掃討されるスクリプト兵。
帝国兵の武器は剣や槍だが、兵力の多さで完全にカバーしている。
殺しても殺しても減らない帝国兵を相手に、スクリプト兵は徐々に数を減らしていった。
 
( ^ω^)「これはすごい」
ξ゚-゚)ξ「そうね…」
 
言葉とは裏腹に、ツンの表情は沈んでいた。
 
( ^ω^)「どうしたんだお? 助かったん──あ…」
 
帝国兵に祖父を殺されたツンが彼らに良い感情を抱かないのは当然だった。
それに気付き、口を閉ざす。
 
ξ゚-゚)ξ「…いいのよ。皇帝は倒れたし、それにあの人達がみんなを助けてくれた事には変わらないもの」
 
今にも全滅しようとしているスクリプト兵を眺めながら言う。
 
「お! 終わったみたいだぜ」

「今回ばかりはあいつらに感謝しないとなw」
ξ゚听)ξ「感謝ですって?」
(;^ω^)「ちょ、もういいんじゃないのかお…」
ξ゚-゚)ξ「………」
 

ξ゚-゚)ξ「ごめんなさい…。
そうよね、今は私怨は置いとくわ」
( ^ω^)「…!」
 
ここでもブーンは自分の勝手な、私怨からの行動を悔い改めた。
ツンがブーンを反省させる為に言った訳ではなかろうが、彼にとって効果は絶大だった。
 
( ´ω`)(ツンも強いお…。それに比べて僕は…)
(><)「あ、あれを見て下さい!」
 
ビロードが脇のモニターに小さく映る通路を差した。
そこには猛スピードで疾走するジスプロが映っている。
 
( `ω´)「……ジ…」
(#`ω´)「ス…プロ…ッ!!」
 
再びブーンの顔に怒りに染まる。奴だけは殺さないと気が済まない、その意思は既に全員に知れ渡っていた。
しかしその怒りは前とは違っていた。
 

ξ゚听)ξ「アンタまた一人で行くなんて言うんじゃ──」
( `ω´)「みんな!
格納庫に向かうお! あいつを倒すには僕一人じゃ無理って事に、さっき気付いたんだお」
 
それからブーンは膝を着いて頭を下げると、怒号ではなく、強い意志の籠った大きな声で叫ぶ。
 
( `ω´)「あいつを…ジスプロを倒すにはみんなの協力が必要なんだお! 僕に、力を貸してくれお!!」
 
絶対に、「一人で倒す」と言うと思っていた兵達は一瞬ポカンとしてしまった。
だがブーンの真摯な懇願に、すぐに我に返ると、
 
「当然だ! 喜んで協力するぜ! なっ!」
「ああ、もちろんだ」
ξ゚ー゚)ξ「あら、素直じゃないの。さっきとは大違いね。
でも私はそういうブーンがすk…」
ξ////)ξ「あわわ! な、なんでもないわっ!」
「ガハハハッ、お嬢ちゃん、顔が真っ赤だぜ?」
ξ//д//)ξ「ううぅ…」
(*`ω` *)「そうと決まれば今すぐ向かうぽっぽ」
(><)「さあ、ブーンさんも顔を上げて下さい!」
( ^ω^)「みんな……感謝するお…!」
「まあ、向こうの連中が倒してくれるかもな! なんたって一人に対して俺達の仲間と、帝国の奴等までいるんだぜ!」

 

( ^ω^)「もう、四の五の言ってられないお。それでもいいお」
 
兵士が手を差し延べて力強くブーンを引き起こす。そして格納庫へ向かって移動を開始した。
一行は格納庫に到着した時にジスプロの屍がある事を切に願う。
だが彼らは知らなかった。モニターを見ていれば知る事が出来た、ジスプロの脅威的な戦闘能力を────


812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2006/05/13(土) 21:32:53.92 ID:j0xcX/jkO
( ゚∀゚)「さぁて、制圧したはいいが、どうすんだ? まずはブーン達と合流するか?」
 
