第10話「reckless」''リターン・ポイント''
レース開始から7日目
━ez-132船内━
モニターに映った火星を見ながら着港準備を始めるフサギコ
ミ,,゚Д゚彡「ランパード・試験宇宙港を肉眼で確認」
ミ,,゚Д゚彡『こちらez-132、管制聞こえるかー?』
(管制´Д`)『こちら火星宇宙港、聞こえてるぞ』
ミ,,゚Д゚彡『あー、着港許可を求める』
(管制´Д`)『了解』
(管制´Д`)『えー、132・・・132・・・・』
(管制´Д`)『・・・・』
(管制´Д`)『確認した、着港を許可する』
ミ,,゚Д゚彡『了解』
カチッ
ミ,,゚Д゚彡『・・・よし』
━内藤の自室━
PCのカメラの前でビデオメールを作る内藤
(◎)ジーッ←カメラ
( ^ω^)「ごほんっ」
( ^ω^)「あ゛ー、あ゛ー」
( ^ω^)「カーチャンお元気かお?漏れは元気だお」
( ^ω^)「今日初めて火星に行くお」
( ^ω^)「ここまで特になんもなくて、退屈な毎日でしたお」
( ^ω^)「だから火星入りにwktkしてるお」
( ^ω^)「・・・・」
(;^ω^)oO(終わっちゃうお・・・)
( ^ω^)「あ、そうだお」
( ^ω^)「前々から言おうと・・・・
ピピピッ
( ^ω^)「お?」
モニターにフサギコが割り込んでくる
ミ,,゚Д゚彡『皆聞いてくれ。着港許可が下りた。今から20分後に火星入りする』
ミ,,゚Д゚彡『まぁ長居する必要は無い。せいぜい2、30分になるだろう。荷物はそのままでおk』
川 ゚ -゚)『了解した』
( ´_ゝ`)『了解』
ξ゚听)ξ『了解よ』
( ^ω^)『・・・把握した』
ミ,,゚Д゚彡『じゃあ、そういうことで』
( ^ω^)「・・・・」
(◎)ジーッ
( ^ω^)oO(・・・・まぁ)
( ^ω^)oO(このことは今度でいいかお)
( ^ω^)「じゃ、カーチャン元気でお。終わりだお」
プツン
・
・
・
・
・
━ランパード・クレーター試験宇宙港・特設受付会場━
大型の会場内にはすでに何十機かのクルー達がおり、次々と受付を済ませていく
ミ,,゚Д゚彡「・・・・」
ξ゚听)ξ「あっちに並びましょ。もうすぐ順番だわ」
ミ,,゚Д゚彡「お、おう」
川 ゚ -゚)「!」
一人食堂に向かおうとする内藤
川 ゚ -゚)「内藤!道草は今度にしろ!」
(;^ω^)ビクッ
(;^ω^)「火星のカレーを・・・・」
( ´_ゝ`)「・・・・」
(;^ω^)「す、すいませんお・・・」
(;^ω^)oO(今度たっていつ来れるかわかんないお・・・)
(受付*‘ー‘*)「次の方どうぞー」
ミ,,゚Д゚彡「お、おう」
ミ,,゚Д゚彡「ez-132、NEXT132号機だ」
(受付*‘ー‘*)「はいはい」
(受付*‘ー‘*)「・・・・」
(受付*‘ー‘*)「では、クルーの方全員の
(受付*‘ー‘*)「指紋、虹彩、網膜、声紋、人相、静脈のチェックを━」
ミ;゚Д゚彡oO(げっ・・)
(;^ω^)「め、めんど・・・」
(;´_ゝ`)oO(・・・・・)
ξ;゚听)ξoO(めんどうね)
川 ゚ -゚)oO(ずいぶん厳重なチェックだな・・)
川 ゚ -゚)oO(昨今のテロリスト増加によるものだろうか)
川 ゚ -゚)oO(しかしこの試験会場にいられるのは宇宙でもほんの一握りの・・
・
・
・
・
・
━宇宙港・地下通路━
カチャカチャカチャ
「これで・・・・」
壁に何か箱型の機械を慎重に取り付けていく人影
ピピピッ
「よし」
「これで・・・・・・・」
・
・
・
・
・
━声紋検査室━
アナウンス『デハ コノマイクに声ヲ発シテクダサイ』
ξ゚听)ξ「あーー」
ピピッ
アナウンス『確認しました。次のチェックに移ってください』
川 ゚ -゚)「あーー」
ピピッ
アナウンス『確認しました。次のチェックに移ってください』
アナウンス『デハ コノマイクに声ヲ発シテ・・・
ミ,,゚Д゚彡「あ゛ーあ゛ー!!」
ビーッ
アナウンス『モウ少シ小サイ声デ・・・
ズズーン
突然宇宙港全体を揺れが襲う
(((ミ;゚Д゚彡)))「あ?」
ゴゴゴゴゴゴ
(((川 ゚ -゚))))「なんだ?」
(((ξ;゚听)ξ)))「?」
(((;^ω^)))「あ゛ーー?」
ジリリリリリリリリリリリリ!!
