――ilvedoor AUTO
( ^ω^)「それじゃ、お世話になったお!」
(*‘ω‘ *)「分からないことがあったら何でも聞いて欲しいぽ」
('A`)「ありがとうございます」
(´・ω・`)「最速の走り屋になれよ。でないとぶち殺すぞ」
(;^ω^)
(;'A`)
店長の最後の一言に妙な寒気を感じた二人ではあったが、それだけの使命感があると二人は悟った。
何しろ、大事なハチロクを、しかも2台も激安で譲ってもらったのである。店長もそれだけの期待を胸に抱いてるのだろう。
ブーンとドクオは、店を後にした。
(´・ω・`)「大切なものをなくしたくないという気持ち、か……」
(*‘ω‘ *)「どうしたぽ?」
(´・ω・`)「いや、僕の行いがそういう風に受け止められてくれて、嬉しいんだ」
(*‘ω‘ *)「当然だぽ!ぽっぽはショボンのそういう所が大好きぽ!」
(´・ω・`)「ぽっぽ…… ありがとう」
酉忘れたorz
ふと、ぽっぽとブーンがある事に気づいた。
(*‘ω‘ *)「そういや、このマーチどうするぽ?」
( ^ω^)「そういや、行くとき乗った車はどうしたんだお?」
('A`)&(´・ω・`)「あ……」
('A`)「まあ、明日にでも取りに行くよ。
キーは一応持ってるし」
( ^ω^)「把握だお」
(*‘ω‘ *)「まあ、明日にでも取りに来るぽ」
(´・ω・`)「そうだな」
そんなに関係の深い人でなくても、意思は結構通じるようだ。
――月曜日 東方総合高等学校
(*^ω^)「おっおっ……」
川 ゚ -゚)「で、あるからにして……
ブーン、お前何やってんだ」
(;^ω^)「おっ!?」
ブーンはケータイで、自分で撮ったハチロクの写真を眺めていた。
川# - )「授 業 中 だ 。
ケータイしまえ」
(;^ω^)「ご、ごめんだお、クー先生」
先生の注意を受け、ブーンはヒヤヒヤしながらケータイを自分の通学カバンに入れた。
しかし、先生の目がそれると
(*^ω^)「おっおっおっおっ……」
また見ている。
川 - )
(;^ω^)
しまう。
川 ゚ -゚)
(*^ω^)
見る。
川# - )
Σ(;゚ω゚)
バレた。
川#゚ -゚)「ブーン!廊 下 に 立 っ て ろ !
ケータイも没収だ」
( TωT)「あんまりだお……」
携帯も取られ、ブーンは一人寂しく廊下に立っていた。
しかし、授業が終わりチャイムが鳴り響いた後、ブーンの前にクーが姿を現した。
川 ゚ -゚)「ブーン、ちょっと来い」
( ^ω^)「お?」
二人は教室を後にし、人気の少ない空き教室に入った。
クーは人の気配を気にしている様に教室に入り、扉もしっかり閉めた。
(*^ω^)「こ、こんな所に呼び出してどうしたんだお?
まさかあんな事やこんな事……」
川 ゚ -゚)「教師が生徒にそんなことするかボケ」
(*^ω^)「エロゲではよくある事だお」
川# - )「アフリカ行って来い」
(;^ω^)「ご、ごめんだお」
川# - )「ったく……
ほら、ケータイ」
( ^ω^)「あ、ありがとうだお!
もう授業中になんか見ないお!」
川 ゚ -゚)「ああ、それはいい。
問題は携帯の中の写真だ」
(;^ω^)「え、み、見たのかお!?
大切に保管してたハルヒたんのえっち画像を!?」
川;゚ -゚)「いや、それじゃなくて……
というか、そんなもん携帯に入れてるのか……」
(;^ω^)「……お?」
先生から差し出された携帯には、あのハチロクの写真が映っていた。
川 ゚ -゚)「このハチロク、何だ?」
( ^ω^)「何って、ブーンが昨日買った車だお」
川;゚ -゚)「昨日買った!?
どこで手に入れたんだ……?」
( ^ω^)「バーボン通りにあるIlvedoor AUTOだお。
C組のドクオも似たような車買ったお」
川 ゚ -゚)「やっぱり、あいつらの車か……」
( ^ω^)「お?」
川 ゚ -゚)「そのハチロク、その中古車屋の店長の奴だろ?」
(;^ω^)「な、何で知ってるんだお!?」
川 ゚ -゚)「私の走り屋仲間だよ」
( ゚ω゚)
(;^ω^)「ど、どういう事だお?
先生も走り屋なのかお?」
川 ゚ -゚)「ああ。今も現役だ。
その中古車屋の店長と店員…… ショボンとぽっぽとも友人だよ」
( ^ω^)「そうだったのかお……」
川 ゚ -゚)「まさか、あの”双子の隼”がお前らの物になるとはな……」
( ^ω^)「双子の隼?」
川 ゚ -゚)「あのハチロクの通称、みたいなもんだ。
姿形はあまり似てないが、同じ”白のハチロク”だからな
そして、隼のような速さであらゆるコースを駆け巡る事から、双子の隼という名が付いた」
( ^ω^)「おー……」
(;゚ω゚)「おおおおお!?
