89 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:10:04.00 ID:Y/+M/5lV0
(´・ω・`)「警察のものです」
(-_-)「警察が何のようなんですか・・・俺、盗聴なんてしてませんよ」
(;^ω^)「んなこと誰も聞いてないお」
(´・ω・`)「そのことに関してはまた後ほどお話させていただくとして・・・すいませんね2度もお邪魔しちゃって」
(-_-)「? 二度?」
(´・ω・`)「はい、昨日コイツが一人で聞き込みに来ましたよね?」
ショボンはブーンを指差していった。だが当然、ブーンはヒッキーに聞き込みになど来ていない
(-_-)「何言ってるんですか?こんな人始めてみましたよ。昨日は一人でずっとエロg・・・いや、なんでも・・・」
(;^ω^)「ぃ・・・いや、嫌だなぁ!もう忘れちゃったんですかお?これだから廃人ゲーマーは・・・!」
(-_-)「なに?」
(;^ω^)「いや、くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」
(´・ω・`)「もう結構です。有難うございましたヒッキーさん。また別の件でお邪魔させていただきます」
(-_-)「別の件って・・・とうちょ・・・人生オワタ」
バタンッ
ショボンが部屋のドアを閉めた
90 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:11:40.51 ID:Y/+M/5lV0
(´・ω・`)「ブーン、どう言う事だ?ヒッキーさんはお前に覚えが無いといってるぞ」
(;^ω^)「だから、ココの人は・・・! き、昨日もなんか変な感じで、、、」
ブーンが言い切る前にショボンがブーンのポケットに手を突っ込んだ
(;^ω^)「な!! 止めてください警部!! あっっっっっ!!」
ブーンの抵抗もむなしく、ショボンはブーンの携帯を取り上げた
(;^ω^)「返してくださいお!ショボン警部!!携帯なんか見てどうするんですかお!?」
(´・ω・`)「・・・・・・・・・・やっぱりな」
ショボンはブーンにメール画面を突きつけた
(´・ω・`)「この送信メールはなんだブーン!!?」
(;^ω^)「うっ!!!」
携帯の画面には先ほどブーンがツンに逃げるように支持したメールが写っていた
92 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:13:20.78 ID:Y/+M/5lV0
(#´・ω・`)「どうも怪しいと思ったら!!お前犯人とグルだったのか!!今警官住宅にいるんだな?今すぐ行ってやる!!」
(;^ω^)「まっ、待ってください!!警部!!あの人は、殺すつもりなんk」
(#´・ω・`)「どけっ!!」
ドガッ
(;^ω^)「うわっ!」
ブーンがショボンを抑えようとしたがショボンの方が力が強かった。ブーンが壁に叩きつけられてしまった
(#´・ω・`)「お前にはまた後で署に来てもらおう!!ブーン!お前には心底ガッカリだ!!」
(;^ω^)「あ、待って・・・!」
ブーンが止めようとしたが、ショボンはパトカーに一人で乗ってツンのもとに走り去ってしまった。
ブォーーーーーーーーーーン
(;^ω^)(ツンさんに知らせないと、でも携帯、ショボン警部に取られちゃったし・・・)
ブーンは考えを張り巡らせた
( ^ω^)「そうだ!ツンさんの部屋にもどってツンさんの電話から僕の部屋にかけるんだお!!そうすれば連絡が取れるはず!!」
ブーンはツンの部屋へと駆け込んだ
94 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:16:09.52 ID:Y/+M/5lV0
=それより少し前の時刻=
ξ゚听)ξ「ここが、ブーンの部屋・・・」
ツンはブーンの部屋にたどり着いていた。
ξ゚听)ξ「キッタナい部屋。少しは掃除したらどうなのよ。一人暮らしの男はダメね」
そういいながら、ツンはブーンの部屋の中を調べ始めた
ξ゚听)ξ「服とか・・・ほとんどユニクロとか。やっぱダサいわね・・・?これは?」
ツンはクローゼットを閉め、ブーンの机の引き出しを開けた。するとそこにはボロボロのノートが一冊入っていた
