667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 17:55:51.26 ID:j0xcX/jkO
『…おいブーン、聞こえてんだろ?』
 
第一からの通信が入るかもしれないと、ブーンはドクオ達と別れて、しばらくしてから通信をスイッチを入れていた。
 
( ^ω^)「来てくれると信じてたお」
『この野郎…次ふざけた真似しやがったら』
『ぶち殺す(ぜ/ぞ/ますよ)』
 
三人が声を揃えて言う。
 
( ^ω^)「分かってるお。でも今後って事は今回のは許してくれるって事だお」
 
ブーンは悪びれる様子もなく抜かすが、
 
『ダメだね、帰ったら掘らせてもらうよ』
(;^ω^)「それだけは…勘弁してほしいお…」
『嫌だね。フフフ…』
 
やる。
この男はやる。
ブーンに戦慄が走った。

 
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 17:58:41.50 ID:j0xcX/jkO
从*'o')从「誰もいませんねぇ」
 
ブーン達は、真っ先にクアールへと着陸した。
村は静まり返り、ネズミの一匹さえいなかった。
建造物は荒らされてもいなく、村人だけが忽然と姿を消している。そして民家にはどこも鍵はかかっていなかった。
風の音だけが聞こえる村は、ある種の不気味さをかもしだしていた。
 
从*-д-)从「ちょっと気持ち悪いです…」

('A`)「我慢しろ。その内慣れるだろ。
それよりブーン、誰もいねぇから移動するぞ」
 
ブーンはドクオを無視して一軒一軒尋ねて周っている。

 
(´・ω・`)「今調べたけど、生体反応はないね」
 
ショボンが戦闘機から顔を出して伝える。ドクオは軽く頷き、ブーンに告げた。
 
('A`)「聞いたろ? ここには生体反応はねぇんだよ。他を探すぞ」
( ^ω^)「もうちょっと待ってくれお…」
(#'A`)「………」
 
そしてまた民家を周り始めた。
ドクオからはひしひしと怒気が伝わってくる。
 
(#'A`)「おい…無駄だって言ってんだろ…?」
(;^ω^)「もうちょっと待ってくれお…。もしかしたら…」

 
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 17:59:20.88 ID:j0xcX/jkO
(#'A`)「いい加減にしろッ! 勝手な行動執りやがって!
生体反応がねぇって事は誰もいねぇんだよ! いたとしてもそれは死体だ!」
 
堪り兼ねたドクオが声を荒らげた。残酷かもしれないが確かにドクオの言う通り、村人を発見出来たとしても、それは死体だろう。
 
( ´ω`)「分かったお…。でも、最後に一軒だけいいかお?」
('A`)「…最後だぞ」
 
ブーンはツンの家へ向かう。
ドアを開けると、やはり誰もいなかった。
この事を喜ぶべきか否か…
ツンの死体がなかっただけ、喜ぶべきだろう。
ブーンは落胆しながらもツンが生きている事を信じ、クアールを出た。

 
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:00:39.32 ID:j0xcX/jkO
上空から見ても、どこの街も生体反応は見られない。そして街自体も被害はなかった。
…サイスを除いて。
サイスからは煙が上がっており、建造物は徹底的に破壊されていた。
そして、僅かに生体反応がある。
サイスに降りたブーン達は息を飲む。
そこには数々の死体が散乱していたのだ。死体は第一の隊員だろう。
辺りにはVIPの兵器が無造作に乗り捨てられている。無傷の物から完全に破壊された物まで様々だ。
この場所で戦闘したのは間違いなかった。
 
(;'A`)「おいおいマジかよ…。第一が壊滅だと…?」

(´・ω・`)「とりあえず生きてる人間を探そうか。味方とは限らないから、気をつけて」
 
ブーン達はレーザーガンを片手に戦闘機から降りる。そして半壊したビルを背にして捜索を開始した。
その時だった。
 
「動くな!」
 
突如聞こえた声にブーン達はビクリと体を震わせて固まる。背中をくっつけて移動していたので死角はないはずだが…。

 
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:02:46.91 ID:j0xcX/jkO
「武装解除して手を頭につけて膝をつけ」
 
命令に背けば殺される…仕方なく言う通りにした。
 
「そのまま動くな」
(;^ω^)「て、敵かお…?」
(;'A`)「そんな事知るかよ…」
(;´・ω・`)「かなりやばい状況だね…」
从;>д<)从「私こんな所で死にたくないですよぅ〜」
 