あのハチロク、そんなすごい車なのかお!?」
川 ゚ -゚)「ああ。乗っていたショボンやぽっぽも凄腕の走り屋だしな。
2人でコンビを組んで走っている所が”双子の隼”といわれた理由だろう」
(;^ω^)「おー……」
川 ゚ -゚)「まあ、ハチロクの話は置いといて……」
川 ゚ -゚)「今度、峠行ってみないか?」
( ^ω^)「……! いいのかお!?」
川 ゚ -゚)「といってもまだブーンはまだ免許を取ったばっかりだ。
簡単にレースやらを挑ませるわけにも行かない。」
(;^ω^)「おー……」
川 ゚ -゚)「でも、走り方なら教えてやろう。
ドクオも連れてきたらどうだ?」
( ^ω^)「分かったお!」
川 ゚ -゚)「よし、決まりだ。
じゃあ、今日の夜十時半に学校前に集合だ」
(;^ω^)「……結構夜遅いお」
川 ゚ -゚)「昼間は流石に観光客とかも多いからな……
それに峠を攻めるのは危険だ。できれば人が居ない方がいい」
( ^ω^)「……攻める?」
川 ゚ -゚)「まあ、詳しい話は峠でしよう」
( ^ω^)「分かったお!」
放課後、ブーンはドクオの教室に向かった。
⊂ニニニニニ( ^ω^)ニニ⊃「ドクオー!」
('A`)「!」
フルスピードでドクオの教室に突っ込んだブーンは、その途中の机や椅子、そして生徒までもを吹っ飛ばしてドクオの前に飛び込んだ。
「ブルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「ちょwwwwwwwww何やってんだドアホwwwwwwwww」
「うわなにをするやめ(ry」
「ここからが本当の地獄だ……!」
(;'A`)「な、何だよブーン。」
( ^ω^)「今日の夜、峠行くお!」
('A`)「と、峠?」
( ^ω^)「だお!」
('A`)「レ、レースに行くのか……?」
( ^ω^)「違うお!先生が走り方を教えてくれるんだお!」
('A`)「先生……?
B組のクー先生か?」
( ^ω^)「だおだお!
だから、ドクオも一緒に行くお!」
('A`)「ふむ…… 行ってみるか」
ごめん出かけてた
――夜
川 ゚ -゚)「揃ったな。」
校門前に止められた2台のハチロク。
そして、そこに3人の男女の姿があった。
( ^ω^)「なんか、秘密の授業みたいでワクワクするお」
(*'A`)「フッ、フヒヒッ」
川 - )「……帰るか?」
(;^ω^)
(;'A`)
川#゚ -゚)「真剣にやれよ。
走り屋ってのは、常に死と隣り合わせだ」
(;^ω^)「ご、ごめんだお……」
(;'A`)「すみません……」
川 ゚ -゚)「分かればいい。
さて、今回は私の友人にも来てもらった。
流石に私1人じゃ2人も指導しきれないからな」
( ^ω^)「お?どんな人だお?」
川 ゚ -゚)「私の走り屋仲間だよ。おいで」
クーが呼ぶと、暗闇からそっと金髪の女性が現れた。
ξ゚听)ξ「はじめまして。私はツン。
貴方達がブーン君とドクオ君ね。クーから話は聞いているわ」
(*^ω^)「よ、よろしくだお!」
(*'A`)「よ、宜しくお願いします……フヒヒッ」
二人にとって、これは予想外の展開だった。
教官が両方とも女性。教習所でも無かった出来事である。
ξ゚听)ξ「あ、勘違いしないでね。
彼氏はちゃんといるから」
( ゚ω゚)
( ゚A゚)
二人の期待はもろくも崩れ去った。
――AE86 TRUENO 室内
( ^ω^)「改めてよろしくだお!」
ξ゚听)ξ「よろしく」
(;^ω^)「(……よく見たら結構話しづらい性格だお)」
ξ゚听)ξ「何か言った?」
(;^ω^)「な、なんでもないお!」
ξ゚听)ξ「……まあいいわ。うちの彼氏、こういうの五月蝿いんだけど、クーの頼みだし」
(;^ω^)「他の男としゃべったりとかダメなのかお?」
ξ゚听)ξ「そうね…… そういうの嫌いみたい」
( ^ω^)「そんなのダメだお!ブーンがツンさんの彼氏だったらそんな事しないお!」
ξ*゚听)ξ「ブ、ブーン君……」
( ^ω^)「?」
ξ;゚听)ξ「な、何でもないわよ!
と、とりあえず行くわよ!はい、エンジンかけて!」
(;^ω^)「お、お!」
――AE86 LEVIN 室内
('A`)「そういや、先生とマトモに話したことは殆ど無いですね」
川 ゚ -゚)「ん、そうだな」
('A`)「何か先生でよかったなって感じです」
川 ゚ -゚)「どうしてだ?」
('A`)「僕、結構人見知りが激しいんですよ。
女の子は特にダメで……」
川 ゚ -゚)「知ってるよ。お前が高1の頃に初めて授業しに行ったら、お前授業中ずっと赤面だったしな」
(;'A`)「バレてたんですね……」
川 ゚ -゚)「結構独特な性格だもんな。ドクオは。
でも、今じゃこんな立派なクルマに乗ってるとは……」
('A`)「……そうですか?」
川 ゚ -゚)「ああ。なんか懐かしい気分だよ」
('A`)「………
あ、トレノが動いた」
川 ゚ -゚)「よし、私達も行くか」
('A`)「はい」
4人は、峠に向かって車を走らせた……
第2話 END
(´・ω・`)「何だよ、結局来ないじゃないか……」
(*‘ω‘ *)「マーチどうするぽ?」
(´・ω・`)「……ドクオ君の家へレッカー移動させようか」
to be contenued...