ξ゚听)ξ「何かしらこれ?・・・日記?」
ツンはそのノートをめくってみた
99 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:18:02.11 ID:Y/+M/5lV0
『○月×日 晴れだお』
ξ゚听)ξ「何これ? 汚い字・・・子供の頃の日記かしら?」
ツンはその日記と思われるノートを読み進めていった
『○月×日 晴れだお 今日、トーチャンがびょうきで死にました』
104 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:21:22.29 ID:Y/+M/5lV0
=ブーンが子供の頃=
( ^ω^)「トーチャン!おんぶしてお!」
( )「え〜?またかぁ?」
J(‘ー`)し「いいじゃない、アナタ。遊園地からの帰りで、ブーンもつかれてるのよ」
( )「俺だって疲れてるよ」
( ^ω^)「おねがいだお!トーチャン!」
( )「ははっ、しょうがないなぁブーンは」
ブーンは一人っ子だった。両親ともに若く、小学生の息子を持っているが二人とも20代だ。
父はエリート会社員、母は美人の専業主婦だった。ブーンは二人の間で元気に育った
108 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:23:03.60 ID:Y/+M/5lV0
( )「ふぅっ、月曜日の朝は会社に行く気が進まないな。特に昨日遊園地に行って疲れがたまってるしなぁ」
J(‘ー`)し「ふふっ、いってらっしゃい、アナタ。お仕事頑張ってね」
( ^ω^)「行ってらっしゃいだお!トーチャン!」
( )「おー、元気がいいなブーン、じゃっ行ってきます」
J(‘ー`)し「ほら、ブーンも早く用意して。学校一番乗りできないわよ?」
(;^ω^)「ホントだお!急がなきゃ!」
J(‘ー`)し「ブーンはいっつも早く登校して、偉いわねぇ」
(*^ω^)「えへへだおw」
109 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:24:34.93 ID:Y/+M/5lV0
=午後=
ブーンの母がスーパーに買い物にきていた時だった
J(‘ー`)し「ん〜と、買うものはこれで全部よね。さてと、お会計も済んだし帰ろうかしら」
('A`)「内藤さん?」
J(‘ー`)し「はい?」
怪しい男がブーンの母を呼び止めた
('A`)「やっぱり内藤さんだ。フヒヒッこんなところでまた会えるなんて」
J(;‘ー`)し「あのぅ、どちら様で?」
('A`)「嫌だなぁ、覚えてないんですか?ドクオですよ。ほら、VIP大学で一緒だった・・・」
J(‘ー`)し「あぁ、ドクオさんでしたか。お、お久しぶりです。」
ブーンの母とドクオは大学時代の同級生だった。ブーンの母はブーンの父と結婚したため、大学を中退していた
('A`)「しばらく見ない間にまた綺麗におなりになってぇ、フヒヒ、まさに僕好みの」
J(;‘ー`)し「え?」
111 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:26:03.73 ID:Y/+M/5lV0
('A`)「フヒヒヒヒッどうです?今からお茶でも?」
J(;‘ー`)し「けっ結構です!帰ります!それじゃ!」
('A`)「あっ、待ってくださいよぉ、そんなイヤラシい事とか考えてませんってぇフヒヒッ」
スーパーを出てからもドクオはブーンの母についてきた
J(;‘ー`)し(何この人、こんなところまでついてきて、気味が悪いわ)
('A`)「ねぇ〜もしかして内藤さんって独身だったりします?いや〜実は僕も独身でね〜結婚どころか彼女もまだなんですよ〜w」
115 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:27:52.01 ID:Y/+M/5lV0
結局ドクオはブーンの家の前までついてきた
J(;‘ー`)し(よかった、家に着いた)
('A`)「あっ、ココが内藤さんのお宅ですか?結構僕んちから近いんですねぇ、へぇ〜ここがぁ・・・」
J(‘ー`)し「そうです!じゃ、さようなら!」
('A`)「あ、待ってくださいよぉ〜フヒヒッ、良かったら、僕も入れてくれませんかぁ〜?なぁ〜んて」
