76 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:34:30.40 ID:goVUgrBl0

――――第二話


次に私達が向かった場所は体育館。
体育館には裏口があるからだ。私たちはわずかな希望を持ち体育館へ走る。

川;゚ -゚)「ハアッハアッ・・・・・ハアッ・・・・・!!」

彼女が走ることによって生じる風が運ぶ香水の匂いはもう気にならなくなっていた。
体育館は2階。今度は階段を上がる。2段飛ばしで。
体育館の入り口にある扉を開き、非常階段を降りる。

('A`)「開かない・・・・ようだな」

(;^Д^)「・・・・っく・・・・くそぉッ!!!!どうやったら帰れるんだよおおおおおおおおおおおお!!」

その咆哮は階段を突きぬけ体育館へ響き渡る。


77 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:38:10.55 ID:goVUgrBl0

川 ゚ -゚)「本当に・・・・私たちを殺すまで・・・・・逃がさないつもりだろうか・・・・・」

『だからさっきっからそう言ってるお』

全員身構える。
見えない敵へ。

川 ゚ -゚)「なぜ・・・・だ。私達がやっていたことは死んでも恨まれるようなことだったのか・・・・?」

(;^Д^)「あ・・・あやまるから・・・・許してくれッ!!!」

プギャーは土下座をする。泣きながら。

『・・・・君たちはおまけだお』

川 ゚ -゚)「おまけ・・・・だと!?一体なんの意味・・・」

『うるさいお。お前調子乗りすぎだお』


78 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:42:58.34 ID:goVUgrBl0

クーの体が浮く。ギコのように。

川;゚ -゚)「すすうううすうすううすすううすすすまん!!!許してくれ!!!」

『なにしゃべってるかわからないお。君にはさんざん惨めな思いをさせられてクラスのみんなに笑われたお』

川;゚ -゚)「ももも、、、、もうしないからっ!!!」

『僕はもう死んでるお』

川;゚ -゚)「・・・・・・ッ!!」

『君にもみんなに観られる思いをしってもらおうと思ってね』

クーの服が破れる。
手足は開かれ、その全貌を皆に晒していた。

80 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:46:39.85 ID:goVUgrBl0

川;゚ -゚)「み・・・・・みるなああああああああああああああああ!!!!!!11」

('A`)「リアルおっぱいktkr」

(;^Д^)「・・・・・・」

ドクオとプギャーはこの状況なのに性器を反応させていた。
ドクオにいたってはハァハァ言っている。

固くなって、上へ向いている黒ずんだ乳首。
さんざんやりこんだのか、びらびらに露出している性器。

『援助交際してるって聞いたけどこれほどとは・・・・』

クーは俯いてどんな表情をしているかわからなかった。
 

82 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:51:37.25 ID:goVUgrBl0

『どうだお?みられる気分ってのは?』

川 ; -;)「ごめんなはいブーン君・・・・私がわるかったれす・・・・」

クーは、泣いていた。

『わかればいいんだおわかれば・・・・・』

じゃあ、とクーが喋る前に続ける。

『でも僕が味わった屈辱はこんなものじゃないお』

川 ; -;)「これ以上・・・・・なにをみせたらいいんれすかぁ・・・・・?ヒック」

『そこで、僕に考えがあるんだお!!!!』

川 ; -;)「・・・・・・ぇ・・・・?」

87 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/07(水) 23:57:40.58 ID:goVUgrBl0

クーの身体に亀裂が入る。
その亀裂が全身にわたったとき、全てがはがれる。

川 ; -;)「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

それはまさに理科の時間に使う人体模型。
筋肉を構成する一つ一つの組織が震えるように動き、胸からおなかにかけて露出している内臓は、昔解剖したカエルの姿を認識させた。

『リアル人体模型ktkr』

('A`)「こりゃあ凄い」

(;^Д^)「うおえええぇえぇえぇぇえッ!!!」

プギャーは吐く。
私も吐いていた。

 

89 名前:ブーンは拷問 ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:00:13.41 ID:WJWy5WeR0