口々に喚いていると、どこから現れたのか、数名の男達がレーザーガンを構えて近付いて来た。
その男達はVIPの制服を身に着けていた。
 
「んん? お前ら、地球人か? それにその格好…」
(#^ω^)「見りゃ分かるお!」
('A`)「落ち着けブーン」
 
ドクオは冷静にブーンを叱責する。ここは取り乱してはいけない。
下手に動くと殺されかねない。
 
('A`)「我々は第三から来た者だ」
「隊長ー! こいつらスクリプトの連中じゃありませんぜー!
それに第三から来たとか言ってますよ」
( ФΔФ)「なんやて〜?」

 
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:04:26.01 ID:j0xcX/jkO
隊長と呼ばれた男がビルから出て来た。
訛り言葉を使う、かなり大柄な男だ。漢、と言ってもいいかもしれない。
 
( ФΔФ)「所属は第三…名は?」
 
小さな機械を手に持ち尋ねる。この機械にはVIP軍に所属する全ての隊員が記録されている。
もちろん、ブーン達も持っていた。
 
('A`)「俺なら調べ易いと思う。今回の作戦で隊長を務めているドクオだ」
( ФΔФ)「隊長…ドクオ、と」
 
画面に映された顔とドクオの顔を交互に見ると、男は白い歯を見せて豪快に笑った。
 
( Ф∀Ф)「ガハハハ! すまんなぁ! 本物や。
おいお前ら、自由にしてやり。この病的な顔、間違いようあらへん!」
(#'A`)「…ほっとけ」
( Ф∀Ф)「俺は第一攻撃部隊のローレン。こいつらの隊長や。
お前さん達は援軍か? それにしては少な過ぎるが…」
 
ようやく自由にされたブーン達はここまで来た経緯を話した。
それを聞いた途端、ローレンは顔を曇らせる。
 
( ФΔФ)「正規の援軍やないんかい…。ま、しゃあないわな。援軍の要請も出来ん状況やし、来る訳ないもんな。
しかしそこのお前!」
 
ローレンはブーンに視線を向ける。ブーンは急に呼ばれでビクッとする。

 
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:05:20.77 ID:j0xcX/jkO
(;^ω^)「ぼ、僕かお?」
( ФΔФ)「そうやお前や。
女の為にデカい作戦を放棄し、更にこんな所まで来るたぁ呆れたヤツやな! 気に入ったで」
(;^ω^)「ど、どうも…」
 
それからローレンは自分達が置かれている状況を説明した。
襲撃された第一攻撃部隊は自分達を残して壊滅したが、ニューソクに来た兵力は実は半分だったらしい。
 
援軍を呼ぶ為に今すぐにでも撤退しようかと相談していたが、相手の兵力もかなり減らしたらしく、今を逃せば敵の援軍が来てやっかいな相手になる。
それが彼らをここに止どまらせている理由だった。
そしてスクリプトがニューソクを侵略した理由、それはここには資源が大量にあるからだと推測していた。
ここを拠点とされればスクリプトは更に勢力を伸す。それを阻止する為に第一が出撃したのだ。
名目上、ニューソクの人々を解放するとされているが、けして、この星の人間を救う為ではなかった。

 
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:07:07.23 ID:j0xcX/jkO
( ^ω^)「ここの人達はどうなったんだお?」
( ФΔФ)「俺達が来た時には誰もいぃひんかったらな、少しは設備もあるし拠点とさせてもらったんや」
('A`)「で、アンタらは撤退するか悩んでたんだろ? 勝算はあるのか?」
( ФΔФ)「それなんやけどな、今の兵力やと確実に負けてまう。でもニューソクの原住民を使えばなんとかなるかもしれへん。幸い兵器は起動可能な物がけっこう残ってるからな」
 
問題は兵力だけのようだ。ただ、兵器の使い方、乗り方を一から教えるのは大変ではあるが…。
 
从*'o')从「でもその原住民はどこに行ったんですか〜?」
( ФΔФ)「さぁな。労働力として連れて行かれたのかもしれへん。食用かもな。あいつら、同族以外は喰いよるで。
でも北から大量の生体反応があるんや。スクリプトの拠点は西の方のデカい城跡なんやがな…」
 
その言葉はブーンに希望を持たせた。
その城とは恐らく旧帝国軍のラウン城の事だろう。そこまで多くの旧帝国軍の人間が捕虜とならずにここから北の場所に辿り着けるとは考えにくい。
きっと、連合軍が集まっているはずだ。


 
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:08:54.35 ID:j0xcX/jkO
( ^ω^)「ホントかお? すぐに行くお!」
( ФΔФ)「そうしたいのは山々なんやが行くまでにスクリプト人に見つかるかもしれへんし、仮に無事着いたとしても言語の壁がなぁ…」
( ^ω^)「僕が話せるお!」
(´・ω・`)「決まりだね」
 
