60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:32:21.78 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「今日昼過ぎ、隣町の公園で殺人事件が起きたんですお。その時刻、貴方は何をしていましt」

ξ;゚听)ξ「いや!!!いやよ!!つかまってたまるもんですか!!!」

(;^ω^)「ちょっっっっっ!!待つお!!!」

ツンはブーンを押しのけ、部屋の外に出ようとしたがブーンに肩をつかまれてしまった

(;^ω^)「話を聞くだけだお!!」

ξ;゚听)ξ「嘘!!最初ッから分かってたんでしょ!?ハンカチ届ける振りして!!騙してたのね!!」

(;^ω^)「違っwwって、本当なのかお!?」

ξ;゚听)ξ「何がよ!?」

(;^ω^)「ほ・・・本当に、ツンさんが、や、やったのかお?」

 
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/06(土) 05:33:50.45 ID:Y/+M/5lV0
ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・・そうよ」

(;^ω^)「!!!!・・・・・・・・・・なんで・・・?」

ξ゚听)ξ「殺した男は、私の彼氏だったの」

( ^ω^)「!! 彼氏って、あのハンカチをくれた人かお?」

ξ゚听)ξ「・・・そうよ」

(;^ω^)「そんな、大事な物だって・・・彼氏にもらった、大事なもの・・・って、言ってたのに・・・」

ξ゚听)ξ「・・・・・」

(;^ω^)「なのに、どうして・・・どうして殺したりなんかしちゃったんだお!?」

ξ゚听)ξ「『別れよう』って言われたの」

( ^ω^)「!」

ξ゚听)ξ「信じられなかった、私のドコがいけないの?って問い詰めた・・・でも・・・」

( ^ω^)「・・・・・」

ξ゚听)ξ「『もう好きじゃなくなった』って、それで、気が動転して・・・」

( ^ω^)「分かったお。今から署に連絡するから、続きは署で聞かせてもらうお」

ブーンがツンにそういった、そのときだった

 
64 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:37:37.32 ID:Y/+M/5lV0
ξ゚听)ξ「・・・・・ぃゃ・・・」

ツンが突然暴れだした

ξ゚听)ξ「いや!!いやいやいや!!!!いやああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

(;^ω^)「ちょ!!おちけつ!!・・・・・おちつくお!!!」

ξ゚听)ξ「あいつが悪かったのよぉぉぉぉ!!!!」

ツンはブーンの両腕をつかみ、叫びだした

( ^ω^)「ちょwwwww放s・・・」

ξ;凵G)ξ「殺すつもりは!!殺すつもりは無かったのよぉ!!ぅあ、あの人の後ろにっ!!階段が、あるなんて!知らなくて!!!」

ツンは遂に泣き出してしまった

ξ;凵G)ξ「3年も一緒だった!!あんなに大好きだったのに!!ジョルジュも、私のこと、好きだって言ってくれてたのにぃ!!!」

( ^ω^)(ジョルジュ・・・たしか、被害者の、ツンさんの彼氏の名前・・・)

ξ;凵G)ξ「うぅ・・・捕まりたくない・・・逮捕なんて、ぃぃ、やだぁぁぁぁぁぁぁ」

 
65 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:39:12.14 ID:Y/+M/5lV0
アイスルヒトヲマモレルヨウナオトコニナレ

(;^ω^)「!」

ブーンの脳裏にある人の言葉が浮かんだ

(;^ω^)「・・・・・」

ξ;凵G)ξ「やだ・・・いや!!どいて!!捕まってたまるもんか!!逃げr」

( ^ω^)「僕が守るお!!!!!」

ξ;凵G)ξ「!!?? へっ?」

 
67 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:41:20.53 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「警察には連絡しないお!!ツンさんを逮捕なんてしない、させないお!!僕がツンさんを守るお!!」