え!? な、なんだ今の!?
うわっ! 凄い揺れたぞ!
ミ;゚Д゚彡「・・・!おい、見てみろあれ」
通路側のガラス越しには、巨大な爆発が扇状に広がっていた
川 ゚ -゚)「!」
非常用インターホンを御すクー
カチッ
川 ゚ -゚)『おい、どした?何があった?』
『ガガー、ピーガガー』
川 ゚ -゚)『ちっ』
『ガガー、えー、ビー、どうやら、ピー』
『ガガー、・・・ロが、テロがあったよう、ガガピー、』
川 ゚ -゚)『テロ?テロだと?』
『ピー、は、はい。通信系等の、ガガー、s設をやられ、ガガー』
ブツンッ
川 ゚ -゚)「・・・・」
(;^ω^)「テ、テロかお・・・」
ξ゚听)ξ「火星にまでテロ!?一体なんの目的で・・・・」
(;´_ゝ`)「わからんな。おい、このフロアも退避警報でてるぞ」
川 ゚ -゚)「爆発は一回限りとは限らん。よし、脱出するぞ」
ミ;゚Д゚彡「おう、船に戻ろうぜ」
ξ;゚听)ξ「ま、まって、チェックはもういいのかしら?」
ミ;゚Д゚彡「いいから!行くぞ!」
通路を駆け出すツン以外の4人
ξ;゚听)ξ「あ、ちょ、待って!」
ツンも遅れて走り出す
プシュー
タッタッタッタッタッタッタッタ
プシュー
タッタッタッタッタッタッタッタ
プシュー
タッタッタッタッタッタッタッタ
プシュー
タッタッタッタ・・・
最初は前4人についていけたツンだが、どんどん距離が離れる
ξ;゚听)ξ「はぁー、はぁー、」
ξ;゚听)ξ「ちょ、きゅうけ・・・」
ドンッ
ξ;゚听)ξ「いたっ!」
ツンは曲がり角から飛び出して来た誰かにぶつかった
「いてて・・・」
ξ;゚听)ξ「ちょっと・・・気をつけなさ・・・い・」
ξ;゚听)ξ「!」
ξ;゚听)ξ「リィー!?」
《;゚ー゚》「!」
《;゚ー゚》「あ、あら・・・ツン」
ξ;゚听)ξ「リィー!どうしてこんなところに?」
《;゚ー゚》「えーっ・・・・も、もちろん退避よ、退避しようと・・・」
ξ;゚听)ξ「方向が逆よ、ドックは向こうじゃないわ」
《;゚ー゚》「あっ、そ、そうだったわね・・」
ξ;゚听)ξ「一緒に行きましょ、」
((((ξ;゚听)ξ))))「あ!?」
ズズーン
またも突然施設全体が揺れる
ゴゴゴゴゴゴ
((ξ;゚听)ξ))「また爆発があったのかしら・・・」
ξ;゚听)ξ「・・・ここは危険だわ、逃げましょ!」
《;゚ー゚》「いや、あの・・・」
ξ;゚听)ξ「?」
《;゚ー゚》「ちょ、ちょっと忘れ物を、ね・・・」
ξ;゚听)ξ「忘れ物?大切なものなの?」
《;゚ー゚》「そ、そう・・凄い大切な・・・・もの、よ」
ξ;゚听)ξ「・・・・?」
《;゚ー゚》「すぐ戻るから!心配しないで!」
ツンの横を通り、走り去るリィー
タッタッタッタ・・・・・
ξ;゚听)ξ「ちょ、あ、危ないわ!リィー!」
ξ;゚听)ξoO(・・・・・)
・
・
・
・
・
━ez-132船内━
出港準備を進めるフサギコ
パチッパチッパチッパチッ
ミ,,゚Д゚彡「・・・・・」
ミ,,゚Д゚彡「よしっ、ez-132、オールグリーン!出るぞ!」
