名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:02:49.33 ID:O5sGdKwP0

第5章「道具屋ブーンの闇取り引きだお」

道具屋ブーン2号店が開店してから数日後。

( ^ω^)「えーと、薬草とまんげつ草と聖水と思わせて毒消し草1個だけかお。フェイントかお。100Gだお。」
(お 客I)「はい。」

お客Iは、ブーンに100G払った。

( ^ω^)「ありがとうございますだお。また、来てくださいだお。」
ξ゚听)ξ「2号店の方は順調かしらね。」
( ^ω^)「あっちはアルバイト何人か雇ったみたいだお。モナーに任せておけば大丈夫だお。」
ξ゚听)ξ「まあ、そうね。何かあったら連絡してくるだろうし。こっちは新しいアルバイト雇わないの?」
( ^ω^)「・・・(できるだけツンと2人で働きたいお。)。」
ξ゚听)ξ「どうかしたの?」
(;^ω^)「あうあう、えーと、ひ、必要なときに必要なだけ2号店のアルバイトを借りる予定だお。」
ξ゚听)ξ「ああ、そうなの。なら大丈夫ね。」

日もそろそろ暮れそうなときにドクオがやってきた。

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:05:43.89 ID:O5sGdKwP0

( ^ω^)「あ、ドクオさん。いらっしゃいだお。何の御用ですかお。」
('A`)「アイテムの買い取りを頼みたい。」
( ^ω^)「はいですお。何を買い取ればいいですかお。」

ドクオは、[死せる刻の箱]を背負い袋から取り出した。

( ^ω^)「え?これ売っちゃうのかお?」
('A`)「ああ、いろいろ考えたんだがもう俺には必要ないだろうと思ってな。」
(;^ω^)「・・・。」
('A`)「どうした。かなり貴重なアイテムなんだろ。道具屋として嬉しくないのか?」

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:08:50.83 ID:O5sGdKwP0

( ^ω^)「嬉しいですけど、これには正直値段をつけられないですお。
レリックスの奥から取ってきたってことはこのアイテムは世界で1つしかないかもしれないお。」
('A`)「ふむ。つまり俺の言い値で売れるってことか。」
( ^ω^)「・・・そうなりますお。」
('A`)「・・・じゃあこれはブーンにやる。」
( ^ω^)「え!?」
('A`)「どっちにしろ他の店に売るつもりはなかったしな。おまえがこれを他人に売るか店に保管するかは任せる。
ブーン、おまえならこのアイテムを生かすことができるだろう。」
( ^ω^)「・・・わかりました。ありがたくいただきますお。」

ブーンは、ドクオから[死せる刻の箱]を受け取った。

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:12:36.30 ID:O5sGdKwP0

( ^ω^)「ドクオさんはまだこの町にいるんですかお?」
('A`)「本当ならもうこの町には居ない予定だったんだがな・・・。」
( ^ω^)「何かあったのかお?」
('A`)「・・・ま、冒険者としてのケジメだな。ここに残っているのは。」
( ^ω^)「冒険者のケジメ?」
('A`)「とにかくまだもうしばらくはこの町にいる。困ったことがあったらいつでも来い。」
( ^ω^)「わかりましたお。」

ドクオは、店を出て行った。

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:14:41.35 ID:O5sGdKwP0

閉店の時間になったのでブーンとツンは店を閉め一緒に帰った。ブーンは、ニコニコしている。

ξ゚听)ξ「何か嬉しそうね。」
( ^ω^)「[死せる刻の箱]をもらっちゃったからだお。世界に1つしかないかもしれないアイテムだお。
道具屋としてはかなり嬉しいお。」
ξ゚听)ξ「お店に置いておいて大丈夫?ちゃんと金庫に入れておいた?」
( ^ω^)「いや、今日はカーチャンに見せて驚かせようと思って家に持って帰るんだお。」

ブーンは背負い袋を軽く叩いた。

ξ゚听)ξ「それなら大丈夫ね。くれぐれも落として割らないようにね。」
( ^ω^)「これはかなりの魔力が込められているから物理攻撃ではおそらく破壊できないと思うお。」
ξ゚听)ξ「へー、すごいアイテムなのね。」
( ^ω^)「うん。だから世界で1つしかないかもしれないんだおね。」