ξ;凵G)ξ「ぅ、うそ・・・あんた、自分が、な、何言ってるのか・・・わ、分かってんの?」

( ^ω^)「わかってるお」

ξ;凵G)ξ「刑事・・・首になるわよ、それどころか殺人犯をかばったって事で犯罪者に・・・」

( ^ω^)「いいんですお」

ξ;凵G)ξ「バカっ!!な、なんで?なんでそこまでして・・・」

(;^ω^)「・・・・・」

ξ;凵G)ξ「なんでそこまでするのよ!?アンタには関係ないじゃない!どうしt」

( ^ω^)「好きなんですお!!!!!」

ξ;凵G)ξ「!?」

 
68 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:43:10.79 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「ツンさんに、一目惚れしちゃったんですお。だから、力になりたいって思ったんですお」

ξ;凵G)ξ「・・・・・」

( ^ω^)「トーチャンから、言われたんですお。『愛する人を守れるような男になれ』って。だから・・・」

ξ;凵G)ξ「ホントに?」

( ^ω^)「お?」

ξ;凵G)ξ「ホントに、私のこと、守ってくれるの?私、つかまらないで、済むの?」

( ^ω^)「本当だお!約束するお!!僕は警察の人間だから捜査の進行状況くらい分かりますお。僕に任せるお!!」

 
69 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:44:51.43 ID:Y/+M/5lV0
ツンはどうやら泣き止んだらしい。頬の涙をぬぐって、元のはっきりとした口調にもどって言った

ξ゚听)ξ「分かった。あんたにこの身を預けるわ。えーっと・・・ブーン・・・だったっけ」

( ^ω^)「はいお」

ξ゚听)ξ「ブーン、ありがとう。でも・・・本当に大丈夫かな」

( ^ω^)「大丈夫だお!僕に任せるお!」

 
70 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:46:43.77 ID:Y/+M/5lV0
それからしばらくしてブーンはツンと別れた。当然、聞き込みなどしていない。
ブーンは両親の眠る墓地に向かった。辺りはすっかり暗くなっていた

(;^ω^)「暗いお〜。怖いお〜」

小心者のブーンだがどうしても父母にこのことを、ツンを守ると約束したことを伝えに来たかった

( ^ω^)「トーチャン、カーチャン・・・そんなこんなでツンさんを守ることになったんだお」

J(‘ー`)し(ブーンは本当にそれでいいと思うの?)

( ^ω^)「正直、自分でもよくわからないお。・・・でも、ツンさんを放っとけないんだお」

J(‘ー`)し(ブーンが決めたことなら、カーチャンは応援するわよ)

(  )(ちゃんと俺の行ったことを守ってくれるんだな。トーチャン、嬉しいぞ)

( ^ω^)「二人ともありがとうだお。じゃあ、もう署に戻るお」

 
72 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:49:54.27 ID:Y/+M/5lV0
ブーンが署に戻ると、そこには既に聞き込みを終えたショボンの姿があった

(´・ω・`)「おう、もどったかブーン。どうだ、何か情報はつかめたか?」

( ^ω^)「いえ、これといった情報はありませんでしたお。ショボン警部のほうはどうでしたかお?」

(´・ω・`)「あぁ、俺もダメだったよ。」

( ^ω^)「そうですかお、残念ですお・・・(よかったお)」

(´・ω・`)「明日、もう一度聞き込みに回ろうと思う。もう遅いからブーン、もう上がれ。明日からまた頑張ろう」

( ^ω^)「分かりましたお。それじゃ、おやすみなさいですお」

(´・ω・`)「ああ、おやすみ」

 
73 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:51:54.55 ID:Y/+M/5lV0
=翌日=

前日、疲れていたせいかツンは昨晩グッスリ眠れた。そのおかげでツンは朝早くに起きることができた

ξ゚听)ξ(もう朝か・・・昨日のことがまるで全部夢見たいに思えてくる・・・)