J(‘ー`)し「もうスグ息子が帰ってきますので!もう帰ってください!」
('A`)「あっ・・・ご結婚なさってたんですか・・・息子さんも・・・そうですか・・・へぇ」
バタンッ
ブーンの母はさっさと家の中に入っていった
('A`)「また会いに来ますよ、内藤さん、フヒヒヒヒヒヒヒッ」
117 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:29:16.54 ID:Y/+M/5lV0
それからと言うもの、ドクオはブーンの母を追い掛け回していた
ある日
( )「何?ストーカー?」
J(‘ー`)し「そうなの、大学時代の知り合いで、ドクオさんっていうんだけど・・・」
( )「それは警察に連絡したほうがいいんじゃないか?」
( ^ω^)「どうしたんだお?カーチャン、顔色が悪いお」
J(‘ー`)し「大丈夫。ブーンは心配しなくていいのよ」
( ^ω^)「? そっかお」
118 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:30:08.01 ID:Y/+M/5lV0
そしてブーンの父が警察に連絡をした。ブーンの両親は警察署に呼ばれ、そこで話をしていた
( ´ー`)「なるほどねぇ〜ストーカーか・・・」
J(‘ー`)し「そうなんです」
( ´ー`)「奥さんもお若いですしねぇ〜まぁでも、良くあることなんですよ。別にそんなたいした心配することじゃない」
( )「でも刑事さん、毎日追い掛け回されてるんですよこのところ。良くあることといっても、心配じゃないですか」
( ^ω^)「そうだお、ちゃんと悪いやつ捕まえるお」
( ´ー`)「そうはいっても、・・・って、なんで息子さんまで連れてきたんですか?内藤さん」
J(;‘ー`)し「すいません。このこがどうしてもって聞かなくて・・・」
( ^ω^)「警察署なんて行くチャンスめったにないお!僕は将来お巡りさんになるんだから、勉強なんだお!」
( )「そうだったな、ブーンは将来、お巡りさんになるんだよな」
( ^ω^)「そうだお!悪いやつを懲らしめる、カコイイお巡りさんになるんだお!」
119 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:31:22.32 ID:Y/+M/5lV0
( ´ー`)「へぇ〜・・・刑事になったって、良い事なんかないのにねぇ〜」
( ^ω^)「お?」
( ´ー`)「ま、い〜でしょう。内藤さんのお宅は注意してパトロールするようにしますよっ」
( )J(‘ー`)し「おねがいします」
( ´ー`)(バーカ。んなもん面倒くさくてやってられるかってんだよ)
121 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:32:16.05 ID:Y/+M/5lV0
それからというものブーンの母は一歩も外に出なくなった。しかし、ある日食料が尽きてきたので、買い物に行かなくてはならなくなった。
J(‘ー`)し「あなた、今日は会社を休んでもらえないかしら・・・」
( )「? どうしてだ?」
J(‘ー`)し「買い物についてきて欲しいの、一人じゃ、不安で・・・」
( )「何言ってるんだ、警察の人が注意してくれるって言ってたじゃないか。大丈夫だよ」
J(‘ー`)し「でも・・・」
( )「それに、男に仕事を休めなんて、言うもんじゃない。男は仕事が出来てナンボだからな・・・ゴホッゴホッ」
J(‘ー`)し「・・・そうね、御免なさい。行ってらっしゃい、アナタ」
( ^ω^)「トーチャンいってらっしゃいだお!」
( )「おぅ!行ってきます」
バタンッ
125 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:34:13.95 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「・・・カーチャン」
J(‘ー`)し「なぁに? ブーン」
( ^ω^)「お買い物、僕がついていってあげようかお?」
J(‘ー`)し「! もう、やーねブーンったら、ブーンには学校があるでしょ」
( ^ω^)「でも・・・」