ジョルジュは格納庫にいたスクリプト兵と殺戮機械を掃討し、これからどうするかを考えていた。
このまま待機するか、ブーン達の下に向かうか…。
考えながらもジョルジュの視線はクーの胸元に注がれている。
おおよそ、彼女の豊満な胸を揉みしだく想像をしているに違いない。
 
(*゚ー゚)「そうねぇ……。あっ、とりあえずお礼は言っとくわ。ありがとね♪」
(´<_` )「皆を代表して俺からも礼を言おう。感謝する」
( ´∀`)「君達が来てくれなかったら確実に全滅してたモナ」
 
口々に礼を言うと、クーは憮然とした態度で一蹴した。
 
川 ゚ -゚)「礼はいい。敵の敵は味方だ」
( ・∀・)「そうだぞ。それにSHII、お前には借りがあるからな。これで貸し借りなしだからな」
 
モララーがズイと近寄って得意気な態度で言う。
 
(*゚ー゚)「あら、なんの事かしら? 覚えてないわねぇ」
( ・∀・)「………」
 
わざとか本当に覚えていないのかは分からないが、モララーは釈然としない顔になって押し黙った。

 

川 ゚ -゚)「それよりどうするのだ? 他にする事がないなら──」
「敵だ! 生き残りがいやがったぞ!!」
 
兵士の叫び声に全員が辺りを見渡す。緊迫した雰囲気がこの場を支配した。
だが敵が一人しかいないと分かると、兵は余裕の表情で身構えた。
 
「カッカッカッ!! 希望に縋り、よく戦う…。
流石の私の部隊も物量には勝てなかったようだな…」
「へへへ…お前も死ぬぜ? たった一人でどうしようってんだ?」
 
兵の一人が薄ら笑いを浮かべて挑発するように剣を突き出す。
この場の者が全て楽観的に考えていた。
ただ一人を除いて。
 
(;;´Д`)「ジ……ジス…プロ……生きて……」
 
モナーは声を震わせて呟く。そのあまりに悲観的な声色に、SHIIが怪訝な表情で尋ねた。
 
(*゚-゚)「…? 相手はたった一人じゃない。どうしたのよ…?」
(((;;´Д`)))「あ…ああああいつは……一人とか、そんなレベルじゃ、ないモナ……」
(*゚ー゚)「へぇ? どう違うのよ?」
(((;;´Д`)))「VIP危険人物レベルSS…なんでこの星に……この戦力だけで…勝てるかどうか……」
 
モナーの身体がガクガクと震え、汗が滝のように流れ出す。そして遂には座り込んでしまった。
 

「カカカ…愚か者共よ…。
お前達が集まった所で私を倒す事など出来ぬわ…」
 
相変わらず胸が悪くなるような嘲笑を漏らし、両手に持ったレーザーサーベルを放出させる。
そして床を蹴った。
 
我こそが討ち取ろうとしていた帝国兵の身体が次々と両断される。皆、身体を二つに別けられて崩れ落ちた。
それでも相手は一人という認識が兵の足を動かした。
四方八方から取り囲むように迫ると、ジスプロは二つのサーベルをくっつけ、まるで棒術のようにサーベルを振り回す。
ジスプロに振り下ろされる剣は切断され、ついでとばかりに兵の胴や首も断ち切る。
取り囲んでいた帝国兵はものの数秒で血の海に沈んでしまった。
 
(;゚∀゚)「今までとは桁が違うな…。おい巨乳、帝国の奴等を下がらせろ」
川 ゚ -゚)「私はそんな名ではないぞ。名を呼んでもらおうか」
( ゚∀゚)「巨乳って言ったらお前しかいないだろ。
いいから早く奴等を下がらせろよ」
川 ゚ -゚)「貴様の頭は空っぽか? 名前で呼べと──」
(*゚-゚)「ハイハイそこまで! 今はそんな事で争ってる場合じゃないでしょ!」
川 ゚ -゚)「うむ、そうだな」
( ゚∀゚)「なんか納得いかねぇな…。巨乳は巨乳だろうが…」
 