しかしローレンは腕を組んで渋い顔をしている。賛成の顔ではない。
 
( ФΔФ)「その反応がスクリプト人やないと断言出来るんか?
部下に危険な賭けをやらせる訳にはいかへん」
( ^ω^)「それでも僕は行くお」
 
ブーンは話は終わったとばかりに戦闘機に向かう。
 
( ФΔФ)「ちょい待ちぃや。俺は部下に、と言ったんやで。俺が同行しようやないか」
 
ローレンはのっそりと立ち上がった。しかしその前に彼の部下が立ちふさがる。
 
「そんな! 俺達はどうすれば!」
「そりゃないぜ隊長さんよぉ。俺達も連れてって下せぇよ」
( ФΔФ)「阿呆んだらぁ。全滅したらどないすんねん。ええな? お前達はここで待機や。
二日経って俺が戻らんかったら即帰還、この事を伝えるんやで」

 
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:11:17.53 ID:j0xcX/jkO
そして豪快に笑い、場を和ませようとするが、その心意気に打たれたのか目に涙を溜めている者もいる。
 
「隊長、どうかご無事で…」
「隊長の事は忘れません…」
「馬鹿、隊長がやられるみたいに言うな!」
「隊長!」
「隊長!」
( Ф∀Ф)「ま、俺は死なんがな。ガハハハ!」
 
('A`)「………」


 
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:12:09.00 ID:j0xcX/jkO
その様子を、ドクオはボーッと眺めていた。
そこに、ブーンが声をかける。
 
( ^ω^)「ドクオ、早く来いお」
(´・ω・`)「ドクオ、君らしくないね、彼らを見ながら固まっちゃってさ」
(#'A`)「うるせーな、分かってるっての」
 
何故か不機嫌なドクオ。
 
从*'-')从(もしかして…)
 
それを見ていたスズが声をかけた。
 
从*'o')从「あの〜ドクオ隊長?」
('A`)「!!」
('∀`)「なんだ?」
 
満面の笑顔で振り向いたドクオ。一気に機嫌が治ったようだ。
 
从;*'-')从(うわ〜…やっぱり…)
从*'ー')从「な、なんでもありません…」
('∀`)「?」

 
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:12:55.59 ID:j0xcX/jkO
リヴムントの近くに差し掛かった時、ローレンが通信を入れて来た。
『おい、あの街から生体反応があるで。数は一つやな。
かなり弱ってるみたいやけど…』
『俺のには反応はねぇが…、お前らはどうだ?』
( ^ω^)「反応なしだお」
『同じく』
『反応ありませ〜ん』
 
全員一致だ。
 
『まあ、俺達第一の装備は最新式やからな。お前さん達のセンサーやったら範囲は街一つくらいってとこやろか?』 
第一には装備、兵器共に最新鋭の物がいち早く支給される。無論、FOXの存在も知っていた。
よって戦闘を中心とした危険な任務に駆り出される事が多くなっていた。
 
( ^ω^)「一応、降りてみるお」
『お前な、そういう事は隊長の俺が決めるもんだぞ。
…まあ、異論はねーがよ』
『降りるって事でええんやな? 反応は街の北側からや』
 
ブーン達は着陸の為に高度を下げる。上空からは気が付かなかったが、近くで見ると建造物は全壊はしていないが、かなり荒れている。
中には今にも崩れそうな物もあった。

 
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:15:20.95 ID:j0xcX/jkO
ブーン達は戦闘機から降り、荒れた通路を歩く。
近くにスクリプトの大軍と思われる反応はなかったが、警戒は怠らない。
 
( ФΔФ)「この辺りのはずやねんけど…」
 
ローレンは頭をボリボリ掻きながら周りを見渡す。周りには相変わらずボロボロの建物が建ち並んでいた。
これらの中にいるのだろうか。
 
(´・ω・`)「面倒臭いなぁ。これ全部調べるのかい?
それに生体反応は弱ってたんだろ? 早く見つけないと死ん──」
 
ショボンはそこで言葉を切った。目が鋭いものに変わっている。
 
(`・ω・´)「血の匂いだ。それと、この焦げた肉の匂いはレーザーによるものだね…」 
ショボンは声を潜めながら周りを注意深く観察する。
 
( ФΔФ)「お前さんどんな鼻してんのや? そんな匂いせぇへんぞ。
お前さん達はどうや?」
 
ローレンはショボン以外にも尋ねたが、返って来た答えは自分と同じだった。
 
(`・ω・´)「いいから、こっちだよ」

 
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:16:49.41 ID:j0xcX/jkO
ショボンは先頭に立ってブーン達を誘導する。
その動きは熟練された者の動きだ。足場はアスファルトではなく、土と小石であるにもかかわらず足音はしない。それなりに速く移動しているのに、だ。
そして気配さえも感じられなかった。
それは、ドクオとローレンも同じだった。ブーンも辛うじて足音は無くすが、気配を消す事は出来なかった。
スズに至っては、小さくはあるが足音が聞こえる。
 