J(‘ー`)し「ブーンは優しいのね。大丈夫よ。カーチャン一人でお買い物行けるわ」
( ^ω^)「そっかお・・・じゃあ、学校行ってきますお!」
J(‘ー`)し「行ってらっしゃい。車に気をつけてね」
128 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:35:42.61 ID:Y/+M/5lV0
=その日の晩=
( )「カーチャン遅いなぁ・・・ゴホッ」
( ^ω^)「お腹すいたお」
ブーンの母はブーンの父が帰宅してもまだ帰っていなかった
プルルルル・・・・プルルルル
( )「おっ、電話だ。カーチャンからかもな」
( ^ω^)「きっとそうだお」
( )「もしもし、はい・・・はい、内藤です・・・・・・・・・・えっ?・・・・・女房が!?」
その日、ブーンの母が亡くなった。ドクオに殺されたのだ。
133 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:38:38.81 ID:Y/+M/5lV0
( ^ω^)「カーチャン!!!」
ブーンとブーンの父が病院に駆け込んだ。
そこには白い布を顔にかけられたブーンの母がベッドに横たわっていた
( )「おまえ!!!そんな・・・!!」
( ;ω;)「カ、カーチャン!!目を開けてお!!死んじゃ嫌だお!!」
ブーンの母は包丁で腹部を刺され、ブーンらが病院に着くまでに息を引き取っていた。
( ´ー`)「残念でしたね。ですがご安心下さい。殺人犯は無事逮捕することが出来ましたから」
そこには以前の刑事の姿もあった
( ;ω;)「何がご安心だお!!カーチャン守ってくれるんじゃなかったのかお!?悪いやつ捕まえるんじゃなかったのかお!?」
( )「ブーン・・・止めなさい・・・」
ブーンが刑事に飛び掛った
(;´ー`)「うわっ」
135 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:40:29.70 ID:Y/+M/5lV0
( ;ω;)「お巡りさんがちゃんとしてくれてたら!カーチャン頃されずに済んだかもしれないお!!このバカ!!」
(;´ー`)「な・・・なにを・・・ハァ、これだから子供は・・・」
( ;ω;)「なんだt」
( )「ブーン!!、止めなさい!!!!!」
ブーンの父が叫んだ
( ;ω;)「うっうっ・・・トーチャン・・・」
( )「スイマセンね、刑事さん。」
(;´ー`)「あ、、い、いえ、」
136 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:41:41.10 ID:Y/+M/5lV0
その日、母の遺体はブーンの家に返された
( ^ω^)「カーチャン・・・まるで寝てるみたいだお」
( )「ゴメンな、おまえ・・・今日俺が会社休んで、お前についていってやっていたら・・・」
( ^ω^)「トーチャンは悪くないお!悪いのは、カーチャン殺したやつ、それとあのバカお巡りだお!」
( )「ブーン、ゴメンな。カーチャンを・・・守ってやれなかった」
父がブーンをそっと抱きしめた
( ;ω;)「トーチャン・・・うっ」
137 : ◆CSueav5yL2
:2006/05/06(土) 06:43:06.02 ID:Y/+M/5lV0
それからしばらくして、ブーンたちが母を失ったショックから立ち直りかけていた頃、ブーンの父が病に倒れた。
ずっと前から発病していたのだが仕事や今回の事件で発見が遅れてしまった。
もうブーンの父は病院のベッドで、息を引き取るのを待つばかりだった
( ;ω;)「トーチャン!!頑張ってお!!トーチャンにまで死なれたら、僕はどうすればいいんだお!?」
( )「スマン・・・ブーン・・・トーチャン・・・もうダメみたいだ」
( ;ω;)「やだお!!トーチャン!!死なないでおおぉ!!!!」
( )「ブーン、お前には、何もしてやれなかったなぁ」
( ;ω;)「何言ってるんだお!!そんな事ないお!!この『ブーン』って名前も、トーチャンがつけてくれたんだお!!」
( )「あぁ、はは、そうだったな」
( ;ω;)「この名前、すごく気に入ってるんだお、他にも・・・」
( )「カーチャンを・・・守れなくて、ゴメンなブーン」