ジョルジュの戯言は無視して、クーは帝国兵に交戦しないよう指令を出す。
帝国兵が引き始めると、今度は連合兵が射撃を開始した。ジスプロに無数のレーザーが襲いかかる。
如何に強敵でも、これだけの攻撃をされてはひとたまりもないと思われた時、彼らはそこで悪夢のような光景を目にする事になる。
なんという動態視力と手数の多さであろうか、再び二つに別れたサーベルで、ジスプロは迫り来るレーザーを全て弾いているのだ。
その顔には余裕すら窺える。
 
「死ねぇ…」
 
突然ジスプロがブレたかと思えば、次の瞬間にはその場から消えていた。
 
「な……どこに──」
 
驚愕の声を漏らした兵は最後まで言葉を言い切る事は出来なかった。
レーザーを撃ち続ける軍勢に、上から飛来したジスプロがレーザーを撃ち込み、数人の命を奪う。
そして着地と同時にサーベルを振り回して近くの者を斬り殺した。
その姿はまさに鬼神の如し。
またもや数秒で周りの兵士達は多くが絶命し、辛うじて生き残った者も者再起不能になってしまった。
そして一同を最も驚愕させた事…それは───

 

「クァーッカカカッ! 良い気分だ…。一つ、面白い物を見せてやろう…」
 
そう言うとジスプロは石笛と金色の液体が入った瓶を取り出し、中身を飲み干す。
そして笛を吹き、後退中の兵士に向かって走り出した。
 
「行くぞ…ッ!
Ia! Ia! Hastur!
Hastur cf'ayak vulgtmm…」
 
(((;;´Д`)))「あれは……」
 
ジスプロは走りながら唱える。
空気が変わった。
風が靡く。
 
「vugtlgan, vulgtmm!
Ai! Ai! Hastur!!!!」
 
一瞬、突風が吹き荒れた。
何が起こったのか誰も理解出来ない。
突風に晒された兵は皆、粉微塵に吹き飛んでしまっていた。
 

そして驚くべきは、ジスプロの姿だ。いや、ジスプロを包み込む幻影、と表現した方がいいだろう。
爬虫類を思わせる鱗がきらめく触手、冒涜的なフォルムの肢体が顕現していた。
なんとも名状しがたき形の幻影の中にジスプロはいる。しかもそれは身体の一部分のように見え、身体には続きがあるようにも見えた。
ジスプロが操っているのか、はたまた触手自体が意志を持っているのかは分からない。
その触手は波打ち、暴れ回り、無差別に周りを薙払っているのだ。
離れた場所で、触手に触ずにいた数百人までもが塵と化した。その恐るべき力と病的な形に言葉を失う兵士。


 

「クカ……ワ私ににはこれが限界か…。これ以ジョウは危険…だ、ナ…。カシャシャ…」
 
ジスプロの周りから幻影が消滅を始める。
 
「カカ…………カーッシャシャシャーーーーーッ!!!!!!」
 
ジスプロは気が狂ったように笑い出す。それと同時に幻影は完全に消え去った。
どうやら長くあの状態を保つ事は出来ないらしい。
 
(;;゚∀゚)「うおぉ…なんだ今のは……」
(´<_`;;)「なんという……」
 
その自分達を遥かに凌駕する戦闘能力と異能力に慄然とする。兵士達は恐怖に駆られてトリガーを引き絞る。
 
「カカカカカッ!!! 無駄だッ! おオおお前達ちちチチチ、ヒん、貧弱な屑共でははわわワ私に傷、キズ一つ付ける事すららラら出来んわァ!!!
キシャシャカカカカーーーーッ!!!!」
 
叫びながら疾走し、レーザーを弾く。弾かれるならまだしも、影だけを残して高速移動する身体に、ほとんどのレーザーが空を貫いた。
ジスプロは手当たり次第に兵を斬り裂き、連合軍の兵は僅かを残して地に伏してしまう。これだけ斬り殺してもまだ殺戮の欲求を満たせないのか、一度引いた帝国兵の軍勢に飛び込んで行った。

