^ω^)「え・・・これって」

(´・ω・`)「犯人の身元は分からんが今から聞き込みを開始しようと思う・・・ってどうした?」

(;^ω^)「こ・・・これは、この似顔絵は間違いありませんかお?」

(´・ω・`)「どうした?・・・まさか、知り合いか?」

 
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:26:44.33 ID:Y/+M/5lV0
(;^ω^)「いやいや、そういうわけじゃないんですお、何て言うか、スゴイ綺麗な人だおぉ、なんてっっ!!」

(´・ω・`)「そうか?まぁいい女かもな。この似顔絵からすると」

(;^ω^)(まさか・・・ツン、、さん?)

(´・ω・`)「今から聞き込みに行くぞ。俺は現場付近。お前は隣町だ。お前だって、もう一人で聞き込みくらい出来るだろ?」

(;^ω^)「は、はい・・・もちろんですお」

(´・ω・`)「よし、じゃあすぐ出かけるぞ」

ブーンが任された地区にはツンのアパートも入っていた

( ^ω^)「ツンさん・・・」

 
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:28:14.66 ID:Y/+M/5lV0
ブーンはアパートの前で立ち尽くしていた。ツンはブーンがヒトメボレした女性だ。
そのツンが殺人犯だなんて信じたくなかった。

( ^ω^)「聞き込みする前に、ちゃんと本人にあって確かめたい。話がしたいお。よし!」

ブーンは意を決してインターホンを鳴らした

ピンポーン

ξ;゚听)ξビクッ「だっ誰!?」

( ^ω^)「ツンさん?ブーンですおー」

 
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:29:29.05 ID:Y/+M/5lV0
ξ;゚听)ξ「な、なんだアンタか。・・・て、なんでまたうちに来てるのよ!?」

( ^ω^)「大事な話があるお。扉を開けてほしいお」

ツンは一瞬、扉を開けるか開けないか躊躇したが、ブーンがやけに真剣な物言いだったので開けることにした
ガチャッ

ξ゚听)ξ「なに?話って?」

( ^ω^)「ツンさん、今日僕と会う前、な、何してましたかお?」

ξ;゚听)ξ「え・・・あんたに、会う前?・・・ぅ・・・」

するとブーンは胸のポケットから警察手帳を取り出した

( ^ω^)「警察のものですお」

ξ;゚-゚)ξ「!!!!!」

 
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