- さんさんと日差しが照りつける暑い日、ブーンはいつも通りに
のどかな村の人通りの少ない道を歩いて畑に向かった。
すれ違う人がにこやかに話しかけてくる。
ブーンも笑顔を返しながらも、心は畑に飛んでいた。
そう、ブーンは専業農家、というよりトマト専門の農家をやっていたのだ。
ブーンはトマトを育てているようです( ^ω^)ノ○
- ( ^ω^)「さてと、今日もトマトちゃんといいことするお」
さらにブーンは変態だった。
トマトは外はあっさり、中はドロドロの卑猥な食べ物。
年齢=彼女いない暦で、さらに童貞であり包茎のキモオタピザなブーンには、
それがとても卑猥でいけないことのように思えた。
ブーンはトマトを売って生計を立てる以外に、
性処理用の道具としてもトマトを使っていたのだ。
まさに一石二鳥である。
だが畑についたブーンは、思わず顔をしかめてしまった。
目の前に広がるトマト畑には、赤くてプリプリしたトマトが
たくさん顔を並べてブーンを待っているはずなのに。
( ^ω^)「トマトが一個もないお」
それどころか、畑は何者かに荒らされていた。
- ( ^ω^)「これはもう許せないお。犯人を見つけ出して殺してやるお」
ブーンは踏み潰されたトマトを手に取り、頬ずりしながら誓った。
トマトはこの世界で唯一ブーンを癒してくれる存在だった。
そして、唯一慰めてくれる存在だった。
ブーンにはもうトマトなしの生活は考えられない。
ブーンは手に持ったトマトを齧りながら、犯人について考えた。
この村に住んでいるのは50人程度。
だが過疎地域なので、健康な男女はみな出稼ぎに出かけている。
となると、出稼ぎに出ている人を抜いて、
寝たきりの老人を抜いた者が犯人だろう。
( ^ω^)「ニートと引きこもりが犯人だお」
ドクオ、ショボン、それに専業主婦のしぃ、この三人が怪しいと見当をつけた。
( ^ω^)「トマトちゃん、犯人はすぐに見つかりそうだお。
敵はとってやるから安心して僕を包み込んでくれだお」
潰れたトマトをそっと股間に当て、ブーンは小さなうめき声を上げた。
- ('A`)「2ちゃんねる飽きたな。そろそろマジカル桃ちゃんの時間だ」
ドクオはそう呟くと、丸々と太った体を億劫そうに持ち上げてテレビの前に移動した。
マジカル桃ちゃんは小さな女の子向けのアニメ番組だが、
桃に変わって畑を守るという斬新なアイディアと、桃から生まれた
プリティな外見が相まって、オタクに人気の作品だ。
「マジカル桃ちゃんフワフワー」という可愛らしいせりふの後に、ピンクの衣装に変身する。
('A`)「はぁはぁ、桃ちゃん可愛い。はぁはぁ」
桃ちゃんに萌えながらも、パソコンで2ちゃんねるのスレに実況することを忘れない。
ドクオは桃ちゃんを見ながら実況をするという状況に必死だったのだろう。
モニターの端に斧を持ったブーンの姿に気づかなかった。
ドクオは肩に食い込む斧の感触でやっと背後を振り向いた。
- ドクオがこの時間、マジカル桃ちゃんを見ているということをブーンは知っていた。
( ^ω^)「二次元なんかに心奪われているドクオは馬鹿だお」
これがブーンの考えだった。
ブーンはドクオの部屋を外からのぞいた。
案の定、ドクオはキーボードを叩きながらテレビに釘付けだ。
ブーンは小さな斧を右手に携えながらそっと窓を開けて、
無用心なドクオに向かって斧を振り下ろした。
('A`)「うっ」
斧が肉にめり込む感触、ドクオのうめき声、あふれ出る血。
赤い。ブーンは思った。トマトと同じ赤色の血。
('A`)「いてぇ、くそ、いきなりなにしやがんだ」
ドクオが肩を抑えながらブーンの方を振り向いた。
( ^ω^)「よう」
('A`)「よ、よう。ってお前、いきなりなにしやがるんだ。
いてーじゃねぇか。ほら見ろよ、肩、血がとまんねぇよ」
( ^ω^)「トマトの恨みだお」
ドクオが怪訝そうな表情を返す。
あれ、ブーンは首を傾げた。ドクオじゃないのかな。
そう思いながらも、ブーンはドクオの脳天めがけて斧を振り下ろした。
- ブーンはドクオのことが好きだった。
年齢=彼女いない暦というところも同じだったし、ともに包茎で童貞。
ブーンはトマトで、ドクオは桃ちゃんという違いはあったものの、
二人はひとつのものを愛しているという点に親近感を覚えていた。