(`・ω・´)「その角だよ」
 
ショボンが角を指し示す頃には、ブーン達にも血の匂いが感じとる事が出来た。腐敗臭もする。
 
('A`)「最初は俺とショボが飛び出す。次がブーンとスズ、最後はローレンに任せるぜ」
( ^ω^)「分かったお」
从*'ー')从「了解で〜す」
( ФΔФ)「了解や」
 
五人は壁を背にしてジリジリと角に向かう。
 
(`・ω・´)「行くよ。3、2、1、GO!」

 
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:17:41.55 ID:j0xcX/jkO
指で合図を送り、二人は飛び出す。
続いてブーンとスズ、そしてローレンも飛び出した。
 
从*-"-)从「うぅ…!」
 
スズが口を押さえて顔をしかめた。
そこには数々の死体…数千はあるだろうか。
身体の一部がない者、穴が空いている者などがいる。それらの者に共通しているのは、傷口が半分炭化している事だった。
この量だ。あまり死体を見た事のないスズが気分を害するのも仕方がなかった。
 
そしてもう一つ、数は少ないが死体に紛れている異形の生物。
遠くから見れば人間と間違えるかもしれない。だが、それは明らかに人間とは違っていた。
頭には元々毛はなく、縦に長い頭。口は地球人より少し大きく、短いが鋭い牙が並んでいる。
色は全体的に緑と茶、そして白を混ぜたような色をしていた。
こちらの傷口は炭化していなかった。

 
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:19:10.14 ID:j0xcX/jkO
从*-"-)从「これが…スクリプト人ですかぁ?」
('A`)「ああ…」
 
スクリプト人は、研究の結果、爬虫類を祖に持つと言われていた。故に性格は極めて凶暴で残忍。そして基本的に人間には劣るが、知性を持ち合わせている。
その力は固体によって大きく違うらしい。中には人間より知能が高い者が生まれる事もあるようだ。
そして身体能力的には人間を凌駕していた。
 
死体はスクリプト人に比べ、ニューソク人のほうが圧倒的に多い。
ブーン達は数々の屍で出来た道をひたすら歩く。
奥には小屋があった。
 
(`・ω・´)「あとはこの中だけだよ。生き残りもスクリプトかもしれない。油断しないように」
 
('A`)「奴等は強えーからな…。ドーピングしとくか?」
(`・ω・´)「…数は1だし、必要ない」
 
小屋のドアの前に立ち、一層緊張感を高める。
そしてドアを蹴破って中に侵入した。
中からショボンの「動くな」という声を聞きながら、ブーンも飛び込んだ。
そこにいた者に、ブーンは驚愕する。
 
(;゚ω゚)「ぎ、GIKO!?」

 
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/13(土) 18:22:26.35 ID:j0xcX/jkO
壁に背を預け、座り込んでは間違いなく、あのGIKOであった。腹部と太股からはジュクジュクと血が滲んでいる。
どれ程の血を流したのか、血の海に座り込んでいる形だ。
 
そこには以前のように覇気に満ちた漢ではなく、今にも息絶えそうな男の姿があった。
しかし瞳だけはギラギラと強い光を発していた。
 
そして周りにはスクリプト人の死体が5体。ニューソクの人間の死体がない事から、レーザーガンを装備した相手を、しかもたった一人で倒したらしい。
 
从;'O')从「し、司令!? 何故ここに!?」
(;ФΔФ)「…なんで第三の司令がここにいるんや…?」
('A`)「あー…それはだな…」
 
ドクオが説明を始めるとブーンはその傍らをすり抜け、GIKOに駆け寄った。
 
(;メーдー)「ク、ククク…幻まで見えてきやがったぜ…」
(;゚ω゚)「幻じゃないお! 僕だお!」
 
目を閉じ、口角をつり上げるGIKOだったが、ブーンが肩を掴んで呼び掛けるとゆっくりと目を開いた。
 
(;メ゚Д゚)「本当…に、ブーンか…?」
(;゚ω゚)「そうだお! しっかりするお!」
(;メーдー)「い…や、俺は…もうダメだ…。最期に…貴様に会えて…うれしいぜ…」
 
顔面蒼白で、か細い呼吸と共に言葉を紡ぐ。この様子ではもう助かるまい。

 
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