(;^ω^)「ちょwwwww」
ミ,,゚Д゚彡「あ?」
(;^ω^)「ツンがまだ乗ってないお!!」
( ´_ゝ`)「なにしてんだ?早く脱出しなけry
((((;´_ゝ`))))「おわ!?」
ズズーン
施設全体が揺れる
ゴゴゴゴゴゴ
(((川 ゚ -゚))))「これでもう3発目・・・・」
川 ゚ -゚)「早く脱出しなければここも危ないかもしれん。」
ミ;゚Д゚彡「くそ!あの女なにしてやがる!」
(;^ω^)oO(ツン・・・・)
━その頃・宇宙港D塔・機密資料室━
カチッ
《;゚ー゚》「よし・・・・・・・」
ピッピッピッピ・・・
ボンッ
ドアを爆弾で破壊し、中に入るリィー
《;゚ー゚》「ここが資料室・・・・」
部屋の中には巨大なコンピューターがあり、その脇にモニターとキーボードがある
《;゚ー゚》「・・・・・」
キーボードに手を伸ばし、作業を始めるリィー
カチャカチャカチャ
《;゚ー゚》「15年前・・・・・15年前の記録・・・・・」
カチャカチャ
《;゚ー゚》「!」
《;゚ー゚》「あ、あった・・・・これよ!これ━
「リィー!」
リィーの後ろで声がした
《;゚ー゚》ビクッ
《 ;゚》バッ
ξ;゚听)ξ「リィー・・・一体なにをして・・・・」
《;゚ー゚》「・・・・・」
ξ;゚听)ξ「忘れ物したって・・・」
《;゚ー゚》「・・・・・・」
《 ;゚》クルッ
何も言わずに作業に戻るリィー
ξ;゚听)ξ「リ、リィー・・・・?」
《 ;゚》「追いかけてきたのね、そのまま・・・・」
ξ;゚听)ξ「?」
《 ;゚》「そのまま、話を聞いて」
ξ;゚听)ξ「リィー?」
《 ;゚》「私の大好きな父さん━
《 ;゚》「年に数回しかない休み、連れて行ってくれた海━
ξ;゚听)ξ「え?」
《 ;゚》「聞いて」
カチャカチャカチャ
作業を進めながら話を進めるリィー
《 ;゚》「リヴォルノ・リィー。元死刑囚の話よ」
ξ;゚听)ξ「!」
-----------------------------------------
━15年前・とある海岸━
キャッキャッ
砂浜で無邪気に走り回る女の子
((*゚ー゚*))「おとーさん!貝!貝見つけたよ!」
(*´┏┓`*)「んん〜?どれどれ〜?」
((*゚ー゚*))「ねっ?」
(*´┏┓`*)「わあ〜綺麗な貝だな〜」
父の手に、虹色に輝く貝
((*゚ー゚*))「持って帰っていいかな?」
(*´┏┓`*)「ふふ、じゃあこれは、パパと二人だけの秘密な」
((*゚ー゚*))「うん!」
帰路につき始める二人、海には夕日が沈んでいる
((*゚ー゚*))「・・・・」
(*´┏┓`*)「今日は楽しかったなぁ、また来ような?」
((*゚ー゚*))「うん!・・・」
((*゚ー゚*))「・・・・・」
((*゚ー゚*))「あのね!」
(*´┏┓`*)「ん?」
リィーは空を指差す
((*゚ー゚*))「あたしも大きくなったらパパみたいに、うちゅーに行く!」
(;´┏┓`)「!」
(;´┏┓`)「う、うちゅーは危ないんだぞぉ」
((*゚ー゚*))「だいじょーぶだよ!」
(;´┏┓`)「?」