そう思っていたツン立ったが自分の携帯に入っているブーンの携帯番号とメールアドレスを見るとそういう考えも無くなった

ξ゚听)ξ(昨日のブーンの話は・・・たしか・・・)

ツンは昨日のブーンとの言った事を思い出していた

『この辺の地域の聞き込みを任されたのは僕一人だけだお。だからまだツンさんが犯人だとは警察の者には一切ばれてませんお』
『とりあえず今はこのアパートにいても大丈夫ですお。そのかわり、あまり外に出ないように、バイトには行かないほうがいいですお』
『もしも、ばれたとしてもその時のことも考えてありますお。今のツンさんに必要なのは、あまり動かないことですお。わかったかお?』

ξ゚听)ξ「うん。分かってるわブーン。今日はこのまま引きこもっていよう」

 
75 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:54:48.33 ID:Y/+M/5lV0
=警察署=

( ^ω^)「おはようゴザイマスお。・・・って、まだ誰も来てないのかお?ショボン警部も今日は遅いのかお?」

ブーンがそう思っていると、ショボンが部屋に入ってきた

(´・ω・`)「お、ブーン。もうきてたのか」

( ^ω^)「あ、おはようゴザイマスお、ショボン警部。今日は僕より遅い出勤ですかお」

(´・ω・`)「何言ってやがる。俺がお前に負けるはず無いだろう。聞き込みに行ってたんだよ。例の殺人事件の聞き込みにな」

(;^ω^)「聞き込みですかお?こ、こんな朝早くから?」

(´・ω・`)「昨日現場周辺の人に聞いてもろくな情報が集まらなかったんだ。もしかしたらもっと広範囲を調べなきゃいけなくなるかも知れん。早めに動こうと思ってな。」

( ^ω^)「そうですかお」

(´・ω・`)「・・・・・・・・・・そんなことより、ブーン」

( ^ω^)「なんですかお?」

(´・ω・`)「お前は確か、昨日現場の隣の地区を聞き込みに行ったんだよなぁ?」

 
77 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:56:05.59 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「そ、そうですお、それがなにか?」

(´・ω・`)「帰ってきたとき、お前は『これといった情報は無かった』と言ったな」

( ^ω^)「はいお」

(´・ω・`)「・・・・・・・おかしいな」

( ^ω^)「お?」

ショボンは真剣な顔つきでブーンに詰め寄ってきた

(´・ω・`)「今朝の聞き込みでな、犯人らしき人間の情報が手に入ったんだ」

(;^ω^)「!!!!!」

 
78 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:57:41.29 ID:Y/+M/5lV0
(´・ω・`)「容疑者の名前はツンデレ。住所は、ブーン、お前が担当した地域だ」

(;^ω^)「・・・・・・・・・・!」

(´・ω・`)「どういうことだ、ブーン?」

(;^ω^)「アウアウ」

(´・ω・`)「本当に、ちゃんと聞き込みしたのか?」

(;^ω^)「アウアウアウアウ」

(´・ω・`)「・・・・・ッタク、まぁいい。今から容疑者のもとへ行く。ブーンお前も来い!」

(;^ω^)「わ、分かりましたお」

ブーンはショボンに連れられてパトカーの助手席に座った。ショボンがパトカーを、サイレンは鳴らさず走らせた

(;^ω^)(まずいお!想像以上にばれるのが早かったお!早くツンさんに連絡しないと!!)

こなああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいい♪

 
79 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 05:59:07.30 ID:Y/+M/5lV0
ξ゚听)ξ「メール?」

ツンはレミオロメンの名曲を着メロにしていた

『ツンさん、ゴメンお。ツンさんが犯人だってばれちゃったお。』

ξ;゚听)ξ「!? そんな!?」

『今パトカーで警部とそっちに向かってるお。もう10分程度でつくお。今すぐ逃げるんだお』

ツンは携帯の画面に映る文字をあわてて読んでいった

『そこから北に走っていけば警官住宅があるお。そこに僕の部屋があるから、そこに逃げ込むんだお。』
『まさか警官住宅に犯人がいるとは誰も思わないお。荷物は持たないで、早くそこへ走るんだお。僕の部屋は101号室だお。』
『鍵はポストの中に入ってるお』