川 ; -;)「もぅ許してえぇえぇえぇええええええぇぇぇええええぇえぇ!!!!!」

『僕の気持ちが少しでもわかったのなら許してやるお』

川 ; -;)「そ・・・それじゃあっ・・・・!!」

『楽にさせてやるお!!』

川 ; -;)「・・・・・え?」

クーの身体にまた亀裂が入り、全身バラバラになる。
地面にはわかれた頭・胴体・腕・足が無造作に落ちていた。

ξ;凵G)ξ「ク・・・クー・・・・?」

バラバラになったクー。
血は流れ、血溜りができている。目には生気がない。あたりまえのことだが。
 

92 名前:ブーンは拷問 ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:04:24.18 ID:WJWy5WeR0

('A`)「お前ら・・・・早く来い!!!!」

うずくまっている私とプギャーにドクオは声をかける。

('A`)「こっちだ!!!」

降りた非常階段を登り、体育館へ。

(;^Д^)「もぅ・・・・だめだよ・・・・。どこに逃げたって死ぬだけ・・・・・」

確かに、もう死ぬだけかもしれない。
学校という柵から逃げれない。逃げ場所がない。

『よくわかってるじゃないかお』

(;^Д^)「ブーン・・・・なんでこんなことを・・・・」

プギャーは半べそをかきながら喋る。


93 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:07:01.46 ID:WJWy5WeR0

『さっきも言ったけどお前はおまけだお。おまけ』

(;^Д^)「おま・・・・けか・・・・・」

『別に殺さなくてもいいんだけどついでにってことで』

(;^Д^)「もう・・・死ぬしかないのか・・・・」

自虐的に笑う。
掻き消されるようなか細い声で。

『プギャー。君にもいろいろされたお。特にトイレに閉じ込められて上から水をかけられたのは辛かったお』

( ^Д^)「ははは・・・・。そんなこともしたなぁ・・・・」

『そうだお。いろいろされたお。それは数えればきりがないほどに』

( ^Д^)「たしかに・・・・そうだな・・・・。言われなきゃ思い出せないほどいろいろしたなぁ・・・・」

『・・・・・。やけに素直じゃないかお』

( ^Д^)「別に・・・・俺は死ぬに値するような人間だって気づいただけさ。それもお前が死んでここまでされなければ気づかなかった大馬鹿者さ」

『・・・・・ふん』
 

98 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:10:37.85 ID:WJWy5WeR0

突然、プギャーの周りに水の塊が現れる。
その塊は徐々にプギャーを呑みこんでいった。

(;^Д^)「・・・・ゴプッ・・・・ググゲェ・・・・・・ゲボッ・・・・・・」

溺れている。
しかし、プギャーはその裁きを受け入れていた。

『・・・・・つまんない奴だお。他の奴みたいに少しは抵抗しろお』

プギャーは、暴れない。抵抗しない。
自らの死を受け入れていた。私は、そんな普段の彼から想像ができない行動に涙を流していた。

ξ;凵G)ξ「プギャー・・・・どうして・・・・・死が・・・・怖くないの・・・・・?」

プギャーにその声が届いたのか、私に少しだけ微笑んでいた。
彼の顔色は、青い。

 

102 名前: ◆I40z/j1jTU [] 投稿日:2007/03/08(木) 00:15:11.03 ID:WJWy5WeR0

  • (;^Д^)「・・・・ゴホッ・・・・・ブ・・・・・ブー・・・・・ン・・・・・・・」

    かすれるような声で喋る。
    その声は芯が通っていて、強かった。

    ( ;Д;)「・・・・・・・ゴ・・・・・ゴメ・・・・・・ン・・・・・ナ・・・・・・・・?」

    彼が涙を流しているかはわからない。水の塊によって涙が埋もれていたから。
    プギャーは、子供に飽きられた人形のような格好で生命を閉ざしてしまった。

    ξ;凵G)ξ「あなたの気持ちは・・・・・ちゃんと聞こえたよ・・・・・?」

    私とドクオは、体育館を後にし、がむしゃらに走った。

    『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

    ・・・・・・
    ・・・・
    ・・
  •  

     

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