((*゚ー゚*))「だって、パパが行ってるじゃん!」
(;´┏┓`)「え・・・・」
(*´┏┓`*)「は、はは・・・」
(*´┏┓`*)「そうか!うちゅー来てくれるか!」
((*゚ー゚*))「うん!だから━
((*゚ー゚*))「お仕事頑張ってね!パパ!」
-----------------------------------------
カチャカチャカチャ
《 ;゚》「━それから2ヶ月後」
《 ;゚》「パパは姿を消したわ」
ξ;゚听)ξ「!」
《 ;゚》「その時は事故を起こして死んだって。」
《 ;゚》「そう聞いて、私はそれを信じたわ。」
《 ;゚》「でも、夢は捨てなかった。私は宇宙に来たのよ」
《 ;゚》「そこで━ある日、たまたま会社の資料室で見つけた」
ξ;゚听)ξ「?」
《 ;゚》「・・・・・・・」
時計を確認するリィー
《 ;゚》「ツン、なにかに掴まって」
ξ;゚听)ξ「え?」
ズズーン
また揺れが起こる
ゴゴゴゴゴゴ
((((ξ;゚听)ξ)))「キャッ」
ツンは近くにあった手すりに掴まり、座り込む
ξ;゚听)ξ「リィー、なんで・・・・」
《 ;゚》「・・・・・・」
《 ;゚》「私が見つけた記録」
《 ;゚》「<火星探査機エンポリオ号>」
《 ;゚》「歴史上存在してない船よ。でも、実在はしていた」
ξ;゚听)ξ「か、火星探索機?」
カチャカチャカチャ
《 ;゚》「パパはその船に乗っていた。機関長としてね」
《 ;゚》「確かに船は事故を起こしたわ、でも・・・・パパは死んでなんかいなかった」
《 ;゚》「パパは事故の責任を押し付けられたのよ」
ξ;゚听)ξ「・・・・・」
《 ;゚》「・・・・船の設計上のミス」
《 ;゚》「でも」
《 ;゚》「実験主催者側はこのミスを認めなかったわ。機関士が悪いって」
《 ;゚》「事故による死者は数百人にも及んだ。その責任をパパは一人で背負ったの」
ξ;゚听)ξ「・・・・・」
カチャカチャ
《 ;゚》「これは復讐よ。」
ξ;゚听)ξ「じゃあやっぱりこのテロは・・・・」
《 ;゚》「そうよ」
《 ;゚》「反宇宙開発組織に協力したの」
《 ;゚》「やつらは私を利用してるように思ってるけど・・・利用してるのは私」
《 ;゚》「・・・・・」
カチャカチャ
《 ;゚》「ツン、またくるわよ」
ξ;゚听)ξ「!」
ズドドドドーン
またもしゃがみ込むツン
((((((ξ;゚听)ξ)))))「す、すごい強い揺れよ!近いわ!」
ゴゴゴゴゴゴドドゴゴッゴゴゴゴ
(((《 ;゚》)))「これで5つめ・・・・隣の研究室ね」
パラパラと石片が降ってくる
((ξ;゚听)ξ))「リィー!もう限界よ!逃げましょう!」
《 ;゚》「い、嫌よ・・・・もう少し・・・もう少し・・・・」
コンピューター:<転送完了まで:推定残り時間20秒>
ギギギギギギギギ
部屋が軋む音がする
ξ;゚听)ξ「リィー!!」
《 ;゚》「・・・・・」
《 ;゚》「・・・・・・!!」
《;゚O゚》「ツン!伏せなさい!」
((((((ξ;゚听)ξ)))))))
ズゴォオオオオオン!!!