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:16:44.44 ID:O5sGdKwP0

ξ゚听)ξ「あ!」
( ^ω^)「どうかしたかお?」
ξ゚听)ξ「お店に忘れ物してきちゃった。ブーンは、先に帰ってていいわよ。」
( ^ω^)「ここで待ってるお。行っておいで。はい、お店の鍵だお。」
ξ゚听)ξ「じゃ、すぐに戻ってくるわね。ちょっと待ってて。」

ブーンから店の鍵を受け取るとツンは店に戻った。


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:17:56.13 ID:O5sGdKwP0

店に着いたツンは、鍵でドアを開け、中に入った。

ξ゚听)ξ「まあ、火を付けるのはもったいないわね。」

店内が薄暗いので目が慣れるまでツンは少し立ち止まっていた。そのとき、ツンは何者かの気配を感じた。

ξ゚听)ξ「誰かいるの!」

何も返事がない。だが、ツンは店の奥の倉庫の方に人の気配を感じた。

ξ゚听)ξ「出てこないと人を呼ぶわよ!」

ツンは、大きな声で言った。
奥の倉庫から人影がゆっくりと動いた。やがてその人影は、窓の月明かりにてらされた。
そこにいたのは、紫色のローブで身を包んでいるツンの知らない男だった。

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:20:48.37 ID:O5sGdKwP0

( ・∀・)「・・・見つかってしまいましたか。まあ、しょうがありませんねぇ。」
ξ゚听)ξ「あなた誰?」
( ・∀・)「まあ、あえて名乗るならキタコレですかねぇ。ええ。それで結構ですよ。」
ξ゚听)ξ「で、そのキタコレさんがこんな時間に道具屋に何の用なのよ。」
( ・∀・)「ズバリ言いますとね。[死せる刻の箱]をください。今日ドクオさんが置いていったでしょ?」
ξ゚听)ξ「なんであの箱のこと知ってるのよ?」
( ・∀・)「ちょっとしたお仕事で知り合ったんですよドクオさんとはね。
でも、ドクオさんがどうしても譲ってくれないから困ってたんですよ。
無理やり奪うにも彼はかなり強いでしょ。だから、手放すのをずっと待ってたんですよ。
で、どこにあります?」
ξ゚听)ξ「・・・知らないわよ。私はただのアルバイトだし。」
( ・∀・)「ふむ。そうですか。出直したいところなんですがこっちも時間があまりなくてねぇ。
代わりにあなたをもらっていきますよ。」
ξ゚听)ξ「は?」

キタコレは、眠りの魔法を唱えた。ツンはあっという間に深い眠りに落ち、その場に倒れた。

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:23:55.36 ID:O5sGdKwP0

( ^ω^)「ツン遅いお。何かあったのかな。」

ツンを待ちきれなくなったブーンは、道具屋に戻ることにした。

( ^ω^)「あれ?ドアが開いてるお。」

ブーンが道具屋の中に入ると誰もいなかった。

( ^ω^)「あ、あれ?ツーン?いないのかおー?」

ツンを呼んだが返事が無い。店内を歩いていると足元に手紙が落ちているのに気がついた。
ブーンはそれを拾い上げると窓から漏れる月明かりの下で読んだ。

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:26:00.59 ID:O5sGdKwP0

手紙には以下の文が書かれていた。
[道具屋のアルバイトの女はあずかりました。死せる刻の箱と交換しましょう。
明日の夜11時ちょうどに町の東の湖のほとりで。1人でこないとどうなるかわかりますよね?-キタコレ-]

(;^ω^)「ツ、ツン!」

ブーンはしばらく考え込んだ後、ドクオのいる宿屋へ向かった。
ブーンはドクオに手紙を渡し事情を説明した。

('A`)「・・・キタコレか。ブーン、俺にまかせておけ必ずツンは助けてやる。」

ドクオを手紙を握り締めた。

( ^ω^)「・・・あ、でも僕が1人で行かないと駄目なんですお。」
('A`)「大丈夫だ。俺は隠れてついて行く。安心しろ。」
( ^ω^)「はい、わかりましたお。」



 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:28:09.81 ID:O5sGdKwP0

次の日の夜。

ブーンとドクオは、町の東の湖のほとりへ向かった。湖に近づくと、ブーンとドクオは立ち止まった。

('A`)「ここらで二手に分かれよう。ブーンはこのまま湖のほとりへ行ってキタコレと取り引きをしてくれ。
俺は、奴の死角に隠れておく。取り引きが終わったらすぐにツンを連れて2人で逃げろ。箱は俺が取り戻してやる。」
( ^ω^)「わかりました。くれぐれも気をつけてくださいだお。」