だがそれとこれは話が別だ。
僕のトマトが、愛するトマトが無残にも殺されてしまった。
敵はとらなければならない。
それが例え、初恋の人だったとしても。
ブーンはしぃの家に向かった。
しぃは主婦だ。可愛らしい顔立ち、豊かな胸と、小さいころから村の男たちに好かれていた。
誰がしぃと結婚するのか。
それが村の男たちの唯一の関心だった。
ブーンもしぃに惚れていた。
同じ学校、同じクラスなのに、しぃは輝くばかりの愛らしさを持っていたため
みんなから好かれた。それに比べ、自分はデブで不細工、
ブーンって笑顔が気持ち悪いよね^^;といわれることもしばしばだった。
しぃへの愛が憎悪に変わるのも時間の問題だったのだ。
- (*゚ー゚)「ふんふんふーん♪」
相変わらず音痴なしぃの歌声が聞こえてくる。
ブーンは洗濯物を干しているしぃにそっと近づいた。
(*゚ー゚)「あれ、ブーン君じゃない。やっほー。久しぶり」
( ^ω^)「おいすー。相変わらずしぃは美人だお」
(*゚ー゚)「やだもう。お世辞が上手いね。でも珍しいね。ブーン君が
こんな時間に村にいるなんて。今日はトマト畑に行かないの?」
ああ、しぃ、その愛らしい瞳、ぷっくらとしたおいしそうな唇、
やわらかそうな頬、豊かな胸、すばらしい、まさに女神だ。
ブーンは股間がおっきしていることに気づいた。
まさか、俺が生身の人間相手におっきしているだと?
そんなばかな。ありえない。
俺はトマトだけを愛すると誓ったはずだ。そしてそれを貫いてきた。
それなのに、なぜ俺がこんな女なんかで・・・。
あの日、学校帰りにDQNにいじめられて全裸で畑に倒れていたとき。
誰もが笑いながらブーンを見つめていたとき。
手を差し伸べてくれたのはしぃだけだった。
しぃだけが手を差し伸べてくれたのだ。
そんな優しいしぃが、ブーンのトマト畑を荒らすはずがない。
( ^ω^)「そうだおね、しぃ」
(*゚ー゚)「え?どうかしたの?」
ブーンは手に握り締めた斧をゆっくりと離した。
- (*゚ー゚)「ちょっと、ブーン君、なにしてるの」
(*^ω^)「はぁはぁ、大人しくしろお、すぐ済むからお」
薄い布地のTシャツに右手をかけ、力いっぱい引きちぎる。
天使のブラが白いきめの細かい肌にマッチしていていやらしい。
ブーンは暴れるしぃに構わず天使のブラを剥がすと
小さな口につっこんだ。
(*゚□゚)「んーんー」
(*^ω^)「これでもう助けを呼ぶことはできないぜフヒヒ」
片手では掴みきれないほどの胸をゆっくりと撫で回す。
すべすべとした感触に柔らかな重量感が混ざって
さらにそれがブーンの欲情を駆り立てる。
だがブーンがしぃの天使のショーツを脱がしたとき、
その欲情は水を引くようにさっと消えてしまった。
( ^ω^)「俺は……なにをしてるんだお」
- 目の前にはしぃの秘密の蜜壷がある。
それは、ブーンを誘うように薄い液体を流していた。
だがそれに惑わされてはいけない。
ブーンは童貞を貫くと誓ったのだ。
そして唯一の例外がトマトだ。
トマトだけと性交する。そしてトマトだけを愛する。
そう誓ったのだ。ブーンは怯えるしぃを一瞥すると、斧を拾った。
(*゚ー゚)「ぶ、ブーン君」
( ^ω^)「トマトの敵だお」
白い肌に斧がゆっくりと差し込まれた。
ドクオの脂肪だらけの肩とは違った感触。
斧は皮膚を切り裂き、その下の筋肉も貫通した。
涙を流すしぃの顔を見つめながら、彼女は犯人ではないと悟った。
- ショボンはイケメンだった。
ニートで親もいないのに、村一番の豪邸に住んで
何不自由なく暮らしていられるのは、女に貢がせているからだと
村人たちはうわさしている。
だが本人は一向に気にしていなかった。
今日もポルシェで都会へ行って女を見つけてきて、
月明かりの下で激しいセクロスに勤しんだ。
勤しんだとはいそしんだ、つまりは頑張ったとかそういう意味だと思うが、
彼の場合は勤死んだという表現のほうが正しい。
(# ^ω^)「うちの畑を荒らしておきながら、自分は女とセクロスかお」
というブーンの嫉妬混じりの憎悪がショボンを襲った。
ξ゚听)ξ「あなた誰?」
(#^ω^)「うっせー使い捨てマンコ!お前は後で俺が可愛がってやるお!」
(´・ω・`)「ブーン、やめるんだ!」
(# ^ω^)「ビキビキ」