ツン達がいるD塔がもの凄い揺れに襲われる
((((((ξ;゚听)ξ)))))))「わ、あ、あ、」
ゴゴゴガガガガガガガドドッドド!!
ピーッ
コンピューター:<転送完了>
((((《;゚ー゚》)))))「よ、よし、・・・・!!・・あ!」
ガガガガガガガ
ギギギギギッ・・・
資料室の巨大コンピューターが倒れ、
((((ξ;゚听)ξ))))「あ、あ、リィー!危ない!」
《;゚ー゚》「きゃあ!!」
リィーにのしかかる巨大な影━
・
・
・
・
・
━ez-132船内━
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
川;゚ -゚)「ちいっ・・・・」
ミ;゚Д゚彡「もう限界だ!!出るぞ!!」
(;´_ゝ`)「くっ・・・しかたな
(#^ω^)「駄目だお!!」
(#^ω^)「ツンがまだだお!!」
ミ;゚Д゚彡「・・・てめ!!」
ミ;゚Д゚彡「馬鹿か!ここも崩れちまうぞ!!!」
パラパラと石片が天井から降ってくる
(;´_ゝ`)「ここはもうとっくにレッドゾーン。ツンは残念だが・・・」
川 ゚ -゚)「5分待とう」
川 ゚ -゚)「それで来なかったらここを出る・・・いいな?」
(;^ω^)「・・・・」
こくっと首を振る内藤
・
・
・
・
━宇宙港・B-3通路━
コツ、コツ、コツ
リィーを背負って歩くツンの姿が通路に現れる
ξ;゚听)ξ「リィー、しかっりして・・・」
《;゜ー´》「うう・・・」
リィーは足から出血しており、歩けないようだ
《;゚ー´》「・・っ・・・・両足折れてる・・・うっ・・・みたいね・・・」
ξ;゚听)ξ「・・・・・」
ξ;゚听)ξ「やっとA通路ね・・・リィー、もう少しよ、頑張って・・・」
《;゚ー´》「なんで・・・・」
《;゚ー´》「なんで・・・助けてくれるのよ・・・・・」
ξ;゚听)ξ「え?」
《;゚ー´》「私が主犯なのよ・・・・私の自業自得・・」
《;゚ー´》「一人で逃げれば・・・」
ξ;゚听)ξ「馬鹿!」
《;゚ー´》「!」
ξ;゚听)ξ「・・・・」
ξ;゚听)ξ「あなたは、私の・・・」
ξ;゚听)ξ「友達よ、見捨てられる訳ないじゃない・・・」
《;゚ー´》「・・・・・」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ
(((ξ;゚听)ξ)))「!」
(((ξ;゚听)ξ))))「きゃっ!」
《;゚ー´》「あっ!」
再び揺れが襲い、崩れる二人
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
(((ξ;゚听)ξ)))ゴッ
(((ξ;´凵L)ξ))「きゃっあ!」
ツンは壁に強く頭を打った
ξ#´听)ξ「いたた・・・」
意識がもうろうとするツン
《;゚ー´》「うっぐ・・・・・」
ξ#´听)ξ「!!」
《;゚ー´》「・・・!」
《;゚ー´》「ツン・・・、行って。」
ξ#´听)ξ「なっ!」
《;゚ー´》「これ、持ってって」
リィーは何かのデータステッィクをツンに渡す
ξ#´听)ξ「!?」
《;゚ー´》「これはさっき手に入れた・・・」
《;゚ー´》「私の父の秘密ファイルよ」
《;゚ー´》「ここに、事件の真相が入ってるはず」
ξ#´听)ξ「リィー、駄目よ、お願い━
《;゚O´》「行きなさい!」
ξ#´听)ξビクッ
アナウンス『閉鎖15秒前デス』
《;゚ー´》「お願い、行って。そしてのこのファイルの中身を見て」