2人は二手に分かれると夜の闇に消えていった。


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:29:31.97 ID:O5sGdKwP0

湖のほとりに着いたブーンは湖を背にして立っているキタコレを見つけた。横にはツンが立っていた。
ツンの両足には足枷が付いていた。

( ・∀・)「ちゃんと来てくれましたね。ブーン。」
ξ゚听)ξ「ブーン!」
( ^ω^)「ツ、ツン!大丈夫だお!すぐに助けてあげるお!」
( ・∀・)「では、約束のものをください。」
( ^ω^)「駄目だお!ツンを先に返してだお!」
( ・∀・)「まあ、いいでしょう。どっちでも同じことですから。」
( ^ω^)「?」

キタコレはツンの足枷を外すと、耳元でささやいた。

( ・∀・)「我らが同士よ。きっとまたお会いすることになるでしょう。」
ξ゚听)ξ「え?」

キタコレはツンの背中を軽く押した。ツンはブーンの元に全力で走った。


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:31:35.65 ID:O5sGdKwP0

( ^ω^)「ツン!」
ξ゚听)ξ「ブーン!」

2人は抱きしめあった。

ξ゚听)ξ「ごめんなさい。心配かけて・・・。」

ツンの目には涙が浮かんでいた。

( ^ω^)「大丈夫だお。何も心配しなくていいお。僕こそツンにこんな怖い目にあわせてごめんだお。」
ξ゚听)ξ「ブーン。」
( ^ω^)「さあ、もう行こうだお。」
ξ゚听)ξ「うん。」

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:33:16.52 ID:O5sGdKwP0

( ・∀・)「ブーンさん、ちゃんと箱は渡してくださいね。」
( ^ω^)「ほらだお。」

ブーンは、[死せる刻の箱]をキタコレに放り投げた。

( ・∀・)「ふむ。本物ですね。素晴らしい。では、お礼にいいものを差し上げましょう。」
( ^ω^)「いいもの?」

キタコレが魔法を唱えた。すると湖の周りから死霊の騎士が2体、アニマルゾンビが3匹。
ぼうれい剣士が2体現れた。ゾンビ達はブーン達をゆっくりと取り囲んでいく。

(;^ω^)「うわぁぁあだお!!」
( ・∀・)「まあ、最初からブーンさんは生きて返すつもりは無かったんですがねぇ。
ああ、ゾンビ達よ。ツン様は傷付けないように丁重に扱うんですよ。」


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:35:54.84 ID:O5sGdKwP0

そのとき、湖の中からドクオが飛び出し、キタコレに向かって大剣を振り下ろした。
奇襲に反応できなかったキタコレは左腕を切り落とされた。血を流しながら片膝を付くキタコレ。
そのまま、ドクオはブーン達を囲っているゾンビの輪に飛び込んだ。
大剣を一度振るうたびに飛び散るゾンビ達。あっという間にゾンビ達は全滅していた。

('A`)「大丈夫か、ブーン。」
( ^ω^)「大丈夫ですお。助かりましたお。」
ξ゚听)ξ「ありがとうドクオさん。」
('A`)「さあ、早く行け。あとは俺に任せろ。」
( ^ω^)「わかりましたお。気をつけてくださいだお。行こうツン。」

ブーンはツンの手を取ると湖から去っていった。


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:38:00.92 ID:O5sGdKwP0

ドクオはキタコレの方を向いた。キタコレは左腕から大量の血を流しながらヨロヨロと立ち上がろうとしているところだった。

( ・∀・)「・・・くっ。ドクオさんですか。やりますね。」
('A`)「よくも騙してくれたな。冒険者のケジメをつけさせてもらうぜ。」
( ・∀・)「騙される方が悪いんですよ。いつだってね。」
('A`)「そのへらず口ももうすぐ聞けなくなって残念だ、キタコレ。いや、ネクロマンサーのモララー!」

モララーの目がゆっくりと細くなった。

( ・∀・)「・・・ほう。私の素性を知っているんですか。」
('A`)「お前のことはいろいろ調べた。森にゾンビを放ったのがおまえだということもわかっている。」
( ・∀・)「残念ですがそれは半分当たりで半分ハズレですかねぇ。」
('A`)「なんだと!」
( ・∀・)「さて、長話も終わりにしてそろそろ本気を出しましょうかねぇ。」