 

(((;;´Д`)))「噂以上モナ……」
(*;゚д゚)「ど…どうしよう…」
(;゚∀゚)「情けない声出すんじゃねぇ…。やるしかねぇだろ…」
(´<_`;)「ジョルジュ殿も声が震えてるぞ…」
(;゚∀゚)「当たり前だろ…恐っろしくてしょうがねぇぜ……。
…だが逃げ出す訳にはいかねぇ…」
 
ジョルジュは足下に転がって来たレーザーサーベルを拾い、モララーに投げ渡した。
 
(;゚∀゚)「お前もそこらの奴等よりは強いんだろ? 協力しろ」
(;・∀・)「…イイぜ。一緒に死んでやるからな」
 
簡単にレーザーサーベルの使い方を教えられ、重りになる剣を外してクーに手渡した。
 
川 ゚ -゚)「何度も言っているが私はお前に好意を持っている。死ぬな」
 
他の者達には知る由もないが、二人の間に何かあったらしい。
 
( ・∀・)(クーには羞恥ってのはないのか…?)
 
逆に恥ずかしそうな表情をしているモララーに、思い違いをしたのか、
 
川 ゚ -゚)「本心を言っているだけだよ。嫌なら止めるが、不服か?」
( ・∀・)「不服って訳じゃないからな。でもん!?」
 

クーはモララーの口に唇を合わせる。目の前で唐突に行われた接吻に、弟者とジョルジュは口をあんぐり開けて呆然としてしまった。
 
( ゚∀゚)(この素直さと大胆さを少しでいいからあの貧乳に分けてやりたいぜ…)
(´<_` )「そういうのは隠れてやってほしいのだが…」川 ゚ -゚)「公でやってはいけない決まりでもあるのか?」
(´<_`;)「い、いや…そういう訳では…」
 
眉一つ動かさずにキッパリと言われて鼻白む弟者。
そこにジョルジュがニヤニヤしながらモララーに言葉を投げ掛けた。
 
( ゚∀゚)「これで死ねなくなったな」
 

( ・∀・)「そうだな、俺は死ぬ訳にはいかないからな。
この戦いが終わったら俺達──」
 
ジョルジュがモララーの口を押さえる。
 
( ゚∀゚)「それ以上は言うな。死ぬぞ。
ま、俺もガキ共が待ってるからな。こんな所でくたばる訳にはいかねぇ」
(*゚ー゚)「あら、私だって死ねないわ。あの人の敵を取って、リヴムントを守っていかないと」
(´<_` )「俺も母者、父者、姉者、妹者、そして引き籠もりの兄者の為に死ぬ訳にはいかん」
 
それぞれが生きる理由を持っている。それは、今までに死んでいった兵士達も同じだ。彼らの無念を晴らす為にも、ジスプロを討たねばならない。
 
( ゚∀゚)「それじゃ、行くか!」
 
ジョルジュの掛け声と共に、四人は目前の悪魔に向かって駆け出して行った────

 

「カカカァ……弱き者共よよよ…。無駄とシシ知りながらアァも、まだ立ち向かうかカカァ…」
 
帝国兵はもう完全に戦意を喪失し、モララー一人を除いて周りにはいない。
血の海にたたずむジスプロを取り囲んだ四人は徐々に間合いを詰める。
 
(;゚∀゚)「無駄かどうかはやってみなきゃ分からねぇぜ…?」
「強がりはよせェ…。ワタ、私の戦いをみ、みミ見て、力の差が分からない訳が、ワケガあるまいいぃぃ…?」
(*`O´)「でも、引く訳にはいかないんだよ。アンタに殺された部下達の為にもねッ!」