《;゚ー´》「・・・あの事件を表に出してあげて」
ξ#´听)ξ「リィー・・・」
アナウンス『5』
ξ#´听)ξ「いけないわ・・だって・・・
《;゜ー´》「・・・・」
《;´ー´》ニコッ
《;´ー´》「大丈夫よ、ね?」
アナウンス『閉鎖10秒前デス』
アナウンス『9』
ξ#´听)ξ「・・・・・!」
《;´ー´》「ほら、行って」
アナウンス『8』
アナウンス『7』
ξ#´听)ξ「リィー、・・・・・」
ゆっくりと歩き始めるツン
《;´ー´》「そう、それでいいの・・・・」
『6』
『5』
《;´ー´》「ツン」
ξ#´听)ξ「?」
『4』
『3』
「あたしたち、親友よね?」
『2』
ゆっくりとゲートを過ぎるツン
『1』
ξ#´凵K)ξ「リィー・・・・」
ξ#;凵G)ξ「リィー!!!!!!!」
ビーッ
ガシャン
・
・
・
・
・
━ez-132船内━
ドック内も崩壊が進んでいる
(;´_ゝ`)「時間だ・・・・・・・」
(;^ω^)「・・・・・!!!!」
(;^ω^)「ま、まっt
川 ゚ -゚)「内藤!!」
(;^ω^)ビクッ
川 ゚ -゚)「一人のために、皆を危険に晒す訳にはいかない」
川 ゚ -゚)「土星往還船だって同じだ」
川 ゚ -゚)「ツンは・・・・・・」
(;^ω^)「・・・・!!!」
ミ;゚Д゚彡「よし、すぐ出るぞ」
フサギコが発進しようと━━
ミ;゚Д゚彡「お!」
船尾モニターに目が止まるフサギコ
ミ;゚Д゚彡「ツンだ!ひでぇ怪我してるぞ!!」
(;^ω^)「!!!!!」
(;^ω^)「ツン!!!!」
ξ#;凵G)ξ「はぁ、はぁ・・」
(;^ω^)「ツン、早く乗るお!!」
ξ#;凵G)ξ「はぁ、うん・・・ひぐっ・・・」
川 ゚ -゚)「救急セットを持ってこい!」
(;´_ゝ`)「わ、分かった」
ツンが船に乗り込む
ミ;゚Д゚彡「よっしゃ出るぞ!!!」
船は勢いよく飛び出していった
ズドゴゴゴオオオオオオン
ドックが崩れたようだ
・
・
・
・
・
・
━ez-132船内・ツンの自室━
ベッドにツンが寝ている
プシュー
( ^ω^)「ツン、具合はどうだお?」
ξ゚听)ξ「ええ、大丈夫よ。」
( ^ω^)「でも帰ったらちゃんと検査受けるお。頭打ってるお」
ξ゚听)ξ「え、ええ・・・」
ξ゚听)ξハッ
ξ゚听)ξoO(そうだ・・あのデータスティック)
ポケットを確認するツン
ξ゚听)ξ「あったわ」
( ^ω^)「お?」
立ち上がり、コンピューターのスロットにスティックを挿し込む
ξ゚听)ξ「・・・・」
カチッカチッ
( ^ω^)「ツン?なんだお?」
カチッカチッ
ξ゚听)ξ「・・・・」
モニターにファイルの中身が映される
ξ゚听)ξ「これは・・・・・」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・」
( ^ω^)「?」
モニターを覗き込む内藤
( ^ω^)「これは・・・・写真かお?」
( ^ω^)「誰だお?」
( ^ω^)「ツン?」
(;^ω^)「!」
(;^ω^)「ツン?泣いてるお?」
ξ;凵G)ξ「・・・・・・・」
ξ;凵G)ξoO(リィー、あなたは・・・・)
━━モニターに映るのは━━
[((*^∀^*))(*´┏┓`*)]
━━リィーの笑顔だけ━━
ξ;凵G)ξ
(本当に、本当に馬鹿よ・・)
第10話「reckless」''リターン・ポイント''完
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