ξ;゚听)ξ「い・・・急がなきゃ!」

 
83 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 06:02:58.41 ID:Y/+M/5lV0
(#´・ω・`)「おいブーン、こんなときに何メールしてんだ」

(;^ω^)「あっ、す・・・すいませんお」

(´・ω・`)「ったく、そんなんだから情報を聞き漏らすんだ。どうせ彼女とでもメールしてたんだろ?」

(;^ω^)「ご・・・ごめんなさいですお」

(´・ω・`)「最近お前にしてはたるんでるぞ。もっと気を引き締めろ」

(;^ω^)「はいですお」

(´・ω・`)「さぁ着いたぞ。容疑者のアパートだ」

 
84 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 06:04:28.65 ID:Y/+M/5lV0
ブーンとショボンはパトカーから降り、ツンの部屋の入り口に立った

ピンポーン

(´・ω・`)「すみません、ツンデレさん、開けてください」

( ^ω^)(よかった・・・もう逃げたんだお、ツンさん)

ガチャッ

(´・ω・`)「おッ?鍵が開いてる。おいブーン、中に入るぞ」

( ^ω^)「わかりましたお」

ショボン、それに続いてブーンがツンの部屋に入っていった。そこにはツンの姿は無く、
引き出しやクローゼットが開けっ放しにされていた。

(´・ω・`)「何だこの部屋は?まるで泥棒にでも入られたかのような・・・」

( ^ω^)(洋服が少ししかないお・・・きっとツンさん、持てるだけもっていったんだお。荷物は持つなって言ったのに・・・)

(´・ω・`)「鍵をかけていなかったから本当に泥棒に入られたのかもな・・・」

( ^ω^)「ま・・・全く、無用心なヤツですおね」

(´・ω・`)「あるいはあわてて逃げ出したか」

(;^ω^)「!」

 
86 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 06:07:01.75 ID:Y/+M/5lV0
(´・ω・`)「ん?この写真は、ツンデレ本人のものだな。隣にいるのは、ジョルジュ被害者か」

テレビの上にツンとジョルジュが肩を寄せ合って移っている写真があった

( ^ω^)(二人とも、すごく幸せそうに笑ってるお。今の状況が、嘘のようだお)

(´・ω・`)「なるほどな。読めたぞ、この事件」

( ^ω^)「えっ?」

(´・ω・`)「この二人は恋人同士だったんだ。それで、そうだな、男のほうだ」

( ^ω^)「男のほうが・・・どうしたんですかお?」

(´・ω・`)「男の方が別れ話を持ち出したんだ。それで容疑者は腹を立て、殺してしまった。そんなトコだろうよ」

ショボンの洞察力は警察の中でも随一の実力だった。ブーンもそれは知っていた

( ^ω^)(流石ショボン警部だお。当たってるお)

(´・ω・`)「さて、容疑者は何時もどってくるのか分からん。アパートの住人に聞き込みに行こう」

(;^ω^)「えっ! き、聞き込みですかお!?」

 
87 ◆CSueav5yL2 :2006/05/06(土) 06:08:21.51 ID:Y/+M/5lV0
(´・ω・`)「そうだ。なにか容疑者について情報が出てくるかも分からん。何時ごろ帰宅すかもな」

(;^ω^)「ココの聞き込みなら昨日僕がしましたお!だからもう、必要・・・ありませんお!」

(´・ω・`)「・・・・・何故そう止める?」

(;^ω^)「い、いやいや、別に止めてる、訳じゃぁ、ないですお」

(´・ω・`)「・・・・・・・・・・ほら、行くぞ」

そうしてブーンとショボンはツンの隣の部屋に聞き込みに行った

 
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