「クカカカッ! くだらんンン…だが、それ、それ程死にたければ、あい…相手をしてやややろうぅぅ。
30秒…は長すぎるぅ…15だだダ。来るがいぃ…」
 

ジスプロはクイッと指を曲げて挑発する。
それが切っ掛けとなって四人は同時に床を蹴った。
四方向から繰り出されるサーベルをジスプロは苦もなく捌く。そして一瞬の隙を見つけるや否や、自分もサーベルを突き出した。
その突きは弟者の腹部を貫いた。
 
(´<_`;;)「…っぐぁ……」
 
力を失い崩れる弟者を尻目に背後から迫るジョルジュのサーベルを身を軽くかわし、身を翻すと下からサーベルを振り上げる。
その一撃をジョルジュはかわそうと動くが、手のない腕は肩から斬り飛ばされて宙を舞う。 
 
( д )「………」
 
ショックで気を失ったジョルジュを踏み付け、モララーの斬撃を弾き返し、胴を切断しようと横薙ぎの斬撃を放つ。
 
(;;・д・)「が…は……」
 
モララーは危険を察知して跳び退いたがジスプロの斬撃は速い。かわし切れずに胴に深い一撃を食らってしまった。
 

そしてジスプロは身体回転させるとSHIIの脳天にサーベルを振り下ろす。
SHIIはこれを受け止める。
しかしジスプロは瞬時にサーベルを放し、防いだ為にがら空きとなった胸にジスプロの拳が打ち込まれた。
SHIIは胸板を強打されて数メートル吹き飛ばされた。
ジスプロは拳を引き抜く際に自由落下するサーベルを掴み、転がるSHIIを鼻を鳴らして見つめる。
 
(*`Д´)「ケホッ…ま…だ…」
 
何とか立ち上がったSHIIは覇気の籠った瞳で睨みつける。
しかしすぐに眼球がぐるりと回転し、再び倒れ込んで気を失ってしまう。
ジスプロが四人を再起不能にするまで僅か10秒程の時間であった。
 
「クカカ…そソその程度か。相手にもならんな…。
カッカッカッカッ!」
 
ジスプロの呂律が元に戻りつつある。
動かなくなった者には興味がないのか、ジスプロはモナーの下に向かって歩き出した。

 

もう、彼に攻撃を仕掛ける者はいない。悠然と歩みを進め、モナーの前で立ち止まる。
 
「少々取り乱しタようだナ。
おマ、お前はどうする…?」
(((;;´Д`)))「…………」
 
モナーは固まったままで声も出せない様子だった。
蛇に睨まれた蛙とはまさにこの事だろう。
 
「クカカカカカカ、カーッシャシャシャシャ…」
 
ひとしきり笑い飛ばすと、モナーに耳打ちして傍らを通り過ぎた………。

 

(;゚ω゚)「一体…何が……」
 
駆け付けたブーン達が最初に見た物は、目も覆いたくなるような凄惨な風景。
鼻を突く血臭。
戦場でしか見られないおびただしい量の死臭に顔をしかめるのも忘れて呆然とする。
その赤に染められた世界で、ブーンは無残な姿の仲間を発見した。
 
(;゚ω゚)「弟者! ジョルジュ! ……それにSHII!」
 
生きてはいるが出血は激しい。このままでは確実に命を落とすだろう。
その横ではブーンには見慣れぬ女が、これも見慣れぬ男の血を止めようと躍起になっていた。
 
川;゚ -゚)「止血…! 止まってくれ…ッ!」
(;゚ω゚)「一体何があったんだお!?」

川;゚ -゚)「………」
 
どうにか血を止めようとしている為にブーンの言葉は耳に入らないのか、無視された。
彼女からは何も聞き出せそうにもないので他の人物を探す。
 
(;゚ω゚)「モナー! モナーは無事なのかお? 何が…ジスプロの仕業かお!?」
 
壁に寄り掛かって放心しているモナーを見つけ、駆け寄る。しばらく焦点が合っていない目でブツブツと呟いていたが、ブーンを認識すると次第に正気に戻り出した。

 

inserted by FC2 system