モララーの出血がいつの間にか止まっていた。


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:40:27.21 ID:O5sGdKwP0

モララーは魔法を唱えた。すると再びゾンビが大量に現れた。

('A`)「雑魚はいくら集めても雑魚だがな。」
( ・∀・)「まあ、がんばってみてくださいよ。ゾンビ達よ。ドクオさんを殺してあげなさい。」

ゾンビ達は一斉にドクオに襲い掛かった。

('A`)「雑魚風情が!」

ドクオは大剣を振るい、次々とゾンビを切り落としていった。その間、モララーはずっと魔法を詠唱していた。
最後のゾンビを倒したドクオは、モララーの方を見た。

('A`)「あとはおまえだけだな。覚悟しろ。」
( ・∀・)「こちらも丁度魔法が完成しましたよ。この魔法は時間がかかるんでねぇ。
雑魚で時間を稼いでおいてよかったですよ。」
('A`)「何!」

モララーは、不死者融合の魔法を唱えた。すると、ドクオが倒したゾンビの死体がすべてモララーに集まり始めた。
ゾンビの死体がモララーに吸収されていく。吸収されるたびにモララーの体つきが大きくなっていった。


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:42:48.10 ID:O5sGdKwP0

ゾンビの死体と融合を終えたモララーは3まわりほど大きな体つきになっていた。

( ・∀・)「では、はじめましょうかねぇ。」

モララーは、ドクオに向かって走り出し、拳を振り下ろした。

('A`)「速い!」

大剣を構えたドクオはモララーの拳を大剣で受け流した。ビリビリとドクオの腕が痺れていた。

('A`)「・・・(パワーもかなりある。これは一撃で致命傷になるかもしれん)。」
( ・∀・)「あら?何驚いてるんですか。こんな程度じゃありませんよ。」

モララーは、次から次へと拳を繰り出した。ドクオは大剣で受け流すのはやめ、ギリギリで見切ってかわすことにした。

( ・∀・)「よけてばかりじゃ勝てませんよ。」

 
ドクオはモララーの攻撃をギリギリでかわしながらチャンスが来るのを待っていた。
そして、モララーが大振りのパンチを繰り出したのを見逃さなかった。

('A`)「そこだ!」

ドクオはモララーのパンチをかわすと一歩踏み込み、大剣をモララーの頭に振り下ろした。
ガツンという鈍い音がした。大剣がモララーの頭で止まっていた。

('A`)「な、なんだ、この硬さは!」
( ・∀・)「不死者融合した術者の体は普通の剣ぐらいじゃあ切れませんよ。」

モララーは、ドクオの腹に拳を叩き込んだ。ドクオの体は吹っ飛び、そのまま地面に叩きつけられた。

('A`)「ガハッ!」

ドクオは血を吐いた。


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:48:11.89 ID:O5sGdKwP0

( ・∀・)「殴られる瞬間に後ろにジャンプしてダメージを減らしましたね。さすがドクオさん。
それでも、ダメージは深刻みたいですがねぇ。」

しかし、ドクオは笑っていた。

( ・∀・)「あら?この期に及んで笑いますか。絶望的な状況で頭がおかしくなりましたかね。」
('A`)「・・・笑うしかないな。ここしばらく実戦から離れていただけでここまで腕が鈍っていたとは。」

ドクオは立ち上がると腕で血の付いている口を拭いた。そして、大剣を構えた。

('A`)「さて、それではこちらも本気を出させてもらおう。」

ドクオの体からすさまじい闘気が溢れ出した。大剣に闘気が流れ込んでいく。

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:51:55.75 ID:O5sGdKwP0

( ・∀・)「・・・ほう。まだそんな力が残っていましたか。では、こちらも全力でお答えしましょうかねぇ。」

モララーは、全身に力を込めた。体がさらに膨れ上がる。モララーは拳を握り締めた。

( ・∀・)「さようならドクオさん。」

モララーはドクオに向けて全力で拳を放った。だが、その拳の先にはドクオはいなかった。

( ・∀・)「あれ?」

モララーの後ろにドクオはいた。ドクオは大剣を振り下ろすとモララーを頭から真っ二つに切り裂いた。


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:55:26.44 ID:O5sGdKwP0

('A`)「・・・俺もまだまだだな。あの程度の硬さを普通に切れないとは。」

ドクオは、地面に倒れているモララーの死体を見下ろしていた。

('A`)「モララーのあの言い方だと他にもまだ仲間がいるみたいだったな・・・。」

ドクオがモララーの死体から[死せる刻の箱]を取り出そうとしたとき、2匹のガルーダが空から飛んできた。

('A`)「新手か!?」

ドクオが大剣を構えると1匹のガルーダが急降下してきた。ドクオはガルーダの爪の攻撃を体を捻ってかわした。
その間にもう1匹のガルーダが[死せる刻の箱]を奪って飛び去った。残ったガルーダも後を追うように飛び去っていった。

