第9話「reckless」課題編
[レース2日目]
━火星まで1500万km・宇宙空間・ez-36甲板━
意気揚々と船の点検作業を続けるドクオ
('A`)『〜♪〜♪』
('A`)『こなぁああゆきぃいい♪』
『・・・おい!』
('A`)『ねぇ♪こころまでしろ・・・』
(^Д^)『おいってば』
(^Д^)『ドクオ!』
('A`)『!』
('A`)『んあ?何だ?』
振り向くドクオ
(;^Д^)『聞いてんのか?そっちのチェエクいつまでやってんだ?』
('A`)『え?』
('A`)『あ、ああ・・・』
('A`)『じゃあ次はそっちだな・・・』
(;^Д^)『・・・ったく!ボーっとしてんなよ!』
('A`)『悪りぃ悪りぃ・・・・・・』
(・・・出発からもう2日)
(どうも退屈だ)
ピピッ
(・∀ ・)『二人とも』
(132機あっても宇宙は広くて会うことなんてほとんどねぇし・・・)
(レースしてるっていう緊張感がねぇんだよな・・・。)
(・∀ ・)『嬉しいお知らせだ。』
('A`)(^Д^)『?』
(・∀ ・)『我がクルーの天才姉妹ラナーとレモナが』
(・∀ ・)『我々の課題である宇宙化学の超難問』
(・∀ ・)『ゴダードの理論の証明に成功した』
('A`)(^Д^)『おお!』
ピピピッ
ノソ‘∀‘)|゜ノ ^∀^)『どうも〜♪』
(この二人はラナー、レモナ姉妹だ)
|゜ノ ^∀^)『二日もかかっちゃったわ』
ノソ‘∀‘)『ったくもう・・・おねーちゃんがあんな計算に戸惑うから・・』
(今の宇宙科学の新鋭として期待されてる天才姉妹らしい)
(一次試験をシード通過・・・なんか設計者と関係があるだのどうだの)
|゜ノ ;^∀^)『あ、ははは・・・ちょっと忘れちゃっただけよ・・・』
ノソ‘∀‘)『っもう・・・しっかりしてよね!』
(;^Д^)『お前らホントすげーな・・』
(;'A`)『あの超難問を二日で解けるもんなのか?』
|゜ノ ^∀^)『えへへ☆』
ノソ‘∀‘)「じゃあはい、またんきさん」
レモナ達の回答データが入ったディスクを受け取るまたんき
(・∀ ・)『お疲れさん』
(・∀ ・)『じゃ、回答データを管制に送るぞ』
カチッ
(・∀ ・)『あー、こちらez-36、ez-36、管制聞こえてるか?』
(試験管`・ω・´)『聞こえてるぞez-36、どうかしたか?』
(・∀ ・)『課題をクリアした。回答データを送る』
(試験管`・ω・´)『了解。送信どうぞ』
(・∀ ・)『送信開始』
ピピピピピピッ
ピピピッ
ピーッ
(試験管`・ω・´)『受信完了した。結果は後日こちらから報告する』
(・∀ ・)『了解した』
(・∀ ・)『通信終了』
プツン
(・∀ ・)『・・・・よしっ』
(・∀ ・)『我々ez-36の現在順位は・・・・』
(・∀ ・)『3位!』
('A`)(^Д^)『!』
(・∀ ・)『極めて順調な旅だ』
(・∀ ・)『外部チェックはもういいから、二人は船内に戻って来い。』
('A`)(^Д^)『了解した』
('A`)『・・・・・』
船内に戻ったドクオはシャワー室に入る
カチッ
プシャーッ
狭いシャワールームの壁全面から、水が勢い良く噴きつける
('A`)oO(・・・・)
('A`)oO(なんだか)
('A`)oO(怖いぐらい順調に進んじゃってるな・・)
('A`)oO(いや、まあいいんだけどな・・・)
('A`)oO(・・・・・)
('A`)oO(内藤達どうしてんだろうな・・・)
━その頃・火星まで2000万km・ez-132船内━
カチ、カチ、カチ、
キャビン内で床に座り込みながら何かをしている内藤
(;^ω^)「・・・・・・・」
(;^ω^)「これで・・・・・最後のピースだお・・・・」
プシュー
自室からツンが出てくる
ξ゚听)ξ「あら?まだやってるのね、ジグソー」
(;^ω^)「こ、これで・・・」
(;^ω^)「最後だお・・・」
内藤達の課題、「ガラスのジクソー200ピース」
謎のボックスの側面にあるジグソーを完成させて、ボックスを開けろという課題だ
ジグソーピースはガラス製でできており、その形にしかヒントが無い。難易度SSSのジグソーだ
内藤は2日間寝ずにやっているのである
ξ゚听)ξ「兄者、モニター番代わるわ」
( ´_ゝ`)「お、やっとか」
( ´_ゝ`)「眠い・・・さっそく寝させてもらう・・・」
プシュー
兄者は自室に戻っていった
(;^ω^)「・・・・」
カチッ
ピーッ
(;^ω^)「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!」
ξ゚听)ξ「あ、やっと空いたのね」
(;´ω`)「ね、ねむ・・・やっと開いたお・・・・」
(;´ω`)「さっそく中身を拝見・・・・」
ガチャガチャ
ボックスの中を覗き込む内藤
(;゜ω゜)「!!!!!」
(;゜ω゜)「くぁwせdfrtgyふじこlp!」
ξ゚听)ξ「どしたの?」
ξ;゚听)ξ「あー・・・」
ボックスの中にはもう一つボックスがあった。
もう一つの小さいボックスの側面には、何か言葉を入力キーパッドがあり
メッセージが流れる
『(´・ω・`)やぁ。ようこそバーボンハウスへ。』
(;^ω^)ξ゚听)ξ「?」
ξ゚听)ξ「この声は・・・・」
どこかで聞き覚えのある声━
『このジグソーはサービスだから、貰って落ちついて欲しい。』
ξ゚听)ξ「この特徴的な声は・・・」
『うん、「二重ロック」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。』
ξ゚听)ξ「あー、思い出したわ。あの変な人ね」
(;^ω^)「?」
『でも、この説明を聞いたとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ワケワカラナス」みたいなものを感じてくれると思う。
殺伐としたレースの中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい。そう思って
このボックスを入れといたんだ。』
━間違いなくショボンの肉声である
━その頃・火星まで1800万km・ez-64船内━
∬#´_ゝ`)「ら、ラスいちぃいいいいい!!」
(´<_` #)「イヤッホォオオオオウ!!」
从・∀・;ノ!リ「姉者達がおかしいのじゃー」
《゚ー゚;》「そ、そうね・・・・」
ez-64に課せられた課題
宇宙の歴史・事件2000問
この2日間、姉者と弟者は寝ずに解き続けていたのだ
∬#´_ゝ`)「最後の問題は〜♪最後の問題は〜♪」
(´<_` #)「こいやぁあああああ!!」
从・∀・;ノ!リ「二人とも怖いのじゃー・・」
カチッカチッ
ピッ
サブモニターに一行だけの問題が映される
∬#´_ゝ`)「オラオラ!!」
(´<_` ;)「どりゃああ・・・・ああ・・・・あ?」
∬;´_ゝ`)「・・・・・・・?」
(´<_` ;)「・・・・・これは」
∬;´_ゝ`)「こ、これは・・・・・」
《゚ー゚;》「・・どうかした?」
(´<_` ;)「なんだこれ・・・」
∬;´_ゝ`)「し、しら・・・・」
∬;´_ゝ`)「知らないわこんな事件・・・」
(´<_` ;)「姉者もか・・・・」
∬;´_ゝ`)「宇宙史検定S1級の私が知らないはずが・・・・」
从・∀・ノ!リ「なんじゃー?見せるのじゃー!」
ピッ
メインモニターに問題が映される
第2000問
火星探査機、エンポリオ号事件の主犯とされている男の名前を挙げよ
∬´_ゝ`)「エンポリオ号は確か、世界で初めて火星を往復した船よ」
(´<_` )「ああ、でも・・」