ブーンは手際よく二人を縛り上げると、ポルシェにつめて自宅へと向かった。
- 女をトランクに残したまま、ショボンを担ぎ上げて家に入る。
(´-ω-`)「ん」
気絶したままのショボンを天井の梁から垂れた縄にくくりつけた。
(´・ω-`)「ん。ここは」
( ^ω^)「起きたかお。ここはパラレルワールド」
(´・ω・`)「僕は縛られてるのか」
ショボンの言葉に、ブーンが満足そうにうなずいた。
( ^ω^)「それだけじゃないお。下を見てみろお」
ショボンが下を向くと、そこには三角木馬が設置されていた。
(´・ω・`)「え……なんだいこれ」
( ^ω^)「フヒヒ、お楽しみはこれからだお!」
ブーンが梁から伸びている縄を緩めると、ショボンの体が少しずり落ちた。
(´・ω・`)「まさか、僕を調教しようってんじゃないだろうね。
僕があれだけやらないかと聞いたのに、君はトマトばかり愛でていたじゃないか」
( ^ω^)「fmfm。それが気に入らなくて、畑を荒らしたのかお?」
ショボンは怪訝そうな表情をブーンに向けた。
(´・ω・`)「いったい君はなにをいってアー!」
- ブーンが縄をゆるめると、ショボンの体が三角木馬の上に落下した。
アナルには自身のあったショボンも、玉は初体験だった。
( ^ω^)「ほれほれ、まだまだ終わりじゃないお」
ブーンが嬉しそうに縄を揺すると、ショボンの体が空中で大きく揺れ、
玉が木馬のとがった所にこすれた。
(´・ω・`)「あっあん、やめ、ちょ」
( ^ω^)「ほれほれ、正直にはけお。お前がやったのはわかってるんだお」
ショボンは声にならない悲鳴を上げてもがいている。
ここで説明しておかねばならないが、男性のちんこを女性は詳しくご存知だろうか。
処女の方は、棒状のものがちんこだと思ってはいないか。
だがそれは間違いでもあり正解でもある。
とにかくその棒状のものの下、尻の穴との間に
二つのやわらかい玉がついている。
これはとても敏感で、舐められると気持ちがいいが、
軽く握られたり、デコピンされるだけで死の世界を
垣間見ることができる諸刃の剣なのだ。
ショボンはそこを木馬によって激しく責められ、
彼は快感とも激痛ともつかない不思議な感覚を得ていたのだ。
- (´゚ω゚`)「あっぁっ」
( ^ω^)「ほれほれ、吐け、吐くんだお」
ちが、おれじゃな……そんな言葉がショボンの口から漏れた
気がしたが、責めるのに夢中だったブーンは気がつかなかった。
(*゚ω゚)「いいかお?気持ちいいかお?トマトちゃん、トマトちゃん」
トマトを失った哀しみが、いつしかブーンに幻覚を見せていた。
ブーンの左手が股間に伸びる。
そこは硬く熱を持っていた。
(*゚ω゚)「あっあっあっあーーーーーーーーーーーーーーーー」
ブーンは熱いものがこみ上げてくるのに身を任せながら、
ズボンに欲望のすべてをぶちまけた。
- トマト。それは確かに一般人には普通の食べ物でしかない。
だがブーンにとってのトマトとは、愛しい人であり、全てだった。
だからこそ、ブーンは畑を荒らされたというだけで、復讐の鬼になった。
犯人とおぼしき全ての者を殺した。
日本の刑は甘いと人はいう。
いくら人を殺しても、極刑が死刑ではなんにもならない。
魔女狩りのように犯人を拷問し、もがき苦しめた後
殺すのが一番だとブーンは思う。
しかしそれは新たな罪と悲しみを生むだけなのかもしれない。
ブーンは木馬の上で息絶えているショボンを見つめ、ため息をついた。
ブーンは気づいていなかった。この村に新たな復讐者が現れたことを。
そしてその復讐者が自分を狙っていることを。
月明かりの下で、復讐者は車を走らせている。
彼は久しぶりの休みをとって村に帰ってきた。
平穏な時間を求めて。癒しを求めて。そして愛するものを求めて。
だがその愛するものは無残にも殺されていた。
彼は誓う。復讐だ。目には目を、歯には歯を。
復讐は哀しみしか生み出さない。そしてその哀しみは哀しみを呼び寄せ、
また新たな復讐者をこの世に生み出す。
- 乳首を優しく舐めると、女の口から声が漏れた。
男は舌を器用に動かして白い肌をなめ
(* ^ω^)「うぴょぴょぴょぴょー」
ツンの胸はおいしかった。
トマトなんてどうでもいいや。
ブーンはそう思った。
おしまい。
- これは読めなかったwwwwwwwwwwwwwwww