('A`)「仲間がいるのは確実か・・・。まだ、この町にいることになりそうだな。」

ドクオは湖を去った。

 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/03(金) 23:59:58.35 ID:O5sGdKwP0

湖からの帰り道。ツンとブーンは2人で歩いていた。

( ^ω^)「・・・。」
ξ゚听)ξ「さっきから黙り込んでどうしたの?」

ブーンはドキドキしながら尋ねた。

( ^ω^)「な、何かひどい事されたかお?」
ξ゚听)ξ「え?ああ、お茶とケーキが出たわね。」
( ^ω^)「え?」
ξ゚听)ξ「起きたらベッドに寝てて・・・あとは、普通に朝、昼、晩ご飯でたわよ。おいしかったわ。
あとは、夜に足枷を付けて湖に連れて行かれただけよ。なんか招待客みたいな扱いだったわよ。」
( ^ω^)「へ、へー。そうかお。ならよかったお(なんだかよくわからない扱いだけど何もないならよかったお。)。」
ξ゚听)ξ「・・・(モララーは、また会おうって言ってたわね。私に何かあるのかしら・・・)。」


 

名前:のびた ◆0UBHj9d5Uc [] 投稿日:2006/03/04(土) 00:00:57.40 ID:FH+Q5JMX0

( ^ω^)「あ、明日はツンはお休みでいいお。」
ξ゚听)ξ「何言ってるのよ。ちゃんと明日から働くわよ。さっきも言ったけど今日は休養したようなものだったし。」
( ^ω^)「そ、そうかお。じゃあ、明日もよろしくだお。」
ξ゚听)ξ「むしろブーンの方が疲れてるでしょ。明日休んだら?2号店からアルバイト借りておくから。」
( ^ω^)「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて休ませてもらうお。」
ξ゚听)ξ「うん。ゆっくり休んでおいて。」

2人は町へ向かって歩いていた。





次の日の朝。道具屋1号店で1人の女が叫んでいた。

ξ゚听)ξ「ちょwwwブーン、道具屋のドア閉まってる!!!いいかげん鍵クレヨォォォォォ!!!!!マジデェェ!!!!」


第5章「道具屋ブーンの闇取り引きだお」おわり

 


 

83 :のびた ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/04(土) 19:27:10.73 ID:BicNMPfx0

【のびたのあとがき】

ドクオTUEEEEEEEEEEEEEE!と自分でも書いていて思いました。
作中のキャラクターの強さはある程度決めています。気になる人もいらっしゃると思うのでちょっと書いてみます。

('A`)=ミ,,゚Д゚彡>( ・∀・)>( ´_ゝ`)>(´<_` )>( ´ー`)=(’e’)>( ゚∀゚)>(客A〜F)>>>>(冒険者と一般人の越えられない壁)>>>>ξ゚听)ξ>( ´∀`)>(客G〜I)>J( 'ー`)し>( ^ω^)

ブーン弱!!!となりますが、この中のキャラクターは鍛錬などをしている者もいるため今後、強弱関係はかわる可能性は十分あります。
また、魔術師と戦士の強弱は単純に比較はできないのですがとりあえず作者が決めているのはこんな感じです。

今回の敵は超魔ゾンビっぽいですね。特に意識していたわけではなかったのですが、突っ込まれて「あ、そのまんまだ(汗)。」
と思ってしまいました。今回は、バトルメインになってしまいましたが、次はまた道具屋メインの話になると思います。
あと、前回にもうちょっとで終わると書いていましたが実は今回の誘拐の話は5章の半分か3分の1くらいで構成していました。
つまり、まだ終わるまでもうちょっとかかると思います。1スレ終了は厳しくなりそうです。1スレ期待されていた方申し訳ありません。

それでは、最後まで読んでくださったかたありがとうございました。m(_ _)m

 

 

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