(´<_` )「あの往復任務は完遂したはずだ。事故なんて起きてない」
从・∀・ノ!リ「妹者も聞いたことないのじゃー!」
∬´_ゝ`)「存在するはすがな」
「いいえ」
∬´_ゝ`)(´<_` )「?」
「犯人とされてる男の名前は、リヴォルノ・リィー」
从・∀・ノ!リ「なんじゃ!リィーは知ってるのか!」
(´<_` ;)「リヴォルノ・リィー・・・?」
《゚ー゚*》「・・・・・・」
《゚ー゚*》大好きだったわ・・・・父さん・・・・・」
《゚ー゚*》「今も・・・・・・ずっと・・・・」
・
・
・
・
・
2日後、[レース4日目]
━ez-132船内━
(;゜ω゜)「ふごぉおおおおおおおおおお!!!!!」
(;゜ω゜)「わけかわんおおおおおおおお!!!」
(;゜ω゜)「くぁwせdrfgtじこlp;@!!!あqwせrてゅじこlp;@!!くぁwせdrfgyふじこlp!!」
ミ;゚Д゚彡「お、おちつけ!」
(;゜ω゜)「人生、宇宙、すべての答え!!」
(;゜ω゜)「ニュー速VIPじゃなきゃなんだってんだおおおおおおお!!」
ミ;゚Д゚彡「・・・・」
( ´_ゝ`)「・・・・・」
( ´_ゝ`)「ずっとこの調子だな」
( ´_ゝ`)「まあ俺も意味わからんが━
プシュー
ミ,,゚Д゚彡「お、クーもう終わったのか」
川 ゚ -゚)「ああ、コイツ(;^ω^)が居ないおかげで一人だ」
(;^ω^)「ご、ごめんお・・・・」
川 ゚ -゚)「・・・・・」
川 ゚ -゚)「何にそんなに苦しんでる?」
(;^ω^)「人生、宇宙、すべての答え、知ってるお?」
川 ゚ -゚)「・・・・」
クーがキーパッドに手を伸ばす
ミ,,゚Д゚彡( ´_ゝ`)(;^ω^)「?」
ピッ
ピッ
川 ゚ -゚)「エンター」
ピーッ
ガチャッ
(;゜ω゜)(;´_ゝ`)ミ;゚Д゚彡
(;゜ω゜)「あっ、━━
クーが押したのは番号、「42」
川 ゚ -゚)「じゃあ、船内掃除でもしてくるか」
(;´_ゝ`)「待て」
川 ゚ -゚)「?」
(;´_ゝ`)「なぜ分かった?」
川 ゚ -゚)「ああ、」
川 ゚ -゚)「answer to life the universe and everything = 42」
川 ゚ -゚)「知らないのか?」
(;´_ゝ`)「・・・・」
川 ゚ -゚)「失礼する」
プシュー
クーはキャビンを後にした
━その頃管制塔━
専用のデスクに座って電話をするジョルジュ
( ゚∀゚)『オーケーだ。ez-56クリアー』
( ゚∀゚)『ああ。その調子で頼むぞ』
ガチャッ
( ゚∀゚)「・・・・」
( ゚∀゚)「もう課題クリア船がぞくぞくと・・・・」
『ジョルジュさん、失礼します』
( ゚∀゚)「?」
( ゚∀゚)「入れ」
プシュー
(・A・)「ちょっと見て欲しいものが」
ジョルジュのデスクの上に一枚の履歴書が置かれる
( ゚∀゚)「この女は・・・」
(・A・)「問題はこの父親です。リヴォル・・・・」
( ゚∀゚)「いや、いい。この女のことはほうっておけ」
(;・A・)「?」
(;・A・)「?」
(;・A・)「い、いやしかし・・・・」
( ゚∀゚)「ほうっておくんだ。はやく行け」
(;・A・)「は、はぁ・・・・」
プシュー
不満そうに(;・A・)は出ていく
( ゚∀゚)「・・・・・」
再び電話をかけるジョルジュ
ピッピッピッ
( ゚∀゚)『ジョルジュだ』
( ゚∀゚)『あー・・・そうだ。いつもどうり頼む。』
( ゚∀゚)『ターゲットのデータを送る』
ピピピピピ
( ゚∀゚)『報酬?分かってるさ』
( ゚∀゚)『じゃあ、任せたぞ』
ガチャッ
宇宙を眺めるジョルジュ
( ゚∀゚)「これで・・・・また」
( ゚∀゚)「星が増えるな・・・・・」
電気を消して部屋を後にした
「